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ふと気になってmixiにログインしてみたらレイバンゾンビだらけで怖かった

mixi

ふと気になって日本のSNSブームの先駆け的な存在だったmixiにログインしてみた。新着メッセージが20件以上届いていて無駄にときめいた。かつてはログインしたときに赤文字で「メッセージが届いてます」なんてあると妙に嬉しかったものだ。何のメッセージかと開いてみたら、かつてのマイミクたち(この言い方!)が、何かのせいで感染してレイバンのサングラスの広告メッセージを送信してきていたのだった。あの人もあの人もあの人もレイバンゾンビになっていた。ぞっとした。

 

前回ログインしたのがいつだったか覚えてないけれど、2016年から3回か4回くらいはログインした気がするので、だいたい1年1回ペースくらいではログインしているのだろうか。でもログインしてもメッセージの返事を書いたりしただけで、ろくに内容は見てなかったりする。だいたい今のmixiは画面が見づらくて、どこを押して良いのかもよくわからない。

 

思えばmixiの利用を始めたのは、2004年とかのかなり早い段階だったはずだ。会員番号も15000番台だからけっこう早いと思う。それからしばらくはmixiをやりまくっていた。いつまでやってたのか定かではないけれど、2009年の5月にTwitterを始めたようなので、そのあたりから次第にやらなくなっていったと思われる。そうすると熱心にやったのは5年くらいで、やらなくなって10年くらいは経つ感じか。mixiよりもTwitterを使っている時期の方が圧倒的に長い。

 

これは僕だけではなく、他の大半のユーザーもTwitterやFacebookに流れていった。なにしろそのあたりから、TwitterやFacebookの連動の書き込みが目に見えて増えていったから。

 

「マルチポストはすんなってお母さんに習わなかったのか!」と僕はひとりで憤慨していた。憤慨しつつ僕自身ログインしなくなっていったのだ。そして日記機能とネットラジオのサイトを連動させて、mixi内で何かを書くことはなくなってしまった。

 

後から考えると、mixiの衰退のターニング・ポイントは、TwitterやFacebookが本格上陸してきた2009年や2010年ではなく、2006年の株式上場だったと思う。この頃までのmixiは、日記とコミュニティー機能とメッセージに特化した、シンプルで使いやすいレイアウトのSNSだった。ぎりぎりニュース機能の追加までは良かったと思うが、上場後の機能の追加ラッシュは心底辟易した。

 

矢継ぎ早に追加される機能のせいで、mixi本来の使い慣れたレイアウトは失われていった。うどんの看板の横にトンカツだのお好み焼きだのと増やしていくうちに、けっきょく何屋さんなのかわからなくなってしまった食堂に似ていた。ごちゃごちゃとメニューの多い食堂はそれはそれで楽しかったりもするが、SNSとかネットサービス全般は、なんのかんのいってもシンプルなデザインと機能性が重視されると思う。

 

世界最大のネットサービスのひとつ、Googleのトップページを思い浮かべて欲しい。Amazonはショッピングサイトなので、食堂のメニューのようにごちゃごちゃと項目が並んでいてもまあ良いけど、日常何度も使うような機能性を競うサイトでシンプルでないのはいただけない。(その点においてはmixiにインスパイアを与えたであろうFacebookは、ありえないゴチャゴチャさで嫌いなのだが何故か流行っている。物事にも例外もあるという事だろう)

 

しまいにmixiは、ゲームというのを導入した。マイミクと一緒にゲームをしましょうと。それはそれで楽しいし、僕もいくつかのゲーム(『乾杯ほろ酔い部屋』とか)はそれなりに熱心にプレイしたけれど、その頃になるとmixiのホーム画面はゲームの通知ばっかりで、本来のmixiの売りである日記機能の存在はどんどん端っこに追いやられていった。

 

そうするとまわりでも目に見えて日記を書く人は減ってしまい、外部ブログへ回帰していく人が増えていた。だって、普通にやってると、マイミクの日記にたどり着けないんだもの。しまいに自分の日記に対するアクセス性も失われていった。これにはかなりうんざりした。日記交換的なものが楽しくてやっていたのに、いきなりモバゲーとかGREEに放り込まれたような気分だった。

 

僕自身も2008年にブログを開設していた。mixi日記がある世の中でわざわざブログ書く必要なんかある?くらい思ってたくらいなのに。そして2009年頃からは、携帯からの画像つきのブログ更新もけっこうやっていた。そういうのはそれまでmixiでやっていた行為だ。今でいうTwitter的な役割をかつてはmixiが担っていたのだが、mixiをネットの本拠にするという考え方は、次第に無くなっていっていたのだろう。

 

それからすっかりTwitterがホームのようになってしまう。mixiにログインしない日々が続いた。そのころふとmixiにログインしてみると、Twitterのつぶやき機能やタイムラインみたいなものが前面に押し出せれていて残念な気持ちでいっぱいになったりしてそっと閉じた。

 

思えば、mixiの運営会社(当初はミクシィ社という名前ではなくイー・マキュリーとか言ってたっけ)が株式上場したせいで、定期的に何かしらのコンテンツを無理にでも増やす必要性に迫られたのだと推測する。それでモバゲーやGREEやTwitterやFBがやってるような機能をあれこれとキメラのように増築していった末に、日記やコミュニティといった本来の持ち味は隅の方へ押しやられていった。

 

その後、モンストのヒットでミクシィ社の株価が凄いことになっていったのはご存知の通り。しかしだからといってダメになってしまったmixiはもう元には戻らない。結局、コンテンツなんか何が当たるのかはわからないのだから、もともとあったシンプルで人気のものは下手にいじらない方が良かったじゃないかと言いたいところだけど、結果論といえば結果論でしかないのだろう。正当に進化して今も人気のmixiという未来ももしかしたらどこかにあったかも。そしてモンストの人気のピークもとっくに過ぎているようだ。ミクシィ社はまた何かしらヒットするコンテンツを作る必要性に迫られてきている。

 

僕が2019年の現在のところ利用しているSNSは、Twitterと、LINEと、Slackと、Discordと、Facebookと、Instagramだ。熱心にやっているのはTwitterとLINEとSlack。FacebookとInstagramはどうにも性に合わない。とくにFacebookのシステムはmixiのイライラを彷彿とさせる。

 

現状のSNSライフには十分に満足しているので、mixiが主流だった時代が続いていれば…という思いは全くないが、mixiでしか繋がってない知り合いがいるのは残念だ。基本的にPS4買ってれば十分なんだけど、未だに初代XBOXでしか遊べないゲームもあるし…みたいなもどかしさがある。だからといって初代XBOXを買ったりはしないけど。数年前にわざわざマイミクにメッセージするためだけにmixiにログインした事を思い出したりした。

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