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金沢のヤッホー茶漬けと太鼓の店を再訪してわかったこと。

金沢ヤッホー茶漬けの続きの話。 

Twitterでひょんなことからヤッホー茶漬けを紹介した上の記事にアクセスが集まっていた。ありがたい話である。

 

これは2018年に金沢訪問した時の話だったが、2019年の春にも実は金沢に行っていたのだった。もちろん目当てはヤッホー茶漬け。そして太鼓を叩く老舗居酒屋の加賀太鼓。さっさとその話を書きたかったのだけど、僕自身ずるずると先延ばしにする悪癖があった。

 

でもせっかくの機会なので書いておこうと思う。これから金沢に遊びに行く人なんかは読んでおいてもらっても良いかも。

 

金沢駅

ビグ・ザムのごとき金沢駅前の例のあれ。またしてもやってきた金沢。もちろん18きっぷ利用だ。何度目かわからない。

 

金沢駅前

この時の訪問でびっくりしたのは、金沢駅前の急速な開発だった。前回までは駅周辺にもイイ感じの路地が残っていたのだけど、ものすごい勢いて更地になるかマンションが建っていた。前回から一年くらいしか経ってない気がするのに。

 

僕は一年でわりに日本のあちこちに行く。そうすると感じるのが昭和の建物の急速な取り壊し。例えば「ずっとそこにある」と勘違いしていた尾道の風景も消えていっている。京都なんか近いので頻繁に行っているはずなのに、ある日気がつくと町家がほとんど無くなっていてギョッとする。本当の意味で戦後の昭和が終わっていってるのはこの5年くらいなのかもしれない。

 

そんな感傷はともかくとして僕は片町に急いだ。駅からは少し距離はあるが、いつも散歩がてら片町に向かう。ここから近江町市場でお寿司をつまんでダラダラしたり、初めてのホテルにチェックインして色々あったりしたが、本題にさっさと入りたいので飛ばす。

 

さて、いよいよ片町の繁華街に到着した。時間は17時にもなっていなかったけれど、再訪したかった太鼓の居酒屋の場所の確認だけチェックしておこうと思った。前回はあんまり飲み食い出来なかったので、できれば口開けから訪問して腰を落ち着ける作戦。オープンの時間にスムーズにたどり着くためにはルート確認は大切なのである。

 

たしかこのあたりの道をまっすぐ歩いていくと、右手にうるさい看板が出ていてやたら目立っていて…などと思っていても一向に看板が見当たらない。

 

あれ?と思って引き返す。あれほど目立っていた看板が無い。この道は間違っていたかなと確認するが間違いなくこの道だった。もしかしたらオープン前は看板を引っ込めている可能性…は無いはず。いくらなんでもあれだけの看板はあの店内には仕舞えない。壁に貼り付けているものもあったはず。

 

あ、やっぱり正解だった。絶対にこのビルに加賀太鼓って店があったは……

加賀太鼓

ぎゃああああああ!!!!

なんと!加賀太鼓が!郷土を代表するやきとりが!

 

リフォーム??と一瞬勘違いしたが、どうみてもこれは解体されている!!!

 

3人ほどの作業員が入り込んで、あの懐かしき穴蔵のような独特の雰囲気の店内がどんどんと壊されていっていたのだ。

 

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次々とトラックに積み込まれる「かつて加賀太鼓だったもの」の断片。はっきりいってその場で泣き崩れそうだった。

 

主人公が久しぶりに故郷の村に戻ってみたら野盗に襲われて炎上してた…みたいな少年マンガとかにありがちな第一話を連想してしまう。それくらい僕にとったら衝撃的な出来事。

 

上の記事に書いてある通り、このお店は絶対に待ったなしだと思って、はやく金沢を再訪しなくちゃと思っていたのだ。こんな現場に出くわすなんて、あまりにも残酷だった。残酷すぎてちょっと面白かったくらい。

 

あわててググってみたら先月くらいに閉店してしまったようだ。痛恨。やはり昭和はどんどんと無くなっていっているようだった。駅前だけじゃない。

 

とすると…ヤッホー茶漬けも危ない!?あっちの店のほうこそ何時だって無くなっていてもおかしくないのだ。背筋に寒いものを感じる。太鼓の店がなくなりヤッホー茶漬けもなくってしまっては何のために金沢の片町にやってきたのかわからないのだ。

 

しかし店が店だけに22時30分のオープンまで待つしか無い。とりあえず店の場所にいってみて、建物が残っていることだけは確認したが。

 

それから片町をほっつき歩いたり、新しい店に飲みにいったりして、ジリジリとした時間を過ごした事については割愛する。ヤッホー茶漬けは〆めの店なのだ。こちらとしても時間直前まで良い感じに飲んでおいて、コンディションを整えておく必要もあった。それもあっていろいろ片町を飲み歩いたが、その話はまたこんど。

 

ヤッホー茶漬け

ヤッホー茶漬け

さて、いよいよ時間がきた。

二度目のヤッホー茶漬け。前回の反省から、15分前くらいに到着して口開けを狙う。予想通りそんな時間から並んでいる奴は僕だけだった。

 

しかし不安になるくらい開店する気配が無い。

 

普通、店って、開店前でも、電気が付いていたり、看板はついてなくても開店準備する様子とか見えたりするもんだけど、ここに関しては真っ暗!!!

