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金沢片町にある店内に太鼓が鳴り響く名物焼き鳥屋が凄かった!!!

夜の片町をぶらりぶらり散歩していたら、前回来た時にぜんぜん目に入らなかったのが不思議に思えるくらいドハデな店を見つけてしまった。こんな店みつけたら絶対に印象に残ってたはずなのだが。前の時は休みの日かなんかだったのだろうかとか考えた。

 

どんなお店かというと、以下の写真のようなお店。しかもわりとメインの通りにあるから嫌でも目立ってしまっている。

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焼き鳥屋らしいのだが、店の前に主張看板がずらりと並べられていて、ぱっと見ではそっち系の電波な人がやっているお店にしか見えない。郷土を代表するやきとり!!!!という看板が強すぎる。

 

「日本人は農耕民族」

世界の人の多くも農耕民族であるとは思うけど、焼き鳥屋と何の関係が!?

 

「食通✕(ばつ)評論家お断り!!ただ普通の店でいい」

どう見ても普通の店じゃない店に「普通の店でいい」と力強く主張される恐怖。

食通がダメというのは味のことをとやかく言うなみたいなことだろうか。

ネットのレビューなんてしようものなら怒鳴り込まれそうな勢いを感じる。

気になって食べログで店のことを調べたらレビューがたくさん寄せられていた。

食べログ書いてるような奴らは食通じゃないから良いのだろうか。

 

「楽しくなければ焼き鳥じゃない!!」

焼き鳥=楽しさとは考えた事がなかったから目から鱗が落ちた。

てっきり味とか値段とかが大事だと勘違いしていた。

でも考えたら、味とか値段とかが気に入ってても、すごく不快なお店だったら二度と行かないかもしれない。そう考えれば、自分も焼き鳥食べる時は多少なりとも楽しい店ばかり行っていた。楽しくなければ焼き鳥とは言えないという主張には同意するしかなさそうだ。楽しくない場合は、「串に刺して焼いた何か」と呼びたい。ピースマークまで描かれたら、納得するしかない謎の力強さがある。

 

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安易に入ろうとする客をはねのけるような看板が最初に目に入ったのでアレだったが、反対側に回ってみると、一番目立つところの看板はウェルカム感が凄かった。ちょっとドン引きしかけていた心がなごむ瞬間。ちょっと入ってみても良いかなという気持ちにさせる。

 

普通はこっちの看板から見るわけで、「お!お・も・て・な・しされるのか、じゃあ入ってみたろかな」とデカ看板で引き寄せられた客に対して、主張強めの小さい看板3枚は「だからといって、あんまり調子にはのるなよ?」と釘を刺す効果として設置されているのかもしれない。そう考えると、店主はそこまで悪い奴でも無いかもしれないという気になってくる。

 

どうも古くからある店みたいだし、よっぽど変な店だったらさっさと潰れているに違いない。ちょっと入ってみて、もし面白くないお店だったらすぐ出れば被害は無いだろう。「「串に刺して焼いた何か屋」という看板にしとけよな」と(心の中で)つっこみ入れるのも、旅の出来事としては悪くない経験かもしれない。

 

そんなわけで、意を決して店内に入ってみる。

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お店の中は薄暗くて、雑然としていた。巨大なコの字型のカウンターが焼き場を囲むようにあるだけのシンプルな構成。お客さんはそんなに多いとは言えなかったが、慣れた感じのサラリーマン風の常連客がちらほら。近年あまり見ない「穴蔵感」のある飲み屋だった。

 

基本的には小汚い店ではあるが、カウンターに腰掛けて「穴蔵」の一員として収まってしまうと、非常に心が落ち着いてしまう。もうここから動きたくない気持ちになった。初めて入ったのに好きな店になった。

 

特徴的といえば、カウンターに設置された写真の太鼓。これが店名の「加賀太鼓」の由来だったのだ。注文が入るたびに店員か大将が太鼓を叩く!その太鼓に何の効果があるのかよくわからないが「楽しさ」の演出のひとつなのかもしれない。注文するたびに太鼓を叩かれたら楽しいか楽しくないかと言われれば「楽しい」に少し傾いてしまう。どうしたって。

 

ここでは「本当の焼き鳥」を食べれるかも?そんな期待をしつつ、立てかけてある簡素なメニューを見ると、どれもこれも安かった。こんな店ですごい値段がついてたら戸惑うので、そりゃそうだろうと思うが、とにかく安心してビールといくつかの焼き鳥を注文してみる。焼き鳥は関東風でやきとん系メニューが多かった。

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試しに焼いて貰ったシロ。タレがかかっている。一本単位でも焼いてくれる店の優しさを感じる。豚の腸であるシロは、僕はタレで食べるのが大好きだ。

 

ここのを食ってびっくり。とんでもなく美味い。関東の下町とか、いろいろ焼きとんの名店といわれる店で食ってきたけれど、ぜんぜん負けてないと思った。タレもとにかく美味い。正直、金沢で、美味い焼鳥とか焼とんとか期待してはいなかったが(福井のチェーンである秋吉に行こうとはしていたけれど)これほどの焼とんが食べれるとは。

 

奇妙なお店であるが、主張するだけあって、味は本物かもしれない。でも食通✕、評論家お断りなので注意が必要!

 

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鶏皮とか地鶏焼きもべらぼうに美味い。カツがのったカレーを2杯と、豚バラの定食を食った後に来たのが悔やまれる美味さ。1本づつ食べるのが限界だった。

 

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これだけいい味出してる店だからお漬物もどうなんだろう!?と思って注文したが、お漬物はお漬物だった。スーパーかどっかで売ってるやつ。でも安いから嬉しい。

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お酒なんかも飲んでしまう。北陸といえばお酒だ。とくに石川県は美味いお酒が多い。延々ここで飲んでいたい居心地の良さ。大将と店員さんの2人で回しているので、焼き鳥なんか注文するとかなり時間かかってしまうのだけど、ゆっくり飲むならそんなペースで構わない。

 

しばらく飲んで会計をしてもらう。かなり安かった。この店は間違いなく「焼き鳥」屋だったと唸るしかない。近所だったら通うわ。

 

次に金沢来た時は、必ず腹をすかせた状態で来ようと誓った。でも、豚バラとか食ってしまうかもしれない…。どうすれば。連泊すれば良いのかも。

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店の奥にあるトイレに行ったら十年前くらいの新聞の切り抜きがあった!それによるとここの大将は本まで出しちゃっているらしい。マスター語録というタイトルをつけるあたりも、店構えや焼き鳥の味も含めてタダ者じゃないのがビンビン伝わってくる。普通の人にはちょっと無理だと思った。

 

f:id:butao:20180128165326j:plainトイレには大将による主張めいたものがあった。マスター語録?自分でいうか?あ、これって本のタイトルと同じや!?

 

マスター語録―楽しくなければ人生じゃない

マスター語録―楽しくなければ人生じゃない

 

Amazonで検索しても見つかる。読むしか無いと思って取り寄せて読んでみた。太鼓を叩く店をオープンするに至ったマスターの波乱万丈の人生ストーリーかと思ったら、トイレに貼ってあった主張の連載の単行本化だった!!!それとエッセイっぽい書き下ろし(?)がいくつか。

 

この本を読んでマスターの人となりは分かったがお店の謎はわからないままだった。お店までバスで通勤していることがわかっただけだった。

 

↓ここに辿りつくまでの軌跡。(あわせて読みたい

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