温玉ブログ

ブログで儲けるヒントは絶対に教えません。


スポンサードリンク

サウナセンターはサウナに入る前からととのってしまうセンターなのか

ホテル街鶯谷のホテル街にやってきた。駅前からとんでもないラブホテル迷路。何年ぶりだろうか。少なくとも7年以上ぶりなのは間違いない。前回はとくにあてもなくぶらついていただけだったが、今回は確たる目的をもって鶯谷に降り立った。いやらしい目的ではない。でもある意味ではいやらしいかも。そう、サウナだ。

 

サウナセンターというサウナが鶯谷にはあるらしい。そこのサウナが最高との噂を常々から聞かされていたので、今回は東京にやってきていて良い機会なので入りにきたのだった。

 

www.du-soleil.com

 

鶯谷

ラブホテル迷路を抜けて、このへんで道路を渡っていく。おおざっぱにいってサウナセンターはこのあたりにあるはず。

 

鶯谷

このあたりにあるはずなのにそれらしい施設は見当たらず。代わりに渋い肉屋さんを見つけてしまった。肉のえびすやにものすごくそそられる僕だったが、今はサウナに入りたいので寄っても仕方がない。そしてサウナに入る予定が無かったとしても、旅先で精肉を買うなんてするわけがなかったのだった。

 

サウナセンター

肉のえびすやから引き返すとサウナセンター発見。工事中なようだったが営業中とあった。これは見つからない筈だ。まさかサウナセンターだったとは。入り口からガンダムが待ち構えているのが早くも見えてしまっている。ジャブローに突入するグフの気持ちになって入っていくべきだろう。

 

フロントで3時間入浴1200円を支払う。これは安い!大東洋やニュージャパンサウナで1100円の1時間コースを利用しがちな僕としてはこの価格には驚き。1時間というのはサウナするには非常に忙しく、ギリギリ3セットという感じだったりする。身体を洗ってヒゲを剃ってたりすると多少あぶなくなるレベル。3時間あれば絶対にととのえる。間違いない時間。それが1200円という良心。ただし平日だけらしいが、それでも十分だ。

 

8時間コースでも1800円で、一般的なサウナより少しお得な設定になっていると感じる。ただしカプセルの併設とかは無い。いちおう仮眠室があって宿泊も出来るみたいだが、外出とか出来なさそうなので旅行で泊まる事はあまりなさそうだ。宿泊は15時~10時で3000円なので高いということもない。サウナセンターにこもりきり予定ならありかも。

 

サウナセンターロッカー

ロッカーに館内着とタオルの大小が用意されているタイプ。値段が安いからぜんぜん大丈夫。ニュー大泉よりは昭和感は無い。パチスロも無い。

 

サウナセンター張り紙

それよりショックだったのがこの張り紙だ。セルフロウリュといえばサウナセンター!サウナセンターといえばセルフロウリュ!と聞いてやってきたのにそれは無いだろう。どこかの馬鹿がヤカラでも入れたのだろうか。上野の2泊から本格サウナに飢えてここにやってきたのに殺生な。でも仕方がない。

 

浴場にいってみるとコンパクトな上に小奇麗な雰囲気で安心する。しかも朝の清掃中だった。水風呂の中に例のととのい椅子が置かれていて、水風呂で座れる!?そんなのもあるのか!!と感心していたが、単に清掃するために水風呂の中に椅子を移していただけみたいだった。そらそうか。。。

 

また、清掃しているのが、おじいさんと裸の美少年のコンビだったので、それがまた心がときめいた。もうこの瞬間にサウナセンターの印象がよくなってしまった。『サ道』のマンガで、「受付が美人だったら100%ととのうね」とあったが、その気持がわかってしまったかもしれない。これは間違いなくととのう。

そんなわけでとりあえず身体を流した後、セルフロウリュが出来なくなったらしいドライサウナ室に入る。おっ!?なんか懐かしい感じ。家に帰ってきたような…。それもそのはずだ。これはいつも入っている大東洋などと同じメトス製のサウナだった!メトス製サウナはほどよい湿度と熱さで間違いがない。激しいロウリュにも対応したタイプがあって、多くの名サウナ施設で用いられているメーカーだ。これでセルフロウリュが出来ないのは悲しすぎるではないか。ここに水桶とひしゃくのひとつでもあればと思う。でも通常運転でももちろん悪くない。ぜんぜん悪くない。でもセルフロウリュしたかったなあ。

 

水風呂の方はそんなに冷たくなかった。なんか冷たさと、水の綺麗さがウリのようなことを聞いたけれど…心なしか水も濁りぎみのような。でもほどよい温度で入るのは辛くない。あとでTwitterの情報で教えてもらったが、この日は清掃のために止めた冷却器が止まったままになっていたらしい。あと、水風呂が濁っていたのも清掃の影響なのだろう。なんせととのい椅子がぶちこまれていたくらいだし。これも清掃時間帯に行ったので仕方なしか。でもちっとも悪い気分はしなかった。ショタが一生懸命にお掃除してくれていたのでね。サウナセンター恐るべしだ。

 

もうひとつ、これまた見慣れたペンギンルームがあって、これも大東洋やアムザとおんなじで異常なまでの安心感が。なかに入ると、冷蔵庫みたいな匂いにつつまれるのも全くおんなじ。東京サウナにやってきたアウェイ感がいっきにホームっぽくなってきた。大阪とかでいつもサウナに入っているのと同じ気持ちになってくる。とすると、普段はサウナセンターをホームにしている人は、大阪では大東洋かアムザに来ると良いよ。サウナ室と水風呂を何度も往復してととのいが加速してきた。

 

適当にととのってから、噂の食堂をのぞいて見たら、威勢よく「いらっしゃいませ!」と出迎えられて恐縮してしまう。水を飲みに入っただけなのだけど、他のサウナの食堂とは違って、休憩室兼食堂という曖昧さがあまりなくてガチ食堂な雰囲気がすごい。のれんをくぐったら注文しなくては始まらなそうな。店主(もはや食堂係とかキッチン担当なんてくくりでは認識不能)の視線も熱い。注文はまだ…と言ってしまう。

 

メニューを見てみると1リットルボトルのハイリキが用意されていたりしてなかなかそそられる構成だった。ここは飲み食いするのにきっと良い店に違いない。今度気たときは…と何も頼まずに店を出てしまった。申し訳ないが、ニュー大泉にで食べたばかりだったので、ほとんどお腹空いてなかったのだ。次は必ず…。

 

それからまた風呂場に戻って数セットこなしてからしばし休憩で完璧にととのう。むちゃくちゃに居心地が良い。前述したが、そもそもサウナに入る前にととのってたし。サウナセンターすごすぎる。絶対にまたくるよ。

 

それだけにセルフロウリュが残念だったので、アンケートに「大阪から遠征してきたのにセルフロウリュが無くて残念でした!」と書こうとしたら、ボールペンのインクが切れて「大阪から遠…」で終わってしまった。なんどやってもそれから先は一文字も書けなかったのでそのままボックスに入れた。「大阪から遠い?そらどうだろ。なんだこいつは!?」と思われたに違いない。

 

あと、休憩室とか食堂とかの階段の表示が、アイコン的なもので示されているのも面白かった。レトロモダンっていうか。

 

そして入り口の等身大ガンダムはやっぱり意味不明。人気になる店ってのは、多少ミステリアスな要素があるのが良いのかもしれん…。

 

心身ともにととのった足取りの軽さで、またラブホ迷路を逆にたどって鶯谷駅に戻った。

稲荷町のサウナホテルニュー大泉の今を生きる昭和を体験してきた

二日目のサウナは同じ上野エリアのサウナホテルニュー大泉に移動。上野エリアで近いと勘違いしていたが、実際は稲荷町駅前であって上野駅からはけっこう歩くことになってしまって驚いた。リサーチ不足。まあ、いうほどの距離では無いんですが。

 

大泉の名は常々からサウナーの池田仮名氏から聞かされていたので、どうしてもここに泊まってみたかったのもある。といっても、彼がイチオシしているのはサウナセンター大泉(現・サウナセンター)だった。とはいえ系列店ならば何かしらの片鱗は感じられるだろうという考えだ。サウナセンターがホテルだったら、間違いなくそちらを選んでいたと思う。今回はサウナセンターに行っている暇があるかどうかわからないので、いちおうニュー大泉に宿泊をしておこうと。結局はサウナセンターも次の日に行けたんだけど。

ニュー大泉

サウナホテルという名前を冠しているだけあってニュー大泉は堂々としたビルタイプのカプセルサウナだった。ペンシル気味で下がパチンコだったダンディとは違っている。期待できそうだ。ちなみに宿泊の値段はダンディほどはコスパ重視ではない。調べたら3700円で朝食付き!安すぎず高からず。お値打ち感のあるプランだ。

 

ニュー大泉シャアザク

入り口に向かうと人間サイズのシャアザクがお出迎え。なんでやねんとツッコんでしまう。そういえばガンダムだのザクだのがあるサウナがあると聞いていたがニュー大泉がそうだったのか。次の日にはサウナセンターでガンダムに遭遇することになるのだが。昭和的なサウナホテルとシャアザクの組み合わせの脈絡のなさはかなりのインパクトだ。なかなか店内に入れなかった。

 

予約していることを告げてチェックインすると、簡素な感じのロッカールームが奥にあった。小奇麗さとかは全くないけど、とにかくスペースが広めにとってあって狭苦しくないのが良い。サウナのロッカーの余裕のなさは問題なので。リセッシュみたいなんが設置しているのも便利。ただしタオルは大小を渡されるスタイル。

 

ニュー大泉パチスロ

麻雀ゲーム
そしてここもスロットがある系のサウナだった!なぜ人類はサウナ&カプセルにパチスロを置いてしまうのか。しかも麻雀のゲーム機もあった。あまりにもクソしょうもなそうだったのでアーケードゲームオタの僕がタイトルすら確認しなかった。そもそも新千円札っていつの時代なんやと。あと、美味しいコーヒーをどうぞみたいなことが書いてあったので「コーヒーをくれるのかな?」と思って奥に進むとコーヒーの自販機があっただけだった。

 

サウナは程よい感じのドライサウナと、かなりぬるーいスチームサウナの2つ。スチームサウナには椅子が設置してあって、ゆっくり出来るのは良かった。サウナもバランスがとれていて悪くない。ロウリュサービスもあるらしいが僕は結局参加できなかった。風呂エリアの広さはそんなにないけれど、まずまずの居心地のよさはあった。水風呂の中に柱があって、回廊のようになっているのは変わっている。柱の影にこっそり隠れて水風呂に入れるというなんともよくわからん仕組み。複数人が水風呂に突入した際に、密着しなくて済むという点では良いのかもしれない。

 

適当にととのってから、外出をしたいというと、フロントのおばちゃんにめっちゃびっくりされて「明日のチェックアウトまでに帰ってきますよね!?」と何度も念を押された。「ええ、荷物をロッカーに入れているのでそりゃ…」と答えるしかなかった。荷物も入れてるのは事実だし、そもそも前払いしてるのでそこまで確認されなくても…。それほど宿泊者の外出は珍しいのだろうか。外出券的なものもくれなかった。フロントの人間に外出だと言ってくれら良いからと。昭和的な対応が建物とマッチしているといえばそうかも。シャアザクはホンマに意味わからんけど。

 

夜のニュー大泉

そのあとかなり飲んで、遅い時間に帰ってきた。ライトアップされたニュー大泉は遠くからでもけっこう存在感があった。稲荷町の守護神といっても良い。

 

メニュー

ウコンドリンク

サウナに帰ってきて、また軽くととのってから、ドリンクチケットを貰っていたのを思い出したので、食堂でウコンドリンクをいただく。ウコンドリンクっていうのが珍しくて良い。サッポロのグラスもいかしている。なんか適当にターメリックを溶かしただけの飲料ぽいけど、少々アルコールを飲みすぎた身体にはとても心地がよかった。飲んだあとやサウナ後にはとにかく水分をとっておくのは良いのだ。食堂の対応もとっても優しい。大泉系列は食堂のレベルが高いとか聞いていたのが本当かもしれない。

 

ニュー大泉朝食メニュー

一眠りしてチェックアウトが例によって10時なので早起きして朝食をいただく。誰もいなかったので、もう朝食タイムは終わってしまったのかと焦ったが、まだやってますよと優しく教えてくれた。プランに含まれている朝食券は、つまり350円のものが選べるということだ。差額を払えばアップグレードも可能。

 

ニュー大泉朝食

日本人なら米なのでこちらを選んだ。昭和の旅館の朝食そのものなので気分があがってくる。しかもなかなかに美味い。これ食べるためにサウナホテルニュー大泉にまた泊まるのもアリじゃないかと思えるくらいだ。やはり大泉系列は食堂のレベルが高い!?

