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京都東寺の寿湯の茶室のごときサウナ!

 

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京都駅の南側。もっといえば東寺駅の近く。そんなところの大通りから少し入ったところに寿湯はある。

 

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サウナがある。構成としては熱くて深い湯とぬるくて浅い湯が真ん中で仕切られたメイン湯船。七色に輝くジェット湯。となりは電気風呂。あとはサウナ前の水風呂。2人入ればぎゅうぎゅう。

 

メイン湯の仕切り版のところにあるぬるい湯が吹き出る噴水が最高だった。クラゲ状に湯が吹き出るというちょっと見たことのない美しいものだ。こんな美しい装置は町の銭湯でちょっと見たことがない。ここの常連はこれの凄さを自覚してるのだろうか。京都にほかにこんな装置を使っている銭湯はあるんだろうか。写真に撮るわけにいかないのがもどかしいがとにかく美しいので見に来て欲しい。そして触ってもみてもらいたい。

 

脱衣所に出っ張ったサウナ小屋は、入り口が特別に低くなっており、160センチ以上の人はおそらく頭をたれないと入れない仕組み。まるで茶室のように謙虚な気持ちで入る必要がある。これってフィンランドの「サウナに入るときは教会の気持ちで」という格言の精神を体現してるんではと。僕は最初は頭をぶつけてしまった。扉は立てつけが悪くきっちりと閉まらないので不安になるが、ほっとくとすぐにギギッギギッと音を響かせながら勝手にしまっていくから不思議だ。外に閉める係のおじさんでもいるんじゃないかというくらいの閉まりっぷり。とくに最後のギッという一押しが自分でやっても堅いのに、なぜかほっといても勝手になる。人智を超えている。

 

中の環境は温度計が100度を指し示しているのが信じられないくらい居心地は悪くない。どんなに詰めても5人という小部屋に、湿度がしっかりと保たれており汗がどっと吹き出す。バーベキューコンロ的なストーブの上に、岩を適当に砕きましたと言わんばかりの大雑把なサイズの石がドカドカと積み上げられており、昨今のお行儀の良い本格派サウナストーンとは一線を画する荒々しさを感じる。ここに水をチラッと垂らしたら大変な事になるだろうなあと思いつつ、漏電の危険もあるので勿論そんなことはしない。そうでなくても1〜2分で汗が吹き出る。座るところは一段のみで、古い関西銭湯でよくみる赤い絨毯が敷かれている。みんなタオルとか敷かなくて直に座り汗をびちゃびちゃと滴らせているわけで、状況的にはちょっと触りたくない気持ちになるのだが、この硬い赤のカーペットは不思議とべちゃべちゃにならない。なんでだろうか。昭和サウナの知恵も侮れない。室内はしぶい木造りで薄暗くなっており天井も低く、昭和の段階で理想的なフィンランド小屋に限りなく寄せていたことに驚きがある。長年の汚れですっかり黒ずんだ板壁も、まるでスモークで蒸されたように見えてくる。あとはヴィヒタとか木の香りのひとつもあれば完璧な環境じゃないだろうか。こんな老舗銭湯にここまでのサウナ室が完備されてるとは驚く他にない。ただ、室内のスピーカーから流れる有線で、なぜかJPOPがなかなかの音量で延々と流れており、テレビよりもある意味で落ち着かない。それにしても古い銭湯サウナの有線って一体何なのだろう。どういう意図?

 

サウナといえば水風呂。小さめの水風呂の温度はたいへん心地よく、白山湯などと同じくいくらでも入ってられるタイプ。ライオンの口のかけ流しで清潔さも保たれているようだった。

 

脱衣所には木の丸椅子が無造作に散らばっており休み放題ではある。

 

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結論としてはかなりととのう銭湯だった!老舗あなどるべからず!

 

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東寺の五重塔のすぐ近くだ。ロケーションもかやりキテる!

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