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これから京都に観光に行く場合、出来るだけ大阪のホテルを取ることをオススメしたい理由が出来た!?

京都のキムラといえば寺町のすき焼き屋さんだが、もてラジ村のキムラといえば木村ゆう氏である。そんな木村ゆうさんが書いた京都の旅行客離れの記事を読んでいて思い出した事があった。

kimniy8.hatenablog.com

 

今年の1月か2月に、京都の祇園のサウナの名店ルーマプラザにチェックインしようとしたとき、「200円を頂戴します」とフロントで言われてギョッとしたのだ。

 

楽天トラベルを通して支払いは済ませていたので、当然ながらフロントでの支払いは無いものと高をくくっていたからだ。僕は宿泊に対しては、たいていネットからの支払いをするので、現地の宿泊施設でお金を出すことはあまりない。

 

なんでこうなったかを聞いてみると京都市が宿泊税をとるようになったかららしい。

 

宿泊税というものがあるのは前から知っていた。ずいぶん前から東京都が導入していて、大阪府もわりと近年になって導入することになったというニュースを見たことがあるからだ。

 

しかし僕にとってはかなり他人事にニュースだった。実際に宿泊税というのを支払ったことがなかったからだ。

 

宿泊施設を利用しないというのではなくて、東京へは良く泊りがけででかけていたし、地元の大阪でも宿泊することは実際すごく多いのだ。

 

でも宿泊税を意識したことは無い。なぜなら宿泊税は高いホテルにだけかけられると思っていたからだ。

 

東京都の宿泊税

一人あたり宿泊料10000円を超えるホテルで100円

一人あたり宿泊料15000円を超えるホテルで200円

これを一泊ごとに人数分支払う。

<税金の種類><宿泊税> | 東京都主税局

 

大阪府の宿泊税

一人あたり宿泊料10000円を超えるホテルで100円

一人あたり宿泊料15000円を超えるホテルで200円

一人あたり宿泊料20000円を超えるホテルで300円

これを一泊ごとに人数分支払う。

大阪府/大阪府の宿泊税について

 

なんかカードゲームの効果みたいな書き方になってまったが、宿泊税はかような事になっている。つまり僕自身は宿泊料が10000円を超えるようなホテルを利用する機会などほとんどなく、たまーーーーにあったとしても、そういうケースでは料金感覚なんかマヒしてるわけで100円くらいは誤差みたいに思っていて、宿泊税なんか意識できるわけが無かったのだった。

 

だから宿泊税なんていうものは金持ちだけが支払うものであり、僕のような貧乏人があれこれ考えなくて良いものだと思っていたフシがある。

 

しかしだ。なぜか京都市で僕は200円の宿泊税を請求される羽目になった。ルーマプラザの宿泊料は3600円とかそんなもんだ。そりゃサウナ&カプセルとしては、ちょっとだけ豪華な施設ではあるかもしれんが、一般的なホテルの価格からしたらものすごい庶民価格ではないか。4000円にも満たない料金に対して200円も取られるなんて、消費税をダブルがけされたくらい凄い。なんなのだ。どういうことだ。自分に何が起きたのかわからなかった。

 

とりあえず文句のひとつも言いたかったが、フロントのお姉さんと揉めてもしょうがないので、「あ、そうなんですか」なんて平静を装って200円を支払ってから、あわてて京都市の宿泊税について調べてみた。

 

京都市の宿泊税(2018年10月から徴収開始)

一人あたり宿泊料20000円未満は200円

一人あたり宿泊料50000円未満は500円

一人あたり宿泊料50000円以上は1000円

これを一泊ごとに人数分支払う。

京都市:宿泊税について

 

料金だけ見ると、若干高いかなあ…最大1000円は凄いなあ、と思うくらいだが、実は東京都や大阪府の宿泊料とぜんぜん違う!何が違うかをよく見て欲しい!

 

20000円未満は一律200円!!!

 

これだ!これが僕がサウナの宿泊で200円も徴収された暗黒ルールだ!

 

つまり、1000円の宿でも、500円の宿でも、京都市のホテルに泊まったら200円は絶対に取られるのだ。1000円の宿をとったら20%も税金をかけられることになる。

 

反対に50000円もするホテルに泊まる人は1000円の税金をとられるが、2%の税金ということになる。すさまじいまでの逆進性の税金だ。確実に弱い者いじめ。

 

京都で1000円のドミトリーみたいなところで5泊したとしよう。総支払は5000円で宿泊税は1000円とられる。50000円のホテルで一泊した人の1000円と同額。この現象に納得が出来る人とはまともに会話できる気がしない。

 

