コロナ自粛で無期限休業していた梅田の美舟が再開していた。コロナ前に焼きそばの旨さを知ったところで閉店を残念に思ってたので、ひとまず再開されたのは素直に嬉しい。ただ、余談を許さない現状なのはたしかだ。コロナを乗り越えて再開してみたものの…やはり力尽きて閉店というのもある。逃げる鳥の尾羽を捕まえるじゃないけど、この機会を逃すまいと衝動的に店内に入った。時間帯にもよるのかもしれないがわりと空いていた。
特徴的なお一人様鉄板席に再びつく事ができた。名物の焼きそばと言いたいところだけど、お好み焼きの方も試したいと思っていたのだった。たこ焼きを頼んでみた。たこ焼きといっても丸いアレではなく、お好み焼きの具の豚とかイカとかのタコ版ね。豚もイカも美味いんだが、個人的にタコのお好み焼きは頭ひとつ抜けてる気がする。置いてる店は少ないけど。
大瓶ビールもすかさず頼む。鉄板のギリギリに乗せて飲む大瓶ビールの楽しさ。
たこ焼きが運ばれてくる。焼きそばとおなじで、中央の鉄板で焼いて持ってきてくれてるので手間いらずだ。目の前でバタバタされても面倒だし。あくまでも客席の鉄板は保温用。
ソース、青のり、鰹節もフルでかける。マヨネーズが置いてないのが昭和っぽくて良い。子供の頃はお好み焼きやたこ焼きにマヨネーズとかは当たり前じゃ無かった。その反面、マヨネーズとケチャップを混ぜたオーロラソースだけをかけてるお好み焼きって無かった?と言われて「はっ!」と思い出した。たしかにそんなの見たことがあった。今はお目にかからない。あの流派は何だったのだろう。
へらでワシワシと食べていく。フワトロ感は一切なく、しっかり中身の詰まった感じの昭和のお好み焼きだった。求めていたのはそんなもんだったので非常に満足する。なにより食べ応えがある。焼きそばほどは独特ではないけど、いかにも大阪のお好み焼きとしてとても美味い!
年季のはいった鉄板。古いお好み焼きは今残ってるきりなので個人的文化遺産として各自みつけたら大切にしたい。
あられ、ピーナッツ300円。あまりにも渋いメニューだ。いつか注文してみたい気もする。そんなチャンスが!?
中央の焼き台。こんなスタイルのお好み焼き屋はもう二度と流行ることは無いだろうなあ。おそらくたぶん。
次はまた、あの焼きそばを食べたいもんだ。だもんで、願わくばいましばらく営業を続けてもらいたい。この6月は次々と老舗の閉店の悲報が飛び込んでくるので参った。