 

シャアザク

チェックアウトしたあともやはりシャアザクが気になってしょうがない。施設としてはそんな特筆すべきサウナではないかもしれないけれど十分に楽しめるし、いい意味で昭和の旅館ぽさがあるし、食堂のレベルが高そうなので、また利用しても良いかなと思ってしまった。ロウリュも受けられなかったし。現代にも対応した、おっさんのくつろぎ旅館であることには間違いがない。

 

稲荷町という場所が浅草方面に行くには便利。浅草方面はあまり行くことはないけれど、いちどニュー大泉を起点として攻めてみようかななどと思わせてくれる。

 

楽天トラベルから予約すると朝食がついていたり色々とお得なのでおすすめ。

サウナホテル ニュー大泉

 

そば助

ニュー大泉の近所にあった謎のそば店。いわもとQみたいに夜中でも打ち立てのおそばが食えた。酒も飲めるし悪くないかも。僕は飲みすぎだったので天玉そばだけ食べたが。

 

天玉そば

天ぷらがガチで玉ねぎだけという変わっている天玉そば。画像だとうどんに見えてしまうがそれは玉ねぎ天であって、よく見ると下におそばが…。茹でおきそばじゃないスタイルで好みが分かれる。僕はどっちも好きだ。

 

辛い

薬味も変わっている。

 

サウナホテルニュー大泉は『湯遊ワンダーランド』2巻にも登場していたぞ!男性しか泊まれないサウナホテルなのだ!

湯遊ワンダーランド

湯遊ワンダーランド2

湯遊ワンダーランド2

 

 

上野のサウナ&カプセルホテル・ダンディの魅力について

2018年末に東京に数年ぶり行った話の続き。

 

かつて東京のサウナ&カプセルといえば、今はなきグリーンプラザ新宿とかよく泊まっていたが、その頃は完全に風呂勢(風呂と水風呂往復)だった。サウナ目線で東京のサウナに泊まるのは初めて。どこに泊まるのが良いのか色々と検索していたら、上野にやたらカプセルサウナが集中していたので上野を攻めることにした。

 

記念すべき第一発目は上野のサウナ&カプセルホテル・ダンディだ。値段が安くてゴージャスな雰囲気はまるで無いが、検索でやたら上位にくるし、なんとなく上野のスタンダードという雰囲気があったからだ。

 

LCC関空ー成田(第三ターミナルという僻地!)からの京成線で上野の地に降り立ち(14時すぎのフライトだったのに到着が19時回っていて辟易とした!)、地図でチェックしたあたりをウロウロとするが見つからず。そんな馬鹿な。京成上野駅から上野広小路駅方面に歩いていけば自動的に見つかるはずなのにサウナ&カプセルぽいものがぜんぜん無い。思わずぐるぐると回ってしまった。

 

よく見ればパチンコ屋の横に地味めの看板が。もうちょっとデカイ看板とか出ているのかと思っていた。表通りに面したビルなのだから。ビルを見上げてもいまいちアピールがないし。

上野サウナダンディ

この区画をぐるぐるとさまよった挙げ句、なんさっき小汚い看板出ていた気がしたがまさか…と戻ってみたら、ソレだった。

 

上野サウナダンディ

ほんとうにコレなのか?と看板をしつこくチェック。たしかにダンディと書いてあるので間違いないだろう。パチンコの側面だし地味な入り口。一泊で3000円するかしないかのカプセルだからこんなもんなのだろうか。ちなみにこの時の料金は、楽天トラベルを使って税込み2376円だった。とんでもない安さだ。

 

上野サウナダンディもう一度見上げれば、たしかにビルにもちゃんと看板があった。けどパチンコの看板が強すぎてカプセルの文字が完全に埋もれてしまっている。とくに京成側から歩いてくるとわからなかった。

 

エレベーターでフロントに上がるとまずまずの雰囲気だったが、恐れていた通り館内はエレベーターの上下移動が多くて動線が悪い。ロッカーはカプセルルームの真横にあって、かなり珍しい配置。これに関しては使い勝手が良いとも言えるけど、狭い通路に置くもんだから、通路の邪魔になってしょうがない。プラスマイナスゼロか。ロッカー自体もそんなデカくない。安いからねえ…。

 

ダンディのパチスロ

そして館内はスロットのあるスタイル。サウナ&カプセルのジャンルとして、「スロットが設置してあるサウナ」というのがあって、そういうサウナは高くても3500円までというイメージがある。なんでスロットが置いてあるのかは不明だし、なぜスロットがあると値段が安くなるのかも不明だが、そういうところで値段以上の高級感があった例がないのもたしか。

 

ちなみに安いからといって必ずしもスロットがあるわけではないので誤解しないで欲しい。スロットがあるところが何故か安いという話だ。

 

ジャグラー?

なかでもサウナ・ダンディはなかなか気合いが入っていて、複数箇所にスロットが設置されていた気がする。パチンコ屋がサウナを経営するケースは多いけれど、そういう店がスロットを置きがち、というわけでもないのが不思議だ。スロットで高得点を叩き出すとお得なクーポンとかが貰えるっぽい。

 

カプセル横の狭いロッカールームで着替えを済ませると、早速サウナのフロアに向かった。ダンディは最初に大小のタオルが与えられて、それでやりくりしなさいというスタイルだ。でかいバスタオルが使えるのはありがたい面もあるけれど、フェイスタオル的なものが使い放題のサウナに比べると、いささか戦略性が問われるので面倒くさいし貧乏くさい。僕はこの手のサウナの場合は、バスタオルはエリクサーよろしく大事にロッカーにしまいこんで、フェイス一本でギリギリまで勝負することにしている。銭湯みたいに。

 

ちなみにダンディは、朝の時間帯だけは、フェイスタオルが使い放題になるので、微妙にありがたい。価格が価格なのでギリギリのサービスなのかも。

 

ダンディのサウナ室は、あまり大きくは無く、正方形に近い形になっている。客入りはなかなかだったのでわりと席取り合戦になっていた。湿度的にはカラカラぎみ。100度あたりだったか。熱くはないけど、そこそこ辛抱して入ってないと汗が出てこないよくあるタイプだ。テレビはさほどはうるさくないのが救いか。

 

水風呂はサウナの規模に対してわりに広く、綺麗だしまあまあ冷たいし文句もないところ。あと、小さいジャグジーの露天風呂があって外気浴スペースになっているが、銭湯の申し訳露天風呂よりは広いけど、そこまで特筆すべきもんでもなかった。外気浴できますよと。

 

場合によっては2000円台でカプセルに泊まれて、最低限のサウナと水風呂と外気浴が出来て、場所も上野駅から近くて…と考えればコスパ最強かもしれないけど、それに価値を見いだせるかどうかが分かれ目か。通常の入浴料金が1800円というのが少し高く感じてしまうくらい。1000円くらいだったら都会の銭湯として文句なかったかもしれない。朝の時間帯は最大7時間いて1000円だ。徹夜で飲んでからの仮眠としては十分すぎるかも。僕はもう徹夜で飲むとかはしなくなったけれど。でも3時間で900円というコースもあるという情報もあった。たしかに看板には900円よりと書かれている。上野で飲みに行く前にサウナ一発入れていくか!という使い方ならぜんぜんアリだ。だんぜんアリ。すごい。

 

カプセルとしても、サウナとしても、遠征してまで使う理由は今の所みえてこないけど、安く泊まりたいという場合に、むちゃくちゃに汚いとか、利用が苦痛とかいうマイナス点(けっこうそういう施設は多い)は見当たらないというのが、ダンディの魅力なのかもしれない。良くも悪くも値段に見合ったサービスだし。ととのうかととのわないかはサウナーの技量次第としておく。ダンディ好きが居たら魅力とか教えてくれると助かります。(追記:知る前に閉店してしまった)

 

僕はこのときは軽くととのってから外出。板橋に飲みに行って、けっこう遅めに帰ってきて富士そば食って、サウナもう一回楽しんで寝た。朝サウナももちろん。10時チェックアウトが厳しかったけど安いサウナだし東京だししゃあないか。近くの富士そばのカツ丼はまあまあだった。昔食べた店舗のは美味しく無かったので侮っていた。

ふじそばカツ丼

 

<追記>残念なことにダンディは2019年9月で閉店してしまった。サウナもいつまでもあるわけじゃない…。

年末年始のサウナはわりと環境がよろしくなかった話

サウナにハマってから2回めの年末年始を過ごした。もちろん暮れもサウナ行きまくりだった。年明けもきっちり1日からサウナ。

 

いつも行っている大東洋とかニュージャパンサウナ梅田や、銭湯系のところを除いて、いま思い出せるだけでも、名古屋のウェルビー栄店、十三のニューサウナシャン、グランドサウナ心斎橋、岡山のサウナ&カプセルハリウッドなどに宿泊もした。

 

もちろんそれぞれのサウナはレベルが高いのはわかっていたことだし、なんたってサウナであるから、概ねは楽しかったのだけど、年末年始のサウナの問題点も見えたかもしれない。

 

サウナおじの多さ!とにかく多かった!

 

大東洋でもロウリュサービスで満員電車状態になるなんてのは可愛い方で、この時期の客層は汗を流さず水風呂に入るのが通常運転。サウナびしょびしょおじも常駐しているし、どこへ行っても治安が乱れまくっていて気の休まる暇が無い。

 

思うに、忘年会新年会などで、いつも以上に酔客が押し寄せ、そんな彼らは普段からサウナに行きなれてないゆえに、サウナ・マナーなんかも疎いわけで、いきおい治安の乱れにつながってしまうのだろう。いっぱしのプロサウナーを気取ってる身としては、穏やかな心で大目に見てやる必要はあるのだろうが、穏やかな心になるために行っているサウナで穏やかさを強要されるのはなかなかに苦痛。

 

年末はロウリュサービスとか言われて嬉しがって参加するけど、大声でぎゃあぎゃあとうるさい酔っぱらい集団を大量に見た。そしてロウリュ後は、汗まみれ集団が突進してくるわけだ。神聖なる我らが水風呂が汗まみれおじたちのパラダイスになる瞬間。

 

こうなってしまっては、どんな良いサウナでも…たとえウェルビー栄店の水風呂でもムリ(あそこの水風呂そんなに広くないし)だった。思わず「サウナに集団で来んなよ!」と言いたくなるのだが、集団でサウナに行くのも楽しいのかもしれないと考え直す。けれどその場合はサウナリーダー的な奴が仲間の面倒みるべきでは。いや、いいけど。サウナリーダーがサウナおじだったら、目も当てられない暴虐なモヒカン集団になるのかもしれない。そういうのを見たのかも。

 

大東洋でも、初めて行ったグランドサウナ心斎橋でも、水風呂はひたすらに眼前で汚されていった。そしてサウナ室にには、汗むちょむちょおじも、水びしょびしょおじも勿論いた。かの高名な森のサウナですら、サウナひげそりおじに占拠されていた。森にひげそりは不要なのに。。。

 

大東洋のテルマーレで寛いでいると、洗い場を探し求めるおじさん登場。なぜ洗い場を探してテルマーレ(メトス製のスチームサウナ)に入ってくるのか全く理解できないが「洗い場はどこや~」とわめきながら、立ち込めるスチームの中で右往左往した後にようやく出ていった。不慣れにもほどがあるだろう。

 

しばらくすると、おじさん再エントリー。ようやく洗い場を見つけて、あらためてテルマーレを楽しみにきたのだろうか。しばらく大人しく、そして穏やかに座っていたかに見えたおじだったが、やおら立ち上がり「ここ洗い場ちゃうやん!」と呟いてまた出ていった。はよ気がついてほしかったし、汚れたまま寛がないでほしかった。

 

年末年始のサウナ施設のおじパレードの恐ろしさをつくづく思い知らされた2019年の幕開けだった。去年は大東洋で振る舞い酒を貰ってご機嫌だったのに。今年はグランドサウナ心斎橋で一杯だけ貰って飲んだ。

振る舞い酒

治安の乱れたサウナ施設に対して、銭湯は年末年始でも落ち着きがあった。さすが市民の味方。いつもの変わらぬペースが頼もしい。けれど、銭湯は年末年始は休みがち。こればかりは仕方がないだろう。元日の昼間に、アメ村の清水湯の看板が煌々と輝いていたので、目を輝かせて向かったのに、入り口に正月休みの張り紙がされていて魚の目になってしまった。できれば看板を消しておいてもらいたかったが簡単に消せないのかも…。

 

そう考えれば、カプセル&サウナは営業しているだけ実に頼もしい。おじだらけになるのも納得!今年もサウナのマナー向上に努めていきたいものだ。

 

大東洋

 

butao.hatenadiary.com

天満の楽天地温泉は大阪サウナー垂涎の整いスポット!!!

f:id:butao:20181122172801j:plain

天満駅からわりに近い銭湯。ストリップとか業務スーパーがあったり、近年は周囲の居酒屋地帯化が激しい何かと騒がしい地帯にある。ようするに場所としてはアクセスがよく便利。天満周辺ではクラブ温泉と張り合うくらい場所も良い。

 

 

この記事のときは紹介しなかったが、クラブ温泉とおなじく梅田というよりももはや天満側の銭湯だったという事情がある。しかしそういうくくりを取り除くならば、もしかしたら北区では、最強のサウナ室を有する銭湯かもしれない可能性も高い。

 

こちらの銭湯自体はそんなに広くもなくて、そういう点ではクラブ温泉の施設の充実ぶりには敵わない。通常の湯船と、寝風呂と、小さい水風呂、小さいサウナ、くらいのもんで、一応露天風呂があるけれどこれもすごく小さく外気浴もままならない。

 

しかしこれでいて最強なのである。何が最強かというと、サウナと水風呂が最強なのだ!

 

サウナは100円支払ってバスタオルを受け取るスタイル。つまり440円の入浴料とあわせて540円になるが、これは必要経費なので必ず支払って欲しい。サウナーたちはこの540円で至福体験が出来る。

 

まずサウナ室だが、これは大事なことだからよく聞いて欲しいのだが、ここのサウナ室は4人も入ればぎゅうぎゅうになるほどささやかなものであるが、なんとテレビが無い。

 

もう一度書くが、テレビがない!

