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鞆の浦で『鯛うずみ』という郷土料理を試す。

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福山駅からバスで35分ほどの観光地である鞆の浦は鯛の町だそうだ。バスでくる途中にも鯛入りちくわなんかの工場が並んでるのが見える。なぜこれほど鯛推しになったのか不勉強で知らないのだが、ともかく料理屋さんは何かと鯛めしとか鯛料理を看板にかかげている。瀬戸内海の地域はだいたい鯛やタコやイカやエビというてる気はする。あと小魚。

 

そんな鞆の浦の地で、こちらの衣笠というお店がお手軽な値段でおすすめだと『ばななぼーと』のヤジベエ氏に教えてもらったので行ってみることにしたのだった。

 

入ってみると二階が宴会場で、一階にランチ客向けのテーブルが8つか10ほどあるような店だった。昼の部は14時くらいで終わり。ド平日で曇り空ということもあってか観光客っぽい人は僕だけ。そういや来るときのバスも地元民みたいな人がまばらに乗ってるだけで基本的にガラガラ。鞆の浦に来るのは10月以来の2回めだが、前の時の方が同じ平日でも観光客をけっこうたくさん見た。曜日なのか天気なのか季節なのかたまたまなのかよくわからない。

 

ともかく、地元のお母さんたちや、サラリーマンみたいな人たちが会食してる中で、観光地丸出しの僕がまじって料理をいただくことになった。

 

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メニューは定食ものが中心。お造りだの天ぷらだの旅館的な構成になっていて、あれこれ考えたく無い人が満足できるようになっている。僕はこのなかから鯛うずみ1100円(税込み価格)を注文。いちばん郷土料理っぽさがあったし、だいいち鯛うずみなんて聞いたこともなければ食べたことも無かったからだ。

 

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一番搾り大瓶ビール660円(税込み価格)も注文していた。こういうお店にしては良心的かもしれない。飲みながら鯛うずみの到着を待つ。ビールはあんまり冷えてなかった。まあまあ、しょうがない。それでも十分に美味いからあり。

 

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グラス一杯飲み干すくらいで鯛うずみ到着。なかなか立派。とろろご飯の中に鯛が埋もれているらしい?まったく見えないのがミステリアスだし、それこそが「うずみ系めし」というものの醍醐味だそうだ。

 

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これだけではただの山かけご飯にみえるのだが…

 

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掘り返すと鯛のヅケみたいなのがごっそり出てくる!

 

これをそのまま食べてももちよん美味いものだけど、付属のダシをたっぷりかけて、出汁茶漬けとして食べることで鯛うずみは完成を見るそうだ。

 

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こうやってダシをぶっかける。かければかけるほど鯛が白くなっていきたいへん美味い。もっと早くかけりゃ良かった。

 

江戸時代の倹約令をかいくぐるために、めしの底に鯛とか豪華なものを隠して食べていたというのが、うずみ系の起源らしいけどホンマだろうか。現代でリバイバルで作ってみたら高評価だったので福山の郷土料理になったそうな。たしかにダシ茶漬けにパンチの効いた具が入ってたら美味いよな……。

 

必死に食ってたら、気がつくと地元っぽい人らはとっくに全員退散してて、店内で独りっきりになっていた。だーれもいない。ちょっとだけ残ったビールをそそくさと飲み干した。寂しいことに店の人までいなくなっていた。

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