 

というか物音ひとつしないって怖くないか。

 

数分くらい立ってると、僕の後ろに3人くらい待つ人が来た。早く来ておいて正解だったと思うと同時に、並ぶって事はやっぱりまだ営業しているのだとホッとする。が、この人達も知らない可能性もある。なんか話しぶりを聞いてると旅行客な雰囲気もある。僕が並んでるから並んでいました、なんて話だったら申し訳ない。

 

それからまた数分で並びがさらに増える。さすがにこれだけいれば全員が閉店を知らないって事は無さそうだ。後からきた人たちは地元民ぽさがある。それにしたってこれだけの人間が開店時間にピタリと合わせてやってくるとは恐れ入る。

 

22時29分。この時間でも全く気配が無いのはどういうことだろう。いくらなんでも…と思っていると30分になっていた。その瞬間に暗い建物の中で物音がしだした。

 

あ、やっぱり中にいたんだ!?

 

30分になった瞬間に電気が点灯して扉が開かれる!厳密すぎて怖い!

 

先頭に並んでいた僕は、強制的にカウンターの一番奥の席へ。ヤッホーおやじのホームポジションに一番近い上席とも言える位置。ファースト・オブ・ファーストの特権か。遠征組かつ2度目の来店でしかない僕がファーストロッターかつトップを取ってしまうのは申し訳なく思ったが、早く来たんだからしょうがない。

 

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これがファースト・オブ・ファーストの風景。

 

メニューは前回の時から変わってないが、何ひとつ注文できないのはわかっている。

 

お代わりの記録は前回時より更新されていて35杯が最高記録とのこと。認知の歪みの極みみたいな店なのに、こういうところだけはマメに張り替えている。だったら注文できないメニューとか外せば良いのにと思うのだけど何か意味があるのかも。今のこの店で「おれ、あじフライとか食べたよ」とかいう人がいたらヒーローやで。

 

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さっそくおばちゃんのヤホが飛び交いお茶漬けセットが配られる。前回に比べて品数が減ったような気もしないでもないが、まあブレの範囲。

 

こちらの二回目で手慣れたもんで、ヤホヤホとお代わりをスムーズにこなす。相変わらず味は美味い!だし茶漬け最高!

 

2杯くらい食った時点で入り口の方を見ると、もうかなりセカンドロッターにあたる待ちが出ていて恐れいった。

 

前回に来た時は、オヤジが時折キレたように「お客さん入れてェェ!!!」の咆哮があったが、今回もその場面は何度もあった。お客さんがスムーズに回転しないと嫌みたいだ。その度におばちゃんが走る。おばちゃんの気苦労を思えば辛くなるが、おばちゃんがどう思ってるかは正直わからない。

 

それとは別に今回は何度も別の場面でキレていた。

 

僕の後ろから入ってきた女性客がキャッキャウフフとお茶漬け食べていた。まあこんなイベント的な友達ときたら、誰だってキャッキャウフフとなるのはわかる。僕は独りだからヤホしか言わず黙々と食べてるが。そこで事件が起きる。突如オヤジがキレ気味に「ムスメ!さっさと食べろ!」と言い出す。

 

ムスメ!!!

 

時代劇でしか聞いたことがないセリフに感動してしまった。

 

ムスメと言われた娘さんは、「ひゃ、ひゃい!?」となってお茶漬けをかきこむ。そんなこんなで僕以外のファーストロッターたちは2回くらい「お代わりヤホ」して店外へ。待ちの客と入れ替わる。

 

そうすると当然のことながら「お客さん入れてェェェェ!!!!」の絶叫が。心なしか前よりも気が短くなってない??

