今池の駅の近くにある中屋パンというパン屋は目立った存在だ。いかにも昭和の甘パン屋という外観。いまあらためて調べたら80年の歴史を誇るとか?戦前からあるの!?バックボーンとかまるで知らなったが、人気店のオーラーは確実にあった。例えると池袋駅前のタカセの甘パン屋を初めて認識した時と同じ感覚というか。
最初みたときはむちゃくちゃな存在感に惹かれて入店。そしたら期待に応えるかのように充実した甘パン、惣菜パンのラインナップに圧倒された。いくつか買ったパンはどれも満足するものだったし、ひっきりなしに入店してくる客の多さにも納得したものだ。
てっちゃんたちと今池に来てるんだから、せっかくだから見てほしいなと思い入店した。わけもわかってないてっちゃんには「好きなパン買ってあげるから」と言って。
相変わらずのどれもうまそうなラインナップ。普段はパンとか自重してる(とくに甘パン)なのだが、今回は看板商品の揚げあんぱんを買う。てっちゃんはフランスパン的なものに何かクリームを挟んだやつ。そして僕はそれとは別に、漬け物をサンドしたフランスパン的なやつ。漬け物サンド!滋賀県とか岡山県とかで有名なたくわんサンドの類似品みたいなものもあった。
これが漬け物サンド(名前は適当)。キャベツ?いやレタス?とキュウリやニンジンの浅漬けに塩昆布がまぶしてある。惣菜パンの極みだろうか。色物っぽいがめちゃくちゃ美味かった。サウナで汗をたっぷりかいたあとだけにしみる。ウェルビーのサウナのあとは漬け物パンというコンボを提唱したくなるほどしみじみ美味い。本当はカツサンドも買いたかったが、今から飲みに行くつもりだったので自重した。てっちゃんの食べたのがどんな感想だったかは知らない。でぃおは甘パンを3つくらい買ってた。歩きながらパンをパクパク食べてしまう3人。2020年版パクさん勢だ。僕はてっちゃんに揚げあんぱんも勧めてみたが、興味なさそうだったので諦めてカバンにしまった。いつか使いどころもあるだろうと。
漬け物サンドから、中身だけが溢れて包装のビニールに残った状態。「歩きながら漬け物パンをパクつくパクさん」から、「ただ袋の中の漬け物を歩きながら無心に食べるおじさん」になった瞬間だ。相当あぶない。
しかしパンの中毒性はやばい。うっかりすると全種類食べたくなってしまう。ここはきっとそんな中毒患者をたくさん作ってきた店なんだろうなと思った。