ウェンディーズ・ファーストキッチンというチェーン店がある。昔からずっとあるけどあんまりぱっとしなかったバーガー店のファーストキッチンと、一度は日本から撤退したチェーンのウェンディーズが再上陸する際に合体して出来上がった最強…というほどでもないファストフードチェーンだ。
とはいえ、再上陸した際には、ウェンディーズバーガーは以前より確実に美味くなっていた。アメリカ仕込みのバーガーというボリューム感と贅沢さがあった。バーガーキングのワッパーには敵わないけど、梅田地区はバーガーキング不毛の地なので、次善策としてウェンディーズのバーガーもありかな？と思わせるには十分なクオリティではあった。けど実際には、マクドナルドのビッグマックを食う回数の方が確実に多いという辛い現実もあるが、今は話さないでおこうと思う。
さて、先日のこと。そんなウェンディーズ・ファーストキッチン梅田HEPナビオ店に久しぶりに行く機会があったので、以前より気になってたこのバーガーを食ってみようということになった。
アメリカ仕込のウェンディーズが、さらにUSAを強調して作ったらしい「ベーコネーターUSA」というバーガー。これはそそられる。毎日のように看板を見て「食ってみたい」と思いつつも何ヶ月も食わずに過ごしてきたのだった。その間はビッグマックを食ったり、三宮まで遠征してワッパーを食べたりしてた。
しかしこのときは、自分の中でも天地人が揃ったのだろう。いっちょベーコネーターUSAというのを食ってやろうじゃないかと。USAを喰らってやろうじゃないかと。でも、さすがにいきなりダブルは腹に堪えそうだ。まさか残すなんてことは無いが、このあと面白映画（話題の『アナと雪の女王２』）を見る予定だったので、あまり満腹感になりすぎるのも何だしとシングルを注文。それだって看板から見るにボリューム満載っぽい。
しばらく待たされて出てきたものはこれだった。
え？何？薄くない？そしてちっさくない？
一瞬、注文を間違えられたかと思った。でもベーコンもたしかに入ってるしコレで間違いなさそう。間違ってるのは自分の目かもしれないともう一度ちゃんと見た。
申し訳無さそうに紙包みの片隅で縮こまってるように見えるベーコネーターUSA氏がそこにいた。
マクドのチーズバーガーに勝てるかどうか微妙なサイズのベーコネーターUSA。サイズだけの比較でもダブルチーズバーガーには確実に負けると思う。
アメリカの本気ってこれ？
絶対に違う。なぜならレギュラーメニューのウェンディーズバーガーとか、もっとボリューム感あった記憶あるもの。でも記憶違いの可能性もある。美化してる可能性もある。２年くらいは食べた無い気がするので。それくらいウェンディーズ・ファーストキッチンにあまり行かなかったバチなのかもしれない。
注文待ちのレシートをふと見てみた。ニコニコと笑うウェンディーズ。ヤクザという語呂合わせがすぐに浮かんだ。
味の方だけど、悪くは無かったです。普通に美味いバーガーだねと言いながら秒で消えていた…。
そういえば、ワイルド・ロックっていう、パンズの上下が肉になったメニューが出たときも「こ、これは凄い…まさにUSA…」と思って注文したら、「これ！？」っていうしょぼいサイズのものが出ててがっかりしたのを思い出してしまった。
それから行ってなかったのかもしれない…。ウェンディーズさんごめんなさい。
あ、この後にレイトショーで見た『アナと雪の女王２』。バーガーのショックとは無関係だろうけど、まあまあくらいの面白さでした。
