我々京阪沿線民のユートピアといえば京橋のユートピア白玉温泉なんだけど、東大阪界隈の人らからしたら「なにわ健康ランド湯〜トピア」らしい。なかなか行かない界隈だが近年行くようになった。湯〜トピアがサウナー向けにアップグレードされたという情報もあったので今回はそれを体験しに出かける。さっそく京橋から河内永和まで向かうが、普段乗り慣れてないのでホームに迷ってしまった。放出乗り換えなんか人生で初だ。今までは鶴橋から律儀に近鉄に乗っていたが電車賃の無駄だと知る。
河内永和駅といえばさるぱぱラーメン!まだ開いてないけど。
河内永和といえば駅前のパチンコ屋の二階のエンジョイパラダイス。通称エンパラ。マニアックなこというと関西のスパ2Xの聖地。土曜日の夜とかすごい事になっている。その他のゲームの聖地でもある。スパイクアウト4台リンクも健在だ。
サウナ前にちょっと遊んで速攻で死ぬ。なんてことだ。
遊びはほどほどにして湯ートピアに入館する。ここは1400円ほど払えば一日滞在できるリーズナブルなサウナ施設。料金表には1250円とか書いてるが税抜き表示だ。後払いのときにいつもぎょっとするので税込で書いて欲しいところだ。とはいえ安い。追加料金で泊まることもできるみたい。
銭湯やスパ銭よりは高いだけあってタオルも歯ブラシも髭剃りも使い放題。風呂に入ったあとはアロハシャツスタイルにもなれる。布施と似たような街と言われる京橋にある昭和サウナのグランシャトーなんかと比べると相当安い。そして昭和的な施設でなくけっこう綺麗。浴室も外気浴の露天風呂があったりサウナも改装されていたり、近代サウナブームにきちんとのっかった展開になっているのだ。布施近辺のサウナーが歓喜するのもわかる。
サウナ室は前に来た時よりはるかに近代化されていて、入り口にいぐさのビフィータなるものがあったり、メインがガス式の遠赤外線サウナストーブなので、ロウリュするためだけのサウナストーンが別にあったりする。サウナストーンの上には鹿威しみたいなものがあって、水が溜まっていくとスコーンと勝手にロウリュされるというアナログっぽいオートローリュシステムになっていた。なかなか見かけない装置。
そしてこの新しいサウナ室には、奥に区切られた別室があって、驚くべきことにガス式の遠赤外線サウナストーブがそちらにも設置されており、狭い空間で至近距離からストーブの熱を味わうような趣向になっている。また、そちらからはテレビの画面が見えないようになっているので、テレビ嫌いのサウナーは自然に奥に固まるようになっていくだろう。テレビいやいやコーナーとでも名付けたくなる場所だ。ただし音は聞こえてくるのが残念か。もうちょっと音を絞ってくらたら…とは思うが心意気は買いたい。
テレビいやいやコーナーで至近距離からガス式ストーブを浴びせられる威力はさすがにすごくて、あっという間に汗が吹き出る。ストーブはベンチ向かって左に設置されている都合で、座っていると右肩方向ばかり熱せされるので、サウナ室を出ると右肩から前腕までが真っ赤!偏るのが嫌な人は何か工夫が必要かもしれない。幸いにしていやいやコーナーは空いていたので、寝転がって汗をかくことも可能だった。もしくは妥協して反対側ベンチに座るか。あといやいやコーナーの手前には、懺悔室くらいに区切られた個室寝っ転がりコーナーもあったが、使わなかったので実際の効果はよくわからない。とにかく僕はひたすらストーブ前に常駐していた。
水風呂は変わってなくて、ライオンの口から水が吹き出す広々としたもの。冷たくて水が汚れてなくて気持ち良い。そして外気浴スペースには無限椅子も設置されていた。あとは、洗い場の窓が開放されていて線路の様子が見下ろせるし、気持ちいい風がときおり入ってくる。そのそばの壁にもととのい椅子が並べられていて最高。座ってみて驚いたが、錦糸町ニューウィングのごとく上のパイプから霧が降り注ぐシステムが構築されていた。どこまでサウナーを喜ばせてくれるのか。
休憩室の窓からも同じ風景が見える。近鉄線を眺めながらサウナ。鉄道スポットとしてもかなりレベル高いのではないか。大東洋の窓からも環状線を微妙に眺められるが、こちらはそれを上回っている気がしないでもない。鉄道&サウナというロケーションは日本全国にどれだけあるのか調べたくなってくる。湯~とぴあが上位なのは間違いない。これに明確に勝ろうとするならば駅にサウナつけるか、サウナ列車でも走らせるしか無いだろう。
バキバキにととのったあと、夜風に吹かれながらポッポアベニューを布施駅方面に歩く!たまらない気分。湯~トピアの凄味は、サウナ出たら大阪有数の飲み屋街の布施というところもある。飲まずにはいられないだろう。これは京橋のグランシャトーとか、十三のニューサウナシャンも同じか。昭和な飲み屋街にはサウナが似合うのだ。もちろん館内にもレストランがあるのでサウナ館内飲みが好きな人はそちらで。僕としたら布施や十三や京橋のそばだとさすがに館内でじっとはしてられないと思ってしまう。
せっかく布施に来たのだからと回る元禄寿司の本店に入ってしまう。二、三皿をつまみつつサウナ後のビールをやろうという算段。中瓶がまあまあ冷えていた!
好きなタイとイカを食って、シメはバッテラで!!!
布施の元禄寿司の本店は元禄寿司のなかではまあまあ美味いほうであるとは思います。
そのあもは商店街の奥の大丸屋さんに。カウンターとテーブル3つくらいのお店だけど、料理がなかなか美味しいのである。
コロッケなどの揚げ物が冴えてる。そしてタコのぶつ切りもめちゃめちゃデカい。なかなかここまで立派なのは出てこない。
こんな感じで布施の夜は更けていった。