 

テレビが無いだけではなくて、変な有線とかも一切かかってない。完全に無音……ということでもなくて、ときおりサウナの機械から発すると思われる、リレーに電気が入った時のような「バチン」って音がしているが、まあ環境音みたいなものだからこれは構わない。

 

とにかくここのサウナ室は、リレーの「バチン」という音と、風呂場の水を流す音以外の余計な音に悩まされず心落ち着けてリラックス出来る希少空間。こんな天満のど真ん中で!

 

というか、大阪府内の値段の高いサウナを探し回ったとても、テレビがなく変なBGMもかかってないサウナがどれほどあるというのか。僕自身は銭湯でそういうところを数件発見しているが、いまのところ自分的に一番行きやすい無音サウナ室は楽天地温泉だけだったりする。まあ、それほどまでに日本におけるサウナのテレビ汚染は根深いものがあるのだ。これについて語りだすと長いので次回に。

 

それはさておき、楽天地温泉のサウナを褒めてるのは、何もテレビが無いだけじゃない。そんな浅い話ではない。サウナの湿度や温度の申し分のなさも実に素晴らしいのだ。

 

ここのサウナ室は縦長2段で4人くらいしか入れないサウナ室であるが、砂時計が2個も用意されている。これは地味に嬉しくて、もともと小さいサウナ室だけに2個あればかなりの確率で自分の時間を管理しやすくなる。そして砂時計はおそらく3分以下の小さいもので、これもなかなかよく考えられたチョイスであって、ここのサウナは80~90度程度なんだけど、湿度が実に適切で、あっという間に汗をかけるので、この小ささの砂時計1回分で十分なのだ。

 

つまり施設側の意図を汲み取るならばショートセッションがオススメということになる。サウナ室(2~3分)→水風呂(1分)程度のセットを回数こなすあれである。

 

もちろん長く入っていたい人は砂時計を何度ひっくり返しても良い。その時は複数設置されているのが威力を発揮する。

 

あと驚いたのは、サウナ室の扉の下部が大きな換気口になっていたことだ。この気配りは専門のサウナ施設でもなかなか無い。たとえば名古屋のウェルビーの森のサウナとか、そのレベルになってお目にかかれる程度かと思われる。この換気口はつまり温度の下がってきた湿った空気を追い出す役目を担っている。サウナ室内に適切な湿度を保ちつつも、余計な湿気は溜め込みすぎない配慮だ。

 

もちろんどんなサウナ室にも換気口というのはあるが(湿気で設備自体も壊れる恐れがあるので)、銭湯レベルで扉の下部を大きく開けるという本格的な事をやっている施設は滅多に無いのではないだろうか。この換気口の寄与がどれほどなのかは正直いって体感できないのでわからないが、サウナ室内がベストコンディションなのは間違いがない。

 

あとサウナーが最も気にするかもしれない水風呂のコンディション。水風呂ももちろん最高だ。なんせ地下水を汲み上げた天然タイプ。温度は低すぎず高すぎずまろやかな肌当たりで長時間入っていられる。小さいのですぐに温度が上昇しそうだが、不思議と常にベストな気持ちよさがある。水風呂が良すぎるからか、お風呂勢とサウナ勢で熾烈な水場の奪い合いが発生し、また貴重な水風呂をホームにしてしまいがちな世紀末モヒカンおじたちの跋扈も促してしまいがちなのだが、そのへんは痛し痒しというやつだろう。2人程度が限界というスペースの問題だから仕方がない。

 

かようにサウナと水風呂は(狭いことを除けば)文句つけるところはあまりない。休憩スペースがなくて、露天風呂も申し訳程度に外気浴が出来るだけというアレなうえに、座る場所もない狭さというのはある。しかしそこはお風呂のヘリに腰掛けるか、カランの椅子で座って休憩するという銭湯スタイルで克服するかして欲しい。さすがに街の小さい銭湯で、休憩エリアの充実は無理があった。脱衣所の扇風機に当たるのもありだ。しかしそれで十二分に「ととのう」のが実感してもらえるはず。サウナ室と水風呂が良すぎる。

 

あと、ここの面白いところは、椅子対応になる前のカラン勢のためのエリアがあること。どういうことかというと、椅子に座らず地べたのタイルのところに座り込んで洗いたい人向けに、カランと床が少し近くなっているスペースがあるのだ。昔の銭湯のカランにはシャワーどころか椅子もなくて、みんなそういうスタイルだったと伝え聞いた気がするが、それにどんな効果があるのかはよくわからないし、使っている人も見たことがないが、とにかく古のスタイルを大事にしているのが面白い。

 

あと常連勢のためのキープ石鹸の棚があってなかなか壮観。まるでスナックのキープボトルのように様々な石鹸がダァーッと並んでいる。最初は何事かと思った。

 

まあとにかく、クラブ温泉のように盛り沢山のスーパー銭湯ライク銭湯も魅力的だが、ピンポイントでサウナととのいを狙えるシンプルさが楽天地温泉の良さであり渋さ。540円でこだわりサウナに入れるならこれで十分ではないだろうか。サウナから出たらすぐに大阪屈指の天満の飲み屋街という立地も最高だ。それだけに酔っぱらいなども入ってくるけど。そしてクラブ温泉も同じような条件だけど。

 

天満に飲みに行ったついでに楽天地温泉という選択肢はありなのである。手ぶらで行くなら小タオルも借りた方が良いので540円にあと数十円足してください。

 

湯遊ワンダーランド (SPA!BOOKS)

湯遊ワンダーランド (SPA!BOOKS)

 
湯遊ワンダーランド2

湯遊ワンダーランド2

 

サウナ施設がほとんどのサ道に対して、銭湯系が舞台になりやすい気がするマンガ。

近鉄長瀬駅前の永盛温泉のフィンランドサウナと水風呂の気持ち良さはすごいぞ!?

f:id:butao:20181102154637j:plain

近鉄長瀬駅というと近畿大学に通う学生が使う駅であり長瀬駅から大学までは学生街として賑わっている。

 

つまり地元の人と近大生しかいない街ともいえるんだけど、かつてはこのあたりもう一つの顔があって、大阪でも有数のゲームセンタースポットだった。当時は二度と遊べないと思ってたオールドゲーム(当時はアーケードゲームエミュレーターなんぞが出るとは誰も予測してなかった)が10円で遊べる奇跡のゲーセンあうとばぁんや、スパ2Xの聖地といわれるUFOなどがあってゲームオタたちが集まっていたのだった。20年以上も前の僕もそんなゲームオタの一人として長瀬に遊びに行っていた。

 

今年に地元の友達に誘われてそれ以来ぶりに長瀬に行くようになった。あいかわらず学生街としての賑わいはすごいのだが、ゲーセンに関しては現在はあうとばぁんだけが残っているという寂しい状況だったりする。世の中のゲーセン自体が激減しているのでしょうがないのだけど。

kindaipicks.com

 

 

しかしゲーセン以外に目を向けるようになって、かえって長瀬という街の新しい魅力を発見したりもしている。そのうちのひとつが、ハマっているサウナだった。長瀬に銭湯はないものかと検索していて、いくつか見つけたうちの駅にもっとも近いところにある永盛温泉に行ってみることにしたのだった。するといきなり大当たりだった。なかなか無いレベルの銭湯サウナ。

 

公式サイト

東大阪にある公衆浴場 永盛温泉

 

f:id:butao:20181104121832j:plain

そこそこ大きそうだなという以外は関西によくあるタイプの銭湯といった外観。どうせナニワ工務店とかそこらの施工だろうと思ってたらナニワ工務店だった。いや、べつにナニワ工務店をなめてるわけじゃなくて、関西のサウナ付きの設備の多彩な銭湯はナニワ工務店の施工というのが本当に多いのだ。いつものあれかという意味くらいだ。安定したクオリティは期待できるけれど、そこまで代わり映えは無いかもなという気持ち。

 

入ってみてこれが良い意味で大きく裏切られることになる。すごく綺麗。いまどき珍しく改築してそこまで経ってなさそうな脱衣所。そして浴場内のカランも、シャワー付きのスーパー銭湯によくあるタイプになっている。銭湯って、だいたいが昭和のカランがそのまま残っているようなところが多い。いわゆるシャワーも金属のヘッドだけの固定式で、自由の効かないようなやつ。ホースのシャワーなんて、ぜんぜん無いか、一部だけ辛うじて対応といった感じの。しかしここのはすべてホース式の新しいカラン(あくまで昭和基準に比べて、だが)になっていて嬉しい。取り付けて20年は経ってないと思う。

 

スペースの関係上か、立ちシャワーブースとか無いのは少し残念感はあるが、ぜんぶがシャワーカランならば、まあまあ問題が無かったりする。銭湯でそこまで求めるつもりはない。湯船もジェトバスなど各種あってやはり新し目で綺麗。お湯も水もすべて軟水器を通しているみたいでこれも価値が高い。軟水のお風呂や水風呂は気持ちいいので、軟水をうたっている施設を知らん人は一度は使ってみて欲しい。

 

それよりなにより永盛温泉はサウナが凄かった。銭湯なのにフィンランドサウナと書いてある!銭湯なのに!

 

入ってみて理解したのは、サウナストーンの上に蛇口がついており、自動的に散水されるというオートロウリュシステムが完備されているサウナだったのだ!銭湯なのに!

 

オートロウリュはサウナ施設ではよく見かけるが銭湯で見たのはこれが初めてかもしれない。ナニワ工務店はオートロウリュまで提案していたのだ。古い施工のところしかあまり体験してないのでその後の進化を知らなかったようだ。新しめの銭湯、恐るべしである。

 

ロウリュされているサウナは銭湯のレベルをはるかに越える充実感を与えてくれる。入った瞬間は「ぜんぜん暑くないな?」と思ったのだが、温度と湿度が完璧にマッチングしているせいか、どんどんと汗が吹き出してくる。暑くないのに汗が。そして備え付けの砂時計は3つもあって、どれも3分よりもっと短いと思われる。1~2分も居れば十分に汗が出るでしょ?という自信の現れか。たしかにあっという間に汗が出る。そして居ようと思えばサウナに住めそうなくらいの快適な温度。

 

水風呂が露店エリアに設置されているのも泣かせる。露天エリアは休憩の椅子こそないが、銭湯としてはかなり広めで、水風呂と露天風呂が併設されていて、天井も大きく開いていて外気浴するには十分すぎる。関西の銭湯は露天がけっこうあるが、天井がほとんど空いてなかったり、超絶に狭かったりするので、これはかなり価値があると言える。というか、露天水風呂は、それだけで普通のサウナ施設でもポイント高い要素。

 

暑くない汗が吹き出るサウナ室と、露天の水風呂を往復しまくった。サウナ室と水風呂の距離もすごく近い。水風呂もそこそこたっぷりの水量で、1人入れば他の人が入れないみたいなレベルではないし、ぬるくない程度に冷えていて、なにより軟水なので気持ちいい。

 

サウナ室はテレビがあるのはしょうがないがさほどうるさくはない。それよりもオートロウリュが始まると拍手したくなる。専門のサウナ施設では、ロウリュサービスまでのつなぎというか、おまけ程度の扱いのオートロウリュ。そんなオートロウリュも銭湯サウナだとあまりに尊い。かつてオートロウリュにこれほど熱視線を送ったことはなかった。さすがにサウナストーンに散水されると体感温度がぐっとあがって、暑くないサウナも暑くなってくるが、そこまでも無いのでやはり優しい。汗だけが加速する。

 

これで440円とサウナ料金100円は文句の付け所がない。駅からも近いし。僕の普段の行動エリアからは大きく外れるが、また長瀬に行った時はまた利用すると思う。あえて長瀬に行くのもあり。

 

f:id:butao:20181104125133j:plain風呂屋さんの近くにはこのような味のありすぎるお店もあったりする。これが長瀬クオリティだ。今のうちに行っておかねばならない店。

 

f:id:butao:20181104125236j:plain

f:id:butao:20181104125248j:plain

f:id:butao:20181104125257j:plainゆで卵とうるめかなんかがカウンターに山盛り。完全に昭和タイムスリップだ。座席数はものすごく少ないので常連さんが詰めかけるとすぐに入れなくなるが、運良く入れたら居心地は良い。自分が昭和の置物のひとつに同化した気分になれる。

 

f:id:butao:20181104153542j:plain真っ黒のだし汁に浸かりまくったおでん。昭和の味がする。なんでもない味が。こんななんでもない味のおでんを出す店なんか今後は現れることはないだろう。時代の生き証人だ。これは跡継ぎなんてないだろうから待ったなしの店だ。

 

残ってるうちにサウナとセットでまた行きたいもんだ。

【サウナのマナー】サウナで絶対にやってはいけない10のタブー!!(本当のサ道)

サウナにハマっててだいたい一年が過ぎた。早いものである。ほとんど毎日のようにサウナに入ると決めて、まあ85~90%くらいは達成出来ている気がする。

 

最も利用するのが銭湯で、たまにサウナ施設のサウナ。カプセルとか併設しているあれだ。そしてごく稀にスーパー銭湯とか、普通のホテルのサウナといった感じ。スーパー銭湯にあまり行かないのは、たんに利用するのに便利なスパ銭が行動圏内に無いからだ。わざわざ遠征したいスパ銭もそんなに思いつかない。

