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水木しげる好きサウナーは境港駅の『さかいポートサウナ』に行くしかない!?

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サウナーの中にも水木しげるファンは多いと思う。水木しげるファンの中にもサウナーはすくなくないだろう。何を隠そう僕がそうだった。水木しげらーでありつつサウナー。そんな人にこそ行って貰いたい夢のサウナがあった。JR境港駅に隣接しているみなとみらい交流館の4階にそのサウナはある。水木しげるロードなどを見物にきたついでにオススメしたいが、ほとんどのサウナーは見逃してしまうだろう。なにしろ看板が画像のポスターこれきりしかない。「こんなところにお風呂とサウナがあるの?」というのが誰もが思うことだろう。僕も言われなければ気がつかなかった。境港の水木しげるロードはサウナーまでも満足させてしまうスポットだというのは知られるべきだろう。


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この左側に少しみえる建物の丸い突起部分にサウナがある。嘘みたいだが本当だ。


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サウナと入浴込みで520円。銭湯に毛の生えたような値段。なんか化かされた気になる。けど安心してエレベーターに乗って欲しい。


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4階まで上がると、かように傾いたエリアに出る。てっぺん(何の?)まで登ってきたなァという気分になれるが、この建物の独特さはこんなもんではない。湯というのれんが出ているのでそれをくぐれば受付がある。下足箱に靴を入れて鍵を渡して520円を払う。銭湯やサウナと段取りは同じ。銭湯と同じなので、タオルなんかは自分で持ってくるか、お金を払って借りよう。ただ、ボディーソープやシャンプーなどは洗い場に備え付けられている。

 

男湯と女湯があって、それぞれにサウナがある。男湯と女湯は交互に入れ替わるらしいので、その片側の説明になるが了承して欲しい。もし行ってみて微妙に違っているところがあったら、僕が行ったのと逆側だなと思って貰えれば良い。

 

ここのサウナが変わってるのは風呂場が全体的に円形なところ。先ほどの円形の部分が浴場になっているというのが実感できる。円形の外周に沿った部分がカーブを描いた湯船になっていて、窓から中海の様子を眺められる。なかなかの絶景で気分が良くなれる。窓の部分が凹んでいて、海を眺めていて立ち上がると頭を打てるので注意したい。洗い場がいくつかあって、円形の中心部が立ちシャワーブース。そして肝心のサウナは外周窓と対極に位置しており、コンパクトながら、なかなか清潔感があって居心地が良い。午前中に行ったからか、オレンジ色の例のサウナマットはあまり汚れてなかった。板も部分的に新しいのに張り替えしてあったりして木の香りが心地よい。意外に気を使った施設だと思った。多分メトスの古いタイプの遠赤ストーブ。95度くらいで湿度がほどほどで無理なく汗をかける。良い銭湯のサウナくらいのクオリティがある。鳥取県の銭湯価格が400円だから、サウナ料金に120円足した感じとすれば、ここはまさに良い銭湯サウナ。テレビは付いてるがほどほどの音量でうるさすぎはしない。上段に座って5分ほどで滴り落ちるほどには汗をかいていた。

 

さて、汗をかいたら水風呂なんだが、サウナの脇にゆるいカーブの深い溝が掘ってあって、そこに水道水がホースでつっこまれていて掛け流しになっている。それがここの水風呂なのだ。水道水といえど2月の鳥取の水温はかなり冷たい。18度は余裕で下回ってると思われる。2人ぐらいは浸かれる水道水ホースの水風呂で身体を冷やす。残念ながらととのい椅子は無いが、洗い場用の椅子のでかいのがひとつ置いてあって休憩できるようになっている。狭い浴場にあっては最大の配慮か。看板で銭湯と言わずサウナと主張してるだけあって、最低限の設備の中で気持ちよくなれるような工夫は随所に見られる。サウナ室がびしょびしょの時に使えるビート板的なやつも置いてるし。何度もいうが、たまにあるサウナ的に良い銭湯に匹敵するクオリティはある。それでいて窓から見える景色とかロケーションは観光レベル。

 

それにしたって、浴槽も水風呂もシャワーブースも、円形の浴場にあわせてなんでもカーブを描いているのが面白い。天井を見上げるとドーム状になっており見事なまでに円形だ。恐れ入ることに、浴場に入るところのガラス扉までカーブになっており、開け閉めするのにちょっとした意識がいる。カプセルの扉のような。こういう空間でお風呂に入ることはなかなか無いので、観光先のサウナとしては十分価値があるのではないかと思う。

 

ちなみに利用者はほとんど地元の人が多いと思う。みんな年配者だが、みたところ非常に漁師っぽい。わりと朝早くからやってるところをみても、漁師が仕事上がりにサウナやってくために作られた感がある。もちろん僕みたいな旅行者サウナーが軽くととのっていくのに何の問題もない。場違いみたいに扱われたりはしないので安心して欲しい。みたところ皆さん非常にマナーが良さそう。受付のお姉さん方もやさしい。観光ついでの特殊な環境で、中海とか漁船を眺めつつぜひととのって欲しい。


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例のととのい椅子はないけれども、脱衣所にはリクライニングシートが4つくらい設置されていて、ある意味で最強の大休憩環といえるかもしれない。サウナしてからここに寝っ転がると気持ちいいのなんのって。3時間くらい寝ていきたい。近所の銭湯サウナにこんな椅子があったら絶対にヤバいと思う。一生サウナやって寝まくりたい。520円でこれはすごいわ。数十分寝っ転がったけど、あまりの気持ち良さに帰りたくなくなった。


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脱衣所を出て、男湯と女湯の共用スペースに、さらにリクライニングシートがあるダメ押し。どれだけ仮眠させてくれるの。しかもこちらはテレビが切られておりより静かな空間。飲み物の自販機もあるし至れり尽くせり。


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そして忘れてはいけないのは、水木しげる先生の原画のレプリカ(もちろんだよねえ?)が展示されていること。水木しげる原画に囲まれて休憩できるサウナなんて、世界広しといえど、さかいポートサウナだけでは。ついつい全部じっくり見てしまった。

 

水木しげるの地元で、鬼太郎原画に囲まれてじっくりとととのえるサウナ。しかも520円で。このあと水木しげるロードに繰り出してもよし、水木しげるロードを見たあとにととのっても良し。少なくとも午前中は漁師の人ばっかりかと思われるし、そういう特殊環境で入れるサウナとしてもなかなか価値はあると思うけれど。正直なところ近所に一軒欲しい施設ではある。ちょっとした観光地の奇跡かもしれない。境港は侮れないのだ。

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