温玉ブログ

ブログで儲けるヒントは絶対に教えません。


スポンサードリンク

新潟バスセンターのカレーをついに食べる!!

f:id:butao:20200301143011j:image

懐かしの真っ黄色のカレー。蕎麦屋のカレーとか言われてたやつ。今でも絶滅危惧種の古い食堂では、このようなカレーを出すお店も細々と残ってるとは思うが、いずれ消滅危機を迎えるに違いない。そんな黄色いカレーを出し続けて40年以上人気なのが、新潟バスセンターのカレーなのだった。(正式名称は「新潟交通万代シティバスセンタービル」というらしい)

 

10年以上は前。鉄道で新潟に遊びに行ったおりに、地元のばじる氏に「食っといた方がいいよ」などと勧められたのだがその時は食わなかった。また次に来たときに食べれば良いやと。そしたら10年くらい新潟市に行くことが無かったという恐ろしい展開になってしまった。「また来たときに」ってのは気軽に思いがちだが、二度とない可能性もある恐ろしいワード。しょうがないのだが。そしてその間には無かったLCCなどが発達してしまい、今回は新潟空港から新潟市にお邪魔することになった。時代の変遷を感じる。バスで新潟駅に着くや、今度こそリベンジしたいと思って、チェックインもせずバスセンターに直行。


f:id:butao:20200301142934j:image

バスセンターというのは外観は地味な建物なので歩いていたら見過ごしそうになる。萬代橋に行く手前だったなあとぼんやりした記憶しかなかったが、しかしGoogleマップがあったら大阪人でも大丈夫。当時はスマホでGoogleマップというテクノロジーも持ってなかった。僕はiPhone4Sを手に入れるまではガラケーでGoogleマップを見ていたのだった。つくづくすごい。

 

バスセンターの建物のところにくると、店は見えないが既にカレーの匂いとかが漂ってるのには笑ってしまった。もはやバスセンターってよりカレーセンターやん。


f:id:butao:20200301142947j:image

ところが僕の入った入り口に最初にあったのは大判焼き屋さん。大判焼きってのも大阪人は滅多におめにかからないものなので買いたくなるが我慢。どうせ回転焼きとたいして変わらないさ!と自分に言い聞かせる。ほとんど食べた経験もないのに。


f:id:butao:20200301143036j:image

人だかりがすごい一角を見つける。カレーエリアはきっとあっちなのだという確信がある。


f:id:butao:20200301143008j:image

バスセンターは文字通りのバスセンターだった。昭和的な暗い建物でぞくぞくする。長距離バスを待つ人向けに、周辺に飲食屋台的なものが設置されているという構成なのだろう。


f:id:butao:20200301143029j:image

カレーの店は万代そばという名前だった。昼間でも薄暗い中でやってる立ち食いの店。昔の役所の書類に記入するみたいな衝立つきの長テーブルがあり、みな衝立に向かい合ってもくもくと食っている。立ち食いそばの店なのに、噂通りカレー率が異様に高い。立ち食い店特有の後ろ暗さと陰気さがあって最高だった。食べる前から満点を出したくなる。

 

こんな店なのに今は観光客向けに人気になっており、Tシャツとかお土産用レトルトカレーなど販売してるようだ。それでもストイックな雰囲気は何一つ壊れていないパワーがある。客はひっきりなしに訪れており、券売機の前はちょっとした行列になっていた。


f:id:butao:20200301142953j:image

ちなみに料金はこうなってる。牛肉うどんを除き500円以下となっており、一般的にいう立ち食い価格といえる。カレーライス480円も、最近では安くはないが、決して高くはない。


f:id:butao:20200301142956j:image

万代そばと同じエリアに、ラーチャン家というのもあり、また良い雰囲気を醸し出している。ラーチャンというのはラーメンにチャーハンを組み合わせたもの。こう書くと独特のミックス料理に思えるかもしれないが、そうではなくてセットになってるだけだ。このあと知られざる新潟のラーチャン文化に驚かされることになるがまたその話は別で。


f:id:butao:20200301143016j:image

食券機で食券を買ったらカウンターで受け取る。駅とかの立ち食い店てよくある形式。カレーライスとかすぐ出来そうだかそれなりに時間がかかるのでじっくり温めてるのだろうか。うどんと一緒にやってるならではの混乱もあるのかも。食券を受け取った人から、カレー!とかって合図が飛び交う。


f:id:butao:20200301142943j:image

カレーのレトルトなんかも出ててさらに大人気のようだ!?

 

そこまで名物メニューになっているとは思わなかった。


f:id:butao:20200301143033j:image

カウンターには各種調味料が揃ってあるので、受け取ったうどんなりカレーなりにかけてから持っていきたい。ここのカレーはソースかけたらしたら良い具合になる類だと聞いてたので、端っこに控えめにかけた。食べる前から全力でぶっかけるのもいかがなものかと思ったので。


f:id:butao:20200301142938j:image

さて、これがバスセンターカレーだ。ここのカレーにはミニサイズがあるんだが、自分の前の人がカレーを受け取ってるのを見て「ミニサイズだったはずなのにお皿が普通っぽいなあ」などと思ってたのだが、自分の番になってあれが本当にミニサイズなのがよくわかった。バスセンターカレーってかなりデカいわ。いわゆる大盛りの店みたいなデカさではないけど、店によったら大盛りサイズと言われてもおかしくないくらいしっかり盛られた代物だったのだ。これで480円は文句ない。


f:id:butao:20200301143025j:image

黄色いカレーは見た目通り蕎麦屋のカレーといわれるカレー粉に片栗粉でとろみをつけた昭和のカレー。けど、カレー粉のスパイシーさがなかなか立っていて、その手のカレーライスのぬるさを考えれば意外なほどにパンチは効いていた。


f:id:butao:20200301143005j:image

分厚く盛られた米がたまらない。ここのカレーが地元で人気なのも理解できる。こんなん近くにあったら定期的に食べにきちゃう。美味い不味いの問題じゃない!(もちろん不味くはない)


f:id:butao:20200301143001j:image

旅行客からしてもこの雰囲気は貴重だ。大阪でも東京でもこういう場所はみるみる減ってしまったのだった。かつてはいっぱいあったのだが。


f:id:butao:20200301142950j:image

ものすごい満足感を覚える。480円でこれで文句を言うなら人でなしかも。女性なんかもわりとこのカレーを食べに来てるのも面白い。昔からそうなのか観光人気が出てからなのか。

 

うどんも気になるけれどもさすがにこの量のカレーを食ったらもういいかなという気持ちになった。こののカレーと、うどんなどをセットで食ったら、さすがにどんな大柄でも大満足じゃないかと。幸い2泊するので、明日もまたこようと誓う。


f:id:butao:20200301143021j:image

良い体験が出来てよかった。入ったのと反対側からバスセンターを後にする。ここも近いうちに耐震工事とか入るみたいなことを聞いたが、あの薄暗い昭和な雰囲気は残されるのだろうか。もしかしたらガラッと明るい雰囲気になってしまうかもしれない。それはそれで良いことなのだろうけど、この雰囲気の時代に間に合って良かったと思った。

スポンサードリンク