昨年末、7年ぶりとかに東京に行くにあたって、関空を久しぶりに利用した。
関空は遠くて電車賃も高いし、空港自体も広くて面倒で忌み嫌っている。だから行き先が沖縄とかでどうしたって飛行機に乗らねばどうにもならない場合は、なるべく神戸空港のスカイマーク便を利用していた。今回は東京が行き先であって、飛行機で行くとかは本来はありえないのだけど、あえてジェットスター便を利用して関空から成田というルートをとった。
なんで飛行機なのかというと、何を隠そう、大韓航空ラウンジというのを利用してみたかったというスケベ心がそうさせたのだ。関空の大韓航空ラウンジは、国内線でも利用できる唯一に近いプライオリティパス対応のラウンジだ。なんでも、プライオリティパスというやつの会員サービスを受けるには、本来は国際線に乗ったり海外の空港に行かねばならないのだけど、関空だけは国際線の客にもサービスを提供しているのだ。プライオリティパスについては後述する。
いっぺんプライオリティパスといやつで飲み食いしてみたい!そのためにわざわざ昼過ぎの便を選択した。朝の便を利用すれば、いくらか安いうえに、東京での滞在時間が伸びるというのに、本末転倒にもほどがあると思うのだけど、ラウンジ飲みというのをいちど体験してみたかったのだからしょうがない。海外に行く予定もないし…。
大阪市内から関空までは南海電車が安いんだが、このラピートは乗るだけ意味ないので乗ったことがない。座席がゆったりしているというのに特急料金を払う価値のある人だけが乗れば良い。趣味に近い。だって天下茶屋駅から料金のかからない普通の急行で空港まで40分だ。普通の人は乗らない。
関空に到着してうろうろしてすぐに発見。狭い通路の先であまり目立たない。おそるおそるプライオリティパスと飛行機の搭乗券を差し出すと中に入れてくれた。LCCのクソ安い航空券だから駄目!とか言われたらどうしようかと思ったがそういうことは無いようだ。格安航空券とプライオリティパスを提示すると気持ちよく迎え入れてくれた。
スペースとしては、ゴールドカードを持ってれば入れるカードラウンジと、さして変わるものじゃなかった。ただ置いてあるものが違っている。圧倒的に。
ワイン、お酒、スコッチ、ブランデーが無造作に並べられてある。飲み放題。ブランデーはレミー・マルタンXOだし、お酒だって白鶴まるとかではなくて、ちゃんとしたどっかの地酒。
菓子パン類とおにぎりとカップスープ類とどん兵衛ミニとカップヌードルミニが取れるようになっている。取りまくってカバンに詰め込んで帰るのは禁止。するやつ多いらしいけれど。
とりあえず僕が真っ先に飛びつくべきなのは生ビールサーバーだろう。グラスをセットしてボタンを押すだけでキリンラガービールが飲み放題だ。
冷蔵庫には冷えたグラス、コカコーラー、オレンジジュース、炭酸水、ミネラルウォーターなどが常備されており自由にとれるようになっている。大リーグのベンチ裏はこうなってるとか見た記憶があるのだが、まさかバットひとつ振らずにこんな待遇を受けるなんて思わなかった。
とりあえずビール連打して、おつまみにおにぎりをいただく。おにぎりは鮭と梅だった。しっかり飯を食えるのはやはり嬉しい。
ビアタンブラーのエンゼルリングが美しい!グラスがむちゃくちゃ綺麗に洗われているということだ!そのへんの居酒屋の数百倍!
調子に乗るためにどん兵衛きつねうどんミニもいただく。どん兵衛きつねうどんミニはおつまみに最適だとわかってきた。この量が素晴らしい。
普段飲めないレミーマルタンXOかバランタイン17年の2択にチャレンジしようと思った。ここはレミーマルタンだろう。なんとなく。丸いから。
アイスクリームカップのようなミネラルウォーターをとってきて水割りにしてみる。ビール党の自分もにっこりする瞬間だ。
おにぎりコーナーに行くと大好きな昆布おにぎりが追加されとったので勿論とる。おにぎりは次々と新しいのが追加されていくのでバクバクいく。カロリー無限おばけになる。
ブランデーのソーダ割りも楽しむ。このあとさらに、カップヌードルミニも食べた。なにせ無限に飲み食い出来る空間。資本家は、こんなラウンジで腹いっぱいにしたら損!くらいに思って、ゆーーーくり過ごすだけなのだろうけど、貧乏人たる私は、腹いっぱいにしていくスタイルである。これだけ飲み食いすれば飛行機でもゆっくり寝れそうだ。
あ、いちおう柿ピーとかクラッカーなんかもある。クラッカーにはチーズを載せていただこう。おにぎりと麺類をぱくついてる自分としてはもはやどうでもいいレベルだが、チーズクラッカーは洋酒にはひたすら合う。なんでブランデーにおにぎりとカップうどんが合うと思い込んでたのかと反省するフリをしてみたりしつつ、さらにおにぎりを取ってきてしまう。取り放題は強い。けど、間違っても、リュックに死ぬほどおにぎりとカップヌードルを詰め込んで帰るとかいう行為はやめておこう。心は錦だ。
2時間くらい飲み食いしてただろうか。飛行機の時間が心配になってきたので出ることにする。もう良い具合にベロベロだ。プライオリティパス最高。大韓航空ラウンジ最高。世界にはもっと良いラウンジがあるらしいが、どうせ行けないので大韓航空ラウンジが僕にとっては最高なんだ。最高のラウンジなんだ!
あ、あと、お好み焼きチェーンである、ぼてぢゅうの関空店でも、プライオリティパスを提示すれば3400円ぶん飲み食い出来るらしいが、もともとが高いのでさほどのお得さはないので、僕にとったら大韓航空ラウンジの方が良さそう。どちらか一つしか選択できないのだ。酒はいらん!飯を食いたい!って人はぼてぢゅうが良いのかも。。。
こんな罪深いラウンジのすぐ近くに祈祷室。個人的に宗教はやってないが、気にはなったので入ってみることにした。
実にシンプル!特定の宗教を連想させるアイコンや装飾もなく、ただゴザがあるだけ!宗教やってないので特にスタイルとか持ち合わせていなかった自分も、とりあえず心の中でなにかに祈って部屋を出た!
さて、僕がこのラウンジに入るにあたって利用したプライオリティパスだけど、普通に所持するにはすごくハードルが高い。年会費が429ドルもする!これじゃ大韓航空ラウンジでどれだけ飲み食いしても元がとれない!
じゃあなんでそんなもんを持ってるかというと、楽天プレミアムカードを所有しているからだ。これのおまけとして年会費429ドルのプライオリティパスが貰えてしまう。年会費10800円のカードのおまけに、年会費429ドルのカードがついてくる仕組みは意味不明だが、楽天がカード会員獲得したさに身銭を切ってるのかな?まあ、詳しいことはわからない。そのうちこのおまけは無くなる可能性もある。
年会費10800円も正直いって安くはないが、楽天などで買い物してそれ以上のポイントの入る算段のある人はお得なのでどうぞ。僕も差し引きプラスになると判断したので持っている次第である。プライオリティパスを利用したのも、骨の髄まで得をしてやろうという貧乏根性と好奇心によるものだ。飛行機に頻繁に乗る人はもっと得だろう。国内線のジュースの飲めるカードラウンジの方も利用しまくれる。気になった人は下のリンクから申し込んで貰えれば嬉しいかぎり。