もちろん東京都と大阪府の宿泊税だって、つきぬけて高いホテルに泊まれば割合は下がっていくわけで、厳密にいえば逆進的な税ということになるが、10000円以下の安宿は免除するという救済処置がある。だから僕は宿泊税なんかほとんど気にすることなくホテルを利用できていたのだった。

 

ひるがえって京都市は何なのか。何がしたいのだろうか。

 

宿泊税の目的にはこのように書かれていた。

「国際文化観光都市としての魅力を高め,及び観光の振興を図る施策に要する費用に充てることを目的としています。」

 

外国人、京都市民、市外からの旅行者すべて、しかも安宿に泊まる人からも一律で200円を徴収することが観光都市としての魅力を高めることになるの?全く意味がわからないのだが。京都市が何をやりたいのかわからない。

 

「京都のホテル混雑を緩和するために宿泊客を少しでも減らしたい」と思って導入したなら納得がいく。「観光は京都だけど、宿泊は大阪のホテルで良いや」と思う旅行者が増えていってもおかしくない政策だ。そういう企みなら上手いルールを作ったものだと思う。僕は京都市にはできるだけ泊まりたくないと思ったし。

 

けど、祇園祭とか、大きなイベントになれば、高い料金でも泊まりたいという観光客はいくらでもいるだろうから、あまり緩和にはならないと思われる。実際にこの時期のホテルは高い。逆に打撃を受けるのは「なんでもない日」だろうし、安い宿ほど客離れにつながるだろう。

 

「安い宿に泊まる客なんか京都に来てほしくない」と考える市民はけっこういると思う。でも、安い宿を経営している側はそうは思ってない。安い宿を経営しているのは、そういう価格帯のサービスの需要をあてこんでいるからであって、足をひっぱるような政策をされたらたまったものではない。

 

だいたい京都市民だって、終電がなくなって泊らないといけないとか、朝早いから安いカプセルに宿泊しようとかなったときに、余計な出費を強いられるわけだからいくらかは損をかぶるのだけど。それでも良いなら良いけど。そして安宿には京都市から撤退して欲しいと考えるなら、それはそれでひとつの考え方なのだろう。

 

近年のインバウンド需要で増加したホテルは、総じて価格帯が安いホテルだったりする。ドミトリーのようなものやカプセルホテルも増えまくった。京都市にそういうホテルが進出してくるのを抑制したいというなら趣旨は一応はわかる。しかし大阪や奈良などに宿泊して京都に観光にくる人が増えるのだとしたら、市内の混雑具合自体は変わらないのかもしれない。

 

しかし僕がギョッとしたように、海外からの旅行者もネットを通じて支払いを済ます人が多いので、知らずに泊まろうとした人がフロントでトラブルになりがちのようだ。こんな悲劇はかわいそうなので、できるだけ周知したいと思って書いた面もある。日本語のブログだけど。日本人も取られるので。

www.kyoto-np.co.jp

 

ちなみに、金沢市も2019年4月から京都市と同じく20000円未満は一律200円徴収というタイプの宿泊税を導入する。金沢としえばアパホテルのお膝元だ。近年、宿泊施設が増えてきていたが、どんな安宿に泊まろうとも200円徴収されるらしいので注意して欲しい。

 

金沢市にどういう勝算があるのかは知らないが、いち貧乏旅行者としては迷惑な限り。行った最には、できるだけ金沢で飲み食いしていたのだけど。どんなところに泊まっても200円とられるなら、宿泊は最小限にしたくなってきた。まあ、そんな程度の人間は迷惑だったというメッセージとして受け取りたい。

 

それと大阪府も2019年6月から、宿泊税の徴収対象を10000円以上から、7000円以上に引き下げるらしい。まだまだ僕の利用している価格帯よりは上だけどジリジリせまってきている恐怖がある。

 

東京都は宿泊税の改正計画は現時点ではあんまり話にあがってないどころか、オリンピックに向けて免除させようという計画まであるらしい。どういうことやねん!?納得いかんとはまさにこのこと。

www.sankei.com

とにかく、関西旅行において、京都に宿泊しようとしている人は、以上のことを心得ておいて欲しい。場合によっては大阪に宿泊しても良い。どうせ近いので。

 

 

僕自身は、京阪沿線民で、京都のアクセスが良いので、ルーマプラザにサウナを愉しみに行っていただけなのに、観光の魅力がどうとかで200円を取られるみたいな事に対してものすごく嫌な気持ちになっている。ルーマプラザ京都にしても、少しでも安くサービスを提供しようとしているはずなのに、市から勝手に200円の値上げをされるわけだ。ルーマプラザに200円払えというなら余計に払っても良いくらいのサービスだと思うけど、単なる税金だというのならバカらしい。

butao.hatenadiary.com

祇園あたり

 

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