当ブログにはアフィリエイトバナーが貼られている。
貼られているというと他人ごとみたいだけど、たしかに他人に貼られているのもある。
今のところははてなブログの無料会員なので、はてなが貼ったバナーが本文の中に出てきたりするのでそれは他人のやつだ。いずれはてなブログプロにするかもしれないけど、これをパコパコと執筆している時点ではそうはなってない。
今やアフィリエイトバナーの基本となっているのはGoogle AdSenseだ。
これが何で人気かというと、なんだかんだいって貰えるお金が多いからである。そのぶん、内容にアダルトなものが含まれてはいけないとか、いろいろと厳しい条件もある。
今はユーチューバーというのが人気だけど、ユーチューバーもGoogle AdSenseの仕組みでお金を貰っている。Googleが運営しているから当たり前のことだけど、だったらブログやホムペにGoogleのバナーを貼っても、表示回数あたり似たような収益が得られる。
ユーチューバーは一瞬もてはやされたけれど、おもったより広告の費用対効果が伸びてなくて、広告収入もぐんと下げられてしまったらしい。大変だ。
広告とか営業の何が厳しいかというと、パイの奪い合いであるというところ。
そらそうだ。市場に転がっているお金というのは限られている。誰かが取れば、誰かのぶんはなくなってしまう。そしてたいていの場合、それぞれのお金の向かう先というのはとっくに決まっていて、それで現在も社会が滞りなく回っている。投資先に困っているのは資金を潤沢に持っている(たとえば銀行みたいな)資本家に限られる。
営業するというのは、どこかで遣われるハズだったお金を、強引にこちら側にひっぱってくる努力をすることだ。だから非常に難しい。
ホムペやブログの運営というのも同じで、たとえばこのブログのアクセスが1増えた場合は、どこかへのアクセスが1減るか、滞在時間が減っているか、そういうことが発生しているわけだ。情け無用の仕組みである。
「ネット広告市場そのものを開拓するという気概はないのか!イノベーションせえよ!」
気軽にこう言ってくれちゃう人もいるが、イノベーションしたり市場を拡大したり、Win-Winの関係を築いたりは、そうそう簡単にできるもんではない。インターネット市場全体に投入される広告費を増やすなんてのは、他市場や経済全体の都合で決まってくるので、全体の動向というのが重要になってくる。
インターネット広告市場というのは今後も伸びていくには違いないが、どういう伸び率になるかは正確に知る事は不可能だし短期的には浮き沈みもある。だから例えば100ずつパイが増えているところに、ユーチューバーが200も増えてしまったら、より営業力の格差は深まってしまうというのは誰にでも理解できると思う。もっというと増えない場合もあるのでより深刻である。少子化が叫ばれる日本国内においては、どこかでピークを迎えて減少していくことも考慮しなくてはならない。そうなると今より熾烈な争いになるかもしれない。不景気というのはそんなものだ。
さて、そんな難しい営業の話だが、実は、このブログの横のスポンサードリンクには、楽天市場のバナーも貼られている。実はなどともったいつけたけど、見りゃわかると思う。
楽天というのは好きになれない企業だ。楽天トラベルにはお世話になっているものの、楽天のサイトっていまいち見にくいし、サービスも押し付けがましいものが多い。だから楽天トラベル以外のサービスは滅多に利用しない。
「おいおい、バナー張っているのにそんなこと言うのか。だいいち、お前はそんな好きでもない楽天のバナーまではって、アフィリエイトでせこく稼ぎたいのだろ??」
それが違うのである。
温玉ブログを見に来てくれる読者様が、何かの拍子に楽天のバナーを踏んで買物をしてくれれば僕に小遣いが……
そんな助平心ではっているのではない!
いや、本当はちょっだけ思っている。心の広い人が、そうやって買物してくれたら、ちょっぴり嬉しいのが正直なところ。
しかし、そんな嬉しいことはあんまり無いだろう。
「じゃあ、なんではっているんだよ!」
この温玉ブログに、わざわざ楽天のバナーをはっている理由。
それは、僕の友だちにすっごく気前のいい人がいて「楽天で買物するんだけど、お前のところにバナーがあれば、そこから買ってやるよ」っていってくれているので、そのためにはっているだけだったりする。
「別に普通に買物しても良いけど、どうせなら知ってる人に少しでも利益がいけば良いから」
アフィリエイトとして最強の理由。嬉しい。嬉しすぎる。こんなパトロンがいて僕は幸せ者である。
では、このブログを書いている僕は、そんなパトロンのお陰で、左うちわでウハウハな生活を送っているのか?
そうではないのだ。
なぜなら……
「売上の1%」
年間、100万円の実際の買物を楽天市場でしてもらって、やっと1万円だけ貰えるというすさまじいもの。
自分のサイトから年間100万円の売り上げ。それだけで僕なんかは目眩がする。普段から楽天のバナーの売り上げを見てる身からすれば。Amazonみたいなわけにはいかんのだ。パトロンとか大げさなこと書いて申し訳ない。
たとえば、仮に、楽天市場のアフィリエイトだけで、ユーチューバーよろしく、生活できるだけ稼ごうと思ったらどうなるか試算しよう。
貧困最低ラインの12万円としよう。本当に生活保護レベルを想定した。
月に楽天市場で1200万円の商品を売れば達成!!!
