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「ムサシの集計機械が不正選挙をやっている」籠池発言を受けて、株式会社ムサシについて調査してみた。

Twitterでこんな発言が回ってきた。

 

選挙の開票に特定の専用マシンが使われていて、それの株主が安倍晋三で、プロデュースしたのが竹中平蔵といわれては聞き捨てならない。

 

そもそもからムサシなんて会社はあまり聞いたことがないので、ますます怪しく思えてしまう。

 

まさかすべての選挙を、機械で牛耳れるなんて話は荒唐無稽すぎるが、そもそも集計方法のシステムについては、我々は知らない部分が多すぎる。以前から「投票用紙は鉛筆で書くと書き換えられる」みたいな話はあって、わざわざペンを持っていくことを呼びかけていた人はいた。その話の出どころも知らないし、いかほど根拠があるのかは分からないし、僕はさすがにそんな事をしたことはないのだけれど。

 

ただ、その一方で、開票現場に入り込んだ人の意見や、見学をした人の話なども聞いたりもして、できるかぎり不正が無いようにしているという意見も聞いたりもする。ただ、機械集計の役割や、機械を作っているムサシがどういう会社なのか知らなすぎるところに問題がある気がしたので、ファクトチェックといっては大げさだが、事実関係を調査しようと思った。

 

そこでネット上だけでも何かしら情報がないかと検索をかけてみる。陰謀論全開のサイトはとりあえず除外して出てきたのは、以下のような怪しいブログくらいだった。

blog.goo.ne.jp

この記事自体は転載なのだが、転載元のサイトは消えているという怪しさはある。

 

しかし、株主筆頭の会社の住所の高級マンションの外観と、2位の株主の会社の住所の豪邸に現会長の小林厚一の表札がかかっているのは僕も確認したので、いろいろの調査結果は捏造とかいうものではない。

 

現在の有価証券報告書からは、現社長羽鳥雅孝氏ならびに小林厚一氏の住所の地番の記載は消えている。個人情報の保護の観点だろうけど。地番以前は一致しているのはそのままだし、上に記載されている調査は信用しても良さそう。

 

つまり確実にわかっていることは、現会長と現社長が強力に牛耳っているのがムサシという会社だ、ということだ。そして以下の記事によって、羽島氏は元みずほファイナンシャルグループの社員だったことがわかる。

www.nikkei.com

 

外部の筆頭株主の第一位がみずほだった時代はたしかにあった。(2019年の時点では光通信が外部の一位で7.8%。みずほはあまり変わらず4.8%のままだ。上の記事にある2005年時に比べてジョウリン商事は250株以上の持ち株を減らしている。またムサシ社員持株会も200株ほど減らしてしまっている。ここにモルガン・スタンレーも登場する。)

 

これについては、会社の経営の変化という話なので、あれこれ推測してもしょうがない。どこまでいっても内情はわからないのだから。暇な人は有価証券報告書を時系列で調べていくなりすれば、何か見えてくるかもだけど僕はあまり興味は持てなかった。選挙制度を利用して利益をあげようという界隈の話でしかないような気もする。

 

何が言いたかったかということ、現在のこの株主構成から、籠池氏が言っているような安倍晋三(もしくは安倍晋太郎なり岸信介なり)が筆頭株主だったという形跡は見つからないということだ。

 

現会長と現社長の意向の強い企業である=個人の裁量権が強い=安倍晋三に利益供与している…というのは論理の飛躍というものだろう。「そういう可能性は永遠に否定できないけど証拠は無いよな」としか言えない。妄想の範囲から出ない。

 

ただし、選挙システムでもって収益をあげている以上は、政権とのつながりは強いのは間違いない。それを言い出すと日本社会のかなりの企業や団体がそうなので、ムサシだけがどうのこうのというのは、現時点で優先的に問題視する要素は無さそうだ。もっと表立って不正なことを働いている団体や個人は大勢いるので。(モリカケなんて最たるもの)

 

当時の社長であった小林氏のインタビューの十年前の記事がある。ムサシという会社を知る上で何かの参考になればと思う。

www.shachotalk.jp

 

小林厚一は3代目の社長であって、その前は都木恒夫という人だった。この人がどういった人なのかは分からない。ムサシ(当時は武蔵商事とか武蔵興産株式会社を名乗っていたらしい)に入社して36年後に社長に就任したということだけだ。武蔵興産が選挙システムの販売を開始したのは会社沿革によれば1970年から。だから選挙との関わりは初代社長の頃ということになる。

 

創業者と初代社長についての情報はおろか、名前すらネット上からは見つからない。まじで見つからない。電話とかで問い合わせをしたらサラッと教えてくれるかもしれないけど。けど創業者がここまで前面に出ないのも不思議な話。

 

もし政権との黒い癒着があるとすれば、初代社長時代からだと思うのだが、陰謀を主張している界隈でそこに触れている人は皆無。だから何とも言えないのが実情。もし興味があって調査をするならば、創業者や初代社長のあたりではなかろうか。三代目社長と四代目社長が、会社の実質支配をする立場に至った経緯も不明なままだけど、その時点では選挙事業は始まっていた。

 

もちろん竹中平蔵がムサシの機器のプロディースしたという話のウラもどこにもない。

 

ムサシというのがいろいろと謎の深い会社ではあるのは確かだし、選挙システムから利益を享受している企業なのは疑いのない事実だろう。その利権システムに食い込めた経緯も完全に不明だし…。そこには人脈的な出会いがあったのだろうけど、今の所は「わからない」としか言えない。

 

だからといってムサシが不正選挙に協力しているなんて証拠は今の所みつかってない。考えればわかることだけど、不正に手を染めなければ利益をあげられない証拠も無い。普通に真面目に集計しているだけで利益があげられるのだから。むしろ集計精度の技術をアピールした方が他社の介入を許さないわけだし商売が続きそうに思う。

 

ムサシと安倍晋三や竹中平蔵との繋がりも、他の公共事業に関与している企業の中のうちで突出している証拠も何一つない。それよりかは安倍や麻生の一族の企業や、パソナなんかの方がよっぽど悪辣ではないだろうか。

 

今の時点で言えることは、籠池氏が本当に新事実を知っているなら公表して欲しいということ。単なる噂話止まりであれば、よしんば不正選挙があったとてどうしょうもない。

 

そしてこれは推測でしかないけれど、仮にムサシの集計システムが何かしらの不正を働いていたとしても、論理的に考えて限定的なものじゃないかという気はするし、現状の情報を考えると、この会社が集計全体を取り仕切っているという根拠も無い。それよりかは、目に見えた不正に目を光らせるほうが重要度が高いと思われる。(選挙法違反とか偏向報道など)

 

そうこうしてるうちに、ムサシのファクトチェックの記事も出来ていた。ムサシに問い合わせもしているので、もう少しつっこんだ情報がある。例の大株主の2会社は、創業者の利益管理会社だという回答があったようだが、やはり創業者や初代社長に関する情報は特にない。怪しいといえば怪しいが、あとは好きな人が調査したら良いと思う。

https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/musashi

 

やはり先に述べたとおり籠池氏が何かしら新事実でも持ってない限り、現時点ではあんまり騒ぐような事ではないというのが結論のようだ。

 

ムサシみたいな会社に注目している時間は無駄じゃないかと。(かといって深く調査したい人を止めるわけでもないけど)

ムサシ集計機

 

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