 

そもそも大阪とか兵庫とか京都の銭湯は、スーパー銭湯とたいして変わらない設備を備えているものも多い。スーパー銭湯と銭湯の境目というと、都道府県の値段でやってるかそうでないかと、大資本かどうかという事くらいだったりする。あとは大きいレストランが併設されているとかマッサージや岩盤浴のオプションがあるとか無いとか。

 

この記事もまさに日頃から通っている銭湯サウナに入ったその足で書かれていたりするわけだ。

 

そんなサウナの日々を送っていると、やはり気になるのがサウナでのマナーだ。とくに銭湯などのサウナがメインとは言えない場所でのサウナ利用客のマナーというのは非常に悪い。サウナとかよくわかってなくて使い続けている常連がいるからだし、銭湯の経営者もこれといってサウナにこだわりもなかったりするので、いきおい無法地帯になりやすいのだ。

 

そしてカプセルなどを併設している本格的なサウナ専門店にしても、やはやりマナーの悪い客は多い。なにしろカプセルに泊まるついでにサウナでも入ったろうかとかいう適当なお客さんも多いわけだし、中には身勝手なサウナーもけっこういる。いくら店側がサウナにこだわりを示していたって、そういう適当な連中の前では無力だし、僕らのようなサウナ好きも、そういう連中は野放しにしてしまっているのが現状だ。

 

だから良い機会なのでブログで徹底的に糾弾していこうと思う。そもそもサウナの入り方なんて、学校で教えてくれるようなもんじゃないし、どこでも教えてくれなかった。だから感覚的にサウナに入っているおじが多いのも仕方のないことなのかもしれない。最近になってようやくサウナブームとかで書籍が出たりして、少しずつサウナ好き同士のマナーとか、「フィンランドなどに学ぶ本当のサウナの入り方」みたいなのが広まってきたけど、まだまだ十分ではないのだろう。どこかで誰かがきっちり言わねばならなかったのだ。

 

だから今からサウナで絶対にやってほしくないタブー行為を書いていく。場合によっては身に覚えのある人もいるかと思う。もし知らなくてこれらのタブーを犯していたとしたら次回から改めて欲しい。

 

1.汗を流さずに水風呂に入る。

で、出た~。サウナでのタブー中のタブー。もはや逮捕して欲しいレベルのタブー行為がトップバッター。これの悪行っぷりに比べたら他のタブーなんか可愛く感じてしまうほど。もちろんサウナ室や水風呂でしっこするとかうんこするとか、もっと凶悪な行為はいくらでもあるが、そういう誰でもわかる悪行はここでは一々書かないので悪しからず。

 

汗まみれのおじがザブンと水風呂に入る。本人は最高に気持ちいい瞬間なのかもしれんが、これから水風呂に入ろうとしていた真面目なおじからしたら気分最悪である。眼の前で大事な人が乱暴されてしまった状態。そんな直後の水風呂には入りたくないし、水風呂に入れないサウナなんて詰んでいる。そこが良い水風呂だったりすればするほどダメージが大きい。

 

そして汗まみれザブンおじほど、水風呂に頭まで浸けて潜水しがちだ。これも絶妙に他人に不快感を与える。ただ、水風呂に潜る行為は、不快感はあるが、タブーかどうかというとグレーゾーンにあたる。「潜らないでください」と書いてある施設の場合は、潜るのがマナー違反なのは間違いない。必ず書いてあるわけじゃないから微妙だ。しかし汗まみれ水風呂ザブンは、ほとんど場合は絶対にやっちゃいけないし、たいていの水風呂には「汗を流して!」と書いてある。もちろん書いてなくてもやらないで欲しいし、それをやっちゃった場合は、頭まで潜水も合わせ一本でアウトになると思う。もうこれで2アウトなので、あと一回なにかしたらサウナ界から永久追放して欲しい。

 

例外的に汗まみれ水風呂ザブンが許される場合もある。一人しか入れない壺とか樽タイプの水風呂の場合、「汗を流してください」という注意書きもなく、汗を流すための手桶なんかも用意されていなかったりする。これは「存分に汗まみれで飛び込みたい需要に応えるための水風呂」と解釈しても良いと思う。そもそも一度に一人しか入れないし、水の循環が早く、汚れがたまりにくいシステムになっているわけだ。それでも、完全に綺麗かというと、やはり汚れがちなんだが、そういうのを許容できる人のための水風呂だから問題ない。たぶん。

 

だけど基本的には水風呂に汗まみれで入るのはサウナ最大の悪行だと心得よう。シャワーとか桶をつかって汗を流してから入って欲しい。

 

絶対だ!

 

 2.体が濡れた状態でサウナ室に入る。

で、で、で出た~。汗まみれ水風呂ザブンに続く「ピュアにサウナでやりがちなマナー違反!」。

 

銭湯のサウナがぐちゃぐちゃになりがちな原因のナンバー1が、「身体を拭いてサウナに入る」というマナーを知らないおじが多すぎるからに他ならない。

 

ただでさえサウナは汗がたれて湿りがちになる。だから必ずタオルを巻いて、できるだけサウナ室を汚さないようにしなくてはならないわけだが、身体を拭かずにサウナ室に入ってくるおじは、そういう皆の細かな配慮を一発で粉微塵にする破壊力がある。

 

「サウナ室かぁ~、なんか暑そうだし、水の衣をまとった状態で入ったらちょうど良いかもなあ。どうせ汗でべちゃべちゃなるから濡れたまま入ろう!」

 

ピュアにこういう発想に行き着くのはわかる。僕もそういった時期はあったはずだ。サウナとかあまり興味なかった頃は、サウナ室にどういうスタイルで入るのが正解とかわからんかったし。悪気なく破られるマナー。

 

しかしこれを読んだからにはもう二度とやらんで欲しい。サウナ室内は濡らさなければ濡らさないだけみんなが気持ち良いし、過度な湿気はサウナ室を破壊する場合もある(構造によっては)のだ。とにかく水分は持ち込まないで欲しい。

 

3.濡れタオルをしぼる。

うわ~。これもサウナマナーとか興味ない人は、ピュアな気持ちでやりがち!前項でも書いたが、サウナに湿気を持ち込むのは、ロウリュ以外ではタブーなのだ。ましてやサウナ室の床などに濡れタオルを絞るなんてのは言語道断の悪行なのでやめて欲しい。サウナ室は極力、濡らさないようにすること。

 

そうはいってもカラカラのサウナ室というのが世の中にはあって、しかもセルフロウリュ不可とかいう場合、なんとかして湿度を高めたい……という場合には禁断の……(読まなかった事にしていただきたい!)

 

4.濡れタオルロウリュをする。

「機械が壊れますのでロウリュしないでください!」と注意書きのあるサウナストーブに、平気で水をぶっかけるという行為がそもそもルール無用すぎて爽快ともいえる悪行だし「何?サイコパスの生まれ変わり?」と聞きたくなる気持ちを抑えきれない。しかも、それを、濡れタオルをぎゅっとしぼる形でやったとしたらどうだろうか。汚らしいし、不快だし、今すぐ頭をサウナストーブにつっこんでやりたくなるくらい憎らしくなること間違いなし。

 

あと、セルフロウリュ可能になっているサウナってのは、専用の桶や柄杓が用意されているのが当たり前。しかし濡れタオルおじたちは、そんなアイテムは完全にスルーして、何が何でも濡れタオルぎゅ~っとやったりする。「俺たちの時代はみんなこれだよ。日本のサウナ道の伝統なんだよ。フィンランド風柄杓なんてチャラチャラしたもん使えるか!」って心の声が聞こえてくるようだ。タオルみたいに首をぎゅ~っとやってしまいたくなる衝動に駆られてしまう。なのでこういう行為はやめときましょう。

 

とはいえ、世の中には、「え?これ何時間居れば汗かけるの?」といいたくなるような湿度ゼロのカラカラの砂漠みたいなサウナもあるわけでそういう時はこっそり(以下略)

 

5.汗をもてあそんでむちょむちょする。

これは地味に迷惑行為。あんまり指摘する人がいないのでマナーの死角と化している恐れすらある。なのでここで世界で初めてかもしれないが私が指摘しておきたい。

 

サウナ室で、汗をたっぷりかいたのが嬉しいのか、自分の汗でべちゃべちゃって洗顔したり、 全身に浮かんだ汗をすりこむようにしてもてあそぶキモいおじが必ずいるのである!あれはキモいので本当にやめて欲しい。汗かいたらむちょむちょするのは、サウナの常識でもしきたりでもなんでもないのを知って欲しい!あまつさえ、やりすぎて、半径20メートルエメラルドスプラッシュみたいに周囲に汗を撒き散らすヤツもいて、僕がザ・ワールドのスタンドの持ち主だったら心臓ぶち抜いているとこだった。

 

顔に汗がたれて、目に染みるとかあったら、そっとタオルで拭くなりで対処して欲しい。大人なんだから!

 

6.サウナ室でやたら運動する。

いますよね。ストレッチおじとか。ものすごく目障りだし怖い。せめて誰もいない時だけにしてね。

 

7.水風呂の門番になる。

水風呂から全く動かないおじがいる。まさに「水風呂が家!」と言わんばかりで、銭湯などのせまい水風呂の場合、そいつが頑張ってる限り入りにくい事このうえもない。はっきりいってものすごく邪魔。

 

それに加えて、こういう水風呂が家おじは、やっと水風呂からあがったと思いきや、水風呂のへりに腰掛けて動こうとしなかったりする。そしてそんな狭い水風呂にかぎって、3方を壁に囲まれた隅とかに設置されがちなので、こいつが座っている限り誰もおいそれと近寄れなかったりする。まさに銭湯の諸葛亮といっても良いくらい地の利を心得ているし、水風呂の番人という名にふさわしい合理的な策だ。「この水風呂に入りたくば、わしを倒してみせよ!」と言わんばかりである。世が世なら誰かに倒されていてもおかしくない。人々の水風呂のへの異常な執着がわかるエピソードといえる。

 

8.サウナ室でひげを剃る。

「サウナ内でひげを剃らないでください!」という張り紙をたまに見るのでなんのこっちゃと思ってたのだが、その数分あとにヒゲを剃っているおじを発見してしまうという悲劇。たしかにいるのだ!こいつらにとって張り紙なんてものは何の意味も為さない。はっきりいって日本語が公用語になっているのかすらわからない。あと入れ墨とかいれまくっていて、誰も文句が言えない雰囲気がある。

 

もっとも、サウナやお風呂場での迷惑行為に関しては、相手がどんなやつでも命の危険性レベルまでは何故か文句は言わないルールになっているので、入れ墨おじだろうが死にそうなじじいだろうが関係ないのだが。ついでにいうと、ひげ剃りおじは頭も剃ってしまう。たしかに「頭を剃らないでください!」とは書いてないとはいえ、剃るのは全般的にダメだ。そして書いてないところでもやらないで欲しい。なんでかという理由は上手く言えないが、人々のサウナ気分が台無しになってしまうパワーを秘めた行為であるのは間違いない。

 

しかしなんでこいつらは、わざわざサウナでヒゲやら頭やらを剃るのだろうか。ヒゲとかは蒸すと剃りやすくなるとか言われていて、散髪屋さんでも蒸しタオルをあててから剃ったりする。「ということはサウナ室は最適やん!」という発想か。僕自身サウナで適度に蒸されてから、ひげ剃りをするようにしているが、それで良いじゃないか。なぜサウナ室内で剃ろうとするのか意味がわからない。鏡もないのに!

