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金沢片町の豚バラ炒め定食を食べた話。

上の金沢方面旅の続き。掟破りのカツカレーをはしごした挙句、たどり着いたのは金沢最大の繁華街である片町。数年ぶりの金沢片町は変わらず賑やかだった。いくらJR金沢駅前が発展してきていたとしても、バスか徒歩しかしか移動手段が無いとしても、観光名所に隣接するという強みか。ぎりぎり歩いて行ける範囲だったのも幸いしたのかもしれん。

 

ただ、ひとつだけ寂しかったことがあって、餃子の王将金沢片町店が閉店していたことだ。これは例の痛ましい全裸王将事件の影響だ。この事件によって金沢市民は気軽に王将が食べられなくなってしまった。そして僕も金沢片町店の味を、永遠に知らないままになってしまった。知らない人は以下のリンクでも読んで欲しい。もうこんなに前になるのか。「全裸 餃子の王将」で画像検索しても良いかもしれない。

全文表示 | 餃子の王将店員「怖くてどうしようもなかった」 男性客の全裸止められなかったのはなぜか : J-CASTニュース

 

片町の中心部にきた。下の画像の漫画をバイブルとして各部屋に設置している某ホテルにチェックインした。ここ金沢は、このホテルチェーンのお膝元であって、片町だけでも3軒もあるという恐ろしさ。そのうえでJRの駅前にもあるのだ。バ◯◯ホテルに囲まれた街というのが片町のひとつの特徴だ。

f:id:butao:20171206175544j:plainチェックインしたらどうしたって漫画を読んでしまう。ちなみにこの人の旦那である創業者は、カレーの市民アルバ小松市の出身だったりする。どうでもいいことだが、金沢カレー行脚がそのまま、バ◯◯ホテル聖地めぐりにもリンクしていたという恐ろしさを感じた。

 

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さっそく屋上にある露天風呂&サウナにいって整いまくった。あんまり期待はしてなかったが、ホテルのオマケとしては破格に良かったのが意外だった。片町中央店すごいな。まんがも美化しまくっているのだろうけど破格に面白い。描いた人の確かな技術を感じる。ホテル創業者の書いたネトウヨ本のレベルの低さとは大違いだ。(これも各部屋に設置しているがゴミ箱にダンクしたい気持ちになる)

 

整ったあとは片町の周辺を散策する。日が落ちるのが早い。まずはホテルの周りをぐるっと歩いてみると「宇宙軒食堂」があった。こんな場所にこんな店がと驚く。金沢のことは全く知らない自分がいた。泊まるのは2回目でしかないし、そりゃそうか。

 

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宇宙軒という字面のインパクトがまず凄い。なぜかわからないけれど、宇宙軒だの宇宙食堂などという名前をつける飲食店が、日本全国規模でちらほら現れる。もちろん「夢民」や「来夢来人」グループに比べれば無いに等しいのだが、どこかが潰れても、常に全国で2軒くらいは存在している印象がある。

 

なぜ食べ物と宇宙が組み合わさってしまうのだろうか。ここのお店の場合は名前だけで、店の雰囲気的には宇宙を感じさせるものは何もない。しかもけっこうな老舗であって、けっして受け狙いのサブカル的感性の店ではないのが凄い。

 

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この定食屋の最大のウリは「バラ定」と呼ばれる「とんバラ定食」だったりする。みんなこれを求めて宇宙軒にやってくるそうだ。とんバラとは、豚バラのこと。豚バラ大好きな僕にとっては天国みたいなお店だった。豚バラは美味いけれど宇宙要素は全くなし。なんで宇宙なんだ。

 

入ってみたかったが、ひとつ問題があった。サウナと露天風呂を長時間楽しんだとはいえ、カレーの市民アルバとチャンピオンカレーを連チャンしてしまったダメージが蓄積されている。とてもじゃないけれど豚バラの定食なんて食える気がしない。でも入ってみたい。メニューによれば「とんバラ」の単品というのもあるらしい。ではひとつこれを頼みつつ、ビールのあてとして楽しめば良いかと店内に入る。

