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三原の知られざる名店『お好み焼ゆりちゃん』を再訪する話

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尾道でうどん食って商店街などをぶらぶらして堪能したあとは本来の目的地の三原駅まで移動した。三原はたこの街を前面に押し出している。でも瀬戸内ぞいの街はたこの街が多い悔しさもある。関西人はたこの街というと明石を真っ先に思い浮かべるやろし…。そして広島県内でも、広島や呉や竹原などにたいして、東側の三原や尾道や福山はややマイナーか。どうなんじゃろ?


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曇りがちですごしやすい三原駅前の風景。ご覧の通りとくに目立つものはない。ちょっとした商店街兼飲み屋通りとお土産物屋くらい。少し歩けば海に出る喜びだけは保証されている。


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ただし今回は海とかは目もくれずAEON方向に歩く。かといってAEONに用事があるわけでもない。三原AEONについてはいずれ書こうと思う。


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橋を渡ろうとしたら川が干上がっていて驚いた。考えたら引き潮だからかと。海が近いというのはそういうことなのか。


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この何にもなさそうな道に目的地あり。


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お好み焼ゆりちゃん。これが目的地だった。どう見ても地域に密着してるお好み焼き屋にしか見えない外観で、入るのに怯む人は怯むかもしれないが、実際問題地域に密着したお好み焼き屋そのものだったりする。間違っても観光客がわざわざ訪ねたりしない店。駅からもほんのり遠いし。なにしろAEONより先であるし。店先におばあちゃんの手押し車が駐車してあるところからも推して知るべし。


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がらがらと扉をあけて入ると鉄板の周りにはおばあちゃんがぎっしり!5人くらいでお好み焼きを突きつつ、広島名物の鉄板会議を繰り広げていた!

 

とても部外者が割り込む余地なし。まさかこんな混んでるとは…と思いつつも、動揺を気取られないように、ノータイムで壁際のサイドテーブルに座る。そして「お好み焼き…うどん入りで…」と出来るだけ淀みなく注文したつもり。お店を一人で切り盛りしてるお姉さんが、さっそく冷蔵庫から材料を取り出して鉄板に展開。


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サイドテーブルの席でセルフサービスの水を飲みながらぼんやり待つ。鉄板を囲んでヘラで食べるような広島ネイティブな店だけど、サイドテーブルで食べる場合はお皿に盛ってくれるのかしらん、なんて呑気に構えながら。その間も、おばあちゃんたちによる鉄板会議は止まらない。

 

張り紙を見ると、本年より水木が定休日になるという告知が。ネットなんかにほとんど情報のない店だけに、自分がここに来れたのは奇跡に近いと知る。前回ここに来たのは水木のいずれかだったはずだ。今回はたまたま火曜日だった。鉄板会議の方に耳をやると「明日から連休じゃけえ」とか話してる。


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そうこうしてうちにお好み焼きがけっこう焼き上がってきた。するとふいにおばあちゃんの一人が立ち上がって帰るわと。そして僕に鉄板の周りにこいと促す。まさかの展開だ。やっぱり鉄板で食べるしかない店なのかもしれない。その際にさらに気を利かせてセルフの水を汲んでくれて出してくれた。さっき自分で汲んでたので、目の前に水のグラスが2つ並ぶ。


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おばあちゃんの鉄板会議の輪に入り(別に発言はしないけど)お好み焼きをつつく。自分も大阪で育った人間なんで、お好み焼き焼きをヘラで食べるのには抵抗がないが、うどんの入った広島のお好み焼きはなかなか難しいと思ってる。どうしてもポロポロと崩れてしまうのだ。ここのお好み焼きはふわっと柔らかく焼いてくれるのでなおさらだ。おばあちゃんらのネイティブ会談をBGMにぐんぐん食べる。広島でお好み焼きを食べる時に、うどんを入れてもらうか、おそばを入れてもらうかは永遠の命題だ。今回はおうどんにして心底良かったと感じる。そういえば直前に尾道で柔らか優しいうどんを食べていた。お好み焼きのうどんも柔らかくて優しい。そんな気分の日だった。


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おばあちゃんたちはとっくにお好み焼きをつつき終わって、コーヒーとお菓子を出してもらってお喋りを続けていた。結局は地元の人たちとこういう繋がりでやってるお店なんだなあとか考えてたら「コーヒー要ります?」と言われてドキッとした。素直に淹れてもらうことにした。お菓子も付けてくれた。インスタントだけどやけに美味しく感じた。

 

御馳走様と帰る。お好み焼きはうどんいりで750円。次に来れたらそばにしようかなと。最初にたまたま散策してこのお店を見つけた時にはそばだったのか、麺無しだったのか覚えてない。「うるさくてごめんなさいね」と言ってくれたが、ネイティブな会談に混ぜて貰ったこっちの方が恐縮に思ってる。また来たいが、水木が休みというのはなかなかのネック。でもこれを知らなかったらもっと来れなかったので前向きに考えたい。

 

なんで三原で、一度だけ来たこの店が気になったのかはよくわからない。それだけ名店だったということだろうか?三度目また行きたいと思ってしまってるし。ちなみに広島のお好み焼きは「〇〇ちゃん」という名前が多い。店主の名前が付きがち。ただしここの店のお姉さんの名前が「ゆりちゃん」かどうかは不明。なにしろお母さんのお店を引き継いだと言ってたので。母の名前の可能性もあるし、それすら違う可能性も……。


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帰り道の八百屋で、くわいが並んでるのを見てときめいた。かなり大きい。福山も三原もくわい文化圏なのか。

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