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あなたのような才能ある人材に対して、使い捨てることしか考えない日本企業

日本人にはものすごい優秀な人がいるにも関わらず、多くの企業はそういう人材を安く使い捨てようとするという話を書きたい。少しでも人材が評価されて欲しいという願いがあるからだ。

 

こう書くとノーベル賞技術者が、あんまり優遇されていないとか、何らかの資格もってても買い叩かれるとかいう話かと思うかもしれないが実はそうではない。勿論そういった人たちも優遇されるべきというのは前提として、僕が言いたいのは「誰からも評価されていない日本の優秀な労働者」についてだ。もしかしたらこのブログを読んでいるあなたのことやもしれない。

 

評価されるべきスキルを持つ日本の優秀な労働者。そのスキルとは「安い給料でも文句も言わず真面目に働く」というものだ。どんな高学歴であっても技術を持っていても、必ず仕事で結果を出してくれるとは限らない。ところがこのスキルの凄いところは結果をバンバン出しまくる事だ。一種の超能力ともいえる。経営者としてこんな有り難い事はないはずだ。

 

不人気な業種で、たいした給料も提示していないにもかかわらず応募してくる人の中には、こういったスキルの所有者がいたりする。たいしたトラブルもなく2年も続くとしたら可能性はきわめて高い。

 

ところがである。こういった超能力者たちを日本の企業側は冷遇している。

 

「こんな仕事なんて誰でも出来るんだよ!」「お前の代わりなんていくらでもおんねん!」とか言いながら、「安い給料でも文句も言わず真面目に働く」人たちをバカにしたり、安い給料や低い待遇のままにしたりしている。そればかりか、同じ労働者たちのなかでも「安い給料でも文句も言わず真面目に働く」超能力者たちをバカにする風潮すらある。なんでバカにしてるかというと「安い給料でも文句も言わず真面目に働く」なんて事は誰でも出来ると見下しているからだ。

 

本当か?本当に誰でも出来るのか?

 

「じゃあお前がやれよ!時給750円で働いてみろよ!」とか言うと「いや~~ちょっとw」とかいうことになる。実行できる人がいたとしたら本当の超能力者と認める。それか、現在の時給が737円の人(福岡県を除く九州地区か高知県か沖縄県の最低時給)とかだと思う。

 

企業が「安い給料でも文句も言わず真面目に働く」能力者を、「こんなもんいくらでも湧いてくんねん!」と言わんばかりに、「疲労回復したり家族を養なったりするのには全然足りないような待遇」で使い捨てにしてきた結果どうなったか。募集をかけても全然人が集まらなくなってしまった。集まるのは他に行き場がない老人ばかりだ。老人世代はまだ人数が多いが身体も弱いし近い内に亡くなる。これから少子高齢化が進んでいけば「安い給料でも文句も言わず真面目に働く」能力者は益々希少になっていくはずだ。企業間で取り合いになる。

 

「いくらでも替えが利く!」とか言ってた企業の人材評価は完全に間違っていたわけだ。人手不足が叫ばれる昨今だから態度を改めれば良いはずなのに、未だに間違いを認めようとしない。為替の安い国の外国人を雇って誤魔化そうとしている。兵隊の命なんて犬か猫以下くらいの扱いで使い捨てにしていたら、いつの間にか人がいなくなって、老人と子供に頼るようになっていた旧日本軍のメンタルと似通っている。ニシンとかマグロとかウナギとか捕りまくってたら絶滅寸前までいってしまったのも同じ発想だろうか。環境保護とか資源の再生産というものを全く理解していない。

 

かように「安い給料でも文句も言わず真面目に働く」能力者は貴重な存在になりつつあるのだが、「キツい肉体労働でも文句も言わずに働く」能力者なんてもっといなかったりする。しかし「肉体労働なんて誰でも務まるわwww」「ただ立っている警備員なんて誰にも出来るだろwww」とかバカにする人が未だに後を絶たない。これについても「じゃあ、お前がやれよ!!!」と言うが、「いつでもやってやるよwww」とか言いながらスキルを実証してみせる人はほとんどいないというのが悲しい現実。

 

冷静に考えたら、「一日中重い物をもって運びまくる」とか、「スマホもいじらず一日何時間も道に立って見張る」とか、誰でもが簡単に出来る仕事じゃないという結論になる。そりゃ1日限定だったらかなりの人が出来る作業かもしれんが、週に40時間も50時間もそんな事をやれるだろうか。それでも一週間だけとか言われたら、けっこうな人が出来るかもしれない。一ヶ月だけでもそれなりに人は残るだろう。けれど何年もそれをやれと言われたら?ほとんどの人は自分の才能の無さを痛感するはずだ。はっきりいって僕にはそういう才能は無い。チャレンジしてみようとすら思わないのだから、素質すら無いのがわかる。

 

仮に強制収容所みたいなところで、キツい肉体労働をやらなければ殺すとか言われたら渋々やるかもしれないが、そのうち音を上げて殺されるか、疲労やストレスで勝手に亡くなっている公算が高い。

 

ところが、世の中には、デスクワークよりも肉体労働大好きという超能力者もいるし、何時間も道に立っているのが平気という天才もいるのだ。そういう天才に対して、なんで企業も世間も冷たいのか理解が出来ない。一握りの才能なんだから高給を払ってやれよと思う。でもそういう仕事に対しての評価はどんどん下がっていっている。で、人手不足になっている。アホかと。

 

これを読んでいる人の何割かは、人がやりたがらない仕事をする天才かもしれない。自分はもっと優遇されて良いと考えるべきだ。というか週に40時間以上拘束されても、真面目に仕事を続けている時点で非凡な才能だ。才能の無い人たちは辞めるか、亡くなっていったか、もっと不真面目に生きている。

 

資格者だとかプログラムなどの技能があるから俺は関係ないよという人たちもいるかもしれないが、こういう天才たちが潰されてきたのだから、明日は我が身だと謙虚に考えたほうが良いのではないか。高学歴の人とか、語学が達者な人とか、プログラム技術とか作業経験とかある人達が、安くこき使われる時代が来つつあるのを感じないだろうか。人材軽視の思想が広がっていく危機感がある。

 

「高学歴の人は無限にはいない!」「プログラマーはそんなに多くない!」とか強がりを言っても無駄だ。「安い給料でも文句も言わず働く」スキルの持ち主だって限りがある資源だったのに使い捨てられた。ニシンだってサンマだってウナギだって無限にいるわけないのに、平然と絶滅方向にもっていった日本社会を舐めないで欲しい。

 

今はこんな酷い有様だけど、未来的には個人のスキルが尊重される社会になることを願う。「安い給料でも文句も言わず働く」超能力者たちは、本来は高待遇で迎えられるべきだ、というのが僕の主張だ。

 

 

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