米子に新たに出来たサウナー向け施設GOOD BLESS GARDENに行ってきた。JR米子駅からも十分歩いて行ける場所だ。この施設は高島屋の建物の跡地に出来たもので、サウナ・高級カプセルホテル・米子漫画ミュージアム・フィットネスジムの4本建ての構成になっており、それぞれ連携しているものの、どれが主体なのかはよくわかってない。ホテル併設サウナを使えるみたいな考えで良いのかな?看板上は漫画ミュージアムやサウナのアピールは、全くといって良いほど無いように思う。もちろんサウナーにとっては主体が何かなんてものは関係ないけれど。とにかく良いサウナがそこにあれば良い。というわけで米子に行くかもしれないサウナーと、米子周辺のサウナーに向けて紹介をしておく。まだまだ知名度が低いと思われるので。
公式ページ
料金は税込で1200円だったがTSUTAYAのカードがあるて990円になる。なんでかはよく知らんが、ここの施設はだいたいTSUTAYAのカードで割引になるので持ってる人はわすれずに。岩盤浴は別料金というよくあるパターン。自分は岩盤浴はしていないのでレビューは出来ない。受付では大小タオルと館内着が貰える。
受付から脱衣所まではエレベーターを使って無駄に遠い。綺麗にはなってるがいかにもデパートという間取りなのは少し笑える。空間の間がもたないのか、そこかしこに休憩椅子がある。脱衣所ロッカールームもさすがに綺麗。ロッカーは相当余裕のある作り。昭和のサウナのロッカーは嘘みたいに細かったりするからなあ。洗面所には剃刀と歯ブラシもあるので持って行こう。
浴場はコンパクトな作りで、ほぼ半分がサウナのためのスペースで、残りの半分が洗い場と大きい湯船になっている。とくに変わった仕掛けもないが、立ちシャワーも含めて必要なものはすべて揃ってる。ととのい椅子も空きスペースにバラバラに4つほど用意されている。もともとは置いて無くて、要望によってすぐに加えられたそうで、経営者側のやる気は感じられる。
こちらのサウナ室はわりと正方形に近い中規模なもの。入って度肝を抜かれたのはikiストーブ2本建て!この規模で2本も!?どういう効果を狙って!?室内は105度くらいでカラカラ。1時間に一回、2本のストーブにオートローリュがあるらしいが、そうとは思われないくらいカラカラの昭和サウナ状態。床とかも火傷するかと思われるくらい熱々で、名古屋のサウナフジなんかを彷彿とさせる。今は入り口にビート板が置かれているので安心して良いが、オープン当初はオレンジのマットすらひかれておらず、どうすんのと思ったが、みんな我慢して座ってたそうだ。
せっかくのikiストーブも昭和のカラカラサウナのコンディションなら…と意気消沈する人もいるかもしれないが安心して欲しい。サウナ室内には無造作に置かれたバケツとヒシャクがあって、セルフロウリュし放題になっているのだった!まさかの米子でセルフロウリュが出来るなんて!しかもikiストーブ2本に対してのセルフロウリュなんてしたことがない!これに興奮するなという方が無理があるだろう。
さっそくやろうとしたら水が少なかった。でも問題ない。サウナ室を出た目の前にあるシャワーブースで水は無限に補給可能。バケツをパンパンにしてロウリュに挑む。ヒシャクで水をたっぷりすくってストーブに満載されたケルケスストーンにぶっかける!バチバチいって弾ける水!ヤバイ!普通だったらジュワ…と心地よい音を奏でるはずのロウリュだが、こちらのサウナは設定温度が昭和カラカラサウナレベルなので、水蒸気爆発を起こしそうなくらいの激しい反応がある。しかもヒシャクが短いので手に飛び散って危ない!かなりスリリング。