 

店内はカウンターでぐるりと厨房を囲むようになっており、多くの常連客がとんバラ定食をわしわしと食べていた。なるほどやっぱりここは豚バラの店なんだと改めて理解する。宇宙要素なんてかけらも感じないまんぷく食堂ぷりだった。

 

カウンターの内側の厨房部分には、専用のでっかい鉄板が設置してあって、そこで豚バラスライスをガンガンに焼いている。豚バラを焼くためだけの鉄板なんて見たこと無かったので感動する。

 

お店の若い店員に「とんバラ、あと瓶ビール」と注文する。大将ぽい人がオーダーを確認する。その時に少し気になることがあって、調理係に「定食いっちょ~」みたいな通し方をしていたように聞こえた。ここのお店では「とんバラ」は「とんバラ定食」一択であって、単品の「とんバラ」を頼むのは例外だから「単品でね!」などと念を押さなければならなかったのかもしらない。一見さんならではのミスをやらかした不安を感じる。お盆とか出して味噌汁なんかを並べはじめているし、まわりの客で注文待ちは自分だけなので、あれはどう考えてもそうだよなと理解する。専用鉄板なのでお肉のほうもみるみる焼きあがってきている様子。ここで「あ、単品のつもりだったんですよ?」と素っ頓狂な声を出しても間に合ったのかもしれないが何か美しくない。こうなったらもう運命を受け入れたくなってしまった。はじめて大宇宙を感じる。

 

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これが「とんバラ定食」だ。まさかご飯を三度食べる事になろうとは。三度の飯とはいうものの昼から夕方の数時間で食べている。とんばら定食は、鉄板で焼いた豚バラを手前のタレにからめて食べるという焼肉方式なのが珍しい。タレがあっさり味で妙に美味しい。専用の鉄板で焼いた豚バラにあいまくる。さすがにもう米は入らないよ…とか言っていた自分が嘘みたいにご飯が消えていく。ご飯もかなり美味い。さすが北陸。

 

そしてビールを飲みながらゆっくり周りを見渡しつつ他のお客さんを観ていると、とんバラダブルとか、ダブルで飯大盛りとかを頼む人がけっこう多い。自分も普通の腹具合だったらダブル大盛りで決まりだと思った。出勤前のスナックのママさんみたいな人が入ってきて、とんバラのお持ち帰り弁当を注文していたりした。大将との息の合ったやりとりをみるに毎日のように来てる雰囲気。老若男女が豚バラを食う店。それが宇宙軒食堂だった。天国じゃないか。今度はカレーを喰わずに来たい。

 

豚バラを平らげて、満足感たっぷりで片町の飲み屋街のほうをぶらつく。

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片町の界隈は風情があって良い。時間さえあればいつまでも川なんか眺められるし。観光地に来てるんだなと思う。川のある街は素晴らしい。

 

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街道のような雰囲気のあるストリート。古い商店と、スナックとか、飲食店がぽつぽつと並ぶ。実際どういうポジションの区域かわからないけれど、数年前にやってきたときもなんとなく歩いた。とくにこれといったものは見つからない。ずんずん歩いていくとやがて民家ばかりになっていく。

 

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f:id:butao:20171206175725j:plain橋があるとわけもなく嬉しくなるのは何なのだろうか。祇園のような観光地風情と、昭和的な生活臭がごちゃまぜになっていて抜群のロケーション!と思ったが、あとで写真で見るとまったく魅力が伝わらないのが凄い。僕のような撮影素人には夜景は難しい。感動したということだけ理解してもらえたらそれでいい。後は実際に金沢に出かけて散歩してみていただきたい。退屈しない。胃袋も死ねる。デートにも良いんじゃないかという妄想にとらわれるが、やっぱり良くないかもしれない。飯をしこたま詰め込んで、夜景を見ながら散歩など、退屈な人には退屈だろう。わかってくれないから一人旅で良いじゃないか。

 

さらに続く…。

 

 

↓いちばん最初はこれ。

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