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米子カレー「とんきん」のバーグカレー卵つきを食べるために米子遠征しよう!!

米子駅から米子市役所や検察庁がある方向に少し歩くと、ランチタイムのホットスポットというかバミューダトライアングルみたいなエリアがあって、昼飯時には近隣のランチ客がことごとく吸い込まれていってしまう。

 

トライアングルを形成するのは、米子カレーの雄とも呼ぶべき「とんきん」と、ラーメン・焼きそばの「このみ」、「小沢そば屋」の3店である。いずれもランチタイムに全力投球する一騎当千の強者店だ。ランチタイム後も夕方くらいまで営業するのは3店のなかで「このみ」だけである。

 

その中でもカレー屋とんきんは県外からの遠征客まで吸い寄せカレールーの海に沈めてしまうとんでもない店で、何を隠そうこの僕も吸い寄せられている一人だったりする。大げさに言って、米子カレーの真髄が味わえる店といっても過言ではない。

とんきん

とんきんはランチタイムは店外までの待ちが当たり前。といってもランチタイムしか営業してないのだけど。

 

このみ

ラーメン・お好み焼きというすごい組み合わせの「このみ」。のぼりにはやきそばもアピール。なんでも食える系のお店だと思ってくれて構わない。客の期待に答え続けることでランチタイムは常に満員。唯一、夕方くらいまでゆるゆると営業しているので、空いている時間を狙う事も可能。

 

そば

小沢そば屋も次々とランチ客を吸い込む3強の一角で、あとで知ったがストイックなまでのおそば専門店だった。米子ランチトライアングルおそるべし。これらの店についてはまた後ほど紹介すると思う。とりあえず今回重要なのは米子カレーの雄のとんきんだ。

 

先にも書いたが、僕も県外からのとんきん遠征組。とんきんが食いたくて大阪から高速バスに何度も乗ってしまったのだ…。大阪から米子まで往復で1万円近くするという交通の便の悪さ…。ちなみに、18きっぷだと、始発で出ても、当日中のとんきんの営業時間終了までに米子までたどり着けない可能性がある…。

 

とんきんメニュー

とんきんはカウンターだけのカレースタンドといった雰囲気のお店。カレー以外にも、ポークカツとハンバーグとチキンフライの定食がある。これらは要するにカレーの上にのっているトッピングを定食化したものだ。常連客とか慣れている人は定食を注文してたりするが、遠征で来た人は必ずカレーを注文して欲しい。せっかくなんで。米子カレーなんで。ちなみにドライカレーとバターライスは注文している人を見かけた事がない。僕も食べた事がないのでオススメなのかは知らない。

 

とんきん店内

お店はお二人の年配のお姉さんが回している。このお二人がまたとんきん名物というか何というか。とんきんをとんきんたらしめている重要な要素なのだ。昼時のカウンターの中はまさに戦場。いつもぎりぎりの鉄火場と化す。行列が出来る店だけに、むちゃくちゃ忙しいのはわかるのだけど、それだけじゃ片付けられない味わいがあるのだ。

 

「そっちのお客さん何やったっけ?バーグ?大盛り?」「お客さんバーグとチキンやったね!?」「バーグってサラダ付きのこと!?ちがう!?カレー!?」

 

二人の切羽詰まった怒号が飛び交う様はどこかで見たことがある。そうだ。ガンダムとかで有名な富野由悠季の台本にありがちな現場のやりとり。「右舷、弾幕薄いよ!何やってんの!?」「ラー・カイラムアクシズを押すんだよ!?」とかいう有名なフレーズ。あんな調子でこの二人のおばはカレースタンドを回しているのだ。ガンダムの世界がそこにあるといっても過言じゃない。

 

とんきんが昼時に混むのはわかる。でも昼時しかやっていない店だ。そして毎日混んでいる。つまり、おばちゃんたちにとっては混んでいる状態の営業が通常運転のはず。なのに「急にお客さんが詰めかけたよ!?どうしよ!?」みたいな切羽詰まった感を毎日出せるのがまずすごい。毎日記憶がリセットされるのだろうか。毎日が新鮮。日々新にチャレンジ!?それが長生きの秘訣!?行くたびに彼女らの「切羽詰まった感」に圧倒される。とんきんに、慣れとか、惰性とか、洗練の2文字はない。オレペレーションの効率化?なにそれ美味いの?ってなもん。