 

あと今回のオヤジで気になった言動としては、時折発せられる「ヤッホー聞かせてェェェェェ!!!」コール。まさかのヤッホー要求!!!!?どんなけヤッホーに貪欲になっているんや。前より確実にわがままになっていると感じた。

 

おばちゃんはお代わりの時のヤホの時以外は普通に喋ってくれるのが妙におかしくなる。普通に喋ってるだけで面白い店ってそうそう無い。義務的なヤホヤホも相変わらずおもしろい。

 

僕も4回くらいヤホして、おかずを食べきってからお会計してもらう。やっぱり凄い店だ。そしてまだ営業してくれていてありがとうと思った。

 

店を出るとなかなかの行列。あと2回転くらい余裕だろうか。口開けに行ったのはつくづく正解。でもこれ以上は並ばないで欲しいという気持ちはある。

 

実は金沢には二泊する予定になっていた。イイ店だけど、さすがに二晩連続のヤッホー茶漬けは無いよなとか思いつつ宿に帰った。

 

さて、いろいろあって、金沢片町の2夜め。僕は金沢片町の新天地というエリアのさらに奥にある中央味食街という場所をウロウロしていた。バラック小屋みたいな飲み屋小屋の並ぶなんとも風情のあるところ。

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そのうちの空いてそうな一軒のお店に入る。BJという名前なのかな。はっきりとは覚えてないが、なかなか良いお店で安くビールが飲めた。そこのマスターは金沢片町で昔から水商売をやっていたという人だった。

 

旅行で来てるんですよみたいな話になって、ふとヤッホー茶漬けの事を聞いてみたら当然ながら知っていて、ものすごい貴重な情報を得る。

 

昔のヤッホー茶漬けは、朝方までやっている店だったらしい。そして水商売の人とかがお店が終わった後などに飲みに行くような場所だったとか。

 

「普通にあそこで飲んでたよ」という衝撃の事実。

 

あの壁に貼っているメニューとか、ちゃんと機能していた時代があったのだ。しかも酒まで飲めたという。

 

ヤッホーしか言わなくなってからは行かなくなったけど噂は聞いているとのこと。もともと人付き合いが苦手な主人だったが、会話嫌いが極まってヤッホーしか言わないオヤジになって行ったんじゃないかという推測だった。

 

人付き合いが死ぬほど嫌いな人が、よりにもよって水商売を生業にしてしまう悲劇。しかし世の中にはこうした悲劇はざらにあったりする。その結果として、わけのわからない人気店になってしまったのは奇跡なのか。

 

ただ、実際は儲かってるのだろうかという疑問と、おばちゃんの負担はどうなんだという疑問もあるにはある。が、ヤッホーしか言わないオヤジに何かインタビューとかするのは不可能だろう。考えれば考えるほど凄い店だ。

 

なんてことを考えつつお店を出た。時間を見ると22時を回ったところだった。ま、まずい時間だ…。

 

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もうこなれば自動的にヤッホー茶漬けの店前までオートで来てしまう。まさかの二晩連続のヤッホー!しかかもまたしてもファースト・オブ・ファースト!

 

二晩連続でファーストを取った熱心な客は今までいたか!?そりゃまあ35杯も食うツワモノがいるくらいだから、それくらいのレベルはいたかもしれないけど、県外から3回めの来店でこの位置まで来た僕もなかなか凄い方だと思いたい。

 

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で、やはり22時29分までは気配なくて、30分になるかならぬかで急にガサゴソいいだして一斉に電気が店頭するわけですよ。完全にルーチンだった。そして当然ながら、通された席は昨夜と全く同じ一番奥。このループ感が最高だ。

 

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「昔は飲み屋だったよ」

 

そんな話を聞くと店の徳利とかも妙に気になってくる。まさかと思うが、今でもここを飲み屋利用してるなんてウルトラVIPとかスペシャルカスタマーは存在するのか。いないと信じたい。独りだけ揚げ出し豆腐食ってるとかはやめて欲しい。

 

しかしなんでメニューは残してるのだろうか。

 

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二晩連続でも全然飽きないお茶漬け。

 

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これだけ具が盛りだくさんなのに、お漬物まで付くのだから恐れ入る。

 

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結局はこの日もサラサラと4杯くらいは食った。ラーメン食うとかよりぜんぜんお腹にやさしい。飲んだ後のヤッホー茶漬けは最高である。

 

ヤッホー抜きにしても、このだし茶漬け&具オールスター方式は、誰か引き継いでくれないかと思った。めちゃめちゃ良い。

 

相変わらずオヤジは「お客さん入れてェェェェ!!!」とキレていた。そして「ヤッホー聞かせてェェェェ!!!」とおねだりコールも忘れない。

 

連続で来た高揚感もあったのだろう。帰り際にオヤジに「ありがとうヤホ!」と元気よく言ってみた。すると、それまで客にあんまり興味なさそうな態度(お客さんの入れ替えにしか気にしてない)だったのに、急に背筋がビンと伸びたような感じになって「ヤッホー!」と返してくれた。

 

ヤッホーオヤジのヤッホーに対する思い入れは凄まじいものがあるようだ。

 

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お店を出る時は並びはなかった。こんな日もあるようだ。しかしほどなくまた人が集まってくるに違いない。

 

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あともう一回くらいは行きたいお店なので、もうしばらく営業していて欲しいものだ。

 

 

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BS@もてもてラジ袋 金沢の太鼓の店とヤッホー茶漬け再訪と、新たなる金沢の魅力発見について!? テスト

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