 

9.サウナ室で痰を吐く。

これも「痰を吐かないでください!」 という張り紙をみた。「そんな奴はいないだろう」と思ってたら、一ヶ月後に別のサウナでめでたく遭遇。いるのだ。いるのである。ひたすら迷惑だからやめて欲しい。意味がわからない。サウナ室と浴場との区別がついてない系のおじだと思う。浴場でもやたらに痰を吐いていいわけないが、排水のところならギリギリセーフみたいな部分はたしかにある。その感覚をサウナ室に持ち込まれたらたまらない。

 

しかし思えば、身体びしょびしょで入ってくるやつも、「サウナ室は浴場じゃない!」感覚が希薄なところからくるのだろう。あ、そういえば、タオル絞りおじや、ひげ剃りおじも…。サウナでの迷惑行為の秘密の一端が見えてきた気がする。

 

10.タオルを巻かずに入る。

あ~、多いね。「必ずタオルを巻いてお入りください!」の張り紙も虚しい。サウナ室はびしょびしょにしてはいけないし、汗で汚すのも極力避けねばならんものなのに、こういうおじは、サウナの床にダイナミックな汗染みを残していくのを生き甲斐を感じてそうで怖い。逆に言えば、こういうおじがいるからこそ、自衛の意味でも、自分だけはタオルを巻くなり、サウナマットを敷くなりして衛生的にサウナを利用するべき。

 

サウナマットといっても、最初から敷いている黄色いでかいタオルのやつではなくて、サウナの入り口付近に置かれている個人用サイズのマットね。そういうサービスは無いところが多いけれど。しかし安い銭湯でも、ビート板みたいなマットが使い放題になっているところもあって、衛生問題にうるさいサウナーもニッコリなのである。しかしタオルを巻かない系のおじたちは、こういうところのサービスにも見向きもしなかったりする。お構いなく尻丸出しでダイレクト座り。汗べちゃ~。しかもそういう奴に限って、前述の汗むちょむちょ行為の常習者だったりする恐怖。さっさと亡くなって欲しい。

 

以上、10大悪行を書いたが、まだまだ許せない悪行があるのかもしれないが、目に余るものを中心に書いていった。本心としてはあまり口うるさくは言いたくない。それぞれが好きなスタイルで楽しむくらいは譲り合いたい気持ちはある。だからギリギリのところを書いたつもりだ。そのへんはわかってほしい。個人的には仕切りおじも嫌いだし。これからも日本のサウナモラルが一段と向上することを願っている。

 

あと「こんな迷惑行為を見た!」というのがあったら教えてください。 

湯遊ワンダーランド

湯遊ワンダーランド

 

自由(すぎる)気風の男湯に対して、女湯は主が仕切りまくっているらしい!それはそれで怖い気がする。拳王による恐怖支配か、モヒカンの跋扈する世紀末か!難しい問題である。

京都のサウナ&カプセルはルーマプラザで決まり。ルーマプラザのために祇園に行くべし。

f:id:butao:20181016205429j:plain

京都のサウナ&カプセルはルーマプラザ京都で決まりかと思う。京都というだけでなく日本でも有数のサウナスポットといえる。他にも白山湯とか素晴らしいサウナはあるが、サウナ専門となるとルーマプラザだろう。なにしろカプセルホテルとしても評価が高いのだ。

 

祇園に位置する立地も、観光客からしたらたまらんだろう。観光客ではない僕からしてもたまらん。かといって地元民でもないが…。大阪からサウナ目当てで泊まってるだけだが、やはり観光客のはしくれなんだろうか。

 

ルーマプラザ京都の営業形式は、サウナ部分と、カプセル部分は、別フロアでそれぞれ受付も別になっているタイプ。サウナはサウナで独立して営業しており、カプセルホテルの利用客は、サービスとしてサウナに無料で出入りできるのだ。

 

こうしたセパレートタイプのカプセル&サウナというのは、客側にとっての利点はとくにない。そして店側としても、サウナとカプセル側にそれぞれフロントを配置せねばならないという負担があるので、やはりあまりメリットは感じない。こういう形式になっているケースというのは、サウナがあとからカプセルホテルを増設した場合に仕方なくそうなったというのがほとんどじゃないだろうか。

 

最古のカプセルホテルであるニュージャパンもそうだし、そのライバル店の大東洋にしてもそうだ。サウナ店が別のフロアーにカプセルエリアを増設した関係上、一体構造には出来なくなってしまった。ルーマプラザ京都に関しても、先にサウナのフロアーが営業を開始しており、カプセルは遅れてオープンしたそうな。ビルのテナントの構造として仕方のない面もあったのだろう。

 

じゃあルーマプラザ京都はセパレートタイプになっている煩わしさがあるかといえば、そういうのが極力ないような設計になっている。もともとがペンシルビル的なテナントなのもあって移動距離もさほどでもないし、最初からサウナとカプセルの行き来を想定した設計にはなっているので、そこまでのストレスは感じない。というか、一体型であっても、カプセルとロッカーとお風呂のエリアがかなり離れ離れになっているところはいくらでもあるので、そういう店に比べればセパレート方式のなかでも超優秀といえる。

 

セパレート方式の場合、単純な往来の面倒さの他に、営業時間の齟齬みたいなもののある店も多い。つまりカプセルホテルは10時チェックアウトとか言ってても、サウナ部分は週一の清掃に入りますので朝の8時で閉店させてもらいます悪しからず。みたいな無茶振りもあったりする。日曜はゆっくりお昼チェックアウトと設定されていても、サウナ営業自体は10時で終了とか。どうしろと。ルーマプラザ京都にはそういうのは無い。もちろん朝の清掃タイムはあるが、滞在時間はわりとギリギリまでサウナエリアの利用可能になっている。現代的なサービスを提供してもらえる。

 

あとカプセルも最新式のものであるといえると思う。ここより寝心地の良いカプセルはちょっと思いつかない。初めて利用したときは、しばらくカプセルホテル自体を利用していなかったこともあって、「現代のカプセルはここまで進化していたのか!」と感動したものだったが、そうでもなかった。他のサウナ&カプセルホテルは、わりと昔ながらの昭和のカプセルのままだったりする。だからルーマプラザ京都みたいに、新し目のサウナはその点でも有利だといえる。タンクレスシャワートイレなんかも新しい機種が備えられていて気持ち良い。普段、昭和的な施設を利用しまくっているので、余計に目が覚めるようだ。

 

f:id:butao:20181016224430j:plain

f:id:butao:20181016224444j:plainカプセルをとると必ずついてくる朝食バイキングもなかなかの水準。京都らしくおばんざいぽいものとか、京野菜カレーという独特のメニューがあるのも嬉しい。

 

ホテルとしての評価ばかりになってしまった。じゃあサウナ施設としての側面はどうなのかというと、とても素晴らしいのだった。

 

まずはメインのメトス製ロッキーサウナ。自動ロウリュ装置も備えているので最低限の体感温度は実感できる。けっこうすぐ汗がドバドバ。されに人力でのロウリュサービスもあって、回数は4回くらいだがかなり熱い。テレビがうるさいのは残念だけど、サウナはだいたいテレビ付きだからしょうがない。レベルとしては申し分なし。

 

水風呂もなかなか綺麗。風呂桶が新しいタイプで、縁にぐるっとクレンチングみたいな溝があって、常に排水されている構造になっているのも、水風呂の清潔性を向上するのに一役買っているのかも。たまたま綺麗なだけかも。そのへんはよくわからんが、とにかくよく冷えているし、身体を冷やすことにかけては文句の付け所がない。サウナ室の目と鼻の先なのも良い。サウナ室と水風呂の間に、例の白い椅子が備えられており休憩も安心だ。これがあると無いとでは評価が変わってくる。ベストな場所に配置されており「わかってるな」となる。

立ちシャワーブースも複数備えられているのも良い。案外、この立ちシャワーブースを疎かにしているサウナ室が多いのだ。座って洗うシャワー付きカランがあるからええやろと。そんなわけあるか!と強く言いたい。よいサウナ施設とは、立ちシャワーブースの重要性をよくわかっているものだ。かの静岡県のサウナしきじも、面積の割に立ちシャワーブースが2つか3つくらいあって、さすがだなと思ったものだ。水風呂の前後、そして風呂上がりに立ちシャワーがあるかないかでは清潔感が違ってくるのだ。

 

さてさて、ルーマプラザ京都のメインとなるのは、実はここまで語られなかった屋上エリアだったりする。屋上にはメインのロッキーサウナとは違った塩サウナと、露天風呂、そしてオープンエアの寝椅子軍団が用意されている。塩サウナは、低温ながら、テレビがなく、代わりに窓がついていて、京都の遠景をなんとなく楽しめる。テレビ苦手の駆け込み寺として機能している。別に塩は無理に使うことはないし、これも目の前に立ちシャワーと、専用の水風呂が用意されており最高の使い勝手だ。水風呂は、下の階のものよりマイルドな温度。サウナともども、熱すぎたり冷たすぎるのが苦手な人にもおすすめできる。

 

そして露天風呂はとばして、メインとなる祇園の空気をいっぱいに吸い込みつつ、空を眺めながら寝そべれる寝椅子軍団の最高さを体験したら、ルーマプラザ京都に病みつきになると思われる。サウナと水風呂を往復したうえで、この寝椅子に寝転んで外気を浴びながら寝たらどんな人でもととのうというか昇天してしまう。僕も目がぐるぐると回ってしょうがなかった。ロウリュサービスの大団扇のアウフグース浴びすぎてかなり危ない状態だったかもしれん。

 

あと、サウナ室前に、ヤンモリというのがあって、かぶりたい放題になっているのも地味に嬉しいサービス。被りたい放題ときくと、ウェルビー名駅店&栄店のサウナハットサービスが思い出されるが、ルーマプラザ京都はヤンモリというものをかぶれる。これはいってみれば、韓国式のタオルで作ったサウナハット。作り方も簡単なんだが、最初はよくわからないから、折ってくれたものが並べられているとすごくありがたい。効果的にはサウナハットと遜色がないし。これを知っているとサウナハットを買う必要はなくなるかもしれない。ヤンモリとは羊頭=羊帽子という意味だそうだ。ルーマプラザ京都に行ったらヤンモリを被ってみて欲しい。そして覚えよう。病み付きになる。

ameblo.jp

 

f:id:butao:20181016224511j:plainサウナ出てすぐガチ観光地なのは観光客じゃなくったってあがる。

 

f:id:butao:20181016224625j:plain

店と店の隙間みたいなビルなんで、わかってないと見落とすサウナかくれ里。サウナーならではの祇園の楽しみ。楽天トラベルからも予約できるぞ。


 

あの大阪サウナの顔である大東洋に異変!わりと長い歴史に終止符を打つ出来事!?

以前こういう記事を書いた。その中で大東洋のことも紹介しているが、今回その大東洋に異変があったので緊急特集をしようと思う。

butao.hatenadiary.com

はっきりいって僕は大東洋に行きまくっている。この一年で何回利用したんだろうか。カプセル宿泊での利用も、サウナだけ利用もしまくった。毎週一回は何らかで利用してる勢いだ。ここまで利用しているサウナは、銭湯以外ではちょっと無い。なんで大東洋をそこまで利用しているかというと、生活圏内で最も便利な場所というのと、詳しくは前述の記事を読んでもらえばわかると思うが近隣の対抗馬の関係上だ。

 

そんなに行きまくってるのでちょっとした変化に敏感になる。最近でいうと高温サウナの板が張り替えられた件と、寝椅子が3つ追加されたことなどに「おおっ!?」となったりしたものだ。

 

そんな大東洋が、先週から一週間くらい「露天風呂の改装工事を行います」とあって露天エリアの閉鎖をしていた。露天エリアが使えないのは残念だが、少々古ぼけてきていた感のある設備でもあったので、新しい仕掛けでも増えたら良いなと期待もあった。ただ、でかいサイズの露天水風呂だけは残して欲しいなという気持ちだけ。これは姉妹店のアムザにもあるやつで、アムザほどの泳げるでかいプールではないが、それなりに大きな露天水風呂が備えられており、サウナから離れた露天エリアにあるせいか利用客もあまりいなく独占できるのもあって、なかなか気持ち良かったのである。

 

さて、露天エリアの新装開店は10月9日の正午とあったので、それに合わせてカプセルの予約をいれていた僕は正午にチェックイン。ここまでする大東洋ファンはどれくらいいたのだろうか。僕自身、近さと便利さで通い続けていただけなのに、いつしか大東洋ファンの一員にいれられていた驚き。期待に胸膨らませつつ風呂場の方へ。平日の正午にサウナにいたのは僕をいれてわずか数人だった。そらそうだろう。そして露天エリア。水風呂はちゃんと残ってる。打たせ湯も。そしてジェットバスや寝風呂も。あれ?何も変わってなくない?多少は綺麗になった気がしないでもないが、基本的には古いままである。あれ??

 

よく見ると露天温泉のお湯が少し違うような。今までは十円玉みたいなにごり湯で、鉄臭くて「いかにも大阪の地下水を汲み上げました」みたいなものだったのに、なんか色が薄くなっている。入りやすそうだ。

 

狐につままれた気分でサウナや水風呂を楽しみ、いちおう整ってみた。露天エリアがどうなろうとも基本はサウナだから。そして一旦外出する。

 

f:id:butao:20181011134603j:plain

f:id:butao:20181011134618j:plainそれから○時間が経過して、再び大東洋に帰宅しようと思って外の看板を見て異変に気がついた。

 

天然温泉の天然の文字が消されている!まるで政府提出の資料のように!

 

それで納得がいった。何かの理由で、大東洋は、長年の売りである天然温泉をやめにするしかなくなったのだろう。それでお湯が薄かったのか。

 

もう一度、露天エリアに行って確かめてみたが、なるほど露天温泉の内部が改装されていて、信楽焼製とうたう泡発生装置が取り付けられている。今までは露天内部の側面から水流が出るだけだったと思うのだけど、床からも細かい泡が常に噴出するというそんなに見ない仕掛けになっていた。これはなかなか気持ちいいのである。はっきりいって、前の温泉よりずっと良い。

 

店内の看板もチェックしてみたが、やはり温泉がどうのこうのという説明板はすべて取り外されていて、泡風呂なんだということを強調していた。

 

大東洋に何があったか知らんが、ずっと売りにしていた天然温泉を言えなくなったのは少しかわいそうかなと思った。でも天然温泉なんてどうでも良い僕にとっては今の泡風呂の方が楽しい。

 

アムザのHPもチェックしてみたら、毎日天然温泉を梅田から運んでいます!みたいな表記がなくなっていた。配送のコストがかからなくなって良かったのでは…。

 

以上、大阪サウナシーンからの緊急報告でした。

 

楽天トラベルから安く予約できる。梅田やなんばで滞在するときに便利。


 


 

サウナ&カプセルホテルと、安ビジネスホテルどちらがオススメなのか?