 

そして、とんきんにはチェーン店が絶対に真似できないこだわりがあって、バーグも、唐揚げも、とんかつも、「注文してから作る」という方針を絶対に曲げないのだ。どんなに混雑が予想されていても絶対だ。

 

「いやいやいや、こんなに混むのわかってるんだから、ある程度は揚げ置きしてても、ほとんど揚げたてと変わらないんじゃ…」という考えは素人なのだろう。

 

とんきんはどんなに行列が出来ても絶対に作り置きしない!作り置きするのかカレールーだけ!

 

恐ろしいことに、注文が入って初めてパン粉をつけるところからスタートする。だから、やっと座れたと思っても、そこから意外と長かったりするのだ。

 

とんきんチキンカレー

とんきんのチキンカレーがこちら。とんきんにおけるチキンカレーとはチキンフライカレーなのだ。パン粉をつけてすぐ揚げた効果か、剣山のごとき鋭さになった衣がそこにある。サクサクでもちろん美味いのだが、カレールーも、「昔からおばちゃんがやってたカレー」みたいな味付けじゃなくて、やたらターメリックとか効いたサラサラのスパイスカレーで驚かされる。自分的にはかなり理想的なカレー。おばちゃんたちは一体どこでこの味にたどり着いたのか一回聞いてみたいが、前述したとおりのカウンター内は戦場なので無駄口を叩ける雰囲気は無い。

 

とんきんバーグカレー

これが、とんきんの真骨頂のバーグカレー卵つき!

 

チキンカレー以上に恐ろしいメニューだ。注文が入るや、おばちゃんは猛烈に玉ねぎを刻み始める。「ええっ!?そこからかよ!?」と思うが、絶対にそうする。店内満席で、絶対にすぐにバーグの注文が入るだろうなと予測がついたとしても(なにせ看板メニューだし)注文のロット以上のバーグを作り置きはしない。

 

玉ねぎを刻み終わると、ひき肉とパン粉とこね始める。「やっぱりイチから作るんだ!?」と再度つっこみを入れずにはいられない。肉の塊から挽きはじめないだけ、最大限の効率化なのかもしれない。

 

そしてフライパンでじっくり焼いてくれる。だからバーグカレーはすごく時間がかかるのだが、バーグカレーと、ハンバーグ定食は人気メニューなのでひっきりなしに注文が入る。注文すると「卵どうする?」と聞かれるのがとんきん流。バーグに卵は定番なので嫌いでなければつけてもらうべきだ。ちなみに50円増しだ。

 

こんな調子だから、行列が出来るのも仕方がないし、おばちゃんたちが切羽詰まった状態になるのも仕方がないとも言える。どうしてもすばやく食べたかったら、基本のカレーライスか、卵カレー(生卵入)を注文するしかないが、遠征組としてはバーグカレーは外せないサガもある。

 

バーグ

この荒々しいまでの玉ねぎを見て欲しい。海辺の岩にぶっささったムラサキガイのように玉ねぎが飛び出ている。まさに肉の岩石ともいうべきなのがとんきんバーグ。おばちゃんのこだわりの結晶なのである。この荒々しいバーグが、なんでかしみじみ美味いから不思議。なつかしの家庭のハンバーグというかなんというか。ただし、こんなバーグを出してくれる家庭に育った事はないので嘘記憶だけど。

 

カツカレー

もうひとつ忘れてはならないのがとんきんのカツカレー。ええ!?どこがトンカツなの!?と思う細長い物体が乗っている。この長いのがトンカツだったりする。普通のトンカツは、平たいお肉に衣をつけて揚げてから、縦に切っていくわけだけど、とんきんの場合は、なんと先に切った細長い肉にパン粉をまぶして揚げていくという世にも奇妙な手法がとられている!

