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温玉ブログ

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『貞子vs伽倻子』2回目を観てきてしまった。なんというか2回目の方が怖いわ。

映画

21時30分というかなり遅い時間の最終を観ても終電に間に合うということで、2回目の観賞をしてきた。1回目の時にTOHOシネマズの会員に加入してきたこともあってサービス期間なので1100円で観れたのも良かった。レイトショーだから会員じゃなくても1300円で観れるわけだけれども。上映時間が99分という今時コンパクトなサイズなのも功を奏していたと思う。これが2時間半とかだったら終電に間に合わないか、上映時間に間に合わないかのどちらかだったもの。

 

100分以内の映画って少なくなったけれどエンタメ映画はこれくらいで良いという根強い信仰もある。昨今の邦画の前後編商法なんかくそくらえだ。もし『貞子vs伽倻子』が前後編だったら…。好きな監督の映画だし、単純に嬉しかったかもしれない。けど、ちゃんと観賞できたかどうかは疑問だ。少なくとも再観賞の機会なんかは無かったと思われる。

 

来る25日(土)には日本橋なんば紅鶴の『貞子vs伽倻子』イベントに出演して、白石監督にいろいろお聞きすることが決定している。それまでに2回目の観賞が出来たのは感謝するしかない。なにしろ映画は2回観るべきなのだ。映画は2回目からが本番だと思っている。映画館で観れれば尚良いし、何度でも観るとさらに良い。

『貞子 vs 伽椰子』公開記念!白石晃士監督再々来阪! | なんば紅鶴

 

さて2回目の感想だが、最高だった。「サダカヤはいいぞ」とまるでなんかの映画のファンみたいに、ボキャブラリーの貧困と知能低下を引き起こしそうだった。けれどそれはもっとも嫌うことなのでちゃんと2回目なりの感想を書きたいと思う。

 

2回目だけにネタバレ全開で書きたい誘惑にもかられる。しかし冷静に考えると公開してまだ一週間も経ってないのだった。ネタバレ全開で話すのは25日のイベントにとっておくことにする。だからみなさんも25日までに映画を観ておいて欲しい。白石監督に会いにイベントにまで足を運ぶような人はすでに観ちゃってるだろうから余計なお世話かもしれない。

 

先ほどネタバレはやめとくと言ったが、実はこの映画はネタバレした方がよっぽど面白いと思う。どんな映画も2回目の方が落ち着いて細部まで楽しめるものだけど、『貞子vs伽倻子』は特にそんな映画だった。余計なことに気を取られず、身体をこわばらせず、波間をただよう茎わかめの残骸みたいに、ただただ映画の演出に身を委ねてるほうが心地よいのだ。

 

初回に観た時は「どんな対決するんやろ?貞子が勝つか?伽倻子が勝つか?」なんて結末を気にしてソワソワしながら観ていたので浮足立っていたのは否めない。種の見破りに必至になって観る手品ってのはショーとしての面白さはそっちのけになってしまう。やっぱり前回からも主張していたが『リング』とか『呪怨』とかの世界観や情報や思い入れは余計かと思った。(世紀のvs映画なのに乱暴な物言いではあるけれど)

 

もうこちらとしては結末を知ってるので余裕である。「よっ!サダカヤ!」の準備も万端に待ちかまえている。そうすると余計にスピーディーな演出が心地よく入ってくる。初回はいささか物足りなくも思った部分もリピートしてみるとドライブ感が最高だった。ほんと、観客を退屈させないように、恐怖と笑いを釣瓶撃ちに配置してあって感心する。日本のホラー映画にありガチな、湿っぽいかったるいシーンがあんまり無かったり、登場人物の立ち直りがやたら早いところとこなども、99分に出来るだけ詰め込んでやろうというサービス精神だろうし、見ようによっては超ドライな所も含めてほんのりした笑いと爽快感につながっていたりしてた。

 

自分でも意外だったのは、2回目の先を知っている状態のほうが、よほど怖い映画だと感じたこと。本来どんなホラー映画だって笑えるシーンと怖いシーンは表裏一体なものだ。怖いシーンというのは見方を変えてみれば、同時に滑稽でもあった。よく出来たホラー映画ほどそうなっていた。『悪魔のいけにえ』とか。『死霊のはらわた』とか。怖いのか、おかしいのか、スタイリッシュなのか、どれでもありどれでもないような。だから「怖くない映画だから安心して」というのは、良い意味で嘘をついていたことになる。「怖いの苦手だけど大丈夫かな?」という人は「怖くないから」と騙されて観に行って欲しい。最高に楽しめるはずだ。

 

「人の首がもげてそこから手足が生えてカニになって歩き出す」なんて説明したら、とても怖い映画の話だとは思えないのだけどそんなもんだ。白塗りでパンイチの俊雄くんがぴょーんと飛んできて、お父さんの首を伸ばすーーー。バカみたいな話だけど、ふとした瞬間に恐怖シーンに感じたりする。けどまた笑ってたりもする。

 

今回はそういう恐怖と笑いのカードが自分的には裏になったみたいで、けっこういろいろのシーンでドキドキしてしまった。先をぜんぶ知っているにもかかわらずだ。だからグロいシーンは一切ないけど、子供から大人まで、観た人が怖いと感じる工夫を凝らした映画だというのはよく理解できた。物陰に何か潜んでいて出てきたらどうしよう?という視点誘導が巧みだったし、単純に貞子、伽椰子、俊雄の三大幽霊が不気味かつ滑稽に作られていたと思う。

 

貞子が出てくるきっかけになったVHSの呪いのビデオ。これに親近感がわく。というのも『貞子vs伽倻子』に出てくるやつは僕が昔使っていたVHSテープにそっくりなのだ。何度も貼り直したせいで小汚くこびりついたラベルテープの後。ホコリまみれになって曇ってしまった上にひび割れした窓。しかし当時はテープを捨てるとかもったいなくて出来なかったので何度も使っていたものだ。あれも一種の呪いのVHSともいえた。90年代まではみんなそんなの持っていたと思う。

 

伽倻子の相棒の俊雄君を活躍させたのも良かったと思う。物語は貞子の呪いをかけられたヒロインたちがどうやって呪いから逃れるのか?というリングの基本ストーリーをモチーフにしたものだ。モチーフにしてはいるが、アプローチはぜんぜん違う。

 

『リング』の原作小説や映画版ではミステリー仕立てだったが(原作小説が特に面白い!)、霊能者が出てきて正面突破で除霊しましょうというところが白石監督風味。そういえば『リング』も『呪怨』も怪談にもかかわらず不思議と除霊という話にはならなかった。逆に新鮮。とはいえ、基本は貞子に寄ったストーリーだったりする。だから俊雄君がちょくちょく顔を出して活躍することで『呪怨』の伽倻子の存在をアピールしていたのだ。そしてかなり後になって満を持して登場する伽倻子はけっこうな大物感があった。なるほどこうやってバランスをとっていたのかと感心する。

 

そしてこの作品は貞子に呪われたヒロインの女子大生二人組や、呪怨の家に足を踏み入れてしまった女子高生などがからみ合って、白石監督の好きな百合的な雰囲気を醸し出している。初回に観た時もそういうところにばっかり目がいってしまっていたが、2回目観ることで大変なところを見逃していたことに気がついた。

 

この映画の本当のヒロインであるところの貞子と伽椰子もひょっとすると百合的な関係で見れるのではないかと。

 

もしや『貞子vs伽倻子』ではなくて『貞子×伽倻子』というのが裏テーマなのかもしれない。結末を見返すと余計にそう思う。最後はいろいろ思うところもあるけど、素直に怖いとも思う。最恐かもしれない。

 

最終回の上映が終わって、さほど多くない観客(23時すぎ!)を観察しながら劇場をあとにしたが、怖さで引きつっている顔の人が多かった。

 

貞子と伽椰子という最恐の百合を観て、聖飢魔IIのノリノリのエンディングテーマを聞いて、そして最後にもう一回怖い顔(エンドロール後ってやつなので、立ち去らないようにw)を観て「よっ!サダカヤ!」と(心のなかで)叫んで、なんかもやもやしたものが一気に除霊された気分だった。

 

元気になるホラー映画という奴だったかもしれない。貞子と伽椰子はいつまでも幸せにやっていくだろうと思う。俊雄君の気持ちを考えるとちょっと微妙にもなるけれど。

 

続編もあったら良いなと。『サダカヤvsゴジラ』なんてのはどうだろうか。絶対にムリか。

 

 

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シリーズ化されている小説だけどこれだけ読めば十分だと思われる。ホラーとミステリー好きなら文句なくオススメだ。

 

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エロとグロとアクションしかない。 サービス精神のかたまり映画。白石監督はパート2の方が好きらしいけれど。パート3は完全にギャグファンタジーになった。これも面白かった。

 

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 あまりにも狂いすぎていてギャグに見えるけど正気に戻ると怖いという。公式の続きであるパート2ではギャグの方に針がふれたりした。やはり怖さと笑いは紙一重。

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これもふざけたような事を大真面目にやっているから怖いし笑える。世界中に信者がいる。僕もそうだ。

moteradi.com

 

 

butao.hatenadiary.com

 

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