温玉ブログ

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仮想通貨に投資していたおかげでコインチェックの破綻が面白すぎた

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今年の1月に入ってから仮想通貨というやつを買い始めた。タイミングを外しすぎだろうと思われたかもしれないが、タイミングを外しているのは百も承知だ。そういう事情は無視して、あえて買っている。JPYのマイニングだけする生活に飽き飽きしたからだ。仮想通貨に手を出している人たちは、大概そういう境遇にあるのではないか。

 

ちなみに、当ブログは巷間にあふれている「仮想通貨買い煽りアフィリエイト誘導ブログ」ではないし、「仮想通貨攻略と称する草コインハメこみブログ」では無い。その証拠に、僕は今のところ全然儲けてないと宣言しておく。

 

ご存知の通り2018年の1月から仮想通貨の相場は暴落を始めたので、それ見たことかと言わんばかりである。しかしタイミングを外しているのは元から承知しているので「買い始めたら安くなった。もっと下がってくれたら買いやすくなるな」くらいにしか思っていない。負け惜しみではなくて本当に。

 

仮想通貨投資というのは、それくらいの事は織り込み済みでないとやっていけない世界だと認識している。実態を知りもしない会社の未公開株に投資するよりは、ちょっとはマシといったところか。ただし、買った瞬間に紙切れということはなさそうで、たとえ暴落に巻き込まれても100分の1くらいの資金は返ってくるかもしれないという部分では優しい。先の事なんて誰にも読めない。未来がマッドマックスや北斗の拳的な世界観にならず、このまま文明が続くとすれば、確実に伸びる分野だなという大まかな予想だけ。その時にビットコインイーサリアムが覇権を握ってるかどうかはともかくとして。

 

こういう先の読めない投資に向き合うための攻略法としては、僕の知る限りでは2つしかない。あまりにもシンプルな答えなのでバカにしてるのかと思われるかもしれないが真理だ。仮想通貨の上げ下げなんていうバカげたギャンブルに、糞真面目に向き合ってもしょうがない。

 

1.どうでも良い額でやる。

2.手法はストロングホールドのみ。

 

1に関しては、投資のアドバイスとして「失っても構わないお金でやりなさい」というのはうんざりするくらい過去にも聞いてきたと思うが、それの100倍くらい厳粛に考えてやってもらいたい。

 

つまり「ここに100万円の預金があるけど、さしあたって必要なお金じゃないし、たとえ無くなっても死ぬわけじゃないから、仮想通貨にでもブチ込んで勝負してみちゃおうかしら♪」とかいうのであれば「どうでも良い額」とは言えないということだ!

 

たとえ明日の生活費に困ってないとしても、コツコツと貯めた100万円がいきなり無価値になったとて、あなたは冷静でいられるだろうかということだ!?あの100万円があれば何が買えたのか!?とか考えずに涼しい顔でいられるか!?いられるなら良いけど…。

 

一般的な感覚として、その人にとっての「どうでも良い額」とは、どれだけ多く見積もっても収入の5%くらいまでじゃないだろうか。ここをリミットにして貰いたい。つまり、一日ちょっと遊んだら、なんでもない事で使っちゃうかもしれない額。それを超えてはいけない。

 

もしくは100万円の使う予定のない預金があるというなら、仮想通貨に投下して良いのは5万円までだ。もし10万円を投下したかったら、まず貯金額を200万円にしてからにしなさいと。もうそれだったら、月々5000円づつとかを継続して投下していくとかで良いんじゃないかということになる。

 

2に関しては、目先の変動を追って利ざやを稼いでも、仮想通貨市場そのものが変動に対するルールが無いに等しいので、コツコツドカンの罠に嵌りやすいのと、単に目先の変動に一喜一憂するのが面倒くさいというのもある。

 

投資とかじゃなくて、チャートを追って利ざやを考えるのが好きで好きでしょうがないというならば、それ自体が趣味になりうるので、やってみれば良いと思うが、僕はそんな遊びには興味がないので(その時間あったら他の事をやりたいしビールも飲みたい)、月々の決まった額を投下してストロングホールドだ。

 

あと、利ざやで遊びたいという人は、税金にも注意しなければいけないので、ひたすら面倒くささはある。そうなのだ。税金のこともあるので、短期売買はオススメできないのだ。何も考えず年をまたいでしまうと、大変なことになる可能性がある。(1月の大暴落はまさにそれ)

 

まあ、そんなわけで、僕はザイフ(仮想通貨ブロガーのアフィリエイトで必ず紹介されている取引所)の仮想通貨積立ってやつを「どうでもいいお金」ですることに決めて、暴落チャートもボケーっと見てただけだった。そしたら想定外の事件が起きた。そう、コインチェックの閉鎖騒動だ。

 

買った仮想通貨がゴミクズになるところまでは考えていたし、仮想通貨のパスワードがハッキングされたら怖いから2段階認証は登録しておこうと。それくらいまでは想定していたのだが、まさか取引所の方がハッキングされるとは思ってもみなかった。ド素人に毛の生えたようなのが取引所の経営者だとはなかなか考えない。

 

取引所が閉鎖されてしまうと、仮想通貨が値下がりして死ぬのではなく、仮想通貨やJPYそのものが取り出せなくなってしまう。JPYを送金しただけで何も買ってないのに死ぬという理不尽。ましてや利益を出している人間でさえも死んでしまうわけで、死んでも死にきれないとはまさにこのこと。戦地に運ばれる輸送船に乗ったら、何もしないまま撃沈されたようなもんだ。もしくは激戦を生き抜いて、やっと母国に帰れると思ってたら、引き上げ船の整備不良で沈没して死にましたみたいな。しかしそれが現実というやつの厳しさ理不尽さなのだろう。