 

思うに、デカイ肉をじっくり揚げていくには時間がかかるので、効率化のために、先に切ってから揚げようという効率化だと思われる。

 

効率化!?こねたてのバーグや、揚げたてフライにあくまでこだわった方針を貫いているくせに、トンカツに対する奇妙ともいえるこの工夫!!作りたてを食べさせたい!けど、少しでも早く届けたい!という半ば相反するとんきんの思いやりの気持ちにじんわりしてしまう。こういう割り切れない想いこそが、他の店がおいそれと真似できない魅力の源泉なのかも。

 

ただし、この製法だと、切断面になるはずだった部分にも衣がのってるわけで、全方位的にジャンクフーズ感満点のカツになるという副次的効果もあってなかなか良い。

 

つまり、バーグカレーと、カツカレーは、とんきんの竜虎。飛車角。リュウに対するケン、リョウ・サカザキに対するロバート・ガルシアみたいなもんだと言える。とんきんで2食いける機会に恵まれたらぜひともどっちも食べてみて欲しい。

 

あと、とんきん豆情報として、ハンバーグ定食やポークカツ定食でも、小さい皿にカレールーを貰っているおじがいた。カレールーオプションというのがあるのかもしれない。サラダ付きの定食を喰いつつ、とんきん特性のカレールーも楽しめるというイカした注文方法だ。常連だけしかムリかもしれないけど、試してみる価値がありそうだ。

 

ちなみに、カツカレーというとカレーだが、ポークカツというと「サラダ付き!?」と緊迫感のある顔で聞き返される。ポークカツという呼び名は定食=サラダ付きのことなので、紛らわしいので気をつけよう。リックドムを「スカート付き」と呼ぶみたいな感じで聞き返されるのでドキッとする。

 

今まで説明したとおり、揚げ物は比較的に早く、バーグは最遅で出てくるのがとんきんクオリティなのだが、何人かで連れ立って行くと注文によってかなりばらつきが出てしまう。その場合、バーグが出てくるのを待って一緒に食べようとしてたら「カレーが冷めちゃうよ!なにやってんの!」と緊迫感のある顔でチェックされるので要注意。出来たてにこだわったとんきんですもの。

 

福神漬

福神漬も取り放題。スパイスカレーで汗かいたら箱ティッシュが置いてあるので使おう。紙ナプキンはスプーンを置くためのやつだが、カウンターに無造作に置いてあるので間違いがち。一緒に行ったてっちゃんが、紙ナプキン取りまくって汗拭いていたら、常連おじがスッと箱ティッシュを寄せてくれていた。しかし構わず紙ナプキン取りまくって汗をふきまくるてっちゃんだった。

 

とんきんルー

サラサラ状で、スパイスの効いた、それでいて日本的なカレーって僕の好みのド直球。しかも具の肉や野菜はものすごく少ない。まさに理想的といえる。最高だ。そこに福神漬をいい塩梅で漬け込み、バーグと一緒に食べたら天国といえる。米子カレーさいこー。米子最高の観光スポットはとんきんで決まり!

 

当たり前田カレー

かつては、米子駅前には、神戸からやってきたらしいカレーきんぐ、当たり前田カレー、そしてとんきんと、米子カレー三国志ともいえる状況が展開していたが、きんぐは閉店してしまった。しかも一度も食べなかった。そして現在のところ当たり前田カレーはいまいち大人しい。当たり前田カレーもけっして悪くはないのだが。夜までやっているのが強み。米子カレーシーンのさらなる盛り上がりを期待したい。駅から離れた地域には他にも美味しいカレー屋があったりするし。

 

当たり前田カレー

当たり前田カレー

当たり前田カレーは、ルーそのものが変わり種とか何種類もある。なかにはドンピシャな味もあるのかも…。今後、米子カレーの究極進化系になる可能性も…。

 

 

 

鳥取に思い入れをもってもらうための本。ただし米子ではなく、鳥取市方面の話だけども…。

 

今回連れて行った沖縄のてっちゃぎの感想ブログ。

www.tettyagi.com

 

とんきんと米子の魅力を語っているネットラジオたち。

moteradi.com

 

moteradi.com

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