温玉ブログ

ブログで儲けるヒントは絶対に教えません。


スポンサードリンク

マゾ専用のサービスである楽天の楽券を利用して、すき家や大阪王将で食事をする自虐的行為について

楽天の楽券というサービスがヤバい。なにがヤバいかというと、普段なにげなく食べている外食店の敷居を数段押し上げ、苦痛度を高めていくサービスだからだ。それでいて普通に使ってるぶんには金銭的な見返りはとても低い。

 

僕が使ってみた楽券対応サービスは、以下の2つのチェーンだ。どちらもほぼ全国区だからわかる人が多いと思う。他にもいくつかが楽券サービスに対応しているが、店舗数や知名度でいえばこの2つがダントツだろう。だから僕もこれらを選んだのだが。

大阪王将 公式通販(餃子・焼飯)

ゼンショーネットストア楽天市場店

 

僕の買った楽券を具体的に説明すると、「1050円で牛丼並の3杯ぶんの電子チケット」と「750円で餃子3人前ぶんの電子チケット」である。まあ、回数券みたいなもんだ。回数券だと、事前に複数ぶんの会計を済ます代わりのプレミアとして、いくらか安くなるみたいな設定になっているが、この楽券に関しては別に1円たりとも安くならない。まずこれがヤバい。じゃあ何のために事前決済するのだと。

 

とはいえ、鉄道におけるSuicaICOCAみたいな電子マネー系のサービスも増えてきた。こういうのは別に事前に何万円チャージしておこうとも1円も得をしない。その代りにカード一枚で様々な支払いの決済可能という利便性を提供していたりする。複数の鉄道会社・バスに対応していたり、コンビニでの支払いに使えたりなど。

 

とすると楽券にもなにかの利点があるのかというと、これが全くなかったりする。すき家の楽券は牛丼しか頼めないし、大阪王将のは餃子にしか対応していない。他のメニューに変更は不可だ。(いちおう、すき家の牛丼並盛りは、差額で大盛りにしたりトッピングを変えたりくらいは出来るようだ)

 

そして利便性の方だけれど、財布を出さずにスッと決済出来るみたいなスマートさは微塵もない。財布を出さずに決済出来る、という部分まではたしかにそうなのだが、ここから先が修羅の道だったりする。楽券使用するまでのステップを以下に説明する。

 

1.まずそれぞれの店に来店し、注文時にスマホとかで、楽券のページを表示する。そして自分が購入した楽券の画面にする。店員に「これ使いたいのだけど…」などと発音する。(もちろん店舗にWi-Fiなんてないので、ネット回線はもちろんすべて自前でなんとかする)

 

2.店員が店舗固有の4桁のパスコードを教えてくれるはずなので打ち込む。

 

3.店員に楽券の画面が「使用済み」になるのを見届けてもらう。これでその商品が無料にされる。

 

まあ、めんどくさい。カードでピッみたいな楽ちんさは微塵もない。こんなステップ踏むくらいなら財布からお金出して払いたくなってくる。でもこれで済めばまだ良い。これだけだったら僕だって「マゾいサービス」なんて言わない。なんでこれがマゾいのかというと、揉めるのである。十中八九、店員と揉める。いうたら軽いトラブルに発展する。

 

何回も使った僕だからこそ力強く言うが、第1ステップで、「えっ!?」とならなかった事は一度もない。まず間違いなく「そんなサービスが…」という顔をする。店員にスマホをとられてマジマジとみられるかもしれない。何度もあった。

 

「ちょっと調べます…」となったらまだマシな方で、「うちはそんなサービスやってない(キリッ」と言われるまである。もちろんそれは苦し紛れの言い訳であって、実際は全店で使えるという設定になっている。(たしかに例外店舗はあるが、それは施設内の特殊な店舗で、ちゃんと明記されている)

 

だからここで「そんなことない!使えます!」というくらいの押しの強さを発揮出来ない人は楽券を使えない。力強く返された店員はどうするかというと、「ぐっ…では調べます」と言って調べ始める事が多い。それくらい滅多に使う人がいないのだ。

 

なんとかステップ2までたどり着いたとしよう。かなり待たされる事もあるけど、我慢するのが楽券の醍醐味だ。ここから店舗固有のパスコードを教えてもらい打ち込むわけだが、パスコードがすんなり出てくる店員も多くはないので、さらなる「待ち」が発生するのは覚悟したい。

 

そして待った挙げ句「よくからないんで、もう良いですわ。無料にしときますわ」みたいな投げやりな結果になることもある。その場合は、楽券は消費されずに、商品だけタダ取りみたいになるが、「ラッキー」的な事は微塵もない。こんな思いをするくらいなら、散々待たされた上にゴネ客みたいな扱い受けるくらいなら、300円程度は最初から現金で払えば良かったという気持ちになれる。たぶん現金払いがもっともスマートだ。

 

これが、昨今の携帯会社とかが配りまくっていたデジタル無料券の類なんだったら構わない。「別にそこまでの思いをしてまで乞食行為しなくても…」で済む。でも先に説明したとおり、事前に決済しているだけで、決して無料券ではないから困ったもの。しかも1円も安くなっていないから使わないと確実に損になる。

 

さらにいえば、楽券というのは使用期限がすごく短い。一ヶ月とか三ヶ月とかだ。買っといて「いつか行くか~」とかのんきに構えていると、ふと気がつけば「あと5日以内に牛丼3杯喰わねば!?」みたいな事態に陥る。

