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温玉ブログ

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北陸新幹線開通で富山と金沢は潤うと言えるのか?

ついに北陸新幹線が開通した。それにともなって、北陸本線三セク化して料金体系も変わり、18きっぷでの利用も出来なくなる。北陸本線の乗り納めについては、1月と3月にやってきたので、個人的には何も思い残すことはない。最後に乗れて良かったと思う。

 

さて、北陸本線の開通は、富山や金沢といった都市に恩恵を与えるだろうか。地方を活気づける事に繋がるだろうか。

 

出来ればそうなってほしいと思っているが、実際はどうだろうか。富山駅金沢駅も新幹線開通にあわせて、豪華にはなってきているし、ホテルなんかも増えてきている。しかしストロー効果によって、人口や経済の首都圏への流出は避けられないだろうと思われている。

 

新幹線開通後にどうなるかは、先行者である長野県や、青森県や、熊本県鹿児島県などを見れば参考になる。いずれも人口の流出は止められなかった。ただし、駅と駅周辺はかなり開発されて、都会的になり、かなり便利になった。旅行者にとっては。

 

地元民にとっても、駅周辺が都会化すれば、それなりにメリットはあるとは思うけど、さりとて、そこまで大きなメリットでもないのは、人口の流出が止まらないのを見ればわかる。

 

富山県や石川県にとって、何が良いか悪いかは正直わからない。ただ、言えることは、地方の経済が苦しくなるぶんは、ストローしている地域(この場合であれば首都圏)で支える体制を考えろということだ。せめて最低賃金くらい同じにしろよと。最低賃金が安いってことはどういうことかというと、FamilyMartで売られている全く商品でも、田舎に行けば行くほど高価な品物になるということだ。これじゃ、あまりにも地方暮らしにメリットが無い。(最低賃金についてはまた後ほど書きたい。)

 

あと、JRの話になるが、JRは鉄道網の社会的意義というのを、真剣に考えているのか不安になる時がある。

 

JRは不採算の地方在来線は投げ捨てる、みたいなやり方をずっとしている。投げ捨てられた旧在来線の沿線の住民は困るから、三セク線として地元の業者と自治体が運営していくことになる。

 

でももともと不採算の路線なので、引き受けたとて非常に経営は苦しいことになるのは当然だ。そしてどこも赤字で今にも潰れそうか、もしくは自治体が赤字覚悟で運営しているかのどちらか。兵庫県三木鉄道みたいに、結局は廃線になってしまったところもある。

 

そして新幹線を通した区間の在来線を放り投げるのもよくやっている。今回の北陸新幹線北陸本線消滅の関係がまさにそう。これから都会から地方には新幹線で行きますと。地方の人も東京などに出てきたかったら新幹線でどんどんおいでなさいと。新幹線の運賃というのはそれほど魅力なのか。地方の交通インフラなんてどうでも良いと言わんばかりである。

 

不採算部門は切り捨てて、採算部門を中心に運営して利益をあげる。それは企業としては正しいやり方だ。しかし鉄道会社として交通インフラを預かっている組織がそれをやっちゃって良いのだろうか。インフラの維持という責任があるはずなのだが、今は利益ばかりを追ってしまっているようにみえるのが残念だ。

 

本来は、採算性の高い首都圏と、東海道線ならびに東海道新幹線、それらの利益で、収益性の低い路線を支えるというのがあるべき姿だ。なにせJRは唯一の全国ネットワークの路線なのである。そのメリットを充分に活かしつつ、ネットワークの維持と発展につとめていくのが本来の使命ではないのか。

 

それが現実は、不採算路線は経営のお荷物として切り離してしまう。そうすると切り離されたところは全国ネットワークの看板が外れる。地方に唐突に出現した、利益構造も存在意義も売りもよくわからい地味な路線と化す。それまでは不採算といっても全体の収益の一部として処理できたのに、純粋な不採算路線として確立してしまう。これはキツイ。

 

三セクも私鉄みたいに経営努力で独立採算出来れば良いのだろうけど、私鉄と違うのは、特に美味しくもなく、これから都市計画もない区間を、ぽんと払い下げられて「さあ運営しなさい」と言われる点。私鉄は少なくとも、本当に美味しい区間は、JRと競合して利益を上げている。そして都市計画もある。路線が固定されて鉄道運賃以外のろくな収益、そして予算もない三セク線には無理である。例えば、あいの風とやま鉄道が収益をあげるのは、『信長の野望』で越中の神保氏で天下統一するよりも不可能性が高い。

 

「地方で鉄道を使いたかったら独立採算でなんとかしろ」「JRの足をひっぱるな」というのはあまりにも乱暴な言い方だ。全国の鉄道網を維持するという理念でやる限りは、どうしたって黒字になりようのないところがあって当然だ。そしてそういう鉄道網があったから、地方都市はまがりなりにもそれなりの都市としてやってこれたのだけど。鉄道が完全に無い地域がどれほど田舎かは説明するまでもないだろう。

 

JRから外された三セクにひとりでやっていけというのが無茶なのと同じで、ストロー効果などによって、独立完結した経済圏を確立できなくなった地域に対して、「ひとりでやっていけ」っていうのも本来は無茶苦茶な話だ。

 

地方都市だって、新幹線などといった大動脈で接続された以上は、よくも悪くも大都市(首都圏など)と経済圏の一部として機能せざるを得なくなってしまったわけだ。だから利益の一方的な吸い上げは、本来は許されないはずなんだけど。

 

こういうことをいうと「地方は甘えている!」とかいう人類。

 

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首都圏一極集中を良しとする論調にイライラ - 温玉ブログ

 

 

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