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関西のあちこちにある「都そば」は最も手軽に美味いうどんとそばが食べれるチェーンかも。

「都そば」というのは大阪誠和食品株式会社が運営するチェーン店だ。僕は大阪誠和食品がどういう会社かは全然わかってない。大阪の会社だとしか。

 

一説によると都そばは関西を中心に60店舗以上あるらしい。しかし店舗一覧的なものが無いのでどの範囲に存在するのか実態はよくわかってない。なんというミステリアスさだろうか。けど関西に住んでいる人間ならたいていは見たことがあるだろうし、食べた事も一回くらいあるんじゃないだろうか。ちょっとした駅前には必ずあるイメージ。京都の街中にも数軒あるし。

 

はじめて降りたJRや私鉄の駅近くに都そばがあると「それなりに栄えている街かな」と思ってしまう。関西における発展度のベンチマークとしても機能しているような。ちなみに駅近くにマクドがあると「かなり栄えている!?」となる。

 

東京にも何故か数店舗あったみたいだが、神田店が閉店したので現在は帝劇地下の帝劇ビル店しかないとかいう情報をみた。帝劇ビル店は、関西だしと、関東の黒いつゆと選べたり、瓶ビールが置いていたり、店で天ぷらを揚げていたりと、かなりの特殊店舗らしい。

 

その後に知った事実だけど、なんと都そばの発祥は東京だったとか!最初はそもそも黒いつゆのうどんを出していて、大阪進出で関西の味に変えて成功したとか!なんてこった…。大阪誠和食品の前に、誠和食品という会社が東京にあって、だから大阪誠和なんだそうだ。衝撃的な事実。今ではすっかり大阪に染まっているということになる。

bunshun.jp

 

関西によくある都そばの店舗の天ぷらは、立ち食いうどんにありがちな作り置きのやつ。うどんやそばも、ビニール袋に入ったスーパーのゆでおき麺みたいなやつ。たいていはくたびれたようなおばさんやおばあさんといった感じの店員の方がお店を回している。で、基本的には立ち食いだけど、少しだけ席のあるお店もある。関西におけるどこにでもあって安くて早くてみたいな店の代表だ。それで味はというと、まあまあ悪くないから油断できない。

 

昔から、あまりにも身近でお手軽な店として存在していたし、とくに尖ったところもない気安いチェーンなので、正直「どこにでもあるうどん」と侮っていた部分もあった。それよりかは、特定の駅前・エリアにしか無い店とか、普段使わない沿線にしか無い店(阪急そば、南海そば、高速そば、など)とか、小規模チェーンとか、個人店みたいな店に、ついつい目を奪われがちだ。

 

だけどまあ、僕もいろいろの立ち食いなどを経験してきた上で、あらためて立ち食いそばの番付的なものを考えてみたときに、都そばはけっこう上のところなんじゃないかと思うようになってしまった。もしかしたら近年になって味が向上した可能性もあるが、そこのところは比べようがないのでわからない。とにかく言えることは、ここ十年以内くらいの都そばは、かなり良いところを突いていたのだった。

 

あと、僕の食べた範囲でいうと、店ごとの味のブレがあんまりないのも信用が出来る。ことさら美味しくない都そば店舗には当たった記憶がない。ただし、これについては調査サンプルがそれほどでもないので、都そばオタからの異論については認める。僕自身これからは、もうちょっと数多くのお店で、都そばを食べるようにしてみたいと思う。どうせ同じだと高をくくっていたフシはある。とくに関東にある都そばは明らかに味が違いそうだ。

 

とりあえず大阪の梅田地区でいえば、以下の3店舗は利用したことがある。

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都そば新梅田店。泉の広場をあがってすぐのアーケードにある店。近くに有名ゲーセンのモンテとかあるところ。細長い建物に入っていてカウンター一列分しか店内が無いので、代わりに路面にテーブルを並べていてオープンテラスで食べれるという特殊な店。場所柄か若者の客も多い。

 

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都そば梅田店。先程の新梅田店から新御堂筋を渡って、東通り商店街を、まんだらけとかセガのある側に歩いて行く途中にあるお店。僕の知る限り一番古くからある店舗だ。店構えや看板のデザインなども、古くから知っている都そばの形を残している。立ち食いカウンターの他に、テーブル席も3つばかりある。

 

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新曽根崎店。お初天神のアーケードを、露天神(お初天神)方向に歩いて行くと出現する。新しい都そばは、新曽根崎店みたいなちょいオシャレな意匠のものになっているのだ。といっても、一歩中に入れば昭和感まるだしの立ち食いうどん屋なんだが。

 

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新梅田店の天ぷらそば。330円。

 

