松屋の話題のシュクメルリ。以前に梅田店でだけ販売していると聞いて行ったら売り切れてて悔しい思いをしたやつが全店で販売開始したのだった。
これがその時の悔しい画像。いつも梅田店の近くの店舗で食ってるだけに裏切られた気持ちになった。はよ言うてよと。「本日完売」とあったので後日入荷するのかと思ったらそんなことは無かった。ちなにこの時は「シュクメルリ鍋膳」という名前だった。
それから年が明けて、悔しかったシュクメルリが帰ってきた!名前はシュクメルリ鍋定食とかに変わったけどライス大盛りサービスはそのまま。いつもの特集メニューのやり口だ。
そもそもこんなこだわってるシュクメルリって料理を僕は知らない。松屋がシュクメルリとか言い出したからシュクメルリシュクメルリ言うてただけだったりする。ジョージア料理とはなんなんだと。調べたらグルジアの事だった。グルジアといってた旧ソビエトの国が今はジョージアと呼ぶらしい。アメリカのジョージア州とかでは無かったのだった。その程度の知識の男にシュクメルリという単語を擦り込んだ松屋。そしてiOSはシュクメルリで一発予測変換できる。
券売機の画像だが、最近の松屋はここに罠があるから注意して欲しい。こんな松屋に行っている僕でもひっかかってしまった罠だ。しかも今回は余計に悪辣。
つまりどういうことかというと、毎回の特集定食には「無駄に生野菜付きのセット」と「飯と味噌汁のみのセット」との二つが用意されている。生野菜付きセットは60円上乗せでサラダが付いてくるからお得感があるように見えるが、実際は街の定食屋さんのおかず皿に盛られている添え物のキャベツ千切りと大差のないものが、単に別皿でくるだけ。これをサラダと言いますか!?言っても良いが、だったら街の定食屋さんのように最初から込みの値段を前提にして欲しい!?
けどそんなしょぼいサラダは要らない人のために、60円でも安く出来るオプションを用意してる松屋は偉い!という見方もあるだろう。しかし松屋は生野菜セットを、一番目に着きやすい先頭の場所に配置していたりする。
うどん屋でもラーメン屋でも、券売機商売でよくある罠なんだが、先頭に配置されている商品を一番基本的なメニューだと勘違いする心理を利用しているのだった。基本メニューを頼んだつもりが、チャーシューだの玉子だの替え玉だののオプション付きのラーメンだった!基本となるはずのシンプルなラーメンのボタンが、実は下の方のごちゃごちゃしたメニューの中に埋もれて隠されていた!こんな経験は無いだろうか。これの恐ろしさは、騙された事すら気がつかない人も多いだろうということ。埋もれているボタンは無いのも同じだし。
松屋の特集メニューのポスターをみて気になり、店内の券売機で探して「あ、これか!」と思いボタンを押す。「あれ?なんかポスターで見たより高い気がする。記憶違いかな」と買ってしまう。実際にモノが運ばれてきた時点でようやく過ちに気がつく。「これってもしかしたら生野菜セット!?」。僕はこれを一回やらかしてしまっている。何度も何度も松屋に行ってるこの私が!
「ちゃんと見なかったのが悪い」「食券にも生野菜って書いてあっただろ」という嘲笑の声が聞こえてくるようだ。たしかにそれはそうなのだが、松屋の食券機は、ただでさえメニューが探しにくい。生野菜セットが先頭に配置されていても、新しいメニューの名前を見つけた喜びで何も考えずに押してしまう可能性が高い。もちろん僕は一度ひっかかったので「凄くよく見るように」なった。以前は生野菜セットとか玉子付きセットなどの高価なオプション付きは後ろに配置されていたはずなんだが、今となっては証拠は提出できない。「オプションメニューは後ろ側」という松屋ユーザーの固定観念を狙い撃ちされたという疑惑だけが残る。
さて、問題のシュクメルリ定食だが、これはもっと巧妙な手段になっていた。上に券売機の画像を貼っておりますが、先頭に「シュクメルリ定食」790円とありますよね?これ単に定食とだけありますが生野菜セットなんですよ?右側にある「ライスセット」というのがサラダなしのバージョン。だから「生野菜なんか要らん!いつもの定食を出せ!」という人は、ライスセット730円を押すのが正解。今回に関しては、以前の特集メニューのビーフシチュー定食のが下に残ってますから、ぎりぎり比較できるようになってますよね?ビーフシチュー定食を見てもらえばわかる通り、もともとの松屋の定食は、ご飯と味噌汁付きのものを指していて、生野菜のサラダはオプションだった。ライスセットなんていう呼び方はしてなかったのだった。これ、完全に松屋ヘビーユーザーの条件反射を利用して罠にかけようとしてますやん。そのやり口はいかがなものか。
そんなことを考えつつ「シュクメルリライスセット」が届けられた。730円だ。ニンニククリームソースとチーズがグツグツと煮えていて熱そう。その中にゴロゴロ系みたいなチキンと、サツマイモが入っている。食べてみれば、なるほどたしかに美味い。スプーンで食べるか、お箸で食べるかは、激しく意見が割れるところだろう。熱々のシュクメルリを食べて、松屋のお冷を飲むと異様に美味く感じてしまう。いつもの150%は美味い。松屋ウォーターってこんなに美味かったっけ?熱々のシュクメルリ→松屋ウォーター→熱々のシュクメルリ…で無限コンボいけそうだ。
もちろん松屋なので味噌汁も付いてくる。そして大盛り無料だとついつい大盛りにしてしまっていた。これでこんな苦しむハメになるとは。シュクメルリはそれ自体は美味いし満足感はある。だけど飯には合わないとまではいかないが、飯が進むという味じゃなかったのだ。前にもチーズ系メニューで同じ目にあったが、今回はそれ以上に飯が余ってしまった。ていうか、シュクメルリを美味しく食べたあとに、味噌汁を頼りにほぼ9割残った大盛りライスをただ食べてる状態。紅生姜丼とかにしてしまった。何をやってるのかと…。
メニューの下の方に小さく掲載されているシュクメルリ鍋の単品590円。これが正解かもしれない。これと瓶ビールでやりたい。シュクメルリ鍋はサツマイモが入ってるのでそれ自体で完成されている。自分としてはあんまり飯は要らなかった。もしくは大盛りライスと味噌汁は別物と考えて、むしろ牛皿か何かを付けてしまうとかしたら楽しめるかも…。