年に1億3400万円の売上げだ!!!
「あ、今みたいに楽天で買物してくるパトロンを1000人くらい確保できれば達成か。なんだ簡単やん。」ってのはもちろん全力で嘘である。
年商1億3400万を超える会社が、日本の企業の何%あるんだ!!
ましてや一人でコンスタンツに、毎月1200万円もの売上をあげるスーパー営業マンが、日本に何人いるのか。数えたことないけど、常識で考えれば、ほとんど奇跡のような存在だろう。
先に言ったとおり、営業やセールスというのは難しいものだ。楽天で買えるものは他所だって買える。それを押しのけ、パイを奪い取り、押し込み、やっとのことで買ってもらうことができるものだ。だいいち楽天市場のシステムはやたら使いにくく、ただでさえAmazonに客を奪われがちというのに。それなのに、年に一億も売り上げるなんて凄すぎる。
野球でいえば、弱小チームですっごい条件悪いのに、当たり前みたいに毎年20勝の成績をあげるピッチャーのようなもんか。
そんなスーパーウルトラミラクル営業マンに、楽天が与える報酬は……なんと生活保護レベル。
とんでもない。
なんなんだコレ!?
これが、楽天の流儀(やりかた)……!?
だから、三木谷御殿なんてものが建つのかもしれないけど。
もちろん、本当に、楽天市場だけで、そんな極端な売上をあげるホムペやらブログやらがあったら、Google AdSenseとかアマゾンアソシエイトとかの報酬はもっと凄いだろうし、広告の契約とかもバンバンくるとは思うけど。というか、そのノウハウだけでも買いたいってやつが山ほど現れるだろう。
どうなっているのか。
というか、その前に、楽天アフィリエイトの、個人での最高売上ってどれくらいなのだろうか。調べたけどいまいちよくわからない。
よくわからないけど、さすがに年に一億も売り上げるようなスーパーな人は、楽天も贔屓にして、何かと報酬を支払って引き止めるのではないか。
楽天のサイトをよくよく確認してみると、楽天はアフィリエイトの売上に応じてS~Dまでの報酬ランクがあって、最高のSランクは一億円の売上をしたアフィリエイターに与えられるらしい。
やはり一億円プレイヤーは、楽天とても優遇されるのだ!
しかし検索していると、ふと衝撃の文章に出会ってしまう。
「楽天で月に2500万円の売上をあげた時に25万円貰いました」
月に2500万円!!!これ3億円プレイヤーやん!!!!!そんな人に月25万円???
【楽天アフィリエイト】いつでもラクラク無料でスタート!成果報酬・料率ランクについて
もういっかい報酬ランクを確認する。
なになに……月の売上が一億円を達成するとSランクに……
月だと!?
つまり年間12億円もの売上をあげた者だけが許される称号なのかSランクって……。
それほどのミラクルスーパーウルトラデラックスセクシー営業マンがどの世界にいるのだ。そしてそのミラクルスーパーウルトラデラックスセクシー営業マンが受け取るであろうはずの報酬の利率はサイトのどこにも書いてない。
前述の「2500万円で25万円」が事実だとしたら、Aランクでも1%しかもらってないことになるのだが…。もしAランクが1%に毛の生えたような報酬しかもらえないのだとしたら、Sランクは良い所2%だなんてことも……。
楽天的には「5000万円も売ってくれたから本来は50万円だけど倍の100万円もあげちゃう!奮発しちゃう!」ってことなのだろうか……。こりゃ、豪邸もう一軒建つわ……。
だいたい、ホムペやブログを使って、楽天市場から誰かに10億以上の商品を売りつける能力があれば、他にもっと何かやれるだろ……まさに才能の無駄遣い……。
いや、それでも、ホムペやブログに、楽天のバナーをはって、なんとなく売上を眺めるのが楽しいからやってる、って人もいるとは思う。まさにそんな人達の気持ちを利用するのが楽天のビジネスモデルなんだろう。
しかし、それにしたって、本当に、月に一億も売り上げる化け物に、たった2%しか分前をよこさないの?それって人類の損失ではないのか?
勝手に2%ってことになっちゃってるけど。僕の中では。
才能の無駄遣いというか、日本の社会って、こういうのが多すぎるのではないか。もちろんGoogleが最高だというつもりもない。Amazonもだ。彼らは彼らとて世知辛い。厳しいビジネスやっている。
が、しかし日本の企業ではこれよりも分が悪いのばかりってどうなっているのか。楽天なんてまさにその際たるもので、はっきりと1%しかもらえないと書いてある。純然と分け前が少ない。
これ、ええのん?
だから楽天の田中まーくんもアメリカに行ってしまうのじゃあ無いの。