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マゾ専用のサービスである楽天の楽券を利用して、すき家や大阪王将で食事をする自虐的行為について

楽天の楽券というサービスがヤバい。なにがヤバいかというと、普段なにげなく食べている外食店の敷居を数段押し上げ、苦痛度を高めていくサービスだからだ。それでいて普通に使ってるぶんには金銭的な見返りはとても低い。

 

僕が使ってみた楽券対応サービスは、以下の2つのチェーンだ。どちらもほぼ全国区だからわかる人が多いと思う。他にもいくつかが楽券サービスに対応しているが、店舗数や知名度でいえばこの2つがダントツだろう。だから僕もこれらを選んだのだが。

大阪王将 公式通販(餃子・焼飯)

ゼンショーネットストア楽天市場店

 

僕の買った楽券を具体的に説明すると、「1050円で牛丼並の3杯ぶんの電子チケット」と「750円で餃子3人前ぶんの電子チケット」である。まあ、回数券みたいなもんだ。回数券だと、事前に複数ぶんの会計を済ます代わりのプレミアとして、いくらか安くなるみたいな設定になっているが、この楽券に関しては別に1円たりとも安くならない。まずこれがヤバい。じゃあ何のために事前決済するのだと。

 

とはいえ、鉄道におけるSuicaICOCAみたいな電子マネー系のサービスも増えてきた。こういうのは別に事前に何万円チャージしておこうとも1円も得をしない。その代りにカード一枚で様々な支払いの決済可能という利便性を提供していたりする。複数の鉄道会社・バスに対応していたり、コンビニでの支払いに使えたりなど。

 

とすると楽券にもなにかの利点があるのかというと、これが全くなかったりする。すき家の楽券は牛丼しか頼めないし、大阪王将のは餃子にしか対応していない。他のメニューに変更は不可だ。(いちおう、すき家の牛丼並盛りは、差額で大盛りにしたりトッピングを変えたりくらいは出来るようだ)

 

そして利便性の方だけれど、財布を出さずにスッと決済出来るみたいなスマートさは微塵もない。財布を出さずに決済出来る、という部分まではたしかにそうなのだが、ここから先が修羅の道だったりする。楽券使用するまでのステップを以下に説明する。

 

1.まずそれぞれの店に来店し、注文時にスマホとかで、楽券のページを表示する。そして自分が購入した楽券の画面にする。店員に「これ使いたいのだけど…」などと発音する。(もちろん店舗にWi-Fiなんてないので、ネット回線はもちろんすべて自前でなんとかする)

 

2.店員が店舗固有の4桁のパスコードを教えてくれるはずなので打ち込む。

 

3.店員に楽券の画面が「使用済み」になるのを見届けてもらう。これでその商品が無料にされる。

 

まあ、めんどくさい。カードでピッみたいな楽ちんさは微塵もない。こんなステップ踏むくらいなら財布からお金出して払いたくなってくる。でもこれで済めばまだ良い。これだけだったら僕だって「マゾいサービス」なんて言わない。なんでこれがマゾいのかというと、揉めるのである。十中八九、店員と揉める。いうたら軽いトラブルに発展する。

 

何回も使った僕だからこそ力強く言うが、第1ステップで、「えっ!?」とならなかった事は一度もない。まず間違いなく「そんなサービスが…」という顔をする。店員にスマホをとられてマジマジとみられるかもしれない。何度もあった。

 

「ちょっと調べます…」となったらまだマシな方で、「うちはそんなサービスやってない(キリッ」と言われるまである。もちろんそれは苦し紛れの言い訳であって、実際は全店で使えるという設定になっている。(たしかに例外店舗はあるが、それは施設内の特殊な店舗で、ちゃんと明記されている)

 

だからここで「そんなことない!使えます!」というくらいの押しの強さを発揮出来ない人は楽券を使えない。力強く返された店員はどうするかというと、「ぐっ…では調べます」と言って調べ始める事が多い。それくらい滅多に使う人がいないのだ。

 

なんとかステップ2までたどり着いたとしよう。かなり待たされる事もあるけど、我慢するのが楽券の醍醐味だ。ここから店舗固有のパスコードを教えてもらい打ち込むわけだが、パスコードがすんなり出てくる店員も多くはないので、さらなる「待ち」が発生するのは覚悟したい。

 

そして待った挙げ句「よくからないんで、もう良いですわ。無料にしときますわ」みたいな投げやりな結果になることもある。その場合は、楽券は消費されずに、商品だけタダ取りみたいになるが、「ラッキー」的な事は微塵もない。こんな思いをするくらいなら、散々待たされた上にゴネ客みたいな扱い受けるくらいなら、300円程度は最初から現金で払えば良かったという気持ちになれる。たぶん現金払いがもっともスマートだ。

 

これが、昨今の携帯会社とかが配りまくっていたデジタル無料券の類なんだったら構わない。「別にそこまでの思いをしてまで乞食行為しなくても…」で済む。でも先に説明したとおり、事前に決済しているだけで、決して無料券ではないから困ったもの。しかも1円も安くなっていないから使わないと確実に損になる。

 

さらにいえば、楽券というのは使用期限がすごく短い。一ヶ月とか三ヶ月とかだ。買っといて「いつか行くか~」とかのんきに構えていると、ふと気がつけば「あと5日以内に牛丼3杯喰わねば!?」みたいな事態に陥る。

 

そんなタフな状況下、必死の思いで牛丼を食べに行って、チケットが消費されずに牛丼が食べれたとして「ラッキー(はぁと」とか思うか!?思えるならたいした精神力だと思う。まさに楽券を買うために生まれてきたような人類といえる。

 

そしてこれの恐ろしいところは、そもそもこんな回数券的なものを買う人間は、特定の目当てのチェーン店の店舗の利用を想定していると思われる。家から近いとか、会社の行き帰りにある店舗とか。そういう店舗で、上記のようなゴタゴタを経験したあとに、もう一回、同じ店舗でそのサービスを使う気になるだろうか。

 

ここで考える事は2つだ。

「一度こんなトラブルを経たんだから、さすがに店員も覚えたろうし次はすんなりいけるだろ」か、「また面倒くさいやつがきたと思われるのも癪だし、別の店舗で試してみるか~。ゴタゴタしたのはたまたまであって、別の店舗だとすんなり使えるかも?」だ。

 

僕は両方思った。まずは「同じ店なら…」理論で、同じ店舗で何度も使ってみた。そのたびに第1ステップ、第2ステップともに揉め倒した!やっぱりそれ以降も、僕以外の誰も楽券なんていうサービスは使ってないのか、店員同士への浸透度はまるで変わってない!?「回数をこなせば…」というのも店舗によるとしか言えないみたいだ。とはいえ一週間で10回くらい使うみたいな強い精神力があれば、どんな店舗でもさすがに覚えてくれると思う。面倒な常連客として。

 

次に「楽券のプロフェッショナルみたいな店舗もあるかも…」理論で、複数の店舗で試してみた。しかし今の所、ゴタゴタを経ずして使える店舗に出会った事がない。こればっかりは、個人のリサーチの範囲内なのでなんともいえないが、大阪市内で客数も多い店舗ばかりであるというのは言っておく。

 

かようなゴタゴタを乗り越えれば使えるのは間違いないが、何の得もしないというのは間違いない楽券サービス。たまたま入ったすき家がワンオペでパニック状態のときに、このゴタゴタが起きたときの気持ちわかりますか?こちらが悪いわけではないのに、まさに針のむしろである。めっちゃ悪いことをしてしまった気分になれる。

 

大阪王将にしたって、忙しい店舗は非常に忙しい。そんなときにこんなややこしい事を言い出す客…。僕も接客業経験者なのでわかる。わかるけれど、それでも言わなければこっちも損を被ってしまうので仕方ない。そんな哀しさを乗り越えた人だけが使えるのだ。で、得しない。

 

得しない得しないと何度も書いたが、実は楽天を使っている人ならツッコみたくてウズウズしていることがあると思う。

 

「そうはいっても、これ自体が楽天の商品なんだから、ポイントが付くし、ポイントも利用できるから、実質はいくらか割引されてるようなもんでしょ??」

 

たしかにそうだ。さすが楽天プロの目は誤魔化せない。その人の楽天の使用状況にもよるが、10%くらいのポイントが付く場合もあるかと思う。僕だって実際そんな感じで買っているわけだし、現金で買ってなくて、期間限定ポイントを使って購入していたりする。だから最悪、使いきれずに消滅したとて、期間限定ポイントが消えたと考えれば納得……は、出来ないけれど。さすがにそれは出来ん。

 

だいたい、マクドナルドや無添くら寿司みたいに、楽天のポイント支払いが可能という対応だったら、客も店員も、これほど苦しまずに済んだはずだ。レジでピッで済むし、むしろニコニコしていられたはず。しかし大阪王将すき家楽天ポイントに対応していない…。

 

どうしても、大阪王将すき家で、楽天ポイントが消費したいと思うと、現状は楽券しか方法がない。しかも牛丼か、餃子かという、縛り付きで。そして僕は楽券がなければ、どちらのお店も利用する予定なんか一切なかった。だいたいたまに大阪王将に行っても、餃子はあんまり頼まないし…。牛丼を食べる習慣もなかったし…。じゃあなぜ買った!?という気がしないでもないが、誰しも過ちはある。

 

とにかく、得をしたという気が微塵もないのは確か。これを現金で買っている奇特な人も世の中にゼロではないはず。そういう人は何を思っているのか。僕の知らないマネーロンダリングかなんかなのか。

 

他に数少ない楽券のメリットとして、ネットで楽券を他人に譲渡出来るというものがある。しかしここまで説明した通りのものなので、貰った方も苦しみを味わえる可能性がすごくたかい。そうすると「あなたに貰った牛丼券で恥かいたわよ!?」みたいな事になる可能性も…。いいけど別に…。

 

気になる人は下のリンクから買ってみてください。苦しみが買えます。

 

そして最後に。ゼンショーさん、店員にワンオペさせるのやめてください。

 

その後の情報で、サーティワンアイス店だと、楽券は専用の機械が備えており、非常に楽に使えるとのこと。僕は試していない。サーティワンアイスを食べる予定が無いので…。あとゴーゴーカレーはキッツいみたい。詳しくはこちらのブログも。

www.du-soleil.com

 

2019年の追記!

その後に大阪王将は楽券の取扱をやめていた。あれだけトラブルあれば当然だわな。記念にバナーだけ残しておく。

あ、ゴーゴーカレーも取扱をやめていた。揉めてたもんな。

 

 

 

 
 

安くて嬉しいダンロップのタイヤ靴。鮮烈なグリーンのマックスランライトを買ってみた。

前にダンロップのマックスランライトを購入したが、引き続きマックスランライトを購入してみた。ダンロップのマックスランライトというスニーカーには、白と黒と白黒くらいしか無いと思ってたのだが、どうもビビットなカラー使いのモデルもあるみたいだ。形からしてもぜんぜん違う。

 

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最初に買ったダンロップのマックスランライトは、前にもご紹介したこれ。シーボーズかキン骨マンのごとき白黒デザイン。他のも、黒一色とか、白一色とか、きわめて地味なデザインといえる。これがダッドシューズとか言われるのも、まあなんとなくわからんでもない。タイヤ靴の王道みたいなものと捉えている。

 

新しく追加したのはこれ。ぜんぜん違う。眩しいくらいに違う。他の色も、鮮烈な赤とか明るいグレーだったり、なかなかオシャレ。 

 

いささか突っ込んだ話をすると、前回に購入したのはマックスランライトM153というタイプで、今回購入したのはマックスランライトM216というタイプだ。M153は、けっこうな旧式であって、今では公式ページのカタログにも見当たらない。最初に気に入った奴だけに、ちょっと残念な気はするが、通販サイトなどではまだまだ在庫があるので今の所は問題はない。現行モデルではないのかもしれないが、流通量としては十分に確保されているようだ。

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パッケージは今までのダンロップのどれとも違うデザイン。ダンロップのパッケージは何種類デザインがあるのか。今まで3足注文してきて、いずれも違ってるのが凄い。どれだけ楽しませてくれるのかダンロップ。

 

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恒例の開封の儀である。今回は全くゴム臭がしなかった。そして鮮やかなグリーン色のシューズからは、みんなが言っているダンロップ臭も無いんじゃないの。僕にはよくわからんが、シーボーズみたいなデザインがダンロップというか、ダッドシューズの特徴なんだとしたら、これはどこからどうみてもシーボーズとは程遠い。そしてマジックテープでもないし。これでもなおダッドシューズとか言われるなら、僕にはわからない次元のセンサーで話し合っているとしか思えない。

 

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どこからどうみてもグリーンとイエロー(やや黄緑より)のスニーカー!それ以上でもそれ以下でもないはずだ!メッシュ部分が汚れたら小汚くなりそうな予感はあるものの、今は新品だから輝いて見える。値段が安いから汚れてきたら買い換えるなりしても構わない。

 

そしてダンロップだからむちゃくちゃに軽い。履き心地も前に言ったようにカポッとハマる感じ。防水性についてはよくわからない。メッシュ部分から激しく染みてきそうではあるが、もしそうだとしたらシーボーズタイプの白黒マックスランライトの出番かもしれない。

 

最初から紐を通しておいてくれているのは親切なんだが、ベロの部分がめくれやすくて多少履くときに面倒なところがある。その部分においては旧モデルのほうが楽だ。紐の通し方で改善される問題か、M216固有の特徴なのかは今の所不明。そんな深刻な問題でもないのでほっておいているが。

 

そんなわけで都合3足買ってみたわけだが、安定の白黒マックスランライト、防水性は未知数だが鮮やかなグリーンのマックスランライト、そしてつま先の防御は完璧ながら歩き心地としては微妙な安全靴。それぞれに用途がはっきりしていて嬉しい。これだけバリエーションを揃えても、かかった予算が一万円ちょっとくらいなのが、タイヤ靴の良さ。

 

新型のM238も気になる。今まで買ってきたものより千円くらい高い、まあはっきりいって素人には難しい上級モデルだが、それだけにかなり期待できそうだ。いつかはダンロップの上のモデルも狙っていきたい。

 

マジックテープタイプの新型M241も気になる。かなり防水してくれそうだ。さすがのダンロップアピールの強さ。マックスランライトのマジックテープタイプは、ダンロッパーとしては一足は持っておきたい。

 

僕が緑のM216を履いていたら、それを見た岐阜県のでに氏もダンロッパーデビューしてくれたようだ。嬉しいかぎりだ。一度履いてみればわかるダンロップ。懐にも足にも優しく、もしかしたらオシャレかもしれない。これからの市民靴のスタンダードといえる。

deni.jp

 

過去のダンロップ記事。

butao.hatenadiary.com

tettyagi.hatenablog.com

【ダッドシューズ】タイヤ靴もしくはダンロップシューズのブームが来る予感がする

てっちゃぎが「ダンロップのスニーカーを買うか買わないか迷っている」と言って着た時に、僕は「は?タイヤ会社やん」と聞き返したくらいだから、ダンロップの靴がどういうものなのか全く知らなかった。

 

調べてみると、広島化成というゴム草履のメーカーが、ダンロップブランドで靴を出していた。ダンロップだけでなく、ブリヂストンも靴を出していた。ADVANというブランドは、ヨコハマタイヤが出している靴だ。そこに至って、「タイヤメーカーの靴=タイヤ靴」というジャンルがある事を知った。

 

ブリヂストンなんかは元々は靴屋さんだったそうだ。アサヒシューズという会社のタイヤ部門が独立したのがブリヂストン。ぜんぜん意識しなかったが、靴とタイヤは親和性が高いらしい。だったらミシュランタイヤも靴を出しているのかよ、と検索してみたらミシュランの靴もあった。なんてこった。

 

そんなわけで、タイヤ靴というジャンルがあることを認識したわけだが、タイヤ靴の多くがかなり安いようにみえた。今まで自分の中で安いスニーカーというと、ノーブランドみたいな適当な靴を除けば、アシックスが3000円台で買えるので、いちばん安いみたいなイメージを持っていた。しかしダンロップブリヂストンのスニーカーも同じくらい安かったのだ。ADVANに至ってはそれらよりも1000円以上安かったりして驚いた。ただし、ミシュランの靴に関しては高かった。普通に4万円とかする。さすがグルメガイドを出しているタイヤ屋だ。

 

幅広サイズで足が楽、かつ安いというただ一点で、しばらくアシックスを履いていた僕だけど、タイヤメーカーの靴という部分に謎の可能性を感じたので、試しに一足買ってみることにした。

僕が買ったのはマックスランライトというのの白のやつ。3800円ほど。通販だったので適当にサイズを選んで購入。失敗しても痛くない値段だ。それはすぐに届いた。包装をバリバリと破くとやけにゴム臭い箱が出てきた。

 

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イメージによる思い込みとか、単なる偏見かもしれないが、箱からして、すごく、なんていうか、タイヤっぽさがある。「タイヤを注文してしまったのか!?」と不安になるくらい。新品に靴ってこんなにゴムの臭いがしたっけ。

 

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ちなみに、僕が現時点で持っている他の靴といえば、ミズノとアシックスだったりするが、これらの箱からは「靴!」という他の印象は受けない。ブランドイメージとは恐ろしいものだ。それにしても、日本メーカーの靴が好きすぎるだろと思う。なぜ日本メーカーの靴を買うのかといえば、幅広デザインで楽だからだ。それだけの理由だ。外国のブランドのもいろいろ履いた事があったが細くて足が痛くなったりした。そういうのもあって、いつしかなんとなく買わないようになってしまった。

 

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届いたダンロップを箱から出して履いてみた。サイズはぴったり。写真から伝わるかどうかは不明だが、むちゃくちゃ柔らかい履き心地。タイヤのように、足の先にカポッとはまり込むイメージをもった。今まで履いてきたどのスニーカーよりも「ゴム」を感じる。そして軽い。心なしか、靴底のグリップも感じる。タイヤやん。これはもうスニーカーというより「足に履くタイヤ」なんじゃないかと。実際ダンロップの靴は、溝がすり減ってきたら危険なので替え時みたいな話も聞いた。本当かどうかこれから試していくつもり。本当だったら足タイヤとして認定したい。

 

デザインもウルトラマンに出てきた亡霊怪獣シーボーズみたいでいかしている。こういうのを指して、「おじいちゃんやお父さんが履くみたいな靴のデザイン=ダッドシューズ」とか言われているが、お父さんはシーボーズみたいなデザインが好きなのか。ダッドシューズ=シーボーズなのか。しかし考えてみればシーボーズとかいうて通じるのは40歳以上の世代だけかもしれない。なるほど。

 

それまでは、アシックスの同価格帯のスニーカーを履いていたが、とくにどうという事もないものだった。良く言えばそのへんのスニーカー。悪く言えば値段なり。幅広なので履いていて多少楽というだけで、それ以上でもそれ以下でもない印象だった。

 

アシックスのスニーカーの不満点としては、メッシュ素材なので、小雨程度であってもあっとういう間に水が染み込んでくるところだ。だから少しでも天気が悪い日には不安しか無い。びっくりするほど水が染み込んでくるのだ。これがアシックスの特徴なのか、最近のデザインの靴の特徴なのかはよくわからない。

 

ダンロップのマックスランライトのウリ文句というのが「撥水加工!」というので、かなり期待していた。届いた実物から漂ってくる「ゴム臭」と「ゴム感」。加えてタイヤメーカーという圧倒的に「ゴム」なブランドイメージもある。ゴム長くらいの心強さだ。「これからは雨でも気にせずにスニーカーを履けるんだ!」と思い込んでいたが思い込みだった。雨の日に勇躍ダンロップで出かけたら、たちまち足の先くらいから水が染み込んできた。たしかに撥水加工は撥水加工かもしれんが、防水はしないみたいだ。これは盲点だ。足の先から甲あたりがとくに弱い。たしかにウレタンぽくなっている。

 

まあでもだ。アシックスのメッシュのやつみたいな「驚異の吸水性」というのは無いので、大雨でもなければそこそこ安心して履いていられる。水に対する強さは普通のスニーカーに毛が生えた程度と思った方が良さそう。そのかわり(?)ちょっと熱が籠もってる気がする。そのへんもゴム感がある。そういうのが嫌ならメッシュ素材を受け入れるしかないのかもしれない。でもそこまで蒸れるわけでもない(どないや)。

 

ダンロップのスニーカーはオタ靴として忌み嫌われている」という話を、てっちゃぎがしていた。自分としては初耳であって、そもそも「ダンロップのスニーカー」自体を認識していなかったのでよくわからない。オタ靴といわれると、それこそアシックスとかがバカにされたりするのかなと思っていたのだが…。

 

そういえば、リーボックとかニューバランスをバカにしていた人もいた気がする。そのへんは派閥があるのだろうか。自分の好きなメーカー以外の靴をバカにしまくるという活動が、もしかしたら世の中には定番としてあるのかもしれない。

 

僕が買ったマックスランライトは、飛び抜けて変なデザインとは思わない。僕が従来イメージする、ごくごく平凡なスニーカーのデザインだ。平凡なデザインの中にあって、微妙なボディコン感とゴムっぽさがちょっと変わってて気に入っている。そして履き心地も独特の柔らかさがある。

 

ダンロップというか広島化成って、未来の靴を先取りしてるんじゃないかとさえ思う。ゴム草履を作っていたメーカーらしいけど、ダンロップのマックスランライトの履き心地はなるほどゴム草履に近い。そう考えると退化のような気もしないでもない。しかしゴム草履の履き心地を取り入れたスニーカーというのも聞いたことがないので革新的か。たった3800円でここまで妄想できるスニーカーは、ダンロップブランド(というか広島化成)しか無いんじゃないか。

 

ますますダンロップが気になって、色々と商品を調べてみた。地味なデザインしか無いのかと思っていたが、それなりにカラフルなものも出していた。

どうなんだろうか。そんなにオタっぽいだろうか。安全靴のデザインはとくに良い。あとは履き心地だ。近い内に試してみようと思う。カワサキグリーンとか泣かせるじゃないか。こういうのに感心しちゃうのがオタのセンス?

 

とにかく、ナイキでもニューバランスでもリーボックでもミズノでもダンロップでも、気に入ってるものを履くのが楽しい。一部の人の思ってるほど、ダンロップの靴に対しる固定イメージって広まってないはずだ。良い意味でも悪い意味でも無視されているのが現状ではないかと。

 

特定のブランドをダサいダサいと吹聴する活動家に対抗するために、ダンロップはイケてるブランドなんだと、あちこちで言いふらしていきたいと思う。けなすよりも、褒める方が楽しそうだ。

tettyagi.hatenablog.com

ダッドシューズブームみたいなのがあるらしいが、前述したとおり何がどうダッドなのかわかってない。ダッドエイジとよばれはじめる年齢になると、ダッドな要素が見えなくなるんだろうか。それか自然と身体に馴染んでくるのか。わからないが、わからんものに悩んでも仕方がない。

 

<追記>

その後、安全靴も買ってしまった!マジックテープだし、たいへんかっこいい!

 

赤色か黄色か悩みまくったが、最近はなんとなくラッキーカラーが黄色だったので黄色にしてみた。安足を買うのは初めてだけど、つま先が守られているという安心感とはこれほどのものなのかと思う。つま先を危険にさらしまくって生きてきた事を今更ながら実感する。防水性も格段に高いし、油にも強いらしい。油に強いって何だろうか。よくわからないが強いにこしたことはないのだろう。とにかく頑丈そうだ。むやみに蹴りとか入れたくなる。

 

ただ、問題点として、すごく歩きにくい。靴自体は軽いしサイズも良いんだけど、つま先に金属が入ってたりするみたいで、なんか固くて痛いのだ。この辺は安全性とトレードオフなのか。しかし靴擦れという怪我をしたりして。安全靴の矛盾。

 

もう少し様子をみてみる。でもスニーカーと使い分けが出来るのでそれほど気にしなくても良いかも。雨の日とか危険がありそうな日は安全靴、弛緩しまくって良い予感の小春日和であったらマックスランライトとか。そんなふうに棲み分けしていくつもり。

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箱もスニーカーとは違っていてモータースポーツとか書いていてかっこいい。開けたらゴム臭!

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そんなわけで、しばらくダンロッパーとして活動していくのでよろしく。

 

<さらに追記>

www.asahi.com

僕に「ダンロップを買おうと思ってるんだけどどうかな…」とか相談していたてっちゃぎが、いつの間にかダンロッパーの代表の側としてインタビューされていた!すごい出世!ダンロップがきてるらしい!?やっぱりダンロップって良いんじゃあ…。

2017年衆院選の最大の争点と最高裁判事国民審査の重要性を簡潔にまとめる

今回の総選挙の争点は実に簡単だ。

 

A.安倍総理の続行と自民党独裁政権を望むならば、自民、公明、維新、希望に投票する。

B.民主主義国家の存続と戦争反対を願うならば、立憲民主か共産に投票する。

 

ほぼこれに尽きると思う。AかBかの選択肢しかなく、それぞれの選択肢の中の投票先による違いはほとんど無いと言って良い。

 

安倍総理に少しでも不信感があるならばBの選択肢の他にやりようはなく、Aを選んでしまったり、Aの勢力が勝つようなことがあれば終わりだ。森友学園加計学園による不正についても「国民の信認を得た」とばかりに無視するだろう。なぜならばこの総選挙自体が、森友学園加計学園との癒着を追求された事を躱すための解散だからだ。「そんなに私を疑うならば選挙で白黒つけたろうやないか」ということだ。で、あるにも関わらず、安倍続投の方に投票したらどうなるか?

 

子供でもわかる理屈だろう。

 

だから子供の未来とか北朝鮮とか原発とか消費税とか、いろいろごちゃごちゃ言っているが、最大の争点はそこなので間違えてはいけない。安倍総理に異議があるなら自民党には決して入れてはダメなのだ。(もちろん、子供の未来にしろ原発にしろ消費税にしろ、自民・公明・維新・希望に入れると自動的に真っ暗になるけれど)

 

既にこのようなふざけた話も出ている。

lite-ra.com

 

もう一つ恐ろしい話が、安倍政権の続投が決まると「緊急事態条項」が制定されてしまうことだ。安倍退陣どころか永久政権をも可能にする恐ろしいものだ。国際的な様々な情勢に対応するために改憲が必要とかいう言説に「そうかなあ?」となっている人は今一度考えて欲しい。「緊急事態条項」が導入されてしまえば、あらゆる理不尽が起きても誰も楯突く事が出来なくなってしまうのだ。これは民主主義ではない。

 

安倍政権がJアラートの導入など、さんざん「北朝鮮の脅威」を煽ってきたもの、国民を「そうかなあ?」という気持ちにさせるためだ。しかし実際は「緊急事態条項」や「9条の改憲」といったものこそが危険であり国難なのだ。よく考えて欲しい。

 

とりあえず今回は自民党にブレーキをかけても、考えるだけの時間は稼げる。だから政治の事はよくわからないという人も、立憲民主か共産党に入れて、一旦踏みとどまって議論をするという選択をするべきだ。しかし独裁政権にゴーサインを出してしまえばそれでお終いだ。考える時間は二度と訪れないかもしれない。

 

北朝鮮の脅威」などという使い古されたプロパガンダの手法に煽られてはいけない。「国難」は内部にあるのだ。

sealdspost.com

moteradi.com

 

 

あまり注目を集めないが、衆院選では最高裁判事の国民審査が行われる。

 

これは何も書かないと自動的に「私はあなたを信認します」という票になってしまうというとんでもなくズルい投票システムになっている。だもんで、かなり悪辣な判決を出した最高裁判事であっても、今までの歴史でこの投票によって罷免された判事は一人もいないという恐ろしさがある。

 

本当はよほど立派な判事が現れた場合、「この人に引き続き任せたい」という意味で、特別に◯をつけたものだけを信認票とするのが筋というものだが、現実は先に述べた通り自動的に信認されるようなもんなので、最高裁判事たちが国民の方を意識するなどという事はあり得ない。

 

むしろ任命権を持っている権力の方の顔色伺いをするヒラメ裁判官(上ばっかり見てる)の最高峰の人間たちが最高裁判事であるとすら言える。なぜなら裁判所という組織では上に逆らう人間は決して出世コースに乗れないからだ。つまり最高裁判事は政府の都合の良い判決を下す究極生命体と言い換えてもいい。だから地方裁判所でなら国民の権利を守るようなリベラルで野心的な判決が出ることがあっても、最高裁では絶対に負けるようになっている。

 

地方裁判所より最高裁の方がより高レベルで厳密な審議が行われていて、地方裁判所判事より最高裁判事の方がよりレベルの高い判事なんだというイメージがある。僕なんかもよく知らないのにそう思っていた。しかし中身を知れば何の事はない。最高裁の方がより権力に近いというだけだった。だから最高裁の存在意義は、政権の最終防衛ラインだったりする。だから米軍基地問題原発訴訟も、最高裁という防衛ラインでがっちり跳ね返される事になっている。「国を相手にしたら勝てない」とは具体的にはこういうことだ。

 

そして下の記事を読んで貰えれた分かる通り安倍政権になってからその傾向はさらに加速している。裁判所が権力と癒着しているならば、誰も権力をさばけないということになる。これは危険すぎる。

blogos.com

だから最高裁判事の国民審査は、最高裁判事が国民の目を気にするようになるまで、オール✕をつけ続けるのが正しい行為ともいえるが、今回の審査対象たちがどのような判決を下してきたかは下のリンクからチェック出来る。わからなければオール✕で問題ない。今回の面子に「この先も最高裁判事を続けて欲しい」というような人材は一人もいない。僕が保障する。

 

森友学園問題の記録の保持を認めない判決を出した小池裕、元加計学園の幹事だった木澤克行、辺野古基地問題で翁長知事の訴えを棄却した菅野博之なども含まれている。普通だったら国民感情として彼らの続投はあり得ない。

 

審査対象を一覧で見れるまとめ。

衆院選と同時に行われる最高裁判所裁判官国民審査とは(ポリタス編集部)|ポリタス 衆院選2017ーーそれでも選ぶとしたら

 

最高裁判事の問題点。

lite-ra.com

 

もっと踏み込んで日本の裁判所について知りたい人にもってこいの書籍。選挙まで時間が無いかもしれないが、集中すれば一日で読める本だ。読む暇がないなら、全部に✕をつけてから読んでも良い。それで騙されたというなら苦情を言ってくれて良い。

裁判所の正体:法服を着た役人たち

裁判所の正体:法服を着た役人たち

 
絶望の裁判所 (講談社現代新書)

絶望の裁判所 (講談社現代新書)

 

デイリーヤマザキとセブンイレブンの牛丼戦争の顛末!?

前にもデイリーヤマザキの事を書いたが、デイリーヤマザキには通っていたのでまた書く。

 

2017年6月から、デイリーヤマザキと、セブンイレブンの間で密かに牛丼戦争が繰り広げられている。

 

牛丼チェーン店でのカレー戦争の話は前にも書いた。牛丼屋は牛丼で戦争せえよと思ってたら、まさかのコンビニエンスストアが牛丼で戦争していた。それもあんまり誰も知られていないところで。

 

しかも見るところ、デイリーヤマザキセブンイレブンでしか争っていない。ファミマーなどはカルビ丼かなんかをマイペースで売ってるし、LAWSONはとくにそんなようなものは見かけない。もしかしたらあるのかもしれないがあったら教えて欲しい。

 

そもそもなんで牛丼なのかもよくわからない。大手の牛丼チェーンの店舗数というはすごいことになっていて、大阪みたいな都市部だと、コンビニの近くにはたいてい牛丼屋の1軒や2軒くらいはあったりする。そうすると、牛丼を食べたいなら、牛丼屋のどれかに入ってお持ち帰りなりなんなりしたらええやんかと思ってしまう。僕のよく利用するデイリーなんか、周囲に、吉野家松屋すき家なか卯すべてあったりする。

 

もちろん、デイリーやセブンイレブンの店舗数からいったら、近所に牛丼チェーンの無い地域も多かろう。

 

セブンイレブンは19579軒。デイリーヤマザキは1426軒。吉野家1198軒。松屋944軒。すき家1970軒。なか卯464軒。(2016~2017年度の数字。時期は多少ズレあり)

 

とんでもない事実が判明してしまった。デイリーヤマザキより、牛丼チェーンの店舗の方がはるかに多かったのだ。これだったらむしろ「デイリーヤマザキの牛丼は手に入らないが、牛丼チェーンの牛丼なら手に入る」という地域の方が多いかもしれない。とんでもない。なんで牛丼で勝負しようと思ったのか。

 

それにしてもセブンイレブンデイリーヤマザキの差がここまであるとも思わなかった。哀しいくらいデイリーヤマザキは少なかった。大阪にいるとそこかしこにデイリーヤマザキがあるからここまでの差はあんまりわからなかった。そういえばセブンイレブンの出店攻勢は異常だった。同じ地域に4店も5店も出している。僕の行く地域でも、デイリーヤマザキが2店か3店くらいでずっと頑張っていたのだけど、気がついたらセブンイレブンが5店か6店くらい一気に出来ていた。

 

さて、本題に入る。デイリーヤマザキの牛丼と、セブンイレブンの牛丼はどっちが美味しいかだ。

 

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これが噂のデイリー牛丼だ。なんと吉野家の牛丼380円より少しだけ高い。何を思って牛丼戦争に割って入ったのか。よほど良いお肉が安く手に入ったとしか思えない。発売前には予約受付の告知までしていた。そこまで自信が!?見た目にはよくあるチルドのそれなりの牛丼にしか見えないが食べてみたければ実力はわからない。

 

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お肉が別トレーになっていてご飯が強制汁だくでべちゃべちゃにならない工夫がなされている。さすが近代コンビニ飯は良く出来ている。コンビニ弁当の類は、どうせ不味かろう高かろうと、長らく買って無かったので細かい進化にちょっとだけ感動する。いや、昔からこうだったのだろうか?よくわからない。カルビ丼とかは昔に食ってた気がするが、牛丼はさっぱり記憶に無いのだ。コンビニが牛丼に挑戦するのは今回の牛丼戦争が初めて?そんなわけは無いだろう…。とにかく別トレーは良い。このまま牛皿とライスとして食ってしまう自由もある。

 

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お肉をご飯に載せたところ。まあ牛丼ですな。食ってみると、お肉がまあまあ美味しい。悪くない。ぜんぜん悪くない。お店の牛丼なんかに比べて、お肉が縮れちゃってるけれど、これはもう仕方がないのか。かなり濃い目の味付けで、お店の牛丼ではなくいかにもチルドですなという味で違いはあるんだけど、味的には問題ないと思われる。紅しょうがが無いのだけが残念だ。そしてお肉は良いんだけどご飯がベチャ飯だったりする。そこは厳しくマイナスしておく。ベチャ飯は嫌いなのだ。

 

デイリー牛丼はまあまあの評価だったが、さてセブンイレブンの方はどうなのかと。

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やはり同じ価格帯だ。セブンイレブンにデイリー牛丼が合わせてきたのか、デイリー牛丼にセブンイレブンがあわせてきたのかは今となってはわからないが、なんとなくデイリー牛丼が後発だった気がする。

 

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やっぱり別トレーになっておる。ここまではあんまり差異は感じられないが、七味唐辛子が付いているというところが明確な違いか。紅しょうがと七味唐辛子は牛丼の華といわれる要素なので、セブンイレブンの方がデイリー牛丼よりは半歩だけ牛丼に気を使っているといえる。

 

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トレーで牛丼を食べる侘しさも変わらない。ただし七味唐辛子はある。味の方はというと、デイリーのものよりお肉は多少そっけなく感じる。お肉や味付けはデイリーのものが上かもしれない。まあ、ちょっとの差ではあるけれど。そしてご飯がベチャ飯でないのと、七味唐辛子が付くというアドバンテージがセブンイレブン牛丼にはある。

 

つまり、セブンイレブン牛丼のお肉の部分と、デイリー牛丼のベチャ飯を組み合わせて、七味唐辛子を捨ててしまえば、完璧な「何か」が生まれるということか。いやいやいや、逆だった。デイリーのお肉が美味しいのだから、セブンイレブン牛丼のベチャ飯じゃないご飯の上にのっけたい。そして七味唐辛子もかけたい。もっといえば紅しょうがも欲しいので、紅しょうがを買ってくるのも良いかもしれない。ついでに吉野家すき家あたりで牛丼を買ってくるのも…。

 

それにしても今回の調査で思い知ったのはセブンイレブンの圧倒的な店舗の多さだ。主要牛丼チェーンをすべて合わせても4576店舗とかいう水準だ。ということは主要じゃない牛丼チェーンをあわせたって5000店舗も無いということになる。

 

牛丼チェーン店はセブンイレブンの四分の一も店が無い!

 

ということは事実上、お持ち帰り部門だけでいうと、セブンイレブンがぶっちぎって一位の牛丼屋という言い方が出来るのかもしれない。

 

そしてデイリーヤマザキは、セブンイレブンと戦争するにはあまりにもあまりにも非力ではあったが、吉野家には店舗数で勝っていたという現実。ある意味では業界2位に突如浮上してきた牛丼屋ともいえる。

 

デイリーヤマザキが牛丼戦争をしていた理由はそこにあった!?

 

最近のコンビニはデイリーに限らずイートインスペースが充実していたりする。とするとお持ち帰りに限らなくなってくるわけだ。

 

そう考えるとデイリー牛丼にもウマミがあるような気がしてきた。ただしセブンイレブンはもっとだ。

 

でも、そうだとしたら、イートインスペースに紅しょうがと七味唐辛子を置いて欲しい。たぶんデイリー牛丼が負けているのはそこなのだろう。あとベチャ飯。

 

吉野家 牛丼の具 冷凍 135g×10個入り

吉野家 牛丼の具 冷凍 135g×10個入り

 

各社、牛丼の肉を売りすぎだろう。これってたぶんお店そのままとはいかないだろうけど、デイリー牛丼より美味いの?コンビニ牛丼に勝てる?これも調査するしかないのか!?

 

でも家で食べるなら、いっちゃなんだが、自分で肉を買ってきて煮た方がきっと美味い。食べすぎてしまうけれど。

 

サントリークラフトボスは社畜向けコーヒーだった!?

サントリーのボスコーヒーの最新作、クラフトボスがけっこうお気に入りだ。あんまり癖がないし、量もたっぷりあるし、手軽にカフェインを取りたい時に重宝している。ボスコーヒー自体には何の思い入れもないし、自分で買ったりすることもまずないけれど、クラフトボスだけは何回も買ってしまっている。そして新発売のミルク味の方まで手を出してしまうほどである。

 

そんなクラフトボスだけど、実はこれって社畜向けをコンセプトに開発された商品なんじゃないのかという疑惑があったのを後で知った。なるほど以下の公式のホームページをみるとたしかにうなずける。

www.suntory.co.jp

コーヒーのホームページらしからぬ雇用状況の説明。そして今までの缶コーヒーなどの主要な需要は製造業とか土木作業などのいわゆる「現場」仕事だった。たしかに「現場」仕事における缶コーヒーへの信仰は凄いものがあった。挨拶代わりに缶コーヒー。休憩といえば缶コーヒー。後輩に渡すのは缶コーヒー。まるで「通貨」かのように飛び交う缶コーヒー。それに次ぐのは営業職だと思う。缶コーヒー好きの究極生命体はそういう分野に固まっており、サントリーの調査では、事務職やIT業界などには、まだまだ缶コーヒーが浸透してないでしょということのようだ。

 

そこで考え出されたのが、長時間ゆ~っくり楽しめる大容量のボス「クラフトボス」ということだ。デスクワーク勢の長時間労働のお供にどうですかと。眠たくて死にそうなときに、クラフトボスは長時間にわたり寄り添っていきますよと。なんということだろう。この僕も眠たい時には、まんまとクラフトボスを買ってしまっていた。なんていうか、UCCの1リットルとかをダイコクドラッグで100円で買っても良いのだけど、あまりにも味気がないし、単にカフェインを摂りたいだけならカフェインの錠剤でも良いのだ。でもクラフトボスって、味もデザインもあんまり殺伐としてなくてのんびりした印象がある。でも大容量なのは嬉しい。そういう心のスキマにすっと滑り込まれていた気分。サントリー社畜マーケティングは恐ろしい。

 

digital.asahi.com

カフェインに関してはこういうニュースもあって、まるで薬物乱用かのように報道されている。もちろんカフェインも薬物なので薬物乱用には違いないが、5年で101人というのはアルコールその他に比べてそんなに問題とするべき数字だろうか。増えている事自体を問題とするとしても、レッドブルモンスターエナジーに手を出したり、クラフトボスやカフェインの錠剤をがぶ飲みする人が増えた理由は、やはり長時間労働が眠たすぎるからだ。世の中になんだかんだ薬物はあるけれど、眠たい時や疲れた時に、合法で手に入って目に見えて効果があるものといえば、アルコールかカフェインしかないのである。レッドブルだのモンスターエナジーだの眠眠打破だのといったって、しょせんはカフェインの効果がバチンと効くからみんな飲んでいるわけだ。カフェイン恐るべし。

 

しかしカフェインの業界にも恐ろしい利権があって、端的にいえば日本のカフェインはとんでもなく高い。日本で一般的なカフェイン剤といえばエスタロンモカ錠だろうけれど、Amazonなんかで輸入のカフェイン錠剤を買い求めると、恐ろしい安さだったりする。しかも一錠あたりのカフェイン含有量も多く、また加工の具合が違うのか、覚醒ぐあいが半端ない。あまりにも効きすぎるので、これを基準に生活していたら確実にダメになると思って、僕はよほどの事がない限りは飲まないようにしたくらいである。だから代わりにクラフトボスなどに手を出してしまっているわけだが。

 

何が言いたいかというと上のニュースにあるように「カフェインに手を出すのは危険だから規制しよう」みたいな動きが広まって、輸入カフェインがまるで「危険ドラッグ」のような扱いになったらたまらないなと。そして国内のものすごい高いカフェインかクラフトボスしか選択肢が無いとか完全にディストピアだろう。そもそも、みんな好き好んでカフェイン依存になっているわけではない。日々の仕事なりが長時間すぎて休みとかもほとんどないブラックだからコーヒーもブラックになっていくだけなのである。そこを無視するとかどうなんだと。

 

モンスターエナジーレッドブルは海外でも人気だけど、そういう人たちは単にカフェインの決まり具合が好きで依存になっていくのだろうか。もちろん徹夜だの長時間労働だの関係なくコーヒーが好きで飲みまくったせいで依存になっていく人種は今でも多い。僕は違うけれど。クラフトボスを飲んだりするのは眠たいせいだし、喫茶店でコーヒーを飲むのは手持ち無沙汰なだけだ。ビールを飲む回数の方が多い。ビールは好きだから飲んでいるうちにかなり依存するようになった。もちろんストレスがたまるとビールの回数も増えてしまう。それはそうである。

 

国民を健康にしたければ、労働環境からストレスを排除せよ!とブログシュプレヒコールをあげたとて聞いちゃくれない社会ではあるのだけれど。

 

カフェイン 100錠【海外直送品】 [並行輸入品]

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関西人が『やきそば弁当』に手を出す時にくれぐれも注意しなければいけないこと

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デイリーヤマザキの嬉しい事は定期的に北海道フェアをやってくれることだ。そのときばかりはマルちゃんのやきそば弁当が気軽に買えるから。関西人にとっては北海道民にとってのソウルフードと言われる「やきそば弁当」という商品はひたすらに馴染みがなかった。だから最初はナンノコッチャという感じだったが、昨今は認知度が上がってきて、北海道に旅行した人が現地のコンビニやスーパーでお土産にやきそば弁当を買い求める姿をよく見る。似たようなものに同じマルちゃんの東北限定販売の焼きそばバゴォーンがあるが、こちらは昔は全国展開していたので、僕と同じ40代から上の人なら知っていたりする。むしろ「東北ではまだ売っていたのか!?」と驚愕したりする。

 

さて、やきそば弁当と焼きそばバゴォーンの特徴としては、スープが付属していることであって、カップ焼きそばを作るときに捨てるお湯に粉末を入れて作る。他愛もないといえば他愛もないのだけど、寒い地域で人気を得るためには必要なオマケだったのだろうかとか考える。冬にやきそば弁当を食べる時など、すぐに麺がゴワゴワしてしまって味気ないので、やっぱりスープはありがたい。

 

デイリーヤマザキで定期的に北海道フェアをやっているのと同じく、昨今はスーパーでも定期的に北海道フェアなどやるところも増えてきて、やきそば弁当、ダブルラーメン、サッポロクラシックサッポロビールの北海道限定のやつ)などの入手率は関西でもあがってきた。それでも普段から気軽に買えるものでもないので、デイリーのフェアはやはりありがたい。見かけるとついつい買ってしまう。

 

ちなみに、デイリーでは、通常のやきそば弁当、でっかいやきそば弁当やきそば弁当ちょい辛の3種を仕入れがちである。ここで僕はでっかいやきそば弁当に手を出してしまう愚を犯してしまった。

 

でっかいやきそば弁当は、底の深い容器にフライ麺が二段重ねになっているという超弩級のカップ焼きそばだ。いつの間にか関西でも定着していたペヤングソースやきそば超大盛りと同じ発想の商品で、横並びが縦並びになった形。ペヤングのワイドテレビ型に対して、小さい洗面器かバケツ型ともいえるようなド迫力はなかなかのものだ。商品コンセプト的にはドカベンと表現するのが正しいのか。

 

ちなみにペヤング超大盛りが237グラムで、でっかいやきそば弁当が258グラム(うち麺は200グラム)ということなので、でっかいやきそば弁当は現行カップ焼きそばの中で最大クラスの商品といって問題ないと思われる。世の中にもっと大きいのがあるなら教えていただきたい。

 

こういうのを置かれるとついつい手を伸ばしてしまう浅はかさがあるが、実はでっかいやきそば弁当には最大の罠があって、ソースも具も一人前しか入っていないのだ。「麺が2つなんだから、そこは二袋ずつつけてくれよ!?」と思うが、別に値段もそれほど高くなってないので仕方がないのだろうか。かなり割り切った人向けの商品なのだ。

 

そんなことは知っていたはずなのに、しばらく食ってなかったせいもあって「まあ、大丈夫だろう」と根拠のない自信で買ってしまう。それで作ってみてやっぱり愕然としてしまう。

 

ソースがぜんぜん麺に行き渡らない……

 

具として付いている、カップやきそば特有のしょぼいキャベツとか、やきそば弁当ならではのミートキューブなどは少なくてもどうでもいいのだけど、ソースが足りないのだけは本気できつい。いやでも、こういう薄味が好きな人には問題ないのか。後半なんかずっとパサパサだけど。

 

自分でソースを足せばよいのかもしれないが、カップやきそばというオンリーワン装置に対して、別の味のソースを足すのは気が引けてしまう。

 

そんなわけで、でっかいやきそば弁当に手をだすのは、よほど覚悟と自信のある人だけにしてもらいたい。北海道民にとって、でっかいやきそば弁当はどういう位置付けなんだろうか。嬉しがりが買う用なんだろうか。ずっとラインナップされているのだから需要は高いのだと思うけれど。いちど意見を聞いてみたいものだ。

 

フェアなんかではあんまり入荷しないけれど、ノーマルのやきそば弁当と、でっかいやきそば弁当の間の商品として、大判やきそば弁当というやつがある。1.3倍程度の麺の増量の商品だ。僕としてはこれがベストな選択かと思う。これくらいがソースと具のバランスが一番いい。食べごたえとしても。

 

同じマルちゃんの北海道限定のダブルラーメンも、フライ麺が二枚入っているというとんでもない商品だ。しかしこちらはちゃんとスープが二袋入っていて、スープが足りなくなるなんてことは無いのだ。もちろん、カップ焼きそばと、袋ラーメンという違いはあるのだけど。

 

ちなみに、東北限定の焼きそばバゴォーンの方には、でっかいタイプはたぶん無い。見たことが無い。理由は知らない。大判やきそば弁当に相当する大盛りというのはあったらしい。

 

マルちゃん 北海道限定 やきそば弁当 132g×12個
 

一般人ならこれが良い。 

 

ちょっと大柄な君や、大食いな君ならこれがベストだ。味的にも具のバランス的にも良い。 

 

割り切り、もしくは、特殊のテクニックが求められる。

 

 

麺が特殊で美味しいし、スープがわかめ入りなのがやき弁と違う。

 

 

 ダブルラーメンの認知度もあがってきたかも?

だったらゼンショーのすき家となか卯のカレーはどうなのか?

牛丼チェーンの松屋吉野家のカレー戦争の話を書いたわけだけど、じゃあ牛丼三国志の一角ともいえるゼンショーグループのカレー事情はどうなっているのかという話は、とりあえず置いておこうかと思ったけれど、なんだかんだで調査はしたので、せっかくだから報告しておくことにする。

 

一時期はゼンショーグループのブラック体質があまりにもあまりでイメージが悪かったので利用しない時期が続いたけれど、ブラックが緩和されたのと、豚丼を復活させたのが重なったので、たまに健康セットを食べにいくくらいは利用するようになった。

 

健康セットとは、お酒のつまみみたいなひじきと冷奴に、味噌汁がついて+150円というお得なようでどうかわからない妙に心にひっかかるオプションだ。ちなみに冷奴だけ注文すると110円で、ひじきだけ注文すると120円だから、すき家的にはやはりお得なのかもしれない。これに瓶ビール(中瓶だけど)を注文するとなかなか味わい深い。牛丼屋らしからぬ何かを感じる。吉野家の吉呑みとかおととい来やがれ感がある。まあその話は今度に置いておく。

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さあ、すき家のポークカレーだけど、450円で食べられる。松屋吉野家のリニューアルに対して、とくに前から変わってない。黒毛和牛カレーという890円もする気の触れたような限定メニューも登場しているが、基本的には無視の方向で進めていきたい。

 

すき家のポークカレーは、まずポークという時点で個人的には好感度が高い。牛丼屋だから意地でも牛肉をおしていくのではなく、低価格でそれなりに満足感があるポークをチョイスしている柔軟性は評価するべきだろう。そして松屋吉野家に対して、具だくさんという方向性をはっきり指し示して対抗しているところもポリシーがあってよし。なにより、松屋が味を変更する以前に、僕がいちばんマシに思えたカレーはすき家のポークカレーだった。それは今回の調査でも感じた。それなりに大ぶりな器に盛られた具のゴロゴロと入ったポークカレーはやっぱり悪くない。これといった味の独自性はないものの、そこそこスパイシーだし、そこそこの満足感があり、一般的にいうカレーマインドが備わっている。ご飯もベチャ飯ではないし。

 

24時間のチェーンの店で軽く食べられるカレーとしては良い意味で当たり障りがないし上出来じゃないのかという意見は前からまったく変わらない。やっぱり今でも大手牛丼チェーンの中ではすき家のものが一番かもしれない。松屋が味をマイルドにした分、かなり食い下がってきたともいえるが。前は尖りすぎていて評価不能だった。金沢カレー風味の吉野家も悪くはないんだが、全体的なクオリティーでは一番見劣りするとしか言えない。現状では、コスパと独自性の松屋か、カレーマインドのすき家といったところか。

 

同じゼンショーグループであるなか卯はどうだろうか。ちなみに以前のなか卯のカレーといえば、390円というそこそこリーズナブルなお値段かつ、妙に出汁の味の利いた和風カレーというものだった。良い意味でそば屋のカレーの要素を前面に押し出していた。うどんにも力を入れているなか卯だからこそ納得のカレーといえた。なんだかんだいってカレーに関してはゼンショーグループの方がセンスがあるとしか言いようがなかった。(松屋は謎の熱意とこだわりがあるのだけど…)

 

それがどうだ。久しぶりに来てみたら安いカレーがどこにもなかったのだ。

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プレミアムビーフカレー!?なんじゃそりゃ!?

 

どうやら、牛丼チェーンカレー戦争でなか卯が出した結論は、情け容赦のないプレミア感だったようだ。思わず回れ右して帰ろうかと思った。しかし謎の義務感に後押しされて店内に入って690円を券売機に投入。そりゃあ、そのへんのカレー屋でいえば、いちばん安いカレーくらいの金額なので、そんなにガタガタいうほどではないかもしれないけど、なか卯のカレーの中でも690円のがいちばん安いカレーだった。大盛りカツカレーだと950円という生意気な値段設定になっていた。

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おばちゃんが30秒ほどで運んでいてくれたものは、すき家の450円ほどもゴロゴロと肉は入ってないものの、それなりにしっかりとした肉の存在感が確かめられる妙に本格派を気取ったカレーだった。しかしスプーンは前とかわらず細長いレンゲ。だから吉野家とか無添くら寿司にもいうけど、この細長いレンゲは安っぽいからやめて欲しい。高まったカレーマインドがガリガリと削られていく音がする。

 

味の方はなるほどプレミアムを名乗るだけあってなかなか本格的だった。もうちょっと適当だと思っていたけど正直なめていた。さすが690円もとるだけある。しかしなか卯でわざわざこれを食べにくるのだろうか。自問自答する。少なくとも感じるのはゼンショーグループはカレーに対してはそれなりに本気だということ。だったら器やスプーンにも凝って欲しかった。だってこれは、390円とかだったお手軽だったころの器と同じやもん。

 

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これが以前のお手軽価格だったなか卯の和風カレーだ。この頃のは文句がなかった。

 

結論として、2017年前期時点での牛丼チェーンカレー戦争は、吉野家金沢カレーが頭ひとつ下で、なか卯が異次元枠といったところ。ただしすき家のカレーもノーマル状態のバランスは良いけど、牛丼や豚丼の肉を載せる「あいがけ」をやっちゃうとどうにも微妙なものになる。コスパ悪し。そこだけ。

吉野家の黒カレー(ブラックカレー)は松屋に勝てるのだろうか

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松屋のオリジナルカレーだけではなく、吉野家のカレーもリニューアルしていたのである。題してブラックカレー。ブラックカレーというと『包丁人味平』のカレー将軍鼻田の作ったアレかと思う人も多いだろう。べつにタイアップというわけでもないけど、アレくらい美味しいんでっせという吉野家の自信は伺える。

 

ちなみに、以前までの吉野家のカレーは、松屋のカレーの強烈な個性に対して、なんともはっきりしない冴えないものだった。前の辛すぎる松屋カレーよりは、ぼんやりした吉野家のカレーの方がぜんぜん食えたけれど「何も吉野家で食わなくても良いんじゃない?」という味ではあった。なんというか、総合的に判断して、「無理して食わなくても良い」オーラ満点だった。どうしても周辺で開いている店が吉野家しかなく、かつ、「どうしてもカレーが食べたいんだよ!」っていう時に注文するか、「お腹が空いて死にそうだけど、牛丼を食べるくらいなら死ぬ!」という時に注文したい味というか。そんなもんだった。

 

あと、カレーの入れ物が小さいお椀みたいなもので、スプーンが細長いレンゲなのも、家庭でついでに作ったランチみたいな安っぽさも満点だった。それなりのカレー皿とスプーンってつくづく大事だと思った。「わいは今、カレーを外食している!」というダイナミズムの演出として。そういう意味では無添くら寿司のシャリカレーなんかも似たようなレンゲ使用でせせこましさ満点だ。値段も奇しくも同じくらい。しかしあっちは「お寿司の合間に食べるもの」という認識で許されているのかも。

 

さて、今回のブラックカレーも350円で値段においては松屋より安い。しかしそのかわりに味噌汁はつかない。別に味噌汁はつかなくてもいいが、せせこましい器と細長いレンゲはそのまま。まあまあ、これも想定内なので別に構わない。で、味なのだけど、以前の良い意味で「無難な」悪い意味で「なんだかぼんやりした」ものとは打って変わってスパイシーになっている。ブラックカレーというくらいなのでそうであってもらわないと困る。松屋を意識しているのは間違いないがイライラするほどでもない。そして吉野家のブラックのルゥの粘度は高くぬるぬるしている。あんまり無いタイプ。そして具なし。

 

色が黒っぽくて粘度の高いぬるぬるしたルゥのカレー…。僕はこういうカレーにとても覚えがある。なんども食べたことがある。吉野家のブラックカレーが、せせこましい丸い鉢ではなくて、ダイナミックな楕円形のステンレス皿に乗っていたらどうだろうか。そしてキャベツの千切りなんかも添えられていたら。そして細長いレンゲではなく、フォークとか先割れスプーンで食べるとしたら。

 

金沢カレーだ!

 

カレーのチャンピオンとかゴーゴーカレーとかカレーの市民アルバなどで有名な金沢カレー

 

吉野家のブラックカレーのルゥは金沢カレーを意識して作られている気がしてならない。金沢カレーといえばキャベツと豪勢なトンカツや各種フライ物が載ってたりするのも人気のポイントだったりする。だからルゥ自体にはあまり具をゴテゴテと入れない店が多い。吉野家カレーの具の入って無さもここから来ているのだろうか。じゃあトンカツとかウインナーだのエビフライなどがあるのかというと吉野家なのでそれはない。チーズと温卵と納豆(!)と牛丼の肉とカルビ丼の肉が載せられるようだ。牛丼肉とカルビを載せて大盛りにすると900円になる。僕は豚丼の方が好きなので豚丼の肉が載せられないのが残念だ。でも頼んだらやってくれるのかも。というか、どうしてもやりたかったら豚皿を頼めば良いわけだけど。

 

牛丼肉とカルビを載せた黒カレーが、トンカツやウインナーてんこ盛りの金沢カレーみたいな食欲をそそられるものになっているかというと甚だ疑問だ。肉ばかりそんな増量しても、どこまでいっても肉カレーではないだろうか。マイナーだけど同じ牛丼チェーンであるどん亭の看板メニューのどん亭スペシャルが、トンカツを忘れていないのとは対照的である。どう考えても見た目もダイナミックだし。

 

結論としては、吉野家のカレーは、どこまで行ってもせせこましい。かといって、吉野家にトンカツを揚げろとも言いたくない。トンカツを揚げ出したら別の店になるのは間違いない。ご飯が美味しくないのもマイナスだ。松屋のご飯がけっして美味しいわけでもないけど、吉野家は全般的にベチャ飯すぎないかと思う。

 

結論としては、松屋のカレーは良くも悪くも得体の知れない情熱が感じられるので、吉野家黒カレーが勝つというシナリオは無さそうというところか。

チャンピオンカレー チャンピオンカレー 1kgパック(冷蔵)
 

スーパーで買うと激烈にお得なんだけど通販だと送料が…。やはり金沢のスーパーに行くしか無いのか!?

くせになる味 ゴーゴーカレー 1人前155g 2袋入り

くせになる味 ゴーゴーカレー 1人前155g 2袋入り

 
アルバ熟成カレー 180g

アルバ熟成カレー 180g

 

 キャベツの千切りに加えてウィンナーとかトンカツを用意しておきたいところ。

マクドナルドの裏ダブルチーズバーガーの闇

傑作だったクォーターパウンダー兄弟を抹殺し、グラン・シリーズという駄バーガーを出したばかりの日本マクドナルドが、裏シリーズ3種類というのを投入してきた。2016年にも何種類かの裏メニューの販売はあったけれどその時は食べなかった。

 

今回のラインナップは以下のとおり。

 

てりやきマックバーガー

ダブルチーズバーガー

チキンフィレオ

 

何が裏なのかというと、従来までのメニューに対して、ソースや薬味が追加されているというだけのことだ。プラス40円で、スモークサーモンやら、ガーリックチリやら、ホワイトチェダーソースやらが追加されるという寸法。

 

そういったスモークベーコンや薬味やソースに40円の価値があるかどうかはここでは問わない。うどんのネギを増量しただけで50円マシになる店もあるくらいだし、そこは価値観の問題の範疇だとは思う。マクドナルドはソースやピクルスなど薬味の増量に対しては、無料で提供してくれる店ではあるし。知らなかった人はハンバーガーを注文するときに「全部増量してください」という呪文を唱えてみよう。これで凄く美味しくなる場合もある。

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3種類のうちから裏ダブルチーズバーガーを注文してみた。裏という包装紙が刺激的だ。ドリンクは0円のマックウォーター。スマホマクド・クーポン利用で50円引きの310円だった。

 

味についてはダブルチーズバーガーベースなのでいうことない。それに加えてガーリックチリというフリカケが入っていてパンチが増しているので不味いわけがない。40円高くても良いんじゃないかと思ってしまう。ただしダブルチーズバーガーにはダブルチーズバーガー固有の問題があるのでややこしい。

 

つまり世のマクドナルダーが常に気にしている「ダブルチーズバーガー問題」だ。このブログでも何度も言っているが、チーズバーガーを2個買っても260円なのに、ダブルチーズバーガーを買うと320円になるという不思議現象。この60円の価格差は一体なんなのだ。パンも減っているのに。

 

今回の裏ダブルチーズバーガーに関しては、クーポン利用で310円だったので50円差になっている。うち40円はフリカケ代なので、10円差ということになる。ということは裏ダブルチーズバーガーは、クーポン利用で310円で購入する限りは「ダブルチーズバーガー2個買ってフリカケを50円支払って追加してもらった」みたいな考え方も可能だということ。あ、うどんのネギ増し程度の納得感になっている。すごい。しょうもないと思った裏ダブルチーズバーガーも実はけっこうアリかもしれない。ただしクーポン利用ではないとフリカケ代が100円だ。あ、それでもネギ増しだの天かす入りのうどんに追加100円とか取る店もあるので、まだまだアリに思えてきてしまう。

 

人間とは恐ろしいものだ。ダブルチーズバーガーが単純なダブルチーズバーガー2個より60円も高いのにはぜんぜん納得がいかないのに、ちょっとプラスアルファがあるだけでいともたやすく納得する方向に心が傾いてしまっている。

 

「だってガーリックチリ入りなんだよ!」

 

ガーリックチリ入りを食べたいなら100円出しなさい!嫌ならチーズバーガー2個買ってろ!ってのは凄まじい説得力。逆にいえばダブルチーズバーガーの説得力の無さも凄まじい。

 

はなまるうどんのかけうどんが安いのと同じで、ダブルチーズバーガーが高いんじゃなくて、チーズバーガーがサービス価格なのさ」

 

なんてことをしたり顔でいう人もいるが、だったら本来のチーズバーガーは160円するということだろうか。ということはハンバーガーが100円だからチーズ一枚が60円もするということか。

 

「だってチーズ入りなんだよ!」

 

って言われたらチーズバーガー160円も受け入れそうな 自分がいて怖い。だってうどんのネギ増しに50円取る店もあるのだからチーズに60円取られても妥当なような錯覚もある。しかし本音としてはチーズバーガーは130円であって欲しいし、ダブルチーズバーガーは250円くらいだったら手を出していた。

 

かつてあったマックダブルというメニューは190円にもかかわらず、ダブルチーズバーガーとの差はチーズが一枚少ないという神バーガーだった。優等生マックダブルと、放蕩息子のダブチーを比較してしまうと、チーズ一枚の価値が130円という実に恐ろしいことになっていた。そしてハンバーガーとチーズバーガーを購入してマックダブルと同じものを再現しようとすると230円になるので、マックダブルは40円お得ということになっていて、価格的にすごく注文する意味のあるメニューといえた。だからこそマックダブルは日本マクドナルドに抹殺されたのだろうけど。(アメリカメニューでは健在)

www.mcdonalds.com

日本マクドナルドに言いたい。現時点では情弱を殺す装置としてしか機能していないダブルチーズバーガー問題にそろそろ決着をつけて欲しい。そのヒントは今回の裏ダブルチーズバーガーが教えてくれたのではないか。フリカケひとつで人って納得したりしなかったりするのだ。

 

そんなに今の値段にこだわるなら、320円でダブルチーズバーガーを買うとチーズバーガー1個おまけでついてくるというのはどうだろうか。これだったらマクドナルダーも大歓喜まちがいなし。ナゲット15個を3割引で売っている場合ではないで。

【2017年版】今季のチョコミントアイスの最強を決めておく

ミント好きといえば僕なので、いまのうちに今季のミントアイスのうちの最強のものを決めておきたいと思う。

 

いきなり結論からいえば、明治ザ・チョコミントか、ロッテクランキーアイスチョコチップミントのどちらかが今季最強のミントアイスだ。両方とも140円。

 

ロッテクランキーアイスチョコミントは、チョコレートで安定のロッテ社らしく、クランキーチョコ感が高くてチョコミントアイスバーの王道ともいえる。

 

チョコミントアイスバーに大切なのは何をいってもチョコレートの存在感だ。最近は見かけないハーシーのチョコミントアイスバーなんか「ミントアイスにチョコレートが入っている」というより「チョコレートにアイスクリームが少し塗られている」というレベルの圧倒的チョコ感で最高だった。ハーシーのミントチョコアイスバーが好きだったような人間なら、今季はロッテクランキーチョコチップミントを選択する他に手はない。どこのコンビニに行ってもだいたい売っているという入手性の高さも好印象。

 

対して、ファミマとサークルKサンクスなど限定の明治ザ・チョコミントは、鮮やかなブルーのカラーリングは良いが、全体的にちょっと安っぽいビジュアルで140円のアイスにしては物足りなさを感じる。チョコレートも薄っぺらいのが入っているだけで、チョコレートの存在感を大切にするミントアイスオタを不安にさせる要素が多い。

 

しかし一口でも食べれば、その圧倒的ミント力(ちから)に驚かされる。未だこれほどミント力の高いアイスは無かったのではないか。あくまでもミントそのものの魅力で勝負しようとする明治の姿勢には目が覚める思いがした。薄っぺらいチョコレートだったりアイス部分の水分量の高さも、すべてはミント力の強さをより引き立てるためだったと言われると全てに納得がいく。全体の清涼感でいえばダントツのアイスなのだ。ミントが好きとか言ってたわりに、やれチョコレートがどうしたとかカラーリングがどうしたこうしたと、本質からズレた議論を繰り返していた昨今のミントアイスオタは反省するしかないだろう。

 

とはいえ、チョコレート力の高さも、ミントアイスにおいては重要な要素だという意見も取り入れて、ここは引き分けとしておいた。

entabe.jp

entabe.jp

 

セブンイレブン限定のグリコジャイアントコーンスーパーチョコミントは評判のわりにたいしたことが無かったので落選。なにせコーンが邪魔すぎる。ナッツも邪魔すぎる。チョコレート感を蓋部分に頼りすぎ。食べなくてもよし。セブンイレブンだけで売ってりゃ良いよ。

 

もうひとつ。値段が高くて量が少なくて有名なハーゲンダッツのショコラミント味。アイスクリームの質としてはさすがハーゲンダッツというところだけど、なにせ高いしチョコレートが申し訳程度だし「ショコラ」とかいうのが洒落臭いし、そもそもの期待値が低かった。そして最大の問題がこれだ。あまりにもあまりなので特別に画像で見て欲しい。

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白いやん!!!!

 

ものすごく白い!!!!

 

チョコミントアイスというのは、鮮やかなブルーかグリーンであるべしというのが、チョコミントアイスの作法というか、チョコミントアイスオタが共有する願望というか、ひとつの絶対的なルールみたいなもんである。それを破るからにはそれに見合うだけの意義がなければならないはずだが、残念ながらハーゲンダッツショコラミント味にはそういう価値は何一つ見当たらなかった。アイスがちょっと美味い程度でのぼせ上がってしまったのだろうか。これは痛すぎる大失点と言わざるをえない。明治エッセルスーパーカップチョコミントを見習って欲しい。

 

ハーゲンダッツの商品開発の人(チョコミントに関しては海外?)は猛省して欲しい。

 

そうそう。前に紹介したファミリーマート限定チョコミントフラッペだが、チョコミントアイスとして評価する場合は、残念ながらあらゆる要素で最下位と言って良いかもしれない。

 

あしからず。

 

<追記>

セブンイレブン限定で、ロッテの「チョコチップミントバー生チョコ入り」が登場していた。お値段は強気の183円。高い割にサイズは普通よりちっこい。これが生チョコのコストか。生チョコ風味のチョコレートを味わえるかわりにミント力は弱め。特にこれを食べなくてはならない理由は思い当たらない。どうしても生チョコとミントの組み合わせじゃないと死ぬんだ!みたいな人はどうぞ…。

 

butao.hatenadiary.com

 

Sweets-Kiss 業務用イタリアンジェラート・チョコミント 2L

Sweets-Kiss 業務用イタリアンジェラート・チョコミント 2L

 

 Amazonでは美味いミントアイスは無いのだろうか。

TSUTAYAにDVDを借りにいってめっちゃイライラした

TSUTAYAに久しぶりに行ってきた。会員カードの期限が切れてしまって数ヶ月経ってしまうくらい行ってなかった。昨今はストリーミングサービスにすっかり慣れてしまって、DVDの円盤を借りにいくのが非常に億劫になってしまっていたからだ。

 

だいたいタブレットで観れる映画というのは楽すぎる。DVDだといちいち変換しないとタブレットで観ることが出来ない。またたとえそうだとしてもストリーミングと違って容量を圧迫するとかいうさえ苦痛になっている。完全にメディアにコントロールされている。

 

でもそれじゃあ「ストリーミングにあらずんば映画にあらず」みたいな思想になりがちだし、劇場公開を逃してしまってストリーミングサービスに来てない映画は果てしなく観なくなるのでこれはいけないと思ったのだ。今回は『シチズンフォー・スノーデンの暴露』がどうしても観たかったので、重い腰を上げてTSUTAYAに向かった。

 

しかしTSUTAYAのレンタルコーナーに入った瞬間たちまち疲弊してしまった。『シチズンフォー・スノーデンの暴露』がどこに置いてあるのかわからないのだ。おそらく新しい映画なので「洋画」の「新作コーナー」か「準新作コーナー」を探せばあると思われるのだけど、棚を虱潰しにしていかないとダメなのだ。コンピューターの検索システムに慣れすぎているとこれがやっかいだ。

 

それでも「新作コーナー」か「準新作コーナー」だけ見ていけば必ず見つかるなら良いのだけど、「新作」「準新作」のソフトは場合によっては特設コーナーに置かれていたりするので置いてない場合もある。じゃあ特設コーナーも虱潰しにすれば良いのだろうけど、特設コーナーが現時点で店内にいくつ設けられているかなんてわからないので、どこを探せば良いのかわからなくなってしまう。そもそもこの店舗に『シチズンフォー・スノーデンの暴露』が入荷されているのかも不明だ。初めから無いのなら探しても徒労に終わるだけだ。

 

ネット書店Amazonとか、ネットストリーミングサービスの映画などは、名前を入れれば一発で出てくるので検索の苦労なんてものとは無縁だ。ところが本屋やTSUTAYAの実店舗でお目当てのものを探すのは、時として信じられないくらいに骨が折れる事に気がつく。だから今どきの大型書店やTSUTAYAなどにはコンピューターが設置されていて、タイトルの検索出来るようになっていたりするわけだ。

 

もちろん一瞬でイラついた僕は一直線に検索システムに向かうわけだ。そして検索してみると店舗に在庫ありとなっている。店内にはあるようだ。そして「準新作」かつ「ドラマ」というカテゴライズになっているようだ。ドキュメンタリーだと聞いていたので「ドキュメンタリー」のカテゴリーで無いのは意外だったが、こういうのは本当に検索とかしないとわからない。まあとにかくわかったので、「準新作」の棚のうちの、「ドラマ」と札のついた棚の、「さしすせそ」の棚を探せば、お目当てのものが見つかるはずだけどそこには無かった。じゃあ特設コーナーなどにあるのだろうか。検索システムには、店内場所を示す地図が出て来るのが常なので、こういうイレギュラーも安心なのである。

 

検索画面をもう一度出してみる。

 

シチズンフォー・スノーデンの暴露』の店内設置場所……「店員にお尋ねください」と表示されていた。

 

「店員にいちいち聞くのが面倒だから検索してるんやないかい!」と思わずつっこみたくなった。

 

そもそもこの店舗は、1階に貸出・販売レジ、2階がDVDコーナーになっており、2階に店員がいること自体が稀なのだ。わざわざ1階までいって店員を連れてきて、また探すとかものすごい煩わしい。こんなだったらレジで映画のタイトルを言えばすぐに渡してくれる方式にして欲しいと思う。しかしそれだと棚にパッケージを並べて貸し出すシステムと共存させるのは非常に難しいだろう。

 

TSUTAYA店舗もネットストリーミングおよびツタヤディスカス(会社内食い合い!)に客足が奪われていることを危惧してか、新作でもなんでも5枚で1000円レンタルなんていう破格のサービスを初めていたりする。せっかくだから5枚借りていくかと2枚めまで手にとったところで、スノーデンをはじめとしてあと3枚の目当てのタイトルが見つけきれずに「もういいや!」と店を出てしまった。5枚というサービスがかえって仇になってしまったのだ。それほどまでに現代レンタル店の検索性の低さは深刻だった。

 

そういえば『レゴムービー』という映画を借りに行ったときも、ものすごく困った記憶がある。僕の前知識としては『レゴムービー』はレゴの世界を舞台にしたアメリカのCGアニメ映画だ。TSUTAYAさんには「海外アニメ」というカテゴリーの棚があるので、そちらを探してみたのだがぜんぜん見つからない。

 

これがディズニーの新作映画ならば「ディズニー」の棚を探せば一発であるか無いかわかる。「ディズニーだって海外アニメなのだから海外アニメの棚なんでは?」というつっこみは意味をなさない。店内に「ディズニー」の棚が存在する以上は、「海外アニメ」という属性よりもディズニーが優先されるのだ。同じく「ジブリ」という棚もあって、たとえば高畑勲監督『じゃりン子チエ』なんかを観たかったら、「漫画原作アニメ」の棚の「さしすせそ」のコーナーを探しても、置いてあるのはTV版のソフトだけだったりするのでまるで無駄なのだ。また、『機動警察パトレイバー』シリーズは、「ロボットアニメ」の中の「パトレイバー」という棚にあるが、『機動警察パトレイバー』の劇場版のDVDは「押井守」の棚にあったりする。それぞれの作品の属性がどのようなものかというのは、店が恣意的に決めるようである。

 

してみると『レゴムービー』はどういうカテゴリーに分類されているのか。「CGアニメ」というカテゴリーがあるのかと思えば、そういうのは無かった。『トイストーリー』は「ディズニー」の欄だし、『カンフー・パンダ2』は準新作みたいな棚にあって絶望した。そこで考えたのは『レゴムービー』は「CGアニメ」といっても、レゴの世界をリアルに描いた映画であるらしいので、もしかしたらアニメとくくられていない可能性である。普通に洋画のコーナーの、例えば「ファンタジー」とか「SF」とかいった棚にあるのかとも疑って探してみたけれど無かった。いちおう内容としてはアクション映画っぽいので「アクション」のコーナーを探してみたけれど無い。テーマがレゴとはいっても、「大人が観て感動する!」的な話も聞いていたので「ドラマ」のコーナー(それにしても大雑把なジャンル分け!)や、レゴが面白おかしく動くという切り口から「コメディ」かもと探してみたものの無い。いちおうアニメコーナーの方の「コメディ」棚だってチェックしてみたがもちろん無い。

 

ここまで来てしまうと「店員に聞けよ!」なんていうつっこみはやはり無用のものであるのは言うまでもない。もう一度いうが、この店は1階にしか店員がおらず、2階と1階を行き来するのは非常に面倒で、それだったら自分で探した方が早かろうと「あ、もしかしてこっちかも?」「いや、こっちだったかな?」などと繰り返しているうちに、ズルズルと何十分も時間と労力を無為に浪費してしまっているのである。いわゆるサンクコストの呪縛というやつで、いまさら店員に聞いてしまっては、これまで投下した労力が無駄になるという錯覚にとらわれてしまっている。あまりにも頭にきたので検索システムを使うことすら忘れていたくらいだ。しかしもういい加減めんどうになって、ついに検索システムによ手を出してしまう。そして『レゴムービー』がどこにカテゴライズされているかがようやく判明した。「キッズ・アニメ」コーナーらしい。なんじゃそら!むちゃくちゃ大雑把やんけ!

 

こんな思いをするのだったら、本も映画も、リアル店舗では、すべての在庫は厳密に「あいうえお」順に並べて欲しいとさえ思ったが、それだと棚を物色して「ホラー映画で面白そうなものは無いかな~」とか「新作は何が出てるだろう?」とかいった楽しみを全否定してしまう。完全に味気ない倉庫である。リアル店舗で営業している意味がない。

 

でも思い返せば昔はそれでもよかった。お目当ての映画や本を探すこと自体が楽しみだったし、店内を一時間くらいぶらぶらしていても全く苦痛ではなかった。というかレンタルビデオ屋に遊びにいくと2時間はいた。そして客自体も店の商品棚の配置をだいたい覚えていたりした。だから店が悪くなったというより、僕ら客の意識がそういうのに耐えられない人類になっていたのだ。

 

検索してサッと出てくるというネット社会に慣れてしまうと、たくさんの中からものを探すのが非常に煩わしく感じるようになってしまっていた。そうして店にあまり足を運ばなくなり、商品配置にもどんどん疎くなっていく。かつてはあれほど通いつめた店なのに…。

 

だから検索機というものが登場したのだろうけど、TSUTAYAにしても本屋にしても、レイアウト変更や特集コーナーとか頻繁にやりがちなので、前述の『シチズンフォー・スノーデンの暴露』の検索にほとんど意味がなかったように、店内データの管理が追いついてなかったりする。そのあたりは頑張って反映させてくださいとしか言えないのだけど。

 

といっても、実店舗の客離れは止まらないだろう。大型書店に関してはエンターテイメント性もありしばらく生き残っていきそうだが(Amazonですら書店を出そうとしているくらいだし)、DVDやBlu-rayなどの円盤メディアは先行きに光明が見えない。あらゆる点でネットストリーミングサービスが円盤を凌駕していくだろうし。

 

それにしても映画館以外で観る映画の価値って落ちたもんである。昔は新作映画のVHSを借りるのに1000円くらい平気で払ったものだった。といっても信じて貰えないだろうけど。

 

さんざん愚痴ったけれど、近いうちにまたTSUTAYA店舗へのレンタルはトライしてみるつもりではある。『シチズンフォー・スノーデンの暴露』が観たいのである。

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TSUTAYAとは編集

 

40歳から始められるファミマのチョコミントフラッペ

40男なので、フラッペというものが嫌いだ。

 

嫌いだからそもそもフラッペにはあまり親しんでこなかったので、世の中にどんなフラッペが存在するかもあまり良くわかっていない。食わず嫌いといってもよい。

 

「フラッペ」という語感がなんだか薄っぺらいものを連想させて鼻につくのだろう。素直に「かき氷」と言えばよいのに、何を勘違いしたのか「フラッペ」とか言い出した輩が悪いのである。厳密には「かき氷」と「フラッペ」は別物のはずだ。「かき氷」には「かき氷」の良さがあるはずだし、「フラッペ」には「フラッペ」の良さがあるのである。「フラッペ」をあまり食べてないからそんなよく知らんけど。

 

そういえば子供のころに、コーラとかメロンソーダとかを、シャリシャリに凍らせて提供する飲み物があった。フローズンとかいう名前だった。ストローに詰まるのでひたすら飲みにくかった。あれはフラッペとは関係ないのだろうか。

 

そんな見識の40男が、ファミマの「チョコミントフラッペ」に手を出してしまったのは、チョコミントが好きすぎるからだ。そのためだけの目的でファミマに寄ってしまったくらい好きなのだ。あれほど忌み嫌う「フラッペ」を。

 

「ファミマにチョコミントのフラッペが出たでー」みたいなTwitterを見かけて、いそいそとファミマに出かけていった。そしていつもは100円とかのアイスコーヒーを買う時に物色する冷凍食品のケースの中にそいつを見つけた。

 

コンビニのアイスコーヒーというものは、氷の入ったカップをレジに持っていって、支払いを済ませた後に、セルフで器械からコーヒーを注ぐようになっている。こいつの場合は、カップにチョコミント味のかき氷?みたいなのが詰まっている状態で売られていて、それをやはりレジに持っていき支払いを済ませた後に、コーヒーの器械からミルクのボタンを探し当てて押すことによって「チョコミントフラッペ」なるものが完成するらしい。

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チョコミントフラッペのフラッペ成分にミルクを注ぐところ。

 

中央に穴が空いているのでそこに注げば良いのかと思いきや「よく揉んでから注いでくれ」という注意書きがあったので適当にもんでひび割れさせておいた。どの程度揉むのが正解なのかは、初回なのでいまいちよくわからない。要は混ざれば良いわけで、もし段取りが悪かったとしても、後で挽回できるはずだ。

 

というわけでスイッチを入れると、コーヒーフレッシュぽいミルクがジョロジョロと注がれてきた。あんまり量は無い。フラッペ成分を溶かすだけなのでこんなもんで良いのだろう。ファミマのフラッペにトライするのは初めての40男なのでわからないことだらけである。いつもはアイスコーヒーを飲むだけだ。

 

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かき混ぜたところ。程よく混ざっていると思われる。

 

フラッペとは、ぶっといストローでいただくものらしい。このような太いストローはなかなか普段は使わない。キン肉マンに出てきたミスターカーメンのミイラパッケージを思い出す。そういえばタピオカドリンクなんかいうのをいただくときは、ストローが詰まらないように、やはりミスターカーメンのストローだった気がするが、自分でタピオカドリンクなんて買ったことはない。かつてのフローズンにもこういうぶっといストローがあればストレスフリーだったのに……。

 

さて、ファミマのチョコミントフラッペの味であるが、見事にチョコミントアイスの味がする。それでいて、ぜんぜん甘くない。普段のチョコミントアイスは、アイスクリーム成分が甘いのでかなり濃厚な甘さなのだけど、チョコミントフラッペはフラッペいうだけあって氷が主成分なので薄味になってしまうのだろう。これでミルクが甘ければそれなりなのだろうけど、機械から注がれるミルクもとくべつ砂糖とか入ったものでは無いみたいだ。だからミントフレーバーにも砂糖が多少は含まれているにせよ、基本的には混ざっているチョコレート片の甘さくらいしか感じない。

 

これを良しとするか、物足りないとするかは人それぞれ、その日の体調にもよると思う。なにしろ40男なので、間違っても「甘すぎなくて美味しい~」などという意味不明のコメントはしない。「甘いものは甘く!」「辛いものは辛く!」という明快なコンセプトが40男にはある。40男がチョコミントのお菓子に求めているのは、ミントの爽快さと、チョコレートのしっかりとした甘さと、鮮やかなグリーンの物体であることだ。その点でおいては甘みの点ではちょっと物足りないが、あえて甘みをつけてないと解釈すればそれなりに評価はしたい。

 

この日は「そんな甘いものを求めてないな~」という気分だったので、ファミマのチョコミントフラッペはそこそこの甘みだったので飲みやすかった。「そんな甘いものを求めてないな~」という日には最適なチョコミントかもしれない。なにしろ氷が主体であるし。

 

そして甘みをつけてないことを評価したい点は、ファミマのコーヒーを入れる機械のところには、ガムシロップや砂糖類など、甘みを添加するものに事欠かないことによる。

 

そう、つまりチョコミントフラッペというのは、甘みを後でいくらでも足せるのである。通常のチョコミントフラッペはコーヒーでいえばブラックみたいなものだと解釈する。ベタべタに甘いのこそがチョコミントだ!と信じている原理主義者はいくらでもシロップや砂糖を足せばよろしい。ファミマのコーヒーコーナーには、バニラシュガーやキャラメルシュガーなんてものまで置いている。なんだか楽しくなってきた。

 

そしてもうひとつポイントが高いのは、最近のファミマのイートインコーナーの充実ぶりである。他地域ではどうかわからないけれど、大阪市内で僕が足を運ぶファミマには、2Fがまるまるイートインコーナーになっているなんて店舗がいくつかあるので、喫茶店なんかを使うよりも安価に休憩が可能なのだ。今まではなんとなくアイスコーヒーを飲んだり、たまにビールを飲んだり(ファミマは酒が飲める)するくらいしかすることが無かった。これからしばらくはチョコミントフラッペという選択肢が40男に与えられる。ちょっとうれしいかもしれない。

 

ちなみにチョコミントフラッペには、リッチフラッペストロベリーという相方が存在する。チョコミントフラッペはチョコミントフラッペでしかないのに、ストロベリーはリッチフラッペ!何がリッチかというとチョコミントフラッペ290円に対して、ストロベリーは330円と40円もお高い。どこかしらリッチなのだろう。そして単なるカフェフラッペは270円であるので、それに比較すると、チョコミントフラッペも20円だけ高級志向である。カフェフラッペもぜひシロップをたっぷり入れてベタベタにして楽しんでもらいたい。

 

40男にとっては、チョコミントフラッペだけが興味の対象なので、リッチフラッペだのカフェフラッペだのは紹介しない。イチゴやコーヒーが好きな人は勝手に飲んで欲しい。

 

最後に、ファミマのチョコミントフラッペが、フラッペ的にどのくらいの位置なのかはちょっとわからない。なにしろフラッペ経験が少ないのだ。だけど今まで食べた(?)飲んだ(?)フラッペの中では、いちばん美味しかった気がする。あとはチョコレートがもう少したっぷりはいっていれば……。

コンビニなどのポイントカードシステムについての恐怖体験!

「○○ポイントカードはお持ちですか?」レジなどでのこのやり取りが当たり前の日常になってどのくらい経つだろうか。

 

ヨドバシカメラが大阪に進出し始めた頃くらいからポイント還元というのを強く意識し始めたと思う。それ以前もポイントカード類は多少はあったが、やはり電気屋とかパソコンショップ系統の店だった。いわゆる日本橋系のお店。

 

だからポイントの類を日常生活で意識することがあまり無かったけれど、LAWSONやファミリーマートがポイントシステムを導入し始めてから状況が一変。ツタヤのカードを提示すればポイントが貯まるというので、毎回レジで促されるようになるわけだ。

 

ヨドバシカメラなどが商品の10%をポイント還元してくれたのに対して、LAWSONやファミリーマートは1%だった。

 

そう、1%なのだ!!!

 

1000円の買い物をしたとしても10円かえってくるだけ。はっきりいってゴミ以外の何者でもない。

 

だから基本的には無視していても人生において何ら差し支えないけれど、ツタヤのカードはすでに所有しているし、レジで出すだけで少しでもお金がかえってくるなら…と出し続けるわけである。そして、なんとなくコンビニを使う時は、LAWSONやファミマを選んでしまっているような自分がいたりする。人間というのはコントロールされやすいのだ。

 

すると2年もすると1000ポイントとか溜まっていて、塵も積もれば…という諺を思い出すとともに、ファミマとかで10万円以上も使ったという事実にゾッとしたりもした。

 

その頃まではまだ良かったのだ。気がつけばLAWSONは○○カード、セブンイレブンは○○カードという風に、各コンビニごとに違うポイントシステムが導入されていた。そう、LAWSONはけっこう早い段階でツタヤカードが使えなくなって、別の「ポンタカード」とかいう意味のわからないものに変わっていた。いつものようにレジでツタヤの会員書を出そうとしたら「使えません」と冷たく言われたのを思い出す。それまで出せ出せ言ってたくせに実に勝手なものである。店の都合に振り回されるポイントシステムとうものに、いらつきを覚えはじたのは頃ころからだ。

 

そういえば、ブックオフでも、最初にブックオフのカードを作ったらお得ですよと言われて、しばらくそのカードを使い続けて、雀の涙のようなポイントを溜めていたのを思い出した。そしたらやはり突然「ブックオフのカードは廃止でツタヤのカードに統合されました」とか言われてしまった。当然ツタヤのカードは持っているから、統合された方がこっちとしては楽なので、この時は「仕方ないか…」と受け入れた。

 

しかし事件は起きた。しばらくツタヤのカードのポイント(ゴミみたいな還元率)を溜めつつブックオフを引き続き利用していたら、「ツタヤのカードはやめますので、新しいブックオフのカードを作ってください」とある日また言われてしまったのだ。「誰が作るか!」と思わずレジで叫んだ…のは嘘だけど、それくらいの気持ちにはなった。それから何度かブックオフは利用したし近所にもブックオフはあるが、頑なにポイントカードは作っていない。どうせ1%以下の還元率のゴミカードだ。財布を圧迫するだけ損である。

 

なんどもいううにツタヤの会員カードはもとから財布に入っているので、ファミリーマートではポイントを貯め続けていた。するとある年から勝手にルールが改変されて、今まで100円で1円ぶんのポイントをくれるというゴミ還元率だったのが、200円で1円ぶんのポイントということにしますというありがたいお達しがあった。

 

100円で1ポイントというのも気の遠くなるような話だけど、これからは200円で1ポイントという凄まじくどうでも良いものになったのだ。190円の利用だとなんとありがたいことにゼロポイントにしかならない!

 

その代わりファミマでの利用の多いユーザーはランクアップで100円で1ポイントになったりしますよ云々……。はっきりいってその先は読み飛ばしたので詳しいルールなんか今だに知らない。どうせそんなにたくさんファミマで買い物なんかしないのだ。

 

なんかこのやり口には既視感があった。そうだ。楽天ポイントなどが、こういうランクアップシステムで顧客を煽るということをしていた。ブロンズがシルバーになりますみたいな聖闘士星矢みたいなランクアップシステム。心底どうでもいい。しかしツタヤカードと提携しているファミマなどは楽天のやり方が羨ましくなったのだろう。楽天さんは儲かってそうだと。

 

しかし200円ごとに1ポイントとか本当にどうでも良い。そんなこんなで、完全にコンビニでのポイント利用には興味を失ってしまった。しかしそうはいってもツタヤカードは財布に入っているので、なんとなくファミマでは出してしまう弱い自分もいたりする。なんのかんので数年後には1000ポイント以上も溜まってしまっていた。とするとその数年間で20万円以上使ったことになる。別にファミマの利用頻度が増えたわけではないけど、少しだけ頭を抱えた。

 

それから、セブンイレブンやLAWSONのポイントに関しては無視を続けていたが、こういったブログとかで楽天アフィリエイトなんかに手を出すようになった関係で、サークルKサンクス楽天ポイントは貯めるようになってしまった。もちろん200円で1ポイントというゴミ還元率ではあるが。ただし楽天ポイントは他の店舗でもけっこう溜まったりする。ダイコクドラッグとかの5倍ポイントアップなどもあるのだ。といっても元が0.5%以下なので、2.5%以下にしか過ぎないのだけど。

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この楽天ポイントは腐れ縁みたいなもんで、それなりに旅行のホテル代金などでお世話にもなったりするので、ついついカードを出したりしているが、さほど買い物でポイントが貯まるのをあてにしているわけでもない。哀しい動物の習性のようなものだ。しかしいつしか楽天での僕は、ゴールド聖闘士をも超えたダイヤモンド聖闘士と化していた。あれほど忌み嫌うランクアップシステムだったのに…。

 

これでも100円1ポイントの時代ならば、ファミマとセブンイレブンとLAWSONが並んでいたら、迷わずファミマに突入していたようなこともあった。恐るべきポイント効果といえる。しかしさすがに0.5%以下なんてのは馬鹿らしいので、そのコンビニがファミマかセブンイレブンかLAWSONかとかはぜんぜん意識はしなくなってしまった。デイリーヤマザキはパンが気になってついつい入ってしまうけれど。そのくらいだ。

 

そんな意識になっていった頃、たいへんな事件が起きてしまった。ある日、コンビニにふらっと入って、コーヒーだかビールだかを買った時だったと思う。「カードをお持ちですか?」と聞かれたので、ついついツタヤカードを出してしまった。すると店員は困ったような様子で「あ、いえ、うちはセブンイレブンなので…」とか言ってきた。自分としては「あれ!?違うかったっけ!?」と道化になるしかなかった。あんまり意識せずに目の前のコンビニに入っただけだったのに。なんでこんな思いをしなくちゃならないのか。

 

そして連続して事件は起きる。数日後「たしかこの辺にファミマかなんかあったよな…」と飛び込んだコンビニで、やはりビールを買おうとした時に「カードをお持ちですか?」と聞かれたので反射的にツタヤカードを出したのだ。なんせ「たしかファミマがあったはず…」と飛び込んだコンビニである。そしたらまたしても店員さんが憐れむような目で「Pontaカードなんですけど…」と言ってきたのである。ハッと我にかえってよくみると、彼女は青の縦ストライプの制服を着ていた。40過ぎたくらいで認知症になってしまったのかとさえ思って落ち込んだ。

 

いい加減にして欲しい。こちらは○○コンビニ限定の商品…金のなんとかとか、からあげクンとかファミチキとか、そういうのを買いにきたのではないのだ。どこにでもあるスーパードライ缶とかサッポロ黒ラベル缶とかが欲しくてやってきたのだ。なんで別々のポイントをいちいち把握せにゃならんのか。なんだかコンビニに入ることさえ嫌になってきた。一生ファミマまたはデイリーヤマザキハセガワストアーみたいなポイントと無縁の店にしか行かない人になってやろうかとさえ思った。これこそカードシステムを導入したファミマの思う壺なんだろうけども。

 

そしてさらに事件は起きる。マクドナルド某店に行った時のこと。「楽天ポイントカードはお持ちですか?」とレジで聞かれてしまった。もちろん持っているのだけど、あまりに面倒だったのでスルーしてしまったが、次に同じマクドナルドを利用したときに、ついつい出してしまった。なんということだ。これからはマクドナルドでは楽天ポイントカードを出すか出さないかを意識しなくてはならなくなってしまった。

 

楽天ポイントに関してはツタヤと同じくすでに所有してしまっているので、ついつい店でポイントを貯める行為に手を染めてしまっている。だから「マクドまでもが!」というポイント社会っぷりに少しイラッとはきたけど、これからマクドナルドを使う時は腹をくくってレジで提出していくしかなさそうだ。

 

しかしその思いは直後に踏みにじられることになる!

 

後日、別のマクドナルドを利用した時の事だ。

レジで「Dポイントカードありますか?」と言われたので、「ああ、楽天カードね…」と財布から出しかけたが「えっ!?」と聞き返してしまった。

「Dポイント!?」「ドコモのDポイントお持ちですか?」「ドコモ!?そんなの持ってないです…」「そうですかぁ…」

 

なんてことだ。マクドナルドは店舗によって対応ポイントが違うらしい。完全に死にたくなった。願わくば、もう二度とレジで「ポイントカードお持ちですか?」とは言わないで欲しい。200円でたった1円得するゴミカードのために、いちいち気苦労を背負い込むなんて間違っている。そんなことは無い社会であって欲しい。(調べたらDポイントの場合は100円で1ポイントらしい。実にどうでもいいけど!)

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デイリーヤマザキがやらかしたラップパンという裏切り!!!

デイリーヤマザキというコンビニをよく使う。セブンイレブン、ファミマ、LAWSONなんかには遅れをとっているが、腐っても全国チェーンのコンビニだからそれなりの知名度はあると思う。

 

なんでデイリーを使うかというと、デイリーは独自色として焼きたてパンのサービスを提供しているからだ。ヤマザキパンがやっているコンビニだからってパンの美味しさを売りにする。文句の付け所なく真っ当な取り組みだと思う。

 

デイリーの焼きたてパンがある店舗はデイリーホットという看板が出ている。デイリーホットを簡単に説明すると、街によくあるパン屋さんがコンビニの中にある感じだ。あと唐揚げ系の惣菜なんかも他所のコンビニより充実している。そこだけスーパーの揚げ物コーナーみたいになっていると考えてくれていい。

 

コンビニなんてものは、工場配送のパッケージングされたパンを買うところと考えているから、その店で焼いているパン屋的なパンが手軽に買えるのはちょっとした魅力だ。店舗にもよるけれど、深夜に近い時間帯でもパンが買えたりする。遅い時間にやっているパン屋さんというのも少ないので、そういった意味でも重宝するかもしれない。

 

デイリーホットのパンはさすがにパッケージングされたコンビニパンよりはるかに美味しい。いくらセブンイレブンの「金の〜」なんだのといったって、しょせんはメーカーが工場で作って配送してるやつにすぎないので、店でパンを焼いているデイリーヤマザキに勝てるわけがないのだ。

 

そりゃ焼いてるのはバイトのおばさんが中心で、専門技術をもった職人とかはいないけど、そのぶん高度に処理されたパンのネタが本部工場から送られてくるので、下手なパン屋さんに勝る味わいがあるともいえる。そのようなクオリティのパンを24時間体制で買える(夜中は焼いてなくて在庫限りだけど)デイリーヤマザキはたいしたものだ。

 

そのデイリーに、ちょっと前から新しいパン・シリーズが登場して、心あるデイリーファンのあいだで物議を醸している。

 

そのパンの名前はラップパンという。

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この軽妙なポップにつられてついつい買いたくなってしまう…。ここに闇があった…。

 

ラップパンとは、宣伝ポップにYO-YO♪などとあるように、ラップをテーマにしたパン・シリーズだが、その本質はパンをぐるぐる巻きにしているサランラップにある。パッケージといえるのはそれだけで、ラップっでぐるぐる巻いている様から着想を得てラップパンというネーミングがなされたと推測される。

 

ラップでぐるぐる巻きにされたパンがどんなものか説明すると、丸いパンの真ん中にハンバーガー状に切れ込みを入れてコロッケなどをサンドしているものだ。メンチカツのやつと、グラタンコロッケの2種類がラインナップされている。後にダブルチーズダブルハンバーグのやつも加えられて3種類となった。これで値段は税込み120円。

 

適当な売店で売ってそうな素朴でクラシカルなこんなたわいもないパン・シリーズのどこに、デイリー・オタを悲観させる要素があるのか順を追って説明する。

 

まず、ラップパンの味だ。見た目通り実に素朴な感じで、適当な売店でパンを買ったらこんなもんだろという味わいだ。しかし待って欲しい。デイリーヤマザキの売りはデイリーホットであって、店で焼いた美味しいパンが食べられること。それらに比べれば、ラップパンの味だけおかしい。なんの変哲も無い「そこらの売店で買える適当な惣菜パン」でしか無いのだ。

 

なんでデイリーヤマザキまで足を運んで「そこらの売店で買える適当な惣菜パン」の類を買う必要があるのだろうか。わざわざお店のシステムで焼いてこの程度の味というのは不可解だ。しかしラップパン自体に答えがあった。ラップパンのぐるぐる巻きのラップには、成分表などのシールも貼り付けてある。それを読むと製造場所は高知市となっていた。つまりラップパンは高知県の工場で作られ、全国のデイリー店舗に配送されてきただけのパンだったことがわかる。「そこらの売店で買える適当な惣菜パン」と同じ類のものだったのだ!

 

たしかにデイリーヤマザキは、デイリーホットがある店もない店も、従来のコンビニにあるようなパッケージされたパン類も並行して販売している。いくら焼き立てパンを販売しているとはいえ、ヤマザキのパン類が買えないのは「ヤマザキのコンビニとしてどうなの?」という趣旨だろう。購入者に選択の余地があるのは良いことだ。焼いたパンより特定のヤマパン製品が買いたい人はそっちも選べるのだから。

 

それに対してラップパンはどうかというと、サランラップでぐるぐる巻きにされていて「いかにも店で作りました感」を前面に押し出していた。まさかパッケージのパンみたいに、工場配送の品とは思わないだろう。だって同じ店ではパンを焼いているコーナーがちゃんとあるのだし。しかも悪辣なことに、ラップパンは店で焼いたパンコーナーの近くに混ぜて置いてあったりしがちなのだ。客側が余計に勘違いする仕組みになっているわけである。

 

僕はスマートにブランドを浸透させ儲けるばっかりのセブンイレブンなんかよりデイリーが好きだ。しかし今回のラップパンに関してはデイリーは最低だ。それはデイリーにパンを買いに来たお客さんを舐めているからだ。焼き立てパンをバカにしている。だいいち、こんな騙し討ちをして、「デイリーホットとかいっても、他のコンビニで売ってるパンのクオリティとかわらんやん。ていうかそこらの売店で買えるような適当な味やん。大したことないね」とお客さんに思われてデイリー側に一体何の得があるのだろうか?

 

デイリーヤマザキは全国区ではあるが、セブンイレブンやファミマやローソンに比べれば、かなりマイナーなコンビニといえる。だからこそ、パン会社が経営するコンビニという売りを生かして、デイリーホットの焼きたてパンという戦略を打ち出したのではなかったのか。それをこんなズルをしてどうしたいのだろうか。こんなことばかりやっていたらデイリーヤマザキの信頼度は低下してしまう。いずれはゼロのコンビニになってしまうだろう。

 

「お店でパンを焼いたらものすごいコストがかかる。でも手作り風のパンを工場で大量に作って店舗まで配送すれば効率が良いんじゃないか!?俺って天才!?よし、全店でラップパンを売らせよう!!」

偉い人がこんなことを思いついたのかもしれない。はっきり言って大バカ者である。

 

これを読んでてまだピンとこない人は、近くのデイリーヤマザキでラップパンを買い求めて(新メニューのダブルハンバーグがおすすめ)、ぜひひとつ食べてみて欲しい。僕の言っている意味がすぐにわかると思う。デイリーヤマザキで必死にパンを焼いている従業員が可哀想になる品だ。くれぐれも言っておくが、ラップパンがそこらの売店かスーパーで売られているなら、値段的にもクオリティ的にもここまで文句は言わなかった。

 

ラップパンの裏切りとはつまり、デイリーホットのパンと混ぜて配置したりしてるのはどういうつもりなのかという事だ。デイリーヤマザキにはサンドイッチなどに貼られる「店内で作ってますシール」があるが、「店内で作ってません!」シールも作って貼るべきだろう。

 

ちなみにデイリーヤマザキのデイリーホットで作られているなかで最大のオススメはホットドッグだ。コンビニで売られている中で間違いなく最高に美味いホットドッグ。タコスミートドッグというのもあるけどこれはイマイチ。オリジナルのホットドッグに関しては、コンビニだけでなく、ファストフード全般を対象にしてもかなり上位である。焼き立ての時に当たると最高だ。レンジで温めなおすと店員によっては下手でふにゃふにゃになる時があるので注意。

 

そしてパッケージの方のパンにも、なぜかホットドッグが登場した。最高峰のホットドッグを提供しているデイリーなのに、こちらのヤマパン製のホットドッグは悲惨の一言。日本外食界すべてのホットドッグランキングを下から数えた方が早いくらいの味だったりする。なんでこんなのを出したのかわからない。ラップパンと違って店内で作ったなんて勘違いはまず起きないが、「デイリーのホットドッグは美味いよ?」なんて聞かされて、うる覚えで買ってしまう人がいたら間違いなくデイリーの株と、ホットドッグを奨めた人の株がストップ安になる。

 

サンドイッチ類もいうまでもなく「店内で作られています」シールが貼ってあるのを買うようにしたい。工場配送のサンドイッチは、ふつーーーのコンビニのサンドイッチの味だ。

 

とにかく、デイリーヤマザキには猛省を促したい。そしてデイリーホットを利用した事のない人は、近くのデイリーヤマザキをチェックしていただきたい。

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