松屋の特集メニュー海老チリ定食を食べてきた。今回のはソースだけ変えた小手先の変化球ではなくて、海老は松屋で普段は使わない食材なので、まずはその点を評価したい。別にエビが好きなわけでも、海老チリが食べたかったわけでもないが(エビチリという料理は好きだけど！)、松屋という地平から離れていればいるほど食べたくなるのが期間限定メニューというもの。ジャージー料理がそうだったように。
そうとなればライス大盛りに釣られるのもお約束。考えてみれば730円というのは松屋の水準からはかなり豪勢。店内に流れている音声で「たまの贅沢に松屋の定食メニューはいかがでしょうか」などと流れていたが、このご時世に700円を超える定食はかなり勇気がいるやもしれんね。サイゼリヤを除くレストラン・食堂などに行くと、そりゃもっとするかもしれんが…。
そこに瓶ビールまで付けてしまうのだから、我ながら松屋で豪遊してると言わざるを得ない。でもビールも飲まずに松屋の特集メニューが食えるか！という気持ちもわかって欲しい。松屋をディスっているわけではない。松屋の瓶ビールは毎回よく冷えている。(僕の行く店舗では)
海老チリ、驚いたことに卵まで入っている。玉子入りのエビチリ料理はあまり観たことないが、間違いなく合うのだった。松屋の期間限定特集メニューにしては、このアレンジは少しやるやないのと思った。エビもほどほどにゴロゴロしとる。
そしてもう一つの誤算として、松屋のくせに妙にパンチの効いた辛い味だったこと。いやいや、松屋はかつてオリジナルカレーで凄く辛い尖った味付けをやってた前科があるので、それに比べたら大したことないけど、エビチリでこんなパンチの効いたものは、本格中華店でもなかなか食べた記憶がないのでやられた。チリっていう割にはエビチリは辛くないのが多いのだ。辛いエビチリの方が良いのか悪いのかは僕にはわからん。でも久々に味噌汁の味がわからなくなる一歩手前くらいの松屋の本気を見た気がする。これ、かつてのオリジナルカレーまで悪ノリすると味噌汁の味が完全に消えて、温かくて塩っぱい何かと化す。そういう意味では、ギリギリのところで踏みとどまった絶妙な辛味といえた。まあ、悪くないんじゃないの？くらいの感想は言いたい。ビールにもほどほど合うし、大盛り飯もすすんだのだった。
まぁ、今回の海老チリ定食は、悪くないよ？
