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京阪古川橋駅の居酒屋富の金沢おでん風のもので黒ビールを楽しむ

京阪沿線民だけど古川橋駅にはあまり降りる理由がない。数年に一度の免許の更新で門真試験場に行くときくらいか。ゴールド免許なのでなおさら行かない。

 

だから年に数回は、無理してでも古川橋駅で降りてみたりするけど、どこに行って良いかわからなくなることもある。餃子の王将古川橋店も、いつの間にか潰れてしまっていた。昭和な良い王将だったのだが。

京阪の駅のいくつかには、コアというテナントビルがくっついていたりする。ここに良い店が入ってたりすることもあるが、コア古川橋にはピンとくるようなものは無い。ロッテリアとかドトールとかココイチとか…。近くには大阪王将があるが入ったことはない。

 

そういえば大和田側の線路沿いに古い居酒屋があったなと歩いていった。

古川橋

居酒屋富がそうだ。テントに「お茶漬」などと書いてあるのも昭和的。昔は〆のラーメンじゃなくて〆のお茶漬けが定番だった時代もあるとかないとか。今ではあんまり見かけなくなった。居酒屋富も今でもお茶漬けを出してるかどうかは定かじゃない。

 

隣にはカラオケトミーが。名前からしても明らかに同じ経営母体。カラオケ喫茶と居酒屋の二毛作。これが富グループ(僕が勝手に命名)の方針なのだろう。

 

古川橋

古川橋

中に入ってみればカウンター中心の素朴なお店だった。イメージ通り。おでんの鍋もあって、ひとしきり飲み食いする店としては申し分ない。駅そばだけど、地元民しか来ないと思われる。黒ビールがちょっとだけこだわりを感じたので注文してみる。小瓶だった。渋い。たまに黒ビールの小瓶にこだわっている店をみかける。関西だけの現象?

 

古川橋

おでんも渋くて、なぜか車麩がある。車麩は新潟とか石川とか沖縄あたりでよく食べられるが、他の地域ではあんまりポピュラーじゃない。金沢おでんにおいては定番くらいの扱いだが、大阪では見たことが無かった。

 

古川橋

先程の画像は大根をのせていたのでわかりにくかった。本当はこんなドーナッツのような形をしている。弾力があって噛みしめるとダシが口中に染み出すので実に美味い。

 

古川橋

ついでに焼き鳥も焼いてもらった。ねぎまスタイル。なんてことはないのだが、スパイシーでなかなか悪くない。やきとりとおでん。居酒屋の基本みたいなお店。

 

古川橋

調子にのってチューハイなんかも飲んでしまう。なんてことはないのだが焼き鳥にひたすら合う。

 

なんともいえない昭和タイムな空間だが、実際に営業開始したのがいつなのかは知らない。いつなくなってもおかしくないし、特に話題になったりしないお店だ。しつこく通い続けたら、何かしらさらなる魅力を発見するかもしれない。残された時間はどれくらいだろうか。

 

ただいまのところ、こうしたお店は日々刻々と消えていっている。

 

京阪古川橋駅まで遠征して飲みにくる人がいたら面白いけど、得に何かある街でもないのはあらかじめ言っておきたい。崩壊した古いアーケードとかは見れる。

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