松屋の限定メニューである創業ビーフカレーが美味しいと聞いたのでさっそく食べてみた。ちなみに僕は松屋にきちんと向き合い始めたのは２～３年という「にわか」だから創業時の味なんか知るわけない。
ここでいう「創業時のカレー」というのは、松屋という事業を始めた時のことを指すのか、松屋の前身である中華飯店松屋の頃の話なのかもよくわかってない。カレーを出す中華屋はぜんぜんあるし…。いずれにせよ60年代の話なので、分かる人もいないだろうからどうでも良いのだけど…。
さっそく食べた。490円。ふだんのオリジナルカレーに比べたら相当高い気がするが、カレー屋のカレーとしたらワンコイン以下。安い気がする。カレー屋って妙に高い。
味はたしかに美味い。牛バラ肉がたくさん溶け込んでいるそうだ。くちゃくにゃするゼラチン質のすじ肉っぽい片が残っていて、いつものカレーと食感がぜんぜん違う。焼肉屋さんが出すカレーのイメージ。それでいて、松屋のカレー特有の風味と辛味は、すでにこの頃から確立されていたっぽいが、逆に今のカレーのベースを使いまわして昔風のレシピにしただけの恐れもある。そのへんは創業時からのファンに聞くしか無い。（存命者は15人くらいはいるのかな…）
まあでも美味いので何でも良い。
大盛りにもしてみた。590円で問題なく満腹できるカレー。これって鰹節も入ってない？
さらに大盛りかつ、ハンバーグ入りのやつも食べてみる。800円というと怯むが、やはりそのへんのカレースタンドなんかでは、単なるカレーライスがそれくらいする店はざらであるから、これは安いのだ。安いに違いない！
ちょっと前まで大判のクズ肉っぽいハンバーグのフェアーをやっていて、はっきりいって地雷だったが、創業ビーブカレーにあわせて普段の無難に美味しい小ぶりのハンバーグに戻っていて安心感がある。
ハンバーグ入りのやつは腹いっぱいになるし美味い。美味いのだが、別にハンバーグが入ってなくても良いという気持ちにもさせられる。創業ビーブカレーはそれだけで満足感がありますのでハンバーグは蛇足感があるのだ。ただしハンバーグのせいで味が邪魔されるとかは全然ないし、あれはあったで構わないみたいな……。ハンバーグも追加して腹パンパンにしたい人向けのメニューといった感じか。
強いていいますと、ご覧の通りハンバーグ入りのルーが別皿となっておりますので、ライスの追加などして、さらに自分を追い込みたい人にも対応してるともいえるかも。
カレギュウタイプとチーズタイプは食べてないのでわからない。このルーだったら、合わないという事はないと思うよ私は。
カレーを食った後に、ついてくる味噌汁を飲むと舌に多少ピリピリきてるのを実感するくらいの辛味はある。