サウナに泊まるのと、安ビジネスホテルに泊まるのとではどちらが良いかという問題を考えてみる。

 

僕は去年から、すごくサウナにハマっているところがあるので、サウナ&カプセルホテル一択みたいになっているから、結論としてサウナ&カプセルの方が良いみたいになっているが、世の中はサウナ好きばかりではないので、旅行者の観点からどちらが優れているか考えてみる。

 

とりあえず、サウナ&カプセルの良さを挙げてみよう。

 

1.安い

値段ついては誰でもが真っ先に考える事ではないだろうか。サウナ&カプセルは個室のホテルではなく、サウナに併設のカプセルとか、休憩ルームで宿泊するスタイルだけに基本的には安い。中には個室カプセルとか、デラックスルームを備えているものもあるが、それでも一般的なホテルよりは安めに設定されている。普通のカプセルとサウナの利用で3000円台が多いんじゃないだろうか。ちょっと豪華なサウナ&カプセルでも5000円を切っているのが普通だ。もちろんマッサージとか色々のオプションをつければ際限なく高くなっていくが、単に宿泊だけだと3000~5000円の範囲というのがカプセル&サウナの一般的な価格帯。とにかく宿代をケチりたい派の人は、一度はサウナ泊を考えた事があると思う。5000円を超えるビジネスホテルよりは確実に安いのだ。

 

2.お風呂が豪華

いわずもがな。たいていのサウナは、大浴場形式になっている。ビジネスホテルのユニットバスなんかとはわけが違うのである。お風呂でゆったりと出来るオプションを考えても、サウナが魅力的に感じる事はあるはずだ。しかも歯ブラシや髭剃りなんかは無限に使える所も多い。安ビジネスホテルでは一泊あたり1本しか与えられない事も多いので、これについてもアドバンテージかと思える。でもサウナでも1本づつしかくれない所もある。サウナによる。

 

3.サウナに入れる

そのままか。サウナが大好きな人間からしたら、何をおいても優先する事項だったりする。とくに名店とされるサウナ施設は是が非でも利用いしてみたい。サウナ好きにとって、旅行先に有名サウナがある場合は、そのサウナを選択することはほとんど義務だし、逆にサウナを目的としての遠征もありうるほど。それだけに、興味のない人でも、そんな有名店のサウナならば、ちょっと試してみても良いかもしれない。サウナ好きになってしまうことも。

 

4.館内にリラックス出来るスペースやレストランがある

コミックコーナーとか、リクライニングチェアとか、居酒屋スペースとか、ネットカフェブースとか、そういうものがサウナには完備されがちなので、のんびりしたい人には嬉しいかも。ただし、安ビジネスホテルには絶対に無いというものでもない。ただ、一般論として、サウナの方が設備が豪華だ。

 

5.朝食バイキングなどが付いている事がある

当然ながら付いてこないことも多い。サウナの朝食サービスは豪華になってきたように思うが、考えてみれば安ビジネスホテルも、そういうサービスしている所は多い。サウナとかビジネスホテルとか関係なかったわ。ただし、サウナでは24時間レストランは営業していたりする(していないところもある)し、お水は備え付けのウォータークーラーで飲み放題だったりする。ビジネスホテルでは水道水とかを飲むしか無い所が多い。そのへんは地味に嬉しい。

 

6.チェックインが早い時がある

現代のサウナは、昼12時からチェックインで、カプセル以外の設備を利用できるというサービスが増えてきている。先に荷物預けてひとっ風呂浴びてから外出なんて事も可能なので、サウナ利用を検討する際にはチェックしておきたい。ビジネスホテルは14時とか15時とかにチェックインするところが多い。ただしサウナでも、遅い時間からしかチェックインさせてくれないところもある。要は調べてみるしかない。

 

以上がサウナ泊の利点だが、反対にデメリットを考えてみる。デメリットはけっこうあったりする。先に書いたメリットに魅力を感じなければ、素直に安ビジネスホテルに泊まった方が良いということになる。

 

1.高い

のっけから矛盾したような事を言うが、昨今の安ビジネスホテルのなかには、3000円を切ってるようなのも珍しくなくなってきた。1700円くらいで泊まれるところも普通にあったりする。それでむちゃくちゃ汚いドヤみたいなものかというと、案外普通の個室ホテルだったりするのだ。よって、サウナ&カプセルホテルが、宿泊の最安値といった時代はとっくに終了している。日本各地に増殖中のドミトリーなども入れればなおさら。カプセルホテルは、あえて選ぶという時代なのだ。

 

2.連泊に不向き

チェックアウト10時で、チェックインが12時とかいうカプセルホテルの場合、これがビジネスホテルである場合は、連泊だとチェックイン時間とチェックアウト時間が別々であっても、掃除の時間をずらしてもらうとか掃除ナシなどといった対応でずっと滞在してられるのだが、カプセルホテルは一時退館しなくてはならないというシステムになっているところが多い。ちょっとしたことではあるけれど場合によっては面倒だ。

 

3.ロッカーが面倒

滞在中にスマホを使いたいなと思った場合、いちいちロッカーまで戻らなければならない。カプセル内で充電ケーブルを使いたいと思った場合もいちいちロッカーまで行く。ロッカーとカプセルとお風呂が近い施設でもそれなりに荷物の出し入れは面倒なのに、サウナによってはそれぞれがすごく離れている時がある。場合によっては別フロアなんてこともあって絶望感がすごい。そういった事もあって、効率よく荷物の出し入れをするパズル的なスキルが問われる。

 

あと、チェックアウト時に、混雑するロッカーで着替えるのが地味にストレス。ロッカー室はなにしろ狭い。着替えるスペースも何もあったもんではない。そのへんお部屋の中ですべてが完結できる安ビジネスホテルは、部屋のボロさがあったとしても何かと便利だ。カプセルホテルで近年登場してきた個室カプセル(完全に仕切られた部屋の中に個人用ロッカーとカプセルが設置されている)という方式も、そういう観点で作られている。

 

4.移動がしんどい

ロッカーのところでも説明したが、サウナによっては建物の設計が古く、複雑怪奇なルートを辿らねばいけないところがけっこうある。ロッカーがパズルとしたら、間取りは迷路的なゲーム性だ。ダンジョンみたいな施設もある。また、サウナ施設とカプセル施設がそれぞれ別の入り口になっているなんてのもあって面倒くさいところもある。もちろんシンプルで、非常に楽な施設もあるにはあるんだが。お部屋でほとんど完結できる安ビジネスホテルは、全く頭を使わないで良いという利点がある。ゲーム感覚が嫌な人は安ホテルだ。

 

5.カプセルがしんどい

空調の調整があまりできない。狭い。上の段にされると、はしごで上り下りしないといけない、など。最新のカプセルだと、かなり快適にはなってきているが、狭いところでは寝たくないという人には決定的に向かない。ただし、サウナの休憩用リクライニングシートで寝るという選択肢も一応はある。

 

6.持ち込みができない

出来るところもあるが、持ち込み禁止とされているところも多い。たとえ隠して持ち込んだとしてもカプセル内ではあまりどうにもならない。いずれにせよ、ビジネスホテルのように、お部屋に飲食物を持ち込んで楽しむといったことには決定的に不向きになっている。もちろん宿泊客用の冷蔵庫もない。

 

7.プライバシーが確保しにくい

カプセルですので気になる人は気になるだろう。いびきがうるさいときもある。お風呂も個人用というのは無い。気にする人は安ビジネスホテルという選択に。安ビジネスホテルも、部屋内にお風呂無しという物件もあるので注意したい。

 

8.男性しか利用できない

カプセル&サウナは男性専用という施設が圧倒的に多い。この辺は現時点ではどうしようもない。ホテルにしても、かつては女性ひとり客なんてのには対応が悪かった。男女使える施設の拡大が早期に求められる。

 

9.連れ込みが不可能

あかんことではあるが、そんな不埒な事を考えているならサウナ&カプセルはあり得ない!

 

結論としては、自分で書いていて、サウナ&カプセルホテルを無理にすすめる理由はないような気がしてきた。一度も使った事がない人は、利用を考えても良いのでは?という程度。もしくは、他の施設がすべて埋まってしまってて、仕方なく泊まってみるとか。ぜんぜんサウナ&カプセルの良さなんて無いじゃないか。どうなっているんだ。

 

なんだかネガティブになってきたが、僕自身はサウナが大好きなので、無理にでもサウナ泊がしたい派である。以前はこうではなかったのだが。今では一人でも多くの人類にサウナの魅力を知ってほしいとまで考えている。逆説的にいえば、サウナ&カプセルはこんなけ不利要素がありながらファンが大勢いるほどに、サウナという行為に魅力があるって事の証明かもしれない。サウナの使えない宿なんて、もう考えられない!(立派なサウナのあるホテルは、すでに安ビジネスホテルの範疇ではない…)

 

 

 おまけとして簡易な施設紹介。

 


 

梅田の大東洋。男性しか泊まれないが、値段的にはおすすめ。楽天トラベルから予約出来る。

 


 

同じく梅田で男性しか泊まれないが、値段的に大東洋とタメくらいのニュージャパン。カプセルとサウナの往復がちょっと面倒。

 


 

女性が泊まれるカプセル&サウナというと大阪ではミナミ地区にしかない。

しかし最近は安い男女用カプセルというジャンルも増えてきている。

できたばかりで綺麗なのでそっちがおすすめかもしれない。


 

例えば心斎橋のカーゴなどがそれだ。お風呂などは豪華ではないかもしれないが、最新のタイプなので宿泊施設としての快適さはあるかもしれない。

 


 

サウナ好きなら遠征しても泊まりたい名古屋のウェルビー栄店。最高のサウナ体験がそこに。

 


 

名駅店は、移動の楽さと、駅からの近さが自慢。ここもサウナ好きならば満足できる。

十三のニューサウナシャンは大阪の昭和サウナの聖地!?

全開は京橋のグランシャトーを紹介したが、そうなってくると十三のニューサウナシャンも紹介したくなる。なんせグランシャトーと並び、大阪の昭和サウナの竜虎と言われる存在だから無視してはいけない。

 

京橋と十三という地域は土地柄もよく似ている。昭和臭満載の歓楽街であって、昔からガラの悪い地域とされている。今はそんなことも無いのだが、大阪でのイメージはミナミの天王寺・新世界に対して、東の京橋、北の十三というような、大阪市内3大ガラ悪い地帯界王神みたいな言われ方をしていた。昭和の昔はともかく、今は本当にそんなことはない。でも変なおじたちは満載かも。高齢化なのでしょうがない。

 

ガラの良い悪いはともかくとして、街の雰囲気は本当に近いものがあって、京橋が京阪電車とJRの乗り継ぎ駅なのに対して、十三は阪急電車の主要駅になっている。そういう2つの街に、老舗的なサウナ施設が残っているのも偶然とは思えない。まさにマリオに対するルイージリュウに対するケン、ロバート・ガルシアに対するリョウ・サカザキのようなものだと捉えていただきたい。

 

さて、そんな十三駅近くにあるニューサウナシャンは、いわゆるサウナ&カプセルのタイプになっているので宿泊可能だ。税込みで3200円だから相当に安い。朝食も付いている。

f:id:butao:20180420213029j:plain

ニューサウナシャンの外観。裏通りとまではいかないが、メインの通りではないから昼間は目立たないかも。いかがわしい系のお店がまわりに満載なのも京橋グランシャトーとそっくり。しかし何かと便利な場所に位置している。

 

決して最新の施設ではない事は建物の外観からビシビシ伝わる。というか相当に古い。昨今のカプセルホテルシーンを考えると、わざわざ利用しようという気にはならないかもしれない。しかしサウナーなら迷わず突撃して欲しい。

f:id:butao:20180420213424j:plain

シャンな男のシャンルーム!というわかったようなわからないような説明がある。シャンな男とは、ドイツ語で美しい男という意味らしい。ニューということは、旧サウナシャンがあったのかと思うが実際わからない。とにかくネーミングの由来がわかっただけでも良いとする。

 

「シティ感覚なカプセルホテル」というキャッチフレーズも最高だ。恐る恐る近寄ってきた旅行者などを回れ右させてしまう効果がある。しかし3200円という圧倒的価格には抗しきれない。といっても、梅田の大東洋とかニュージャパンも似たような価格ではある。

 

そもそも便利な梅田とかじゃなくて、十三という地でわざわざ泊まろうという人って何なんだ。十三で飲んでて終電を逃したとか、阪急沿線に用事のあるという人くらいか。とはいえ土曜日なんかでも割増料金がなく変わらず3200円だから、1ミリでも安さを求める人が、大東洋やニュージャパンではなくこちらを選ぶ可能性もあるのかも。いうても梅田から2駅。3分の場所だし。

 

ニューサウナシャンのチェックインは16時だ。昨今のトレンドとしては、カプセル利用は15時とか16時からだけど、サウナ部分は12時にチェックインしてすぐに使えますよというサービスが多いなか、頑なに遅めチェックインを堅守しているのが昭和くさい。グランシャトーが23時30分に必ず閉店するように、お掃除の時間の確保のためだろうかと考える。

 

ニューサウナシャンの館内はさながら迷路。昔の建物はひたすら動線が分かりづらい。昨今の建築技術の進化を実感できる。ロッカーに荷物を預けて、ガウンに着替えて、レストラン&休憩室を通過して、螺旋階段を降りていったところに浴場があった。

 

シャンの浴場で嬉しいのが、鍵付きの脱衣ロッカーが完備されていることだ。僕はサウナにありがちな、ただマス目に区切られただけの脱衣棚がすごく嫌だ。だってどこに入れたのか記憶していないといけないし、入れてたものを誰かに持っていかれないかと気が気でないから。本当に原始的な仕組みだと思う。その点、鍵付き脱衣ロッカーが用意されているところは安心感がちがう。館内着のガウンと、ロッカーキーを放り込んで、リストバンド式の脱衣ロッカーキーに交換しておけば問題ないし、何だったらスマホだって入れておける。

