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米子のカレー王『とんきん』のドライカレーをついに食べた!?

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米子駅前のカレー王であるとんきん!

何度も取り上げているが2020年の初とんきんをしてきたので報告!

↑とんきんについては知らない人はコチラから読んでほしい。 

 

とんきんも何度か行くことになって代表作のバーグカレーや、カツカレー、チキンカツカレーなどはひとしきり堪能してきた。これらは何度食べても良いが、ここから常連のように定食類に発展しても悪くない。定食類にカレールーを付けるという裏メニューも知っているし。遠征でたまにしか食べれないお店のメニュー選定は僕らには重要事。明日また行くとか無いのだから。(今回は2日いたが、初日は定休日の火曜日だった!)

 

結論からいうと画像のドライカレーにした!とんきんのドライカレーはもちろん初。そもそもドライカレーを最後に食べたのがいつだったのかも思い出せないくらいドライカレーそのものが僕にとってはレアメニュー。それをとんきんでわざわざ味わうとか嘘のようだ。


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12時ほぼちょうどの時間に突入。待ちは覚悟の上だったが、なぜかスムーズに席に着いていた。こんなに無理なくとんきんに入れたのはいつぶりなのだろうか。といっても最後に米子に来てから1年1ヶ月は経ってるのだが。

 

8割くらいの客数ながらカウンター内はいつも通りの戦場。おばちゃんコンビの余裕の無い怒声が飛び交う。このひりつく空気こそがとんきん。ふいに「何にする!?」と言われて「ひゃい!?」となりそうな気持ちを抑えて冷静に「ドライカレー」と注文する。

 

ここで一旦おさらいする。とんきんのメニューというのは、カツやバーグなどのカレーライスのトッピングバリエーションと、そのトッピングをおかず化した定食の2本柱で成り立っている。だからみんなはそれのうちのどれかを食べているわけだけど、しかしそのどちらにも属さない異端中の異端のメニューが2つあるのだ。それが「ドライカレー」「バターライス」だった。カレーと上に乗せるトッピングが人気のとんきんにあって、この2つのメニューはそのどれにも絡まない恐ろしさがある。ルーもつかわなきゃ、トッピングの材料ともかぶってない。なおかつ今まで注文する人を見たことないほどの不人気メニュー。ご存知の通り主要メニューのオペレーションでさえ切羽詰まった様子のおばちゃんズである。こんな鉄火場にドライカレーとかバターライスなんていう、完璧にリズムを崩すような注文を入れる恐怖がたしかにあった。

「ていうか、誰も頼んでないもん頼むなよ!この忙しい時にドライカレーとか空気読まないことすんな!」とは誰も言わないけど、言われかねない状況がそこにはある。「そこまでしてもドライカレーが食いたいの!?」と言われれば食いたくない。ドライカレーとか別に好きでも嫌いでも無いし思い入れはない。とんきんは普通のカレールーが大好きなので本当いうとそれで良い。じゃあなんでドライカレーとか、調和を乱すオーダーを考えたかというと、一重に食べたことがないから…頼んでる人を見たことがないから…という好奇心に他ならなかったりする。

 

「ドライカレー」と言われたおばちゃん。一瞬硬直したのを見逃さなかった。完全にリズムを崩されている。どうせ他の客と同じように「バーグカレー」とか「カツカレー大盛り」とか、せいぜい「チキンカツ定食」を想定していたところにまさかの「ドライカレー」なんだから。おばちゃんの変わらない日常と段取りはすべて破壊されてしまったはずだ。「ドライカレーはちょっとやってなくて…」と言われてもおかしくない展開。こちらも「じゃあなぜメニューに書いてる!?」などと大人気なくつっかかるつもりはない。「あ、そうですか、じゃあバターライスを…」「ですからごめんなさい。今はやってないメニューでして」くらいまでのやりとりは覚悟していた。ところが一瞬固まったおばちゃんの反応は意外にも「はい、ドライカレーね」だった。通るのか!

 

しかしその後も僕1人だけ水を出すのを忘れられてたり(怪談で亡くなる奴の予感)、もう一度「ごめんなさい、注文なんでしたっけ?」「ドライカレーです」「あ…!」というタブー破りに対する翻意を促されるかのようなやりとりがあったりした。

 

そしてけっこう待った挙句に出てきたのがドライカレー。食べれるやんドライカレー。感動したとともにすごく当たり前なドライカレーに戸惑う。

 

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まあ、言っちゃなんだが、おかんが作ったドライカレーとでも申しましょうか、カレー粉味のチャーハンと言いましょうか、そういったものだった。部分部分で白いご飯状態で固まっているのも家庭的で良い味だしていた。

 

とんきんらしさでいえば、ターメリックが立っているカレー粉が使われていることか。ひょっとして今私はとんきんの特徴的なカレールーの原点に触れている!?あとはみじん切りの玉ねぎがみじん切りどころかサイコロのような玉ねぎだったりするところ。これは、バーグに使う玉ねぎの手法と同じものではなかろうか。こんな巨大な玉ねぎの入るチャーハンやドライカレーはなかなか無い。良くも悪くも独特の歯応えをうみだしてしまっている。

 

なんだかんだで、とんきんカラーを感じるドライカレーに感無量。バターライスはこれのカレー分のないバージョンなんだろうなあと何となく予想する。いずれ食べてみなくてはなるまい。でも基本的には普通のカレーが食べたい。誰も頼んでない理由もわかってしまった。そしてなんでメニューにあるのかは謎だ。

 

お勘定するころにはいつもみたいに待ちができていた。お金を払うときは満面の笑みで「ありがとねーお待たせしましたねー」と言ってくれるおばちゃん1号。ドライカレーと聞いた時に鬼の形相で固まった人と同一人物とは思えない(かなり記憶を盛ってしまった)。常連ズはこの笑顔にほだされてまた来てしまうのだろう。そして彼女たちにとって客を送り出すつかのまは戦場を忘れてほっとするに違いない。しかし即座に新たな参戦者が。

 

今日は閉店までにドライカレーやバターライスとか言い出す輩は現れるのだろうか。午後2時ごろまでとんきんカレー戦争は終わらない。

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