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こちらが、梅田店の天ぷらそば。330円。

写真では分かり辛いが、梅田店の天ぷらの方が直径がすこし大きいのだ。

大きな差といってそれくらいしか無いけれど、それが店ごとの違いなのか、天ぷらを作った加工場(外注?)のブレなのかよくわからない。

個人的には直径が大きいタイプの方が微妙に好きだが、両者の味には大差は感じられなかった。関西にやたらと多い、木の葉型やかき揚げ型のペラペラのうどん用の天ぷらが僕は好きだ。

 

都そばは、大ぶりの茶碗みたいなどんぶりに、うどんやそばを入れてくれるのが良い。昔のうどんとかそばは、いかにもな麺類どんぶりではなくて、茶碗と変わらんような簡素なもので食べていた。都そばはその精神を引き継いでいる。このシンプルなタイプのそばどんぶりの、ちまちました感じに愛着があるのは僕だけだろうか。

 

そばはぼそぼそしたゆで麺だけどダシにほどよくからむ。都そばのダシは良い意味でジャンクな味付けで、食った後の満足感はなかなかなもの。立ち食いそばを食った~!という気持ちになれる。もちろん、うどんも美味い。

 

都そばには、普通の天ぷらより40円も高いしょうが天というやつがある。僕はこれをやたらにオススメしたい。円形の天ぷらの紅しょうが入りの赤いやつを載せてくれる。関西人は紅しょうが天とか、紅しょうが串かつとかやたら好きだ。けれど、うどんに載せる天ぷらの紅しょうがのやつはあまり見ない。とくに立ち食いとかでは。

 

あと、メニューに、にしんそば・うどんがあるのが珍しいかもしれない。京都の有名店で食べたらやたら高いので、都そばで食べたらなんと560円だ。、都そばで食べても高いといえば高いかもしれない。でも千円以上するのよりは安い。

 

都そばの難点がひとつだけあるとすれば、おばちゃんが天ぷらの上から思いっきり熱いダシをぶっかけてくれて、天ぷらを念入りにふにゃふにゃにしてくれてから出されがちという点だろうか。被害妄想かもしれないが、硬めの天ぷらは意地でも食べさせないといった執念を都そばから感じる。

 

そりゃ注文する時に「天ぷらは最後に載せてください」と言いたいのは山々だけど、自主性に任せても、ちゃんと後乗せする配慮のあるおばちゃんであるかもしれないのに、はなからおばちゃんを疑ってるみたいなのと、「天ぷらの硬さに異常にこだわってる奴」みたいに思われたら癪というのもあって、なかなか言い出しにくい。「あんた、おばちゃんの何を知ってるの?」と言われたらぐぬぬとなりそうだ。

 

やはりこういうのは、何回も何回も特定の店舗に通いつめて、「このおばはんは確実にダシで天ぷらをふにゃふにゃにする主義の奴である」と見極めてからでないと言えない部分がある。しかし、僕は特定の店をホームにして、そこまで通いつめる事はしたことがなくて、適当な日の適当な時間の思いついた瞬間に、一番最寄りの都そばに入っているみたいな使い方なので、店経験値はいつもルーキーランクのままだし、一向に話が先に進まないわけだ。

 

そういうのもあって、都そばで天ぷらを頼む時は、各店のおばちゃんの自主性に任せているのだが、今のところ打率0という有様である。

 

だからこの前、新梅田店に行った折には、この負の連鎖を断ち切るチャンスだと思い、意を決して「天ぷら最後に乗せてね」と言ってみた。緊張の一瞬。そしたらあちらは「ハイよ」とは返さずに「ハァ?」って態度。そして続け様に「天ぷらは最後だけど?」と呆れ顔で言われてしまった。まるで僕がわからずやの変態客みたいになってしまったのだった。いつか恐れていたとおりの展開だった。ぐぬぬとなるしか無かった。

 

まあ、ともあれ、そんなわけで、僕は都そばにおいて、初めての後のせの天ぷらを食べる事に成功したのだ。いつものふにゃふにゃのに比べると、微妙な満足感があった。

 

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ラーメン400円というメニューもある。すっごい時間かかるので、(おそらくだが)おばちゃんに嫌がられる。出来るだけ人のいない時間を見計らって頼もう。すっごい時間かかる理由は、麺がぐだぐだになるまで茹でてくれるからだ!業務用のスープをお湯で溶いて作ったラーメンなので不味いわけはないが、ここで食べなくてはならない理由はと問われると言葉につまる。あえていうなら、麺のぐだぐださ?(おばちゃんによるだろうけど)

 

なぜか古くからやっている立ち食いうどん屋は、ラーメンをメニューに加えがちだ。きっとラーメン屋がそれほど多くなかった時代の名残りだろうと思ってるのだが正確な理由はわからない。なかには美味しい店もある。また紹介したい。

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