それでもなんとか2本のikiストーブにそれぞれ3杯ずつ、計6杯ぶんのロウリュを施して最上段に座る。当然ながらむちゃくちゃくる。パワフルに蒸されまくる。大東洋のセルフロウリュの3杯半とかよりはまだソフトだが、なにしろ105度設定のikiストーブ2本だから、ポテンシャルは無限大だと思う。下手にかけすぎたら全身大火傷で亡くなるレベル。そういう意味ではエクストリームすぎるのではないかと思う。大惨事になる前に設定温度を80くらいに落とした方がとは思うが、どうだろうか。せっかくの米子のセルフロウリュが出来なくなったりしたら悲しい。しかしわかってる人がやるぶんにはパワフルで楽しい。今のところ3杯×2までは大丈夫だった。くれぐれもギリギリは狙わないで欲しいが。自分の場合でいうと3杯×2の最上段で、あまみを超えたギリギリ火傷未満の皮膚になった。あとヒシャクが短いのも怖い。長いのを用意して欲しい。それ以外は最高の環境。それだけにバカでかいテレビが大音量で流れてるのは邪魔。もうちょっと音を絞ってくれたら良いのに。もしくは無音でも構わないんじゃないかと。
さて、肝心のととのい椅子だが、4つあるうちの窓際の椅子は、窓が少し空いており、外気で冷やしまくられる。擬似外気浴状態でととのえる。外気浴マニアは窓際の椅子がおすすめ。
浴室入口の給水機は、操作がかなり謎でなかなか水が出てくれない。チャイルドロックを点滅状態にしないと水が出ないようだが、点滅状態にする条件がわからない。説明通り長押ししてもなるときとならないときがある。どこかのホテルでも同じ機種に出会ったことがあったが、なんなんだこれは!?どうにかならないだろうか。大切な水分補給なので。
しかしまあ、総合的な感想としては、「まさか米子にこんなサウナ施設が出来るとは」だ。小さめの浴場として、可能な限りのパンチの効いた施設だ。はっきり足りないといえば外気浴だけど、良いサウナの絶対条件とはいえないし。どうしたってikiストーブ2本差しのパワーはオーバーキルというかヤバいレベル。くれぐれも事故が起きないようにとは祈る。経験を積んだサウナーが適切に使えば必ずぶっ飛べるのは間違いない。水風呂はかけ流しではなく自動で水量が調節されるタイプだ。今のところは人が極端に少ないから問題になってないが、もし大勢が使うようになれば水温の上昇や、水質汚染などが心配されるかもしれない。夏場の水温も心配なところではある。現時点では体感18度くらいで水質も問題は無いけれど…。良くも悪くも成長段階の施設だし、ポテンシャルは高いとしか言いようがない。コスパはものすごく良い。
ちなみにこちらの高級カプセルホテルは少々高いが、サウナなどは使いたい放題になるようだ。米子駅からはちょっとだけ遠いので不便ちゃあ不便だし、高級カプセルとはいえ値段が……このあたりは価値観次第か。他の安いホテルに泊まって、千円くらいでサウナ使うことを考えれば安いという見方もある。
館内着に着替えてお食事処にもいってみた。荒々しいメニューが笑えた。とくに際立った点はみられず。食べてないから味の方はわからない。
現時点ではだが、とにかく空いていて静かで快適なのは間違いない。サウナの規模に対してものすごく広い。畳スペースとリクライニングがあって休憩し放題。そして米子マンガミュージアムがあるにもかかわらず、サウナ側にもコミックコーナーがある。こちらのラインナップがなかなか衝撃だったのでお伝えする。
コロコロ系の児童漫画がいつくかあるのがまず凄い。サウナのコミックコーナーではまず見かけなかった系統だ。
ブリーチやアイシールド21が中途半端な巻から揃っている!不揃いなコミックコーナーはいくらでもあるが、これだけ整然と並んでいて、途中の巻までしかないとかではなく、かなり途中の巻から揃っているパターンは珍しいかも。
あさりちゃんまである。君はあさりちゃんの揃ってるサウナのコミックコーナーを知ってるだろうか。僕は無い。
思うに、米子マンガミュージアムでダブついたコミックをもってきてるのだろうなと。