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2017年衆院選の最大の争点と最高裁判事国民審査の重要性を簡潔にまとめる

今回の総選挙の争点は実に簡単だ。

 

A.安倍総理の続行と自民党独裁政権を望むならば、自民、公明、維新、希望に投票する。

B.民主主義国家の存続と戦争反対を願うならば、立憲民主か共産に投票する。

 

ほぼこれに尽きると思う。AかBかの選択肢しかなく、それぞれの選択肢の中の投票先による違いはほとんど無いと言って良い。

 

安倍総理に少しでも不信感があるならばBの選択肢の他にやりようはなく、Aを選んでしまったり、Aの勢力が勝つようなことがあれば終わりだ。森友学園加計学園による不正についても「国民の信認を得た」とばかりに無視するだろう。なぜならばこの総選挙自体が、森友学園加計学園との癒着を追求された事を躱すための解散だからだ。「そんなに私を疑うならば選挙で白黒つけたろうやないか」ということだ。で、あるにも関わらず、安倍続投の方に投票したらどうなるか?

 

子供でもわかる理屈だろう。

 

だから子供の未来とか北朝鮮とか原発とか消費税とか、いろいろごちゃごちゃ言っているが、最大の争点はそこなので間違えてはいけない。安倍総理に異議があるなら自民党には決して入れてはダメなのだ。(もちろん、子供の未来にしろ原発にしろ消費税にしろ、自民・公明・維新・希望に入れると自動的に真っ暗になるけれど)

 

既にこのようなふざけた話も出ている。

lite-ra.com

 

もう一つ恐ろしい話が、安倍政権の続投が決まると「緊急事態条項」が制定されてしまうことだ。安倍退陣どころか永久政権をも可能にする恐ろしいものだ。国際的な様々な情勢に対応するために改憲が必要とかいう言説に「そうかなあ?」となっている人は今一度考えて欲しい。「緊急事態条項」が導入されてしまえば、あらゆる理不尽が起きても誰も楯突く事が出来なくなってしまうのだ。これは民主主義ではない。

 

安倍政権がJアラートの導入など、さんざん「北朝鮮の脅威」を煽ってきたもの、国民を「そうかなあ?」という気持ちにさせるためだ。しかし実際は「緊急事態条項」や「9条の改憲」といったものこそが危険であり国難なのだ。よく考えて欲しい。

 

とりあえず今回は自民党にブレーキをかけても、考えるだけの時間は稼げる。だから政治の事はよくわからないという人も、立憲民主か共産党に入れて、一旦踏みとどまって議論をするという選択をするべきだ。しかし独裁政権にゴーサインを出してしまえばそれでお終いだ。考える時間は二度と訪れないかもしれない。

 

北朝鮮の脅威」などという使い古されたプロパガンダの手法に煽られてはいけない。「国難」は内部にあるのだ。

sealdspost.com

moteradi.com

 

 

あまり注目を集めないが、衆院選では最高裁判事の国民審査が行われる。

 

これは何も書かないと自動的に「私はあなたを信認します」という票になってしまうというとんでもなくズルい投票システムになっている。だもんで、かなり悪辣な判決を出した最高裁判事であっても、今までの歴史でこの投票によって罷免された判事は一人もいないという恐ろしさがある。

 

本当はよほど立派な判事が現れた場合、「この人に引き続き任せたい」という意味で、特別に◯をつけたものだけを信認票とするのが筋というものだが、現実は先に述べた通り自動的に信認されるようなもんなので、最高裁判事たちが国民の方を意識するなどという事はあり得ない。

 

むしろ任命権を持っている権力の方の顔色伺いをするヒラメ裁判官(上ばっかり見てる)の最高峰の人間たちが最高裁判事であるとすら言える。なぜなら裁判所という組織では上に逆らう人間は決して出世コースに乗れないからだ。つまり最高裁判事は政府の都合の良い判決を下す究極生命体と言い換えてもいい。だから地方裁判所でなら国民の権利を守るようなリベラルで野心的な判決が出ることがあっても、最高裁では絶対に負けるようになっている。

 

地方裁判所より最高裁の方がより高レベルで厳密な審議が行われていて、地方裁判所判事より最高裁判事の方がよりレベルの高い判事なんだというイメージがある。僕なんかもよく知らないのにそう思っていた。しかし中身を知れば何の事はない。最高裁の方がより権力に近いというだけだった。だから最高裁の存在意義は、政権の最終防衛ラインだったりする。だから米軍基地問題原発訴訟も、最高裁という防衛ラインでがっちり跳ね返される事になっている。「国を相手にしたら勝てない」とは具体的にはこういうことだ。

 

そして下の記事を読んで貰えれた分かる通り安倍政権になってからその傾向はさらに加速している。裁判所が権力と癒着しているならば、誰も権力をさばけないということになる。これは危険すぎる。

blogos.com

だから最高裁判事の国民審査は、最高裁判事が国民の目を気にするようになるまで、オール✕をつけ続けるのが正しい行為ともいえるが、今回の審査対象たちがどのような判決を下してきたかは下のリンクからチェック出来る。わからなければオール✕で問題ない。今回の面子に「この先も最高裁判事を続けて欲しい」というような人材は一人もいない。僕が保障する。

 

森友学園問題の記録の保持を認めない判決を出した小池裕、元加計学園の幹事だった木澤克行、辺野古基地問題で翁長知事の訴えを棄却した菅野博之なども含まれている。普通だったら国民感情として彼らの続投はあり得ない。

 

審査対象を一覧で見れるまとめ。

衆院選と同時に行われる最高裁判所裁判官国民審査とは(ポリタス編集部)|ポリタス 衆院選2017ーーそれでも選ぶとしたら

 

最高裁判事の問題点。

lite-ra.com

 

もっと踏み込んで日本の裁判所について知りたい人にもってこいの書籍。選挙まで時間が無いかもしれないが、集中すれば一日で読める本だ。読む暇がないなら、全部に✕をつけてから読んでも良い。それで騙されたというなら苦情を言ってくれて良い。

裁判所の正体:法服を着た役人たち

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絶望の裁判所 (講談社現代新書)

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