 

シャンの浴場はたいして広くない。ちょっと設備の良い銭湯に余裕で負けるくらいだ。けれどサウナ室は2つあるし、シャワーもすぐそばにあるし水風呂もちょうど良いサイズ。浴場までの動線はよくなかったが浴場内の動線は完璧といえる。掃除も行き届いているし昭和的ムードの照明があったりして、銭湯サイズでありながら変なゴージャス感を堪能できる。なんとも落ち着く空間。

 

メインサウナはガス式遠赤外線サウナ。グランシャトーもそうだったけれど、ガス式遠赤外線は安定して良い汗をかける。過激なサウナを求める人には向かないが、日常のサウナとしては申し分ない。ニューサウナシャンやグランシャトーみたいに、ロウリュパフォーマンスとかには無縁な施設では大活躍する。(ガス式の遠赤外線でも、サウナストーンが積んでおり、ロウリュ可能なタイプももちろんある)

 

小さい方のサウナは笑サウナとか書いてあって「何だこれ!?」となった。入ってみれば、サウナストーンのあるタイプの電気式と思わしきサウナストーブが設置しており、驚いたことメインサウナより温度が高い。100度ちかい。ただしロウリュなどは出来ない。水をかけるなと書いてあるのでそういうタイプではないのだろう。そのかわりに塩が備え付けており、塩サウナ的な使い方は出来るようだ。そのぶん、お塩がサウナマットに飛び散っていたりして面倒くさい。あとは、テレビが無い代わりに、リラックス効果の高いα波音楽とかいうヘンテコなBGMがけっこうな音量で流れている。よって、かなり落ち着かない。そしてヘンテコBGMがかかってないときは、漫才の音声が流れている。これが笑サウナの意味!?サウナ入りながら漫才を聴いてストレス解消しましょうという事か!?今どき、やすしきよしの漫才を聞かされてもちっとも笑えない。

(2018.8.15.追記)笑サウナの看板と、お塩が完全に撤去されていた。塩のせいで施設の腐食がひどすぎるのでやめたそうだ。そして温度も70度くらいの単なるマイルドなサウナ室に。居心地は良くなったと思う。ヘンテコBGMはそのまま。今でもたまに漫才が流れたりするかどうかは知らないが、笑サウナじゃなくなったのだから流れないのかも。

 

ニューサウナシャンはメインサウナだけで良いかなと思った。水風呂もほどよく冷たくて申し分なし。休憩用の白い椅子も完備されている。せまいぶん洗い場の数は少ないが(銭湯との比較でも少ない方)混んでなければ問題がないし、行き来が楽なので効率よくととのえる。清潔感はあるので心地よく過ごせるのは間違いがない。この場合は施設の古さはあまりネックにならない。

(前述したとおり笑サウナが低温サウナに生まれ変わったせいで、現時点ではそちらにも需要が出てきたと思う。ただし朝の時間帯はクローズされる)

 

ニューサウナシャンの施設的な問題があるとすれば、トイレの少なさかと思われる。なにしろ浴場に最も近いトイレは、大小便器が同じ個室内にある古臭い仕切りになっており、どちらかを使われていたら他の人は一切使えない。かなり厳しいと言わざるを得ない。いくら狭い浴場とはいえ、大小合わせてたった一つとは。改善することが不可能なところだけにどうにもならないのが残念だ。改装する事があれば最優先にやってもらいたいと思った。

 

f:id:butao:20180420184203j:plain

夜になるとバブルっぽい美しいネオンが点灯する。これだけでも楽しくなってしまう。ニューサウナシャンの魅力のひとつ。

 

昭和的な施設だけに分煙とかもさほど徹底されておらず、休憩室も煙っぽい感じではあるのでそれなりに覚悟は必要。テレビがあり、食堂も兼ねている休憩室は、お定まりのようにささやかなコミックコーナーが併設されている。周回遅れの漫画しかないのかなと思いきや、新しい作品も熱心に仕入れているようで『ゴールデンカムイ』なんかを読むことが出来て嬉しかった。『ジョジョリオン』や『岸辺露伴は動かない』も揃っている。なんだこれ。

 

カプセルホテル宿泊者にはラミネートされた朝食券が配られる。朝に食堂の方に行くと、バターロール2個とゆで卵と粉末タイプのコーンスープがセットされたプレートを渡される。コップにホットコーヒーかアイスコーヒーを選んで入れて、お湯を注いでコーンスープを作って飲むように促される。10時チェックアウトである関係上、朝食券が使える時間帯もかなり早い。正直いって眠たい。アイスコーヒーはありがたいが、バターロールとかは特に食べたくない。いかにも昭和のモーニングセットだ。こういうの好きな人は好きなんだろうか。その魅力がよくわからない。バターロールとかいらんから、アイスコーヒーお代わりさせてくれる方が嬉しいのだけど…。そのアイスコーヒーも美味しいわけでもないんだけど…。まあ、無料のサービスだし、あれこれ言うところではないかもしれん。12時チェックアウト!朝食バイキング無料!みたいな至れり尽くせりな平成時代のサウナ施設では味わえない雰囲気を楽しみたい。

 

食堂のメニューをなんとなく紹介して終わる。田舎の食堂みたいな内容。缶飲料がいくつか食堂のところに備蓄されていた。アルコールも缶のやつを渡されるっぽい。柿の種と酒とかいう素朴すぎる組み合わせにしびれる。

 

ただし、ここで無理して飲まなくても、十三は近隣に死ぬほど飲食店・飲み屋が充実しているのが辛いところだ。カプセルホテル宿泊者は外出可能だし。

f:id:butao:20180503170522j:plain

といってもむやみに高いわけでもない。外に食べに行ってもこんな価格帯のお店も多いっちゃあ多い。なのになんでサウナで飲み食いするのに躊躇するのかは自分でもよくわからない。なんか負けた気になる。

 

f:id:butao:20180503170600j:plain

酒類もむちゃくちゃ高いわけではないが、缶チューハイごときに350円も払うのは嫌なので、自分なら中瓶ビール530円を頼むと思う。まだ頼んだことはないけど。ニューサウナシャンがあるのが十三とかじゃなくて、周りが荒野とかだったら、ここで飲み食いしたのだろう。

 

f:id:butao:20180503170613j:plain

f:id:butao:20180503170628j:plain

イマイチお得感の見出しにくいセットメニューたちも微笑ましいか。ちなみに角ハイボールは業務用の200mlくらいの缶のやつをジョッキーにうつしてくれる形。ファミレスなんかにあるのと同じ。あんまり食堂機能に期待できない気がしてくる。朝食のクオリティだけで判断している面はあるけれど。

 

とにかく大阪で古き良きサウナで宿泊したい人は、十三のニューサウナシャンで決まりなのは間違いなし。

京橋サウナグランシャトーは関西の昭和サウナの王様的存在

昔ながらの銭湯に付属しているサウナを除いては、大阪にある昭和的なサウナというと、カプセル&サウナになってくる。これらはかなり早い段階で人々にサウナを普及させてきた施設だ。なんせ、カプセルホテルの元祖は、ニュージャパン梅田店に併設されたものが最初だったりする。

 

大阪において具体的にいえば、日本サウナ&スパ協会に加盟している以下の面々が昭和的サウナ施設のカテゴリーに該当する。(あくまで大阪地域ではということであって他地域はまた事情が違っていたりする)

公益社団法人日本サウナ・スパ協会のホームページ

 

この中で異色なのは京橋のグランシャトーだ。ここは古くからのサウナ施設ではあるが、カプセルとか仮眠室などは併設しておらず、あくまでもサウナとレストランを兼ねた休憩室だけ。あとはマッサージ。ウェイトトレーニングジムが何故かあるが、支配人がパワリフの選手だからだそう。とにかくグランシャトーは宿泊はやっていない。23時で閉店するという独自の思想を貫いている。

 

僕も京阪沿線民であったので、昔からグランシャトーは身近な存在だった。♪グランシャトーはレジャービル♪というCMソングがある通り、グランシャトーというのはレジャービルになっていて、サウナの他にもゲーセンやパチンコやキャバレーやカラオケや中華料理があったりしていた。

このCMを見てもらえばわかるけど、昭和の男の脂っぽい臭いにまみれている。今の時代ではぜんぜん心惹かれるところはない。

 

ゲーセンは子供の頃からずっとお世話になっていたし、中華料理も食べた事がある。その後、中華料理店は閉店してしまったが。しかしサウナは一度も利用したことが無かった。大人の空間としか認識していなかったから。あんなところはおっさんの利用する施設であって僕らには関係ないよと。いつしかおっさんと言われる年齢になっていて、しかもサウナにもハマっていた。じゃあ行くしか無いやんというわけで、遂に行ってきたのだ。

 

f:id:butao:20180418185341j:plain

かつての中華料理店に行く目的以外では、一度も使ったことのないエレベーターで上の階にあがる。なかなか緊張の一瞬だ。上がってみたらカウンターの受付があった。こんなふうになっていたのかという気持ち。とりあえず手始めに100分コース1512円というのを利用することにした。100分すなわち1時間40分だ。なんとも中途半端な利用時間。しかしこの下のコースは50分だからもっと中途半端。

 

50分コース 756円

100分コース 1512円

閉店まで  2268円

 

整理すると風呂&サウナ利用料金はこうなっており、それぞれ時間をオーバーすると自動的に閉店までのコースに切り替わるという、罠めいた仕組みになっている。これの他には、サウナ施設定番の、垢すりやらマッサージのコースが各種用意されている。僕は垢すりやらマッサージはしたことがない。あくまでも一介のサウナ好きなのでマッサージ類のメニューはチェックしない。

 

とりあえず100分のコースにした。どちらにしろ23時までゆっくりしている暇は無かったので丁度良いっちゃよい。しかしサウナでぼんやりしていてうっかり100分を回ってしまうと、べつに閉店まで居れないにも関わらず、756円が加算されてしまう。

 

僕は普段から、この手のサウナで時間ない時には、60分コースなんかを選択しがちだけれど、いつだって緊張感がある。だってカラオケ屋なんかと違って「あと10分ですよ」なんて知らせてはくれないから。自分で時間を覚えておかなくてはいけない。何しろサウナだからスマホなんか持っていくわけにもいかない。風呂場にある時計を逐一チェック入れておかねばならない辛さがある。そしてたまに何分に入ったかの記憶が曖昧になってしまうこともある。銭湯なんかではとうてい味わえないプレッシャーだ。その点に関しては銭湯は素晴らしい。長風呂しても怒られたりしないから。

 

だから出来れば、心情としては、サウナ施設の時間で区切られたコースは利用したくないのだけど、だからといって限られた時間しか利用できない時なんかに、わざわざフリータイムにする不経済もしたくない。だから諦めてプレッシャーと戦っている。それにしたって100分というのはわかりにくい。だから基本的に1時間半くらいの感覚で風呂を出れば良いと考えた。10分はロスタイムだ。

 

初めて入浴するグランシャトーでそんなプレッシャーを感じていると、受付のおばちゃんが「ガウンいる?」とよくわからんことを聞いてきたので余計に混乱した。「ガウン?」「館内着つかいはりますってこと!」「えええ!?ああ…まあ…」という曖昧なやり取りがあって、カウンターでサウナ施設によくある館内着を受け取っていた。つまりグランシャトーでは、希望者にしか館内着を渡さない方針のようだ。館内着でリラックスしたい人は、必ず「いる」という意思を示すようにしたい。僕には100分しか与えられていないので、館内着なんか着込んでリラックスしている時間があるのかは不明だが、とりあえずあって困る事はないので貰っておいた。

 

f:id:butao:20180418191458j:plain

丸められた館内着。サウナにありがちな、ごく普通のバスローブ的なやつ。

 

カギを受け取って自分のロッカーに向かった。ロッカーを開けると驚いた。使い捨ての歯ブラシと髭剃りが1本づつ入っていたのだ。館内着の件があったのでピンとくる。つまり、この手のサウナ施設は、歯ブラシや髭剃りは使い放題というのがよくあるパターンではあるけれど、グランシャトーは宿泊は無いわけで、それなら一本づつで大丈夫でしょと。髭剃りおじや、歯磨きおじに、やたらめったら無駄に使われても、いたずらに経営を圧迫するだけであるし。使い放題というゴージャス感は無いが、僕も鬼ではないのでそういう部分には深い理解を示した。

f:id:butao:20180418191637j:plain

ただ、たまにあるのは、タオルも最初に渡した1本か2本でなんとかせいよ、というパターンの施設。これはあまりにも残念だが、本当にあるのだ。もしや!?と思ったけれど、タオルに関しては使い放題システムで安心した。締める所は締める。サービスするところはサービスする。さすがに長年にわたり関西昭和サウナの看板を背負ってきただけあって客の気持ちをわかっている。

 

さて、肝心のサウナであるが、大きな高温サウナと、やや低めの温度の小さめのサウナ(銭湯によくあるくらいのサイズ)の2つが用意されていた。どちらもテレビ付き。ガス式の遠赤外線タイプで、熱すぎずほどほどの気持ちよさがある。テレビもさほどはうるさくない設定。遠赤外線タイプはものにもよるけれど、大抵は気持ちよく汗が出るものだ。ロウリュサービスだのアウフグースがどうのなんていう本格志向でなければ、遠赤外線タイプを採用している施設は概ねハズレが無い印象。