 

2014年にマウントゴックスという取引所が閉鎖された時も、ハッキングでBTCを盗まれまくっていたことが原因になったらしい。その時の預金総額は2兆円を超えていたらしいので、コインチェックに関しても兆単位のお金がどこかに飲み込まれていきそうな気配である。取引所の閉鎖といえば、そういえばそんな事件があったなあと記憶していたが、今回のコインチェック事件がきっかけに調べて知ることが出来た。やはり「どうでもいいお金」といえど、多少の当事者感があると強い。

 

何を隠そう僕もザイフの他には、コインチェックの口座も開設していたのだ。なにしろ周りで仮想通貨に携わっている人間は、ほとんどコインチェックを利用していたし、そういう意味ではこれが鉄板なのだろうと思ってしまうのは無理はない。自分で自分の運転免許証を手に持った自撮り写真を送信するというマヌケな行為を経て口座開設していた。ただし、ザイフにしても、コインチェックにしても、JPYの入金はしていなかった。

 

月々に使うお金は限定的にしろ、入金するからには銀行手数料の問題もあって、まとまったお金を預けていないといけないわけで、取引所のサイトの安っぽさと胡散臭さもあいまって、なんとなく抵抗があった。だからズルズルと後回しになっていたわけだ。

 

カード払いで仮想通貨を購入するのも手数料がバカ高いらしいし、迷った挙句に、入金しなくても可能な、指定口座から月々自動で引き落としされる積立だけを先行して始めた形。それが1月だった。

 

でもそろそろ覚悟を決めて入金しても良いかなと、銀行の前でふと考えたのが、1月26日のコインチェック騒動が発覚する2時間くらい前というのだから他人事じゃなかったのだ。だからコインチェックで資産が凍結されちゃった人を見ても「バカだな~」とはとても思えない。自分はなんとなく運が良かっただけだ。

 

ただし、無くなって困るお金でやってた人に関しては、「無茶しやがって」と言わざるを得ないし、税金払えないとかいう人は、去年のうちに何とでも出来たわけで、さすがに自業自得感がある。

 

税金も払えなくなった系の人たちは、多額の含み損を抱えていて身動きとれなくなってしまったというのもあるかもしれんが、それもこれも「負けられないお金」でやっていたゆえだろう。張る額を間違えたがゆえに相乗効果で地獄の底まで突き落とされるという好例(悪例?)だ。

 

何度もいうが仮想通貨は割りの悪いギャンブルだ。通貨それ自体の価格の変動だけではなく、通貨のセキュリティーも自己責任でやらなくてはならないし、今回のように取引所という「プロ」といわれる機関に任せていても全く信用できない。取引所を利用する時点でギャンブルになっているという恐ろしさがある。

 

取引所の内部運用がどうなっているかなんて知れたものではない。コインチェックは、顧客の資産はコールドウォレット(オフラインのパスワード管理)に保管しているので安全と宣伝していたが、実際はホットウォレット(オンライン上)に入れっぱなしになっていたXEMが盗まれたわけで、かなり詐欺に近い商売をしていたことになる。「お客様のお預かり金は経営資金とは完全に分離しております」とあるが、それもそんなわけないやろとツッコミを入れたくなる。

 

バカ正直に顧客の資産を預かるだけならば、ホットウォレットに入れっぱなしにしておく意味なんか無い。コインチェックの顧客の総資産が何兆円ぶんあるのかはわからないけれど(なにしろXEMだけで680億円ぶんからあったというのだから恐ろしい)、個人の顧客に返せるようなお金なんか残らないんじゃないかと推測している。

 

今回の事件で、「どうでもいいお金でやる」という第一のルールを、つくづく自分でも強く意識したし、定期的に仮想通貨を自前のウォレットに移送しておくという自衛手段も重要になってくるだろう。もちろんJPYも預けっぱなしは良くない。というか、ネット上においては、JPYが最も退避させにくい危険な資産じゃないんだろうかとさえ思う。

 

そういう意味では、仮想通貨の信頼度が低下したというより、今後ますます必要になってくる技術じゃないかという考えは強くなってくるのだが。しかし何度もいうようだが、10年後の仮想通貨の覇権がどうなっているかは知らん。予想なんか出来るわけがない。

 

じゃあ、そこまでして、なんで仮想通貨を買ってるんだ?と言われるかもしれない。ジャンルとして面白そうだからというのと、買ったら基本ほったらかしだから手間がかからないからというのと、どうでもいい額だからというのが答えになる。とても他人には勧められない。

 

どれだけ警戒していても、取引所に入金した瞬間に閉鎖に巻き込まれたら回避不可能だ。さぁ~始めるかぁ~と100万入金したのが運命の26日だったという悲劇の人もいたという。豊臣秀次に側室として迎えられて京都まで来てみたら、一族郎党皆殺しに巻き込まれて斬殺された最上家の駒姫みたいな話だ。

仮想通貨を保管しておくハードウェアウォレットというやつ。ハッキングには強いが、値段はくそ高い。現状では中身より財布の方が高価という状況になってしまう。そして結局は固形物で保管しておかねばならない矛盾を感じる。他には紙にパスワード書いて保管とかいうやり方もあるがドラクエ復活の呪文かよと。そういう不安要素がいっぱいの世界だ。

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