 

そんなタフな状況下、必死の思いで牛丼を食べに行って、チケットが消費されずに牛丼が食べれたとして「ラッキー(はぁと」とか思うか!?思えるならたいした精神力だと思う。まさに楽券を買うために生まれてきたような人類といえる。

 

そしてこれの恐ろしいところは、そもそもこんな回数券的なものを買う人間は、特定の目当てのチェーン店の店舗の利用を想定していると思われる。家から近いとか、会社の行き帰りにある店舗とか。そういう店舗で、上記のようなゴタゴタを経験したあとに、もう一回、同じ店舗でそのサービスを使う気になるだろうか。

 

ここで考える事は2つだ。

「一度こんなトラブルを経たんだから、さすがに店員も覚えたろうし次はすんなりいけるだろ」か、「また面倒くさいやつがきたと思われるのも癪だし、別の店舗で試してみるか~。ゴタゴタしたのはたまたまであって、別の店舗だとすんなり使えるかも?」だ。

 

僕は両方思った。まずは「同じ店なら…」理論で、同じ店舗で何度も使ってみた。そのたびに第1ステップ、第2ステップともに揉め倒した!やっぱりそれ以降も、僕以外の誰も楽券なんていうサービスは使ってないのか、店員同士への浸透度はまるで変わってない!?「回数をこなせば…」というのも店舗によるとしか言えないみたいだ。とはいえ一週間で10回くらい使うみたいな強い精神力があれば、どんな店舗でもさすがに覚えてくれると思う。面倒な常連客として。

 

次に「楽券のプロフェッショナルみたいな店舗もあるかも…」理論で、複数の店舗で試してみた。しかし今の所、ゴタゴタを経ずして使える店舗に出会った事がない。こればっかりは、個人のリサーチの範囲内なのでなんともいえないが、大阪市内で客数も多い店舗ばかりであるというのは言っておく。

 

かようなゴタゴタを乗り越えれば使えるのは間違いないが、何の得もしないというのは間違いない楽券サービス。たまたま入ったすき家がワンオペでパニック状態のときに、このゴタゴタが起きたときの気持ちわかりますか?こちらが悪いわけではないのに、まさに針のむしろである。めっちゃ悪いことをしてしまった気分になれる。

 

大阪王将にしたって、忙しい店舗は非常に忙しい。そんなときにこんなややこしい事を言い出す客…。僕も接客業経験者なのでわかる。わかるけれど、それでも言わなければこっちも損を被ってしまうので仕方ない。そんな哀しさを乗り越えた人だけが使えるのだ。で、得しない。

 

得しない得しないと何度も書いたが、実は楽天を使っている人ならツッコみたくてウズウズしていることがあると思う。

 

「そうはいっても、これ自体が楽天の商品なんだから、ポイントが付くし、ポイントも利用できるから、実質はいくらか割引されてるようなもんでしょ??」

 

たしかにそうだ。さすが楽天プロの目は誤魔化せない。その人の楽天の使用状況にもよるが、10%くらいのポイントが付く場合もあるかと思う。僕だって実際そんな感じで買っているわけだし、現金で買ってなくて、期間限定ポイントを使って購入していたりする。だから最悪、使いきれずに消滅したとて、期間限定ポイントが消えたと考えれば納得……は、出来ないけれど。さすがにそれは出来ん。

 

だいたい、マクドナルドや無添くら寿司みたいに、楽天のポイント支払いが可能という対応だったら、客も店員も、これほど苦しまずに済んだはずだ。レジでピッで済むし、むしろニコニコしていられたはず。しかし大阪王将すき家楽天ポイントに対応していない…。

 

どうしても、大阪王将すき家で、楽天ポイントが消費したいと思うと、現状は楽券しか方法がない。しかも牛丼か、餃子かという、縛り付きで。そして僕は楽券がなければ、どちらのお店も利用する予定なんか一切なかった。だいたいたまに大阪王将に行っても、餃子はあんまり頼まないし…。牛丼を食べる習慣もなかったし…。じゃあなぜ買った!?という気がしないでもないが、誰しも過ちはある。

 

とにかく、得をしたという気が微塵もないのは確か。これを現金で買っている奇特な人も世の中にゼロではないはず。そういう人は何を思っているのか。僕の知らないマネーロンダリングかなんかなのか。

 

他に数少ない楽券のメリットとして、ネットで楽券を他人に譲渡出来るというものがある。しかしここまで説明した通りのものなので、貰った方も苦しみを味わえる可能性がすごくたかい。そうすると「あなたに貰った牛丼券で恥かいたわよ!?」みたいな事になる可能性も…。いいけど別に…。

 

気になる人は下のリンクから買ってみてください。苦しみが買えます。

 

そして最後に。ゼンショーさん、店員にワンオペさせるのやめてください。

 

その後の情報で、サーティワンアイス店だと、楽券は専用の機械が備えており、非常に楽に使えるとのこと。僕は試していない。サーティワンアイスを食べる予定が無いので…。あとゴーゴーカレーはキッツいみたい。詳しくはこちらのブログも。

www.du-soleil.com

 

2019年の追記!

その後に大阪王将は楽券の取扱をやめていた。あれだけトラブルあれば当然だわな。記念にバナーだけ残しておく。

あ、ゴーゴーカレーも取扱をやめていた。揉めてたもんな。

 

 

 

 
 
スポンサードリンク