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大阪駅近くで満足感のあるおそばを食べるならば新梅田食道街の潮屋。

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関西で食べられる美味しいお蕎麦のお店というのは、なかなか探すのが大変なところがある。関西人はあんまりお蕎麦を重視しないからだ。お蕎麦の名店とか、お蕎麦屋で昼から一杯てのは、みんな関東の文化。

 

そりゃ探せばいくつかはすぐ見つかるけれど、老舗と呼ばれる店もあるにはあるけれど、普段からお蕎麦屋の話題なんか出ないから探さない。お蕎麦という料理自体はむしろ好きで、家でしょっちゅう乾麺を茹でて食べる僕でさえ、お蕎麦屋さんにはあまり興味をもってない事実。なんでだろう。関西の場の空気というやつだろうか。一口に関西といっても、丹波方面とかは、そば関係が名産物だったりする。出石そばとか。そういうところになってくると、さすがに気になってくるが。

 

伝えきく処によれば、かつての蕎麦ブーム(大阪城築城のころ?)は丹波あたりから伝搬したものが上方で火がついて、けっこう遅れて江戸に伝わったらしいが、今は完全に反対になってしまっている。関東の方が本場感がある。関東の老舗中の老舗の屋号である「砂場」なんてのも、もともと関西の店だったらしいけれど、400年くらい前の話だったりするのでさすがにその時代は生きていなかった。

 

じゃあ現代の大阪では、うどんをちやほやする文化になっていたのかといえば、そこまででも無かったりする。うどんはあくまで日常食だから偉い!みたいなところがある。うどんとかってのは、駅とかでちゃちゃっと立ち食うものという意識が根強い。それか、家でちゃちゃっと作って食べるもの。思い入れはあるけれど、こだわりにはなりにくい存在。それが関西うどん。

 

そして大切な事実として、関西によくある立ち食いうどん屋のおそばは、非常に美味しくないというか、むしろ不味いくらいのお店が多いということ。ここのうどんは美味しいなと思っているお店で、気まぐれでおそばを頼むとびっくりするくらい美味しくなかったりして、本当にびっくりしてしまったりする事もある。

 

関西(とくに大阪か)では、それくらいおそばに対する意識が低いのだろう。勢いあまって、うどんに対する意識まで低くなったりするくらいだ。手早く食べれれば、ふつーくらいでええねんと。だから、たまに関東とかの人気の立ち食い系で、おそばを注文すると、しみじみ味の違いを実感したりする。

 

そもそも、関西でかけそばを注文すると、関東のあの黒いつゆじゃなくて、単にうどんのお出汁をおそばにかけただけのものが出てくる。この時点で、かなり違う料理になっている。それが不正解というわけじゃないけれど、そのタイプのかけそばを美味しく食べさせる立ち食い店はなかなか無い。

 

そんな中、大阪駅近くの新梅田食道街の中にある潮屋さんは、アクセスの良い場所にありつつ、おそばが普通に美味しい立ち食い店として、大阪では貴重な方の存在かもしれない。

 

ある日、ここに気まぐれで入って、やはり気まぐれにおそばを注文して、出てきたものをたぐってみたら、麺がかなり繊細なことに「おっ」となったものだ。

 

そもそも関西のうどん屋で出しているおそばは、田舎そばというほどではないけれど、繊細さに欠けたぼよぼよの麺だったりする。スーパーで60円だかでよく売ってるタイプの。

ところが、潮屋さんのは、シュッっとしていて、本格的なお蕎麦屋さんのスピリッツを感じずにはいられない。もちろんお出汁はうどんのやつなんだが、ここの出汁がまたけっこうパンチの利いたタイプで、シュッとしたおそばにもぜんぜん負けていない。

 

だいたい、値段が安いのが良い。天ぷらそばで320円。それでいて、器におそばがドカっと入っている感じでなかなかボリュームがある。普通の立ち食いうどんのおそばなんてのは、量もおやつ程度というものが多いなかで、なかなか珍しく思ってしまう。

 

もちろん、うどんも美味い。自分ところで打っているうどんの雰囲気がある。雰囲気があるだけで、実際に自家製麺なのかどうかは確かめたわけじゃないが、出来合いのゆでうどんをぶち込んだだけという、そのへんに転がっているタイプのうどんではないのは確か。

 

天かすが入れ放題なのも、最近ではめっきり少なくなったサービスなので評価したい。(むしろ、はなまるうどんなんかは、積極的にやっているが…)

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メニューが豊富だ。320円のと480円のが良いかもしれない。天ぷら、きつね、コロッケ、ダブルちくわ等。

 

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コロッケそば・うどんは、潮屋が発祥という噂もある。コロッケそばやコロッケうどんというのは、実は関西においては定番メニューとは言い難い。あんまり置いている店は無い。だからてっきり東京とか東の発祥だと思っていたが、潮屋が発祥だとしたら驚きた。

 

本当かどうかは知らないけれど、潮屋のコロッケは大きくて食べごたえがあって、頑強な衣は温かいうどんダシでも簡単にゆるゆるにならないので実に美味しい。元祖といわれたら頷くしかない。しかも中身はカレーコロッケだったりする。これがまたダシに合う。

 

正直コロッケそばやコロッケうどんの意義というのは、今までよくわからなかった。どこまでいっても、うどんとコロッケを食ってるだけやんと。何なんだこの組み合わせはと。しかし、潮屋のコロッケそばを食べて初めて美味いと思えたかもしれない。関西で広まらなかったのは何故なんだろう。

 

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ダブルちくわ天うどん・そばも名物といえる。ドでかいちくわの天ぷらがダブルで入っていて腹パンパンになる。こういうのも、讃岐うどんなんかでは見かけたりするけれど、大阪うどんの店ではあんまり無いので衝撃的だ。480円というお手軽価格なのが嬉しい。お腹が空いている時はオススメしたい。

 

そんなわけで、大阪駅近くで、ちょっと安いかけそばを入れて行きたいという時には、もうこれは潮屋で決まりなんじゃないかと思う。もちろん、うどんでも良い。

 

あと、利用しやすい店でいえば、チェーン店である都そばのおそばは、まあまあハズレが無いと思われる。目立ったところがあるわけでもないし、いわゆる野暮ったいスーパー的なおそばだけど、うどんもおそばも一定レベルの満足がある。やっぱり出汁が濃いめだからだろうか。たしか関東にも店舗を出していたはずだから、そこそこお蕎麦にも気を使っているのかも。

 

まあ、都そばの事はどっちでも良い。今回は新梅田食道街の潮屋さんを紹介した。

 

そうそう。書き忘れた事があった。

 

潮屋は店に入ってすぐのところのレジのおばちゃんに注文して、お金を最初に払うスタイル。そしてカウンターのところで、うどんなりおそばなりが出来上がるのを待つという具合。最近あんまりない人力食券制的なことになってるので、初めて行くとちょっと戸惑うかも。ちょっとだけど。

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なんというか、気取ってないというか、むしろ迎合しているというか、大衆的な店構え。いろいろ揃っている。

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