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サントリーのストロングゼロにみるダメ酒の文脈

サントリーストロングゼロがやたら人気だ。キリンの氷結ストロングやら、アサヒのハイリキ・ザ・スペシャル(地味な存在)やら、各社が8~9%のストロングタイプのチューハイを出している中で、やはりストロングゼロが頭ひとつ抜けている存在だ。そしていつしか各社のストロングは9%に固定されてしまっていた。かつては7%とか8%のもあったのに。

 

今やストロングゼロといえば酒廃人の記号として確立している。ストロングゼロ文学なども作られて人気や知名度はさらに加速した。

 

ストロング系チューハイの共通の特徴としては、チューハイと名乗っているのにウォッカベースというのが挙げられる。チューハイは焼酎ハイボールの略だ。だから本来は焼酎で作られなくてはならないのに、なぜかいつごろからか缶チューハイウォッカベースのものが人気だった。

 

ハイリキはアサヒのチューハイブランドである。家庭用チューハイとしては最古のブランドで、もちろんウォトカなどではなく、焼酎を炭酸で割ったものが瓶詰めされて売られていた。今はあんまり見かけなくなったが、古い店なんかにいくといまだに瓶入りハイリキを置いていたりしてなごむ。しかしハイリキブランドをストロング化したという位置付けのはずのハイリキ・ザ・スペシャルは、焼酎を濃くしているのではなく完全ウォッカベースであって、サントリーやキリンのと何ら変わらなかったりする。

 

今やメジャーな会社の缶チューハイのうちで、本当に焼酎を使っているのはオリジナルのハイリキとか、宝酒造が出しているタカラ缶チューハイシリーズとか、いつしか少数派になってしまっているのではないだろうか。

 

ウォッカベースのチューハイは、どういうわけかやたら悪酔いすることでも有名だった。本当に度数だけの問題なんだろうか?と思うくらい悪酔いする。そしてダメ人間たちにはやたらウケが良かった。

 

かつては鬼ころしとか白鶴まるとか自慢櫻とか黄桜どんみたいな合成酒が廃人御用達として有名だった。こいつらもどういうわけかやたら悪酔いするお酒だった。度数でいえば12~14%とかそんなもんなのに、やたら頭にガツンとくるから不思議だ。本醸造とか純米吟醸とか、普通の全うなお酒だとわりとたくさん飲んでもそんなに苦しまないのに。なんでなんだろうか。

 

廃人たちにとっては、とにかく頭にがつんとくるお酒が人気だ。ウォッカベースの缶チューハイと大量生産パック酒はその要件を満たしていた。ストロングゼロが国民酒になるのも時間の問題だったのかもしれない。

 

ただ、ストロングゼロ以前にも、ウォッカベースのチューハイといえば、僕らみたいな酒飲みの間で定番なものがあった。それはアサヒの樽ハイ倶楽部だ。これは生ビールみたいに金属樽をサーバーに接続して、グラスやジョッキーに注ぐようになった製品。いわゆる業務用のチューハイなんだが、居酒屋とか各種外食店とかで爆発的に普及していた。これで注いだチューハイは白濁とした独特の色をしていて、たまについつい飲んでみるのだけれど、たちまちにして頭が痛くなるという恐ろしいものだった。こればっかり飲んでると二日酔い必至である。さすがに学習して、ウォッカベースの樽ハイが置いている店でチューハイを頼むことはしなくなった。

 

なんとなくだけど、関西の飲食店での樽ハイ倶楽部の普及率は全国でもトップのような気がする。アサヒだし。関西における安酒場の定番光景といえば、ビールか、二級酒の燗酒(白鶴まるクラス)か、白濁とした樽ハイ倶楽部のレモンチューハイであって、この中でビール派はかなり酒を楽しんでいるグループといえた。樽ハイ倶楽部のせいで、宝焼酎みたいな甲類焼酎を炭酸で割って酎ハイを提供するような居酒屋スタイルは、(関西では)すごく少なくなっていったと思う。甲類焼酎は25%とか20%だけど、白濁としたウォッカベースのチューハイの方が確実に悪酔いするのだ。しかも即効性がある。それが廃人にはたまんないに違いない。

 

で、今回あらためて樽ハイ倶楽部のことを調べてみた。ぜんぜん知らんかったのだが、樽ハイ倶楽部のプレーンの状態(といっても既にけっこう甘酸っぱい味がついている)はアルコール8%だった。つまりストロングとぜんぜん変わらなかった。ここにちょっとレモンシロップや氷を混ぜて度数が多少は下がるとはいえ、基本的にはストロングとそんなに変わらない。そういえばプレーンが大好きな派もいた。

 

市販の缶チューハイが4%とか5%とかうろうろしていた頃から、居酒屋で供されるウォッカベースの樽ハイ倶楽部はストロングだったわけだ。もちろんそれまでの酎ハイにしたって、たとえば25%のを炭酸で5:5くらいで割ってたりしたわけだから12.5%の飲み物になったりしていた。それを考えれば8%なんて低いやん♪という思想で作られたのだと思う。

 

しかしウォッカベースのチューハイの8%や9%がどれだけの破壊力を秘めているかは、今現在みんなが身をもって体験しているのである。ストロングゼロとか出るまで、ウォッカベースの缶チューハイは8%なんて無かったのだ。樽ハイ倶楽部は最初からストロングゼロだった。酒的オーパーツというか、いささかやりすぎだった。だから「わかっている」廃人だちは、安居酒屋で白濁したレモンチューハイをすすって頭を朦朧とさせていたのだろう。

 

さて、ストロングゼロといえば500mlのロング缶を飲めば、たちまち全てを忘れられるくらい強力と言われている。ロング缶にどれほどのアルコールが含まれているのだろうか。ちなみに世界的にメジャーなスミノフウォッカが40%だ。

 

そのお酒にどれだけの純アルコールが含まれているかは以下の式で求められる。

お酒の量(ml)×アルコール度数/100×0.8(アルコールの比重)

ストロングゼロ

500✕9÷100✕0.8=36

つまりストロングゼロのロング缶には、約36グラムのアルコールが含まれている。

 

コンビニでよく売られている25度の宝焼酎ペットカップと比較しよう。

220✕25÷100✕0.8=44

こいつで44グラムだった。これ一本を飲み干せといわれたらけっこう時間がかかるし、酒好きじゃないと敬遠してしまうかもしれない(僕は大好きだが)。けれどストロングゼロならあっとういう間に飲めちゃう人が多いと思う。もしかしたら2本飲むかもしれない。そのへんも癌なのだろう。

 

 

 

これはまったり飲める。滅多に売ってないけれど。

 

 

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