 

そして水風呂は17度くらいだっただろうか。こちらもほどほどに気持ち良い温度になっている。尖った部分とか過激さみたいなのは微塵もないが、ゴージャスな銭湯といった趣はなかなか悪くない。水風呂もプールみたいな広さがあって、他のおじたちとバッティングしないようになっている。風呂の方もなかなかでかい。

 

休憩用の例のプラスチックの椅子はたしか3脚ほどあったと思う。サウナと水風呂を3往復くらいしてなかなかととのっていった。深夜営業は絶対にしないだけあって、さすがに掃除は行き届いており不快なところは微塵もない。

 

軽くととのってから、せっかくなんで館内着に着替えて、レストランの方に休憩しにいった。まだぜんぜん時間的余裕はある。リクライニングチェアはなかなか気持ちよく、横になっているとますますととのっていくようだ。レストラン(というか食堂と呼びたい雰囲気だが)では、常連らしきおじたちが、テーブルを囲んでビールを飲んでいた。サウナで一杯やるみたいなのが恒例になっているのだろうか。それはそれで良い趣味かもしれない。そういう仲間がいるのも素敵やん。

 

グランシャトーのある京橋という土地は、飲み屋がひしめき合う大阪でも有数の歓楽街だ。そういうゴミゴミしたところにあって、サウナで小奇麗にして館内でゆっくりとコップを傾けあうのはかなりの贅沢かもしれない。おっさんらはその虜になっているのか。サウナの飲食って基本的に少し高いから敬遠してしまうのだけど、たまには良いかと思わんでもない。とはいえ今回は100分コースなので、のんびり飲んでる暇なんか無いのだ。

 

食堂にはグランシャトーオリジナル健康ドリンクというポスターが貼ってあって「なんだそれ?」と思った。見たら「原材料がなんであるとか、何に利くとか、そんな御題目は一切言わん。四の五の言わずに飲め!」みたいな説明(になってない?)があった。こんな漢らしい健康ドリンクは初めて見た。感動した。飲んでみよう……という気にはあまりなれなかったけど。

 

そんなわけで、サウナグランシャトーは地味ながら、かなりととのうサウナだったといえる。100分以内とはいえ館内着も大活躍した。いちどは長時間コースも試してみても良いかなと思った。朝から晩まで京橋に居座る覚悟が要るけれど。僕の生活パターン的には100分コースが使いやすいかな。銭湯的な使い方なら平日のみの50分コースだ。なんせ京橋は駅前に銭湯が無い。一番最寄りだと思われる湯ーとぴあ白玉温泉まで、けっこう歩く。

大阪駅の周辺のお風呂&サウナのおすすめベスト4を語る!!!

大阪駅から梅田地区の周辺は、お風呂屋さんがごく少ない。以前はもうちょっとはあったのだけどバタバタと潰れていって、現在は選択肢がすごく限られてくる。ミナミとよばれるエリアの方がもうちょっと多い。

 

その少ない中から、ここ数ヶ月は一週間に6回くらいは銭湯やサウナに行っている僕から、オススメな施設4つを紹介したい。オススメとは書いているが、公衆浴場的な施設としては、紹介するものがほぼ全てと言っても良い。もうちょっと歩けばあるんだけど、天満方面のクラブ温泉から先は含めないことにした。そっちはもはや大阪駅周辺とは言えないから…。

 

大阪駅からの梅田エリアでは、以下に紹介する4つ以外には公衆浴場は無いはずだ。本当にこれ以外のがあったら教えて欲しい。他にあったとしても、宿泊施設内のお風呂だったり、スポーツクラブ内のお風呂だったり、ゲイ専用サウナだったりするので部外者が気軽には使えない。だから出し惜しみせず全部紹介するしかない。しかし今や公衆浴場不毛の地となった梅田エリアで生き残ってきた施設だけあって、どれもオススメなのは嘘ではないので、大阪駅近辺で何か入浴の必要性が出てきた時には、4つのうちのどれかを活用していただきたい。

 

f:id:butao:20180301211312j:plain

サウナ大東洋

で、でた~。梅田サウナの金字塔かつ老舗。梅田のサウナ施設は、この大東洋と、ニュージャパンサウナしかない。だからそれなりのサウナでくつろいだり、泊まったりするためには、どっちかに行くしか無いのだ。じゃあどっちが良いという問題になるのだが、それは甲乙つけがたい。値段もあんまり変わらない。泊まる事を含めれば三千円ちょっとという事で実にリーズナブル。

 

僕はどちらかといえば大東洋派かもしれない。サウナがより本格的なのは大東洋だからだ。METOS製のロッキーサウナ(90度)、フィンランドサウナ(70度)、テルマーレという巨大スチームサウナも完備されている。水風呂も4種類もあって好みのものを選べる。天然温泉を汲み上げており露天風呂がなかなか広い。外気浴も可能だ。ロウリュサービスも色々とやっている。

 

ちょっと入浴したいだけなら1100円で1時間利用というのもやっている。高いっちゃ高いが、タオルも髭剃りも歯ブラシも使い放題なので、手ぶらで良いという点では便利だ。あと利用時間が早朝から夜まで可能というところも見逃せない。僕はよく1時間コースで利用するが、効率よく回れば一時間でもサウナと水風呂の3往復と髭剃りもいける。綿棒も使えるし血圧も測れるかもしれない。

 

逆に一時間しか時間に余裕の無い時はオススメのコースかも。たとえば18時30分の少し前に入れば、ロウリュも受けられる。そう考えればお得感が出て来る。ロウリュは4回くらいあるので、開始時間をリサーチしておいて、1時間コースで狙い撃ちするのもシブい。

 

2100円のフリータイムコースで昼寝とかするのも贅沢な使い方かも。

 

2019年から大東洋にセルフロウリュサービスが新設されて進化しまくり!

 

f:id:butao:20180301211454j:plain

ニュージャパンサウナ梅田店

で、出た~。梅田サウナの金字塔かつ老舗。カプセルホテルとロウリュサービスを日本で最初に始めたというパイオニア。大東洋と双璧をなすというか、梅田で所謂サウナ施設といえばどっちかを選ぶしかない。大事なことなので繰り返す。

 

そしてどっちが良いかというと料金も同じなのだ。違うのが1時間コースと12時間コースの間に、3時間コースというのがあって、時間さえ合致すれば、ニュージャパンの方が少しだけ安く利用できる可能性がある。あと公式サイトから前売りチケットとかいうのを買えば200~300円安くなる。ただし、大東洋の方も、会員カードを作れば安くなるので、やっぱり互角だ。

 

施設的には大東洋の方が本格サウナ寄りになっており、天然温泉の露天風呂もあるぶん有利か。しかしニュージャパンには温水プールがあり泳ぐことが出来る。そして天然温泉の露天は無い代わりに、屋上には檜風呂があったりする。あと、妙な感じのミストサウナがある。どんな妙さかは入って確かめて欲しい。全体的に昭和全開なのがニュージャパン梅田店だ。ニュージャパンの独特のセンスにハマる人はこっち派になるかもしれない。ロウリュサービスやってるのも同じだし気分で使い分けても良い。

 

カプセルホテルとして利用する場合はニュージャパンの方が安いプランがある。ただ、お風呂が使えないプランはあまりオススメでは無い。本格派は大東洋。昭和感とプールならばニュージャパン。そんな感覚か。どっちも古い施設なんだけど。

 

そんなわけで、大東洋とニュージャパン梅田店は、梅田サウナの竜虎として存在していて、気分でどっちかを使えば良いというのが結論だ。

 

現状で梅田エリアで早朝にお風呂に入れる公衆浴場施設は、大東洋とニュージャパンしかないのも覚えておきたい。早朝風呂という事を考えれば、早朝コース1400円というのがある大東洋は良いかも。

 

以前は朝風呂といえばクラブ温泉というのがあったが、今は朝風呂は営業しなくなった。しかも何度も書くが、クラブ温泉はもはや天満駅と扇町駅が最寄りになる。梅田エリアにはギリギリ含まない。ただ、クラブ温泉もオススメである。サウナ無料だし。タオルも無料で貸してくれるし。そして銭湯だから大阪府価格の440円。朝風呂がなくなったのが悔やまれる。

www.umedasauna-newjapan.jp

 

ニュージャパンも現在ではサウナが刷新されてカプセルも進化した! 

 

 

f:id:butao:20180301211626j:plain

葉村温泉

で、出た~。梅田最後の銭湯と言われる葉村温泉。建物としてはむちゃくちゃボロいが、人気銭湯だけあってそれなりに綺麗に保たれている。その筋では有名なナニワ工務店の製作のお風呂だ。すっごく小さい露天風呂も完備されている。何が良いというと、銭湯なので440円で入れること。朝風呂には対応していないが14時30分からオープンしている。

 

場所は梅田のはずれのオシャレエリアとして知られる中崎町。大東洋から近い。もちろんサウナもある。500円払えばお風呂とサウナ両方入れる上にバスタオルまで貸してくれる。素晴らしいコスパ。サウナはなぜか妙な臭い(何かが腐ったような?)がするので慣れが必要だが、テレビがついてなくて、有線で懐メロがガンガンかかっている。不思議な空間だ。

 

梅田で手軽に銭湯に行きたいとなれば、この葉村温泉一択で間違いないだろう。夜も遅くまでやっている。臭いはあれだけど、汗はガンガン出る適切な温度のサウナなので悪くはない。というか、便利。ひたすら便利。

 

大東洋から少し先の、この高架下をくぐって真っ直ぐ。中崎町駅の入り口もあるので、中崎町駅の銭湯といった方が良いかも。でもここが大阪駅から最寄りの銭湯だから仕方なし。十分に梅田エリアだ。 

f:id:butao:20180301211654j:plain

ただし、土曜日は定休日なので気をつけたい。そうなのだ。土曜日は葉村温泉を使えないのでやや不便だ。

 

f:id:butao:20180301211859j:plain

常盤湯

で、出た~~!中崎町の葉村温泉に対して、そこから少し離れたところにある中崎通り商店街にあるもうひとつの銭湯。こちらも、梅田エリアというよりも、中崎町駅近くといって良いかもしれないけれど、ギリギリ梅田エリアに含めてしまう。ここで線を引いたので、クラブ温泉から先のは含めない事にした。

 

常盤湯の特徴としては、やはり440円で入浴可能なのと、こちらは水曜日が定休日になるので、葉村温泉が休みの土曜日は、必然的に常盤湯しか選択肢がなくなる。無休のクラブ温泉に行くという手もあるが、何度も言うがあちらは天満駅前だ。それにしても、朝風呂がなくなったとはいえ、無休でやっているクラブ温泉は偉い。凄い。

 

さて、常盤湯の良さは、無料で使えるスチームサウナだ。スチームサウナこそがサウナの基本にして原点という説もあるくらい、スチームサウナは奥深いものだと認識している。江戸時代なんかにあった風呂屋とはスチームサウナであって、お湯に浸かる湯屋とは別カテゴリーだったというのは有名な話。ただし関西ではどちらも風呂屋だったそうだが。話が逸れた。

 

高温サウナに慣れた現代人にとて、スチームサウナは温度としては物足りないと思うかもしれないが、鼻呼吸をすることによってウイルスなども死滅しやすいし、熱すぎず冷たすぎず実にリラックスできる。テレビも有線も何もないのが素晴らしい。風呂場の桶をカコンと置いたりお湯を流す環境音だけ聞いてゆっくりできる。お風呂の中二階のようなエリアがスチームサウナとサウナのコーナーになっており、下と上にそれぞれ水風呂が別に存在するという凝った構成になっている。

 

ちなみに通常の高温サウナは、追加で100円払えば利用可能だが、テレビが大音響なので、苦手な人は苦手かもしれない。スチームサウナが良すぎるので、誰も高温サウナの方は利用していないのが面白い。どいつもこいつもスチームサウナに入り浸っている。

 

梅田エリアでスチームサウナを普通に使おうと思うならば、大東洋のテルマーレか、常盤湯の無料のスチームサウナしか無いのかもしれない。そう考えると凄い。といっても2/4という話だけど。もともと分母が小さすぎた。ちなみにニュージャパンの妙なミストサウナは、ミストサウナなのでスチームじゃない。ミストサウナとスチームサウナの違いがわからない人は行き比べてみよう。

 

例のクラブ温泉は、無料サウナがあってもスチームサウナは無い。念のため。スチームは貴重だ。体調がすぐれない時は身体に優しいスチームに入るのも手だ。

 

以上が、梅田エリアのおすすめお風呂&サウナのベスト4である。

 

あ、重大な事を書き忘れていた。ニュージャパンサウナ梅田店は、男性専用風呂だったのだ。サウナ施設の闇である。つまり女子は、大東洋レディス・スパ(もちろん入った事がないので男子とどう違うかわからず)か、葉村温泉か、常盤湯の3つの中から選ぶしかない。女子にとって梅田エリアの風呂砂漠っぷりはヤバイ。天満まで行ってクラブ温泉しかないかも。

 

マンガ サ道?マンガで読むサウナ道?(1) (モーニングコミックス)

マンガ サ道?マンガで読むサウナ道?(1) (モーニングコミックス)

 

楽天トラベルからも上記サウナの宿泊などの予約は可能だぞ!?

スポンサードリンク