水木しげる先生が亡くなった!
とても悲しい気持ちになった!
なぜ悲しいかというと、水木しげる先生は「生きていることこそが楽しい」を体現したような人だからだ。
60よりも、70よりも、80よりも、90になると余計に楽しい。
長生きすればするほど単純に幸福感が増してくる。
何かの本かインタビューで語っていた。
だからそんな言葉を聞くと僕も勇気が出てきたし、30になっても40になっても、人生が楽しくなってくる予感しかしなかった。だから水木しげる先生には、可能ならば100でも200でも生きて、ずっと希望でいて欲しかった気がする。
93歳というのは大往生という気がしない。水木しげる先生に関しては。
やなせたかし先生が亡くなった時も悲しかった。
やなせたかし先生も従軍経験者で、中国戦線に行っておられて、そこでの体験は水木先生のような九死に一生を得るといったような悲惨なものではなく、あんがいのんびりしたものだったらしい。それでも一貫して戦争には反対という姿勢は崩さなかったし、アンパンマンという革命的なヒーロー像を創りだした。
アンパンマンが革命的なのは、「お腹の空いた人に腹いっぱい食わせてやることこそが唯一の正義」という思想で創られた正義の味方だからだ。しかも自分の身を削って…。
やなせ先生も、80すぎても90なっても、人生楽しみまくってる感じがしたし、人を喜ばせることに妥協しないところに好感が持てた。しかし、本当は悲しい事や辛い事をいっぱい抱えていたようだ。まさにアンパンマンみたいな人。そんな人だからやはり100でも200まででも生きて欲しかったが、そういうわけにもいかないのが世の中のままにならないところでもあるし辛いところでもある。
やなせたかし先生は94歳で亡くなった。
水木しげる先生は93歳だった。
漫画界の妖怪といわれた水木先生も、やなせたかし先生の歳までは生きて無かったのが意外だ。
長生きした漫画家お二人に共通しているのは、睡眠をとても大切にしていたこと。
睡眠すればするほど幸福になる!とまで語っていた水木しげる先生。娘が寝坊しても絶対に怒るなと言っていたほどであるらしい。たしかに、眠る時間を削れば削るほど不幸になるような気はする。これは実感としてわかる。
ただ、あまりにも時間がなさすぎて、ついつい夜更かししてしまうのだけど…。
水木さんはどんなに忙しい時でも10時間は寝るようにしたと述べているが本当か嘘か。しかし鬼太郎が大ヒットして、余裕が出てからは間違いなくたっぷり寝ていたには違いないだろう。
わかっちゃいるとか言いながらも、睡眠時間を削りがちな自分は、90まで生きるのは無理だなと思ったりはする。いつか、本当に理